ナイトブレイザー
「あれ、どう思う？」
オーバーナイトブレイザー
「うーん……」
風神
「おっ、ナイトブレイザー１号２号ではないか」
雷神
「何でロンドンブーツ１号２号みたいな呼び方したんだよ」
風神
「いや、仮面ライダー１号と２号だ」
雷神
「あっそ」
か劇。act.27
浮遊スルモノ
ナイトブレイザー
「丁度良いところに来た。
風神と雷神に聞きたい事があるんだ」
風神・雷神
『？』
オーバーナイトブレイザー
「唐突だけど、あなた達、おかしな事をしていないか？」
風神
「可笑(おか)しな事？ 真面目な我(われ)が可笑しな事やボケをかますなど、するわけがなかろう」
雷神
「ボケは毎回かましているだろ。
で、可笑しな事とは何だ？」
ナイトブレイザー
「変な幻覚を見せるとか、ありえない物を空中に浮かせるとか……」
オーバーナイトブレイザー
「あなた達は神だから、もしかしたらそういう事も出来るのではないかと思って」
風神
「我は風の力で物を飛ばしたり浮かせる事は出来るが、今は何もしていないぞ」
雷神
「確かに我等(われら)は神だが、神にも出来る事と出来ない事が有る。御前(おまえ)達の言う幻覚や物を浮かせる術は我等は持っていない」
ナイトブレイザー
「そうなのか」
オーバーナイトブレイザー
「じゃあ、あれは……」
風神
「どうかしたのか？」
ナイトブレイザー
「実は、さっき、変な物を見たんだ」
雷神
「何だ？」
オーバーナイトブレイザー
「…………腕だよ」
風神・雷神
『腕？』
ナイトブレイザー
「そう、腕。腕だけが浮いていたんだよ」
風神
「見間違いだろう。腕だけが浮いているなんて面妖な事、有るわけないだろう」
オーバーナイトブレイザー
「いや、あれは見間違いじゃないよ」
雷神
「ならば助平(すけべ)な事をしようとしたウッディの腕を誰かが引き千切ったんだろう」
ナイトブレイザー
「さらっと恐い事を言うね……」
オーバーナイトブレイザー
「いや、あれは人間の腕じゃなかったよ。意思を持っているかの様に動き回っていたよ」
ナイトブレイザー
「それに、色が赤かったしね」
風神
「血塗(まみ)れで動き回る腕か」
雷神
「愈々(いよいよ)以(もっ)て面妖だな」
オーバーナイトブレイザー
「いや、血まみれだから赤かったわけじゃないよ」
風神
「若(も)しくは可夢偉の仕業とか」
雷神
「彼奴(あやつ)ならば有り得るな」
？？？？
「それ、アンクさんかもしれません」
ナイトブレイザー
「アンクさん？」
沢嶋
「か劇。の新メンバーの方です。
その腕って、爪が生えていて、手首の辺りに翼のような物が付いていませんでしたか？」
オーバーナイトブレイザー
「ああ、そうだったよ」
ナイトブレイザー
「でも、腕しか見えなかったけど……」
沢嶋
「アンクさんは806年前に右腕と意識が体と分断されて封印されてしまった事で、復活した際も右腕のみの存在となってしまったんです」
オーバーナイトブレイザー
「怪獣（※）じゃなかったのか……」
※……WILD ARMS 2の主人公・ナイトブレイザー及びオーバーナイトブレイザーがいた世界・ファルガイアではモンスターの事をこう呼んでいる。（2のみ）
沢嶋
「まあ、グリードという怪人なので、あながちオーバーさんの言う怪獣とは違うとも言えませんけどね」
？？？？
「グリードはグリードだ。怪人だか怪獣だかと一緒にするな」
沢嶋
「ああ、アンクさん」
風神
「本当に腕だけが浮いているな」
雷神
「流石に我等も少々戸惑うな」
沢嶋
「挨拶が遅れました。私はか劇。代表代行の沢嶋雄一と言います。よろしくお願いします」
アンク
「ふん」
沢嶋
「あっ！ アンクさん！ 待って下さい！」
アンク
「誰が待つかよ」
ナイトブレイザー
「何か、トゲトゲしていたね」
風神
「心がトゲトゲしている奴……ココロトゲトゲくんだな」
雷神
「『クイズやさしいね』の小峠かよ」
オーバーナイトブレイザー
「か劇。で上手くやっていけるかな……」
沢嶋
「海王星人さんいわく、馴染みにくそうな戦闘員さんも馴染んできていますし、アンクさんも大丈夫だろうとの事です」
ナイトブレイザー
「それなら良いけど……」
沢嶋
「……」
新しくフィギュアを買った時、今まではレビューもどきの記事→か劇。の順に掲載していたけど、これからは逆にして今更ながらにネタバレを防止するようにした事を書いて終わり。