新月の一葉忌

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新月でしたね。

今週末は、たけくらべ  を、語ります。
 
語りの声をきちんと出してゆくことで、登場人物の感情が溢れ出す、と、夢十夜・第一夜の稽古の時に師匠に教わり、
稽古の時はその通りで、いちばん最初にYouTubeにアップしたそのままの流れで感情が溢れてきてちょっと自分でもびっくりしたのですが、
人に内在する感情は、年を経てもそれほど変わらないものだな、と、
改めて、声を大切にすることの意味を悟りました。
 
たけくらべ   は、
一葉が、母や妹と住んだ、
下谷瀧泉寺町の生活風景が生き生きと活写されている名作ですが、現在はその風景はほとんど残っていなくて、わずかに酉の市と鷲神社がその時代を偲ばせてくれます。
鷲神社の近くには樋口一葉記念館が建っていて、一葉が生きた時代の風景が、縮小されてジオラマで残っていました。
 
一葉の文机や、和歌をしたためた短冊が展示されていました。一葉のかな文字の美しさにいつも見惚れます。
 
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11月 一葉

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加藤敬子さんの「大つごもり」とご一緒させて頂きます。

 

時期的には、「大つごもり」「たけくらべ」の順に書かれているのですが、

どちらも「水の上日記」を書いていた時期の作品です。

 

1月に続いて「たけくらべ」を、約1時間やらせて頂きます。

「たけくらべ」は、一葉 23才 最晩年の作品です。

 

明空風堂’17

      ~行く水の流れに ひとは~  樋口一葉

   日時 11月25日(土) 15時~ (14時30分開場)

   場所 渋谷区広尾東江寺本堂(日比谷線広尾駅より歩いて5分)

     「たけくらべ」 「大つごもり」

   会費 2000円

 

 

 

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回遊展in八幡  9月23日、24日 市川市本八幡地区で開催
今年も、ガス燈朗読会で参加します。

 

今年は、~声で聴く文藝作品~
ということで、谷崎潤一郎「蘆刈」を、前編、後編に分けて演じます。
 日時 9月24日(日)13時~ 15時~
 会場 カフェガス燈(JR本八幡駅、都営本八幡駅から歩いて3分)
 入場料 各1000円(1Drink オーダーお願いします。)要予約

「蘆刈」「吉野葛」どちらも好きなのですが、西の風景描写が素晴らしい。
川面にけぶるような霧が立ち込める夕闇時、
逢魔が時、とでも言うのでしょうか。
そこを思いつくままに和歌を口ずさみ、漢詩を朗詠しながら歩く主人公の姿は容易に谷崎自身を連想させます。
冷え冷えとしながら纏わりつく湿度を感じる風景が連想させてゆくのは、かつてそこで生きていた平安人の姿、うた、機知に富んだ会話、女人たちの姿

谷崎が幼少の頃、母に連れられて見た「義経千本桜」。
その舞台はずっと彼の心にあったそうですが、
その光景もまたこの物語のどこかに息づいているのかもしれません。

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今ちょうど、夏目漱石と正岡子規の書いた書簡を展示中、ということで、書道博物館に行ってきました。


ここは、中村不折が40年間かけて収集した中国、日本の書道研究上重要なコレクションを有する専門博物館だそうですが、

中村不折、空海、聖武天皇、光明皇后、孝謙天皇、紀貫之、菅原道眞、小野道風、松平定信、

などの書に並んで、

子規、漱石、森鷗外、などの書簡や書が並べてありました。


歴史的に著名な方々の書体を初めて見てやっと、この時代に生きていた人たちの息遣いが感じられる…というのはちょっとオーバーかもしれませんが…、

素晴らしい書も、すこしいびつな書も、謹厳な書も、流麗な書も、それぞれ、書いた人の個性を

表しているようで面白かった。


不折を中心とした人間関係の中で、書簡を交わしながら自分なりの字体を作り上げていった様子が、子規の書から感じられます。


子規の絵手紙、とても好きなのですが、今回瞠目したのはやはり森鷗外の字体。


中国の石碑から書の歴史を学習していった中村不折に書を習ったそうですが、完璧なフォルムというのはこれだ、とでも言いたげな書、でした。六朝時代の書を習ったそうです。


本館には、不折と子規が従軍記者だった頃、中国から持ち帰った石碑や仏像、石経や俑など、歴史的に非常に高い価値のあるものが、所狭しと並べられていました。


ここはぜひ、もう一度行ってみたいと思います。


中村不折の描いた「我輩ハ猫デアル」の挿絵で一筆箋が売られていました。

漱石、子規の書の展示は9月18日まで、です。

9月の朗読会

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しばらく資料読みに没頭していましたが、9月は記念月でもありますので企画が多いです。

どうぞお問い合わせください。

 

リンゴイーハトーブの風をもらって

    日時 9月6日(水) 14時~

    場所 カフェ&クラフト 虔十

    演目 朗読劇「ひかりの素足」

    出演 べんべろ有志

    指導・演出 谷口秀子

    入場料 1000円 (コーヒー付き)

    昨年の、朗読劇「銀河鉄道の夜」に続いて、今年も朗読劇に参加します。

 

リンゴ回遊展in八幡 参加イベント ガス燈朗読会vpl.4  
  ~耳で聞く文芸作品・蘆刈~  
    場所  本八幡カフェガス燈
    日時  9月24日(土)13時~(前編) 15時~(後編)  (各回45分程度)
    演目  谷崎潤一郎「蘆刈」 
    入場料 各回1000円 要予約
     (プラス1ドリンクオーダーお願いしております。)
    主催 市川朗読勉強会 09061937160(柿原) 
 珈琲は、いつも一つ一つとても丁寧に時間をかけておとしているそうです。

 いらっしゃる時はどうぞお早めに。
カフェガス燈
https://tabelog.com/chiba/A1202/A120202/12007117/dtlrvwlst/B4454159/?use_type=0&smp=1#756204

 

リンゴ宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

(ちくま文庫1985年版「宮沢賢治全集7」所収)

定期的 に、
原文を全文(約2時間45分)で、ひとりで語っております。
長い物語ですので、朗読、語りを聞きなれてない方は途中退屈するかもしれません。
登場人物も多いので、
聞きに来られる方は、一度ストーリーに目を通しておいて頂ければ・・と思います。

次回の日時、会場については、どうぞお問い合わせください。

 

上野、という立地と、あの建物が結構好きで、昔からよく行っているのですが、

今特別展で「茶の湯」をテーマに展示しているということで、

午後からですが見に行ってきました。

 

お抹茶を頂くのは好きです。

作法通りに・・というよりは、ごく気楽なカフェでお茶菓子と一緒に頂くと、

その時だけは「和」の雰囲気に浸ることができる(笑

 

実家で抹茶碗を見つけてからは余計に興味が湧いて、

上野という気安さもあり、ふっと出かけてみました。

 

京成線からいつものルートで大階段を登り、

正岡子規記念野球場(実は知らなかった!)の横を通って噴水の横を抜けて・・

(この噴水広場では昔、氷の彫刻に遭遇しています。なかなかのものでした。)

 

ウェルカムパスポートを手に入れて、

さあ、今年は使い切ろう、と。(笑

 

 

展示は二室に分かれていて、分量はわりと多い。

午後からではちょっと時間が足りなかった感じです。

平日なのに人が多くて人気があるのだなあ・・・と思いました。

良い器は見るだけで幸せな気分になれるからそれが良いのだな、と思います。

 

入ってみると、

日本の茶の湯の発祥である足利将軍家が輸入していた南宋時代の茶器や絵画から、

最盛期、侘茶の流行した最盛期の安土桃山〜江戸の茶道具の展示や茶室の写真。

そして17世紀の江戸時代に至るまで、さまざまの展示がありました。

 

足利将軍家が輸入した、南宋時代の絵画は、

これは茶会の時に客に披露して会話の糸口にしようというものなのでしょうか。

植物、動物、風景、人物など、様々な題材の絵画が展示してありました。

「観音猿鶴図」「布袋図」「竹雀図」「遠浦帰帆図」「雪景山水図」「鷺図」「梅花双雀図」「猿図」

「茉莉花図」「紅白芙蓉図」・・・

 

南宋時代の「紅白芙蓉図」は、日本画の芙蓉図とほとんど変わらない。

ちょっと前に見た琳派の日本画とそっくりの構図でした。

ひょっとしてお手本だったのかな?

 

遠浦帰帆図。 雄大な風景の中に小さく書き込まれた2人の人物の絵。人物はほとんど点ですが、思い切り想像力を刺激されました。この2人はどんな人たちなんだろう…。

さぞかし会話が弾むだろうな、と思いました。

 

南宋時代の龍泉窯の青磁の茶碗が綺麗でした。

斜め上から見ると蓮の花の形にも見えるのが印象的。

これも中国からの輸入品。

この時期は盛んに輸入していたそうです。

南宋時代には中国には4〜5箇所有名な窯があって、窯元の名前も位置も展示してありました。

 

日本の茶道具は16世紀になってからのものを展示してありました。

作り始めたのがこの時期からだった、ということなのでしょうか。

よくわかりませんが・・、

茶器をはじめ水指、茶入れ、茶壺、茶杓、茶碗、書状や花入れ、湯の釜など様々展示。

備前も良かったけど茶碗は楽焼のものが目を引きました。

 

利休の書状付きの白天目や楽焼の赤黒、志野茶碗、織部など、それぞれ個性的で素敵でした。

 

志野茶碗はファンが多いのか、国立博物館のホームページにも写真が載せられていました。

利休の選んで所持していたものはどれも一級品。

長次郎 本阿弥光悦 道入 と続く楽焼の歴史がちょっと知りたくなりました。

そして、古田織部の作った茶室と茶道具の澄明さと豪快さが心を震わせます。

 

会期は6月4日(日)まで

どうぞお出かけください。

 

 

 

 

 

 

きみにならびて野に立てば

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「雨ニモマケズ手帳」に書かれていた、宮沢賢治の詩、です。

以前、世田谷での「宮沢賢治展」で、手帳の複製が販売されていましたが、

その時に、初めて、書かれた字体を見ました。

 (ちくまの全集では、印刷字体になっています。)

 

文語詩(全集、第四巻)では、

同じ題名で、七五調の四行詩に形が整えられています。

 

宮沢賢治の詩、童話、どちらもですが、

初期形(初稿)と、推敲後では、かなり形が変わります。

童話も、詩も、削られていって、一編の詩のように形作られることが理想だったのでしょうか。

声に出して読んでいると、音に隠れた響きとリズムが感じられます。(七五調ではないのですが、中学の頃から嗜んでいらした、という短歌が、その基盤を作っているのかもしれません。)

 

詩によっては、初期形のほうが生きの生きと伝わってくるものがあり、

そちらのほうが良い!と思うこともあります。

ものによりけり、ですが、

初期形よりも、推敲後の詩や物語のほうが良い、と思うこともあります。

 

「雨ニモマケズ手帳」を使っていた時期は、昭和6年10月上旬から年末までの2か月間、だそうです。この詩は、文語詩も含めて最晩年のものです。

 

誰とならんで、何を語って、こんな明るい風景を描いたのか。

読むたびに別の想像をしてしまう 音譜

「シグナルとシグナレス」(大正2年5月発表)

で、二人の恋人たちが体験する青の世界は、

誰にも邪魔されない二人だけの世界でしたが、

ほんの一瞬で、目が覚めてしまう。

この詩で「とはの園」を思う、この明るさは何なのでしょう。

・・・だって、仏教では死後の世界のほうが長いから?

現代人には到底わかるとは思えない感覚です。

 

野山を渉猟し、自転車を乗り捨てては星空を見上げて山を歩き、中学生のころから亡くなるまで、林と風と野山を愛した詩人の魂は、すべて彼の書いた言葉に籠められている。

言葉からイメージ世界を創造する時、人の声はその人固有の身体性に沿って表現を作り上げます。発する声を自分で聞きながら語り続けることが、身体感覚を開くきっかけとなります。(長く続けると枠にはまってしまうので、時々、人真似してみたり。)

 

どう読み取るか、どう表現するか、は、

人それぞれ、だと思います。

他の方が、この詩をどう読むか、

ちょっと聞いてみたい気がします。

 

 


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今日のTV番組では雪の遠野で、

まだ寒く、雪が残る山道を、人と馬は木をひいて山を降りていました。

「馬搬」というそうです。

撮影は3月?それとも1月か2月か・・

雪道のほうが、切った木は運び出しやすいので、

山の上にある厩舎から、馬と人は、切った木をひいて降りるそうです。

 

宮沢賢治「北上山地の春」は、1924年4月20日の詩です。

早池峰の山開きは6月。

種山が原は5月から。

4月は雪ぐつを履かなければ歩けない道なのですね。

ジュートは、黄麻、インド麻、という名前の草で、原産地は中国。

繊維をとる目的で栽培され、主な生産地は亜熱帯だそうですが、ここでも育ったのでしょうか。

アングロアラブヴ

サラ―ブレッド

ハックニー

など、様々な種類の馬の名前が出てきます。

 

種山が原は昔、馬の放牧場で、

沢山の種類の馬が飼われていたそうですが、

日露戦争の時期からは、盛岡には騎兵連隊が駐屯していたそうです。

伊予の秋山好古が作った騎兵隊で、雪中行軍に強かった、ということです。

 

北上山地の春

  1

雪沓とジュートの脚絆

白樺は焔をあげて

熱く酸っぱい樹液を噴けば

こどもはとんびの歌をうたって

狸の毛皮を収穫する

打製石斧のかたちした

柱の列は煤でひかり

高くけはしい屋根裏には

いま朝餐の青いけむりがいっぱいで

大伽藍の穹窿のように

一本の光の棒が射している。

そのなまめいた光象の底・・・

つめたい春のうまやでは

かれ草や雪の反照

明るい丘の風を恋ひ

馬が蹄をごとごと鳴らす

 

   2

・・・・・・

 

風景描写がとても好きです。

宮沢賢治の詩を読むと、

風景を見る目が変わってくるようです。

 


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金柑

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金柑を沢山もらったので、甘煮にしてみました。

 

保存は冷蔵庫ですが、

食べる前にしばらく部屋に置いておくと、

柑橘系の香りが立ってきます。

甘みと、苦みと、香りが丁度良くミックスしていて、

口に入れると、とろけるほど柔らかくて、でも柔らかすぎない。

始めて作ったのですが、かなり美味しい甘煮になりました。

金柑の甘煮、青梅の甘露煮よりも楽かも。

 

甘煮以外にも、金柑酒、砂糖漬けにしてみました。

こちらも楽しみです。

 


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