産後、私は母乳育児のことですっごく悩んだ。
母乳の出が悪くて、たくさん吸ってもらわないとダメなのに、全然飲もうとせずに飲まそうとすると号泣する娘だったのだ。どうして飲まなかったんだろう?赤ちゃんって本能的におっぱいを飲むものだと思ってた。
看護婦さんに頭を押さえつけられ無理やりおっぱいを飲ませそうとさせられたのが、トラウマになったのか、授乳タイムはいっつも号泣・・・。顔を真っ赤にして泣きわめいて、途中で疲れて寝てしまったりまた号泣したり、心身ともにくたくたのまま退院。搾乳したって5ccも出なかった。
実家に帰ってからも相変わらず泣きわめく娘・・・。顔を真っ赤にして泣きさけんで、手をばたばたして、私の胸をひっかきまわし、引っかき傷だらけ。娘の顔も傷ができたりして、毎日どうしたらいいのか分からなかった。退院して2日後、乳頭保護器を母に買ってきてもらい、それをつけて授乳してみたら娘は意外にもすんなり飲んでくれた。飲みだすとほおっておくとずぅっと飲んでる。母は「飲んでるんだしミルクあげなくても大丈夫じゃない?」と言う。でも全くでてる気配のないおっぱいだったので、自信がなく、何十分か吸い続けた後ミルクをあげた。
だけど、ほとんどミルクを飲まない娘。「母乳飲めてるからじゃない?」と母が言うが、なんだか心配。次の日も同じ感じで、授乳していたら相変わらずミルクをあまり飲まない。しかもよく眠る。「お腹減ってるはずなのに、何でこんなに寝るんだろう?」と何時間も寝続ける娘がだんだん心配になり、深夜1時に心配がピークになり産院に電話をして助産師さんに診てもらうことになった。
すると、娘は体は元気。だけど体重は退院した時よりも減っていたそうだ。寝ているのもミルクをほとんど飲まないのも、ほとんど出ないおっぱいを飲み続けて疲れてしまっているのだろうと言われた。「本やネット上ではミルクを足さずに母乳を吸わせ続けることが大切とあるが、私たちはその弊害もたくさん知っているから、母乳を10分した後にミルク足してあげたほうがいい」と言われた。
そんな話をしているうちに、眠り続けていた娘がお腹をすかして起きた。助産師さんに「乳頭保護器をつけたら飲んでくれたんです」と話すと、「それなしでやってみよう」と言うので、自信がないながらもやってみると、娘はなぜかすんなり飲んでくれた。初めて落ち着いて飲んでくれたのがこの時だった。どれだけ飲めたかを体重をはかってみてみると、10cc飲んでくれていた。助産師さんに、「お母さん、上手に飲めてるやん。あれだけ飲まなかった子やのにようがんばったね」と言われて、すごく嬉しい気持ちになった。
それから、すんなり飲んでくれるようになった・・・と言いたいのだが、それからもしょっちゅう号泣された。でも、あきらめずにしつこく母乳をあげ続け、だんだんスッと飲んでくれる回数も増えてきた。母乳の量はなかなか増えず、一生懸命吸っているのにもかかわらず、0ccや5ccの時も多々あった。だけど、ホントにちょっとづつちょっとづつ量が増えてきて、1ヶ月検診の頃には、すんなり飲んでくれるようになり、一回の授乳でたまぁに30cc飲めることもあった。だいたい10cc~20ccの間だったのだけど・・・。検診で、助産師さんと話したときに、「たまに30cc飲める」と言うと「お母さん、すごくがんばったね!これからはミルクを足す回数減らしてみよう!」と言われ、3回に1回ミルクを足して様子を見ることになった。
が、母乳だけでは足りず、飲み終わった直後に泣く叫ぶ娘。なので、母乳を再度あげると、一応飲むけどすぐにまた泣き出す。「どうしたらミルクの回数減らせるんだろう・・・」と思いつつ、なんとか3回に1回のペースを作ろうとした。1時間の間に3回授乳して、ミルク。母乳だけで30分でももってくれたらいいのだけど、10分ももたないので、1回の授乳がどこからどこまでなのかも分からないくらい小刻みに授乳していた。すると、それが嫌になったのか、娘はまたおっぱいを拒否するようになったしまった。毎回母乳の後にミルクを足していた時は、すごくいいペースができていたのに・・・。母乳量は生後1ヶ月半まではかっていたが、ミルクの量を減らしてもあまり母乳量に変化はなく、「こんなんでちゃんと娘は成長するのだろうか・・・」と心配だった。
そして2ヶ月になった頃には、完全母乳どころか、ほとんどミルクで育っています・・・という状況になってしまっていた。母乳の頻度を増やす予定だったのに、それどころかまた最初のように号泣で拒絶する娘。でも、完全ミルクにするのはとても抵抗があったし、これまで頑張ってきたこともあったので、これまたしつこく母乳をあげ続けた。といっても泣き叫んで飲まないので、直接母乳を何分か泣かれながらも試してから、搾乳しておいた母乳をあげ、その後ミルクを足していた。搾乳をストップしたら、もともと出が悪かった母乳も全くでなくなるだろうって思っていたけど、『いつか娘が急におっぱいをほしくなった時に全く母乳がでなかったらかわいそうだ』と思ってこの方法を続けた。
こんな風にいっつも母乳のことで悩んでいたら、私も体調を崩したのか喘息の発作のようなものがでるようになった。ずっと大丈夫だったのに・・・。悩みすぎて、毎回授乳の度に疲れてしまい、だんだん「もういいや。ミルクいっぱい足そう」と思い、搾乳の回数も毎回していたのから1日3回くらいに減らして、ミルクも母乳を飲ますことを考えて少なめに作っていたのを普通に作るようにした。直接母乳を上げるのも、前は10分くらい号泣されつつも試していたのを、ちょっと泣かれたら「分かった分かった。ミルク飲もう」とすぐにミルクをあげるようにした。これが確か3ヶ月を過ぎたくらいだったと思う。
するとストレスがちょっと減ったのか、喘息の咳や呼吸がおさまって、自分にもゆとりがでてきた。それでも完全ミルクではなくて、搾乳した母乳と、ミルクの前のおっぱいを試す時間はなくさずに続けた。嫌がられるとすぐにミルクをあげるようにしたので、授乳タイムに号泣されることはなくなっていった。それが良かったらしく、おっぱいも前ほど拒絶することがなく、たまに気が向いたら飲んでくれるようになってきた。3ヶ月の中頃には、小腹がすいたくらいの時はおっぱいだけで満たされることもあって、嬉しかった。うんちも2,3日に1回だったのが、1日に2,3回でたりして、母乳量が増えたのかなって思えるようになった。
3ヶ月の終わり頃、娘はなんと歯が生えてきた。4ヶ月になるとどんどん伸びてきて、娘がおっぱいを噛むことが増えてきた。突然訪れる激痛におびえつつ授乳しながら、『歯がもっと伸びて授乳が大変になったら、もうやめようかな。娘の歯が生えるのが早いのも何かの合図かも。』などと考えたりしていた。が、噛む度に「痛い(>_<)痛いよ~」と言っているうちに、噛むと痛いということが伝わったのか、おもちゃや私の指は歯型がつくくらいに噛むのに、おっぱいは噛まなくなった。
4ヶ月の中頃には私は車を買って、娘とふたりで外出できるようになり、母乳で悩むこともほとんどなくなった。たまに、フッと「最初、もっと母乳だけにしていたら今ミルク足さなくてもよかったかも・・・」とか考えてしまうこともあるけど、あの時はあの時で一生懸命やってきて、娘もすくすく健康に育っているしまぁいっか、と思うようにしている。嬉しいことに、娘がおっぱいで号泣することはだいぶ減って、ひどくお腹が減っている時以外はそれほど泣かなくなってきた。眠たい時なんかは、おっぱいを飲みながら寝ることも増えてきたので、ママ友達からよく聞く”添い乳”をしてみたら、娘も寝ながらおっぱいを飲み、そのうち深い眠りに入った。
この眠たい時におっぱいをあげる、というのはネットで「おっぱいを泣く子も、眠たい時に立って抱っこしてゆらゆらしながらおっぱいをあげると結構飲んでくれる」というのを読んで以来、娘が眠たい時を見計らって抱っこでゆらゆらしながら実践していたら、最初は体を反らして拒絶していたのが、だんだん気持ち良くなってきたらしく、飲みながら眠れるようになってきたのだ。4ヶ月過ぎから始めて、5ヶ月になるくらいにはさほど嫌がらずに飲んでくれるようになった。
そんなこんなで今に至る。7ヶ月になった今、たまに授乳の際に泣かれることもあるけれど、ほとんど普通におっぱいを飲んでくれる。自分から口を近づけてくれるようになって、「眠ったかな?」と思っておっぱいを外すと、目をつむりながらも口でおっぱいを探していたりするようになって、またおっぱいを飲ますと安心したように眠ったりしてとってもかわいい。これも、私がしつこく母乳をあげつづけたからだと思う。このしつこさが娘にとって良かったかどうかは分からないけど・・・。母乳の量は結局さほど増えず、おっぱいを10分~20分くらい飲んだ後でも平気でミルクを140cc~160ccくらい飲む。たまに200cc以上飲んだりして、ちょっとショックだったりするのだが・・・。
ミルクを足すことでいろいろ悩んだのが、「ミルクをあげている」というと「母乳ちっともでんの?」とか「ミルク足すと母乳量減るよ」とかミルクをあげようとすると「おっぱいは?」と言われたりすることだった。授乳の際に号泣して拒絶するから母乳をあげられなかった時、そういう事情を話すのが嫌だったので、「私が母乳がでないからミルクなんです」と言って外出先でおっぱいをあげることができなかった。すんなり飲んでくれるのだったら、外出時でも母乳をあげたかった。家に人が来る時も、母乳を上手にあげることができないけどできるだけおっぱいを頻繁にあげたいのに授乳のペースが乱されるし、自分に全然余裕ないし、正直来られるのがめんどうだった。
友達と会う時も、最初はちょっとミルクを足していることが後ろめたくてドキドキしたのだが、それは会う前だけで遊ぶと楽しくてリフレッシュできた。ミルクも母乳も同じように育っている。友達たちは、おむつかぶれがひどいとか、湿疹で生後0ヶ月からお医者さん通いしているとか話していて、私は母乳かミルクかでずっと悩んでいたけど、娘はどのオムツでのおむつかぶれなしで肌もツルツル湿疹なし。夜もよく寝て朝まで起きず。よく考えてみればホントに悩む必要なんて何ひとつないんだなって思えてきた。「肌がきれいでうらやましい。何かしてるん?」と娘の肌をうらやましいと言われたときは、何だか嬉しい気持ちになった。
外出の時に哺乳瓶&水筒を持っていったり、荷物が多くて大変だけど、ミルクにはミルクの良いとこがあるし、今ではずっと混合でやってきたから、肌はツルツルで健康にすくすく育っているのかなぁなんて思ってきたり。1週間ほど前は、初めて旦那に娘を預けて半日友達とランチ&ショッピングで遊びに出かけたりと、ミルクならではのリフレッシュもできたりしている。
母乳だけで育てたかったのに・・・、と悩んでいる人ってどれだけいるのかな。混合の人はほとんど完ミになってしまうって言われているらしいけど(ネットで見た)、そう言われるとなんだか悔しいし、娘もおっぱいを喜んでくれるようになってきたような感じなので、卒乳するまで続けてみよう!