上野、という立地と、あの建物が結構好きで、昔からよく行っているのですが、

今特別展で「茶の湯」をテーマに展示しているということで、

午後からですが見に行ってきました。

 

お抹茶を頂くのは好きです。

作法通りに・・というよりは、ごく気楽なカフェでお茶菓子と一緒に頂くと、

その時だけは「和」の雰囲気に浸ることができる(笑

 

実家で抹茶碗を見つけてからは余計に興味が湧いて、

上野という気安さもあり、ふっと出かけてみました。

 

京成線からいつものルートで大階段を登り、

正岡子規記念野球場(実は知らなかった!)の横を通って噴水の横を抜けて・・

(この噴水広場では昔、氷の彫刻に遭遇しています。なかなかのものでした。)

 

ウェルカムパスポートを手に入れて、

さあ、今年は使い切ろう、と。(笑

 

 

展示は二室に分かれていて、分量はわりと多い。

午後からではちょっと時間が足りなかった感じです。

平日なのに人が多くて人気があるのだなあ・・・と思いました。

良い器は見るだけで幸せな気分になれるからそれが良いのだな、と思います。

 

入ってみると、

日本の茶の湯の発祥である足利将軍家が輸入していた南宋時代の茶器や絵画から、

最盛期、侘茶の流行した最盛期の安土桃山〜江戸の茶道具の展示や茶室の写真。

そして17世紀の江戸時代に至るまで、さまざまの展示がありました。

 

足利将軍家が輸入した、南宋時代の絵画は、

これは茶会の時に客に披露して会話の糸口にしようというものなのでしょうか。

植物、動物、風景、人物など、様々な題材の絵画が展示してありました。

「観音猿鶴図」「布袋図」「竹雀図」「遠浦帰帆図」「雪景山水図」「鷺図」「梅花双雀図」「猿図」

「茉莉花図」「紅白芙蓉図」・・・

 

南宋時代の「紅白芙蓉図」は、日本画の芙蓉図とほとんど変わらない。

ちょっと前に見た琳派の日本画とそっくりの構図でした。

ひょっとしてお手本だったのかな?

 

遠浦帰帆図。 雄大な風景の中に小さく書き込まれた2人の人物の絵。人物はほとんど点ですが、思い切り想像力を刺激されました。この2人はどんな人たちなんだろう…。

さぞかし会話が弾むだろうな、と思いました。

 

南宋時代の龍泉窯の青磁の茶碗が綺麗でした。

斜め上から見ると蓮の花の形にも見えるのが印象的。

これも中国からの輸入品。

この時期は盛んに輸入していたそうです。

南宋時代には中国には4〜5箇所有名な窯があって、窯元の名前も位置も展示してありました。

 

日本の茶道具は16世紀になってからのものを展示してありました。

作り始めたのがこの時期からだった、ということなのでしょうか。

よくわかりませんが・・、

茶器をはじめ水指、茶入れ、茶壺、茶杓、茶碗、書状や花入れ、湯の釜など様々展示。

備前も良かったけど茶碗は楽焼のものが目を引きました。

 

利休の書状付きの白天目や楽焼の赤黒、志野茶碗、織部など、それぞれ個性的で素敵でした。

 

志野茶碗はファンが多いのか、国立博物館のホームページにも写真が載せられていました。

利休の選んで所持していたものはどれも一級品。

長次郎 本阿弥光悦 道入 と続く楽焼の歴史がちょっと知りたくなりました。

そして、古田織部の作った茶室と茶道具の澄明さと豪快さが心を震わせます。

 

会期は6月4日(日)まで

どうぞお出かけください。

 

 

 

 

 

 

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蘆刈・吉野葛

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何ともいえず風情のある物語でした。

写真が多い。

想像を助けます。

 

作中登場する蒔絵の琴の絵が解説付きで載せてあるのが愛らしい。

琴の外観の文章による描写の見事さとのバランスが絶妙で魅力的。

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きみにならびて野に立てば

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「雨ニモマケズ手帳」に書かれていた、宮沢賢治の詩、です。

以前、世田谷での「宮沢賢治展」で、手帳の複製が販売されていましたが、

その時に、初めて、書かれた字体を見ました。

 (ちくまの全集では、印刷字体になっています。)

 

文語詩(全集、第四巻)では、

同じ題名で、七五調の四行詩に形が整えられています。

 

宮沢賢治の詩、童話、どちらもですが、

初期形(初稿)と、推敲後では、かなり形が変わります。

童話も、詩も、削られていって、一編の詩のように形作られることが理想だったのでしょうか。

声に出して読んでいると、音に隠れた響きとリズムが感じられます。(七五調ではないのですが、中学の頃から嗜んでいらした、という短歌が、その基盤を作っているのかもしれません。)

 

詩によっては、初期形のほうが生きの生きと伝わってくるものがあり、

そちらのほうが良い!と思うこともあります。

ものによりけり、ですが、

初期形よりも、推敲後の詩や物語のほうが良い、と思うこともあります。

 

「雨ニモマケズ手帳」を使っていた時期は、昭和6年10月上旬から年末までの2か月間、だそうです。この詩は、文語詩も含めて最晩年のものです。

 

誰とならんで、何を語って、こんな明るい風景を描いたのか。

読むたびに別の想像をしてしまう 音譜

「シグナルとシグナレス」(大正2年5月発表)

で、二人の恋人たちが体験する青の世界は、

誰にも邪魔されない二人だけの世界でしたが、

ほんの一瞬で、目が覚めてしまう。

この詩で「とはの園」を思う、この明るさは何なのでしょう。

・・・だって、仏教では死後の世界のほうが長いから?

現代人には到底わかるとは思えない感覚です。

 

野山を渉猟し、自転車を乗り捨てては星空を見上げて山を歩き、中学生のころから亡くなるまで、林と風と野山を愛した詩人の魂は、すべて彼の書いた言葉に籠められている。

言葉からイメージ世界を創造する時、人の声はその人固有の身体性に沿って表現を作り上げます。発する声を自分で聞きながら語り続けることが、身体感覚を開くきっかけとなります。(長く続けると枠にはまってしまうので、時々、人真似してみたり。)

 

どう読み取るか、どう表現するか、は、

人それぞれ、だと思います。

他の方が、この詩をどう読むか、

ちょっと聞いてみたい気がします。

 

 


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今日のTV番組では雪の遠野で、

まだ寒く、雪が残る山道を、人と馬は木をひいて山を降りていました。

「馬搬」というそうです。

撮影は3月?それとも1月か2月か・・

雪道のほうが、切った木は運び出しやすいので、

山の上にある厩舎から、馬と人は、切った木をひいて降りるそうです。

 

宮沢賢治「北上山地の春」は、1924年4月20日の詩です。

早池峰の山開きは6月。

種山が原は5月から。

4月は雪ぐつを履かなければ歩けない道なのですね。

ジュートは、黄麻、インド麻、という名前の草で、原産地は中国。

繊維をとる目的で栽培され、主な生産地は亜熱帯だそうですが、ここでも育ったのでしょうか。

アングロアラブヴ

サラ―ブレッド

ハックニー

など、様々な種類の馬の名前が出てきます。

 

種山が原は昔、馬の放牧場で、

沢山の種類の馬が飼われていたそうですが、

日露戦争の時期からは、盛岡には騎兵連隊が駐屯していたそうです。

伊予の秋山好古が作った騎兵隊で、雪中行軍に強かった、ということです。

 

北上山地の春

  1

雪沓とジュートの脚絆

白樺は焔をあげて

熱く酸っぱい樹液を噴けば

こどもはとんびの歌をうたって

狸の毛皮を収穫する

打製石斧のかたちした

柱の列は煤でひかり

高くけはしい屋根裏には

いま朝餐の青いけむりがいっぱいで

大伽藍の穹窿のように

一本の光の棒が射している。

そのなまめいた光象の底・・・

つめたい春のうまやでは

かれ草や雪の反照

明るい丘の風を恋ひ

馬が蹄をごとごと鳴らす

 

   2

・・・・・・

 

風景描写がとても好きです。

宮沢賢治の詩を読むと、

風景を見る目が変わってくるようです。

 


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金柑

テーマ:

 

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金柑を沢山もらったので、甘煮にしてみました。

 

保存は冷蔵庫ですが、

食べる前にしばらく部屋に置いておくと、

柑橘系の香りが立ってきます。

甘みと、苦みと、香りが丁度良くミックスしていて、

口に入れると、とろけるほど柔らかくて、でも柔らかすぎない。

始めて作ったのですが、かなり美味しい甘煮になりました。

金柑の甘煮、青梅の甘露煮よりも楽かも。

 

甘煮以外にも、金柑酒、砂糖漬けにしてみました。

こちらも楽しみです。

 


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「雪渡り」

終わりました。

聞いて下さった方々、ありがとうございました。

 

雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板で出来ているらしいのです。

「堅雪かんこ、しみ雪しんこ」

お日様がまっ白に燃えて百合の匂いを撒きちらし又雪をぎらぎら照らしました。

・・・・・・

 

「四郎とかん子は、元気な子供たち」

という演出を、谷口秀子先生に付けて頂いたので、

冒頭がとても大変でした。

地の文章と、台詞と、

勢いがまるで違う。

姿勢を崩さないように、でも、子供は勢いを消さないように。

地の文章のリズムに引きずられて緩くなりがちなテンポを一瞬で切り替えるように、

と、心がけました。

 

台詞は台詞、地の文章とは別に、立てて表現する、

と、教わっています。

語り手は語り手。

出てくる子供たち数人、狐の子の紺三郎、子ぎつねたち。

違う存在である、という意識を忘れずに、息で切り替える。リズムを変える。

 

一面の銀世界が広がる寒い寒い朝の楽しさ、

どこまでも歩いて行けそうな楽しさが伝われ!!

 

と、最後まで思いながら、やらせて頂きました虹

 

もうすぐ春です。


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聞いて楽しむ阿佐ヶ谷の文学  ~阿佐ヶ谷図書館にて~

 

終了しました。

来場してくださったお客様、

最後まで聞いて下さって、本当にありがとうございました。

 

もうひとつ、ご紹介したい本があったのですが、

夢中になって話しているうちに時間が来てしまいましたあせる

 

エッセイです。

井伏鱒二のエッセイってとても良い。

 

エッセイを読んでから小説を読むと、

小説に書かれている舞台がよくわかる。

「小黒坂の猪」に書かれている白い虹の話はとても印象的でした。

 

「虹のいろいろ」というタイトルで、

二重の虹、三重の虹、縦の虹、見た時の状況まで克明に描いてらっしゃいます。

(白い虹が太陽を貫いているのを、2.26事件の前日に見たそうです。)

 

他にも、終戦直後の郷里の話などを読むと、

井伏鱒二が育った土地の文化や歴史が背後に見え隠れします。

とても豊かな土地、と感じます。

 

万能倉駅から歩いて突き当りにある溜池は、江戸時代の治水工事のたまものだったそうですが、今でもその面影が残っています。その時代の人たちの知恵と力が偲ばれて、心地の良い場所でした。

 

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 聞いて楽しむ阿佐ヶ谷の文学
3月11日(土) 14時~15時30分
杉並の阿佐ヶ谷図書館にて、大人のための朗読会に出演します。
2階のホールです。
井伏鱒二作  『荻窪風土記』より「関東大震災直後」(抜粋)
                             『集金旅行』より抜粋
谷川俊太郎作 『定義』より「私の家への道順の推敲」
             ほか

入場無料です。
当日、直接会場へどうぞ、とのことです。

ふくやま文学館で、ちょうど「井伏鱒二展」が開催されていました。
塩福線に乗って万能倉駅で降りてみました。
神社の石崖に、小説の石崖を連想していました。
手入れの良い溜池と、そこからから流れる水路が目を引く。
水は人間にとっての生命線だから、
どう上水を引くか、どう排水するか、が行き届いている土地は、とても豊かだ、と感じました。

福山城の美に驚き、駅構内に貼られたポスターのキャッチコピーにほのぼのし、しまなみ海道を通って、バスに揺られながら瀬戸内の島々を通り抜け、
因島、生口島、大三島、大島を車窓から眺めていました。
(フェリーで三原から生口島へ行って平山郁夫美術館・・というルートも考えたのですが・・時間が足りなかった。蛸が・・泣)

美術館、寄ってみたかった。
平山画伯が描かれた島の絵が素敵です。
http://hirayama-museum.or.jp/

玄奘三蔵が持ち帰った、というお経を、
昔、国宝展で見ました。
写真を撮って家宝にしたいぐらいでした(笑)
 


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万能倉への旅 ~集金旅行~

テーマ:

3月11日(土) 14時~15時30分

阿佐ヶ谷図書館にて、大人のための朗読会に出演します。

2階のホールです。

 

井伏鱒二作 『荻窪風土記』より「関東大震災直後」(抜粋)

        『集金旅行』から(抜粋)

        『厄除け詩集』から「静夜思」

谷川俊太郎作 『定義』より「私の家への道順の推敲」

    ほか

 

j入場無料です。

当日、直接会場へどうぞ、とのことです。

 

2月はとても寒いけど 

テーマ:

会場は温かでした。

銀河鉄道の夜、全文朗読の会、8回目を終えました。

 

出る時は雨がぱらついていましたが、

公園内は人がわりあいと出ていました。

定期的に続けています。

 

鳥が遊んでいました。

花の蜜を食べてたみたい。

 

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