昨日、ガス燈朗読会vol.3 を終えました。
今年はテーマ性をもたせて、

「夢十夜」十話を、初めから終わりまで、と、
同時期に書かれた「永日小品」から二話を、

四人で読み継ぎました。
それぞれの個性を生かした作品を並べた昨年とは

また違った面白さが出ていたとしたら、

成功かな、と思います。

 

「漱石が語る、漱石の夢」を、それぞれの語る物語のどこに表すか

 

11月の夢十夜は、
一夜から十夜まで聞いて頂くなかで、
漱石の人となりが表れるように。


気をつけていきたいと思います。

昨日いらしたお客様に頂いた花です。
ありがとうございました。

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夏目漱石没後100年記念
漱石『夢十夜』 ~十人で語る十夜の夢~

~漱石が語る、漱石の夢~
夏目漱石の代表作『夢十夜』は、
漱石が英国留学から帰った後、
40代で教授職を辞し朝日新聞社に入社した頃に書かれています。
「夢には、人が抑圧していた記憶が突然現れる。」
とは、
分析心理学の各流派から多く聞かれる言辞ですが、
自分の見た夢をそのまま書き記してゆくことで、漱石は何を越えようとしたのか…
ひとつひとつの夢に、...
漱石の生きてきた人生や関心を持った出来事、時代の世相が透けて見えてくる。
民話とはまた違った語りの世界へ、ぜひお越しください。

日時 11月27日(日)

第一部 12時開演(11時30分開場)
第二部 15時開演(14時30分開場)
場所 メディアパーク市川2F文学ミュージアム内グリーンスタジオ(260席)

入場料 各回1000円
出演 市川朗読勉強会 市川市ゆかりの語り手 特別ゲスト 古屋和子
主催 市川朗読勉強会

後援 市川市

市川朗読勉強会のメンバーを中心に、市川市ゆかりの方たちにお声掛けして、
語り手として参加して頂いています。
8月2日の木内ギャラリーで初めて読みを聞かせて頂きました。
それぞれ、とても素敵な語りをされる方たちです。
私は「第一夜」をやらせて頂きます。
ぜひ、お越しください。

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ガス燈朗読会 Vol.3

3年前から毎年参加している、回遊展in八幡(後援 市川市) 参加の朗読イベントです。
今年は「夢十夜」全編を、市川朗読勉強会の有志四人で朗読します。

私は『永日小品』から「霧」「火鉢」、『夢十夜』から「第五夜」を朗読します。

(11月には「第一夜」をやらせて頂きます。)

夏目漱石 没後100年記念
漱石『夢十夜』 ~十夜の夢・闇からの贈りもの~
日時 9月25日(日) 第一部 11時~ / 第二部 13時~ / 第三部 15時~

場所 本八幡カフェガス燈
(最寄駅 JR本八幡駅・都営新宿線本八幡駅・京成八幡駅)

 

~ Between Life and Dream ~

・11時~ 一夜・二夜・三夜・『永日小品』より「霧」
・13時~ 四夜・五夜・六夜・七夜
・15時~ 八夜・九夜・十夜・『永日小品』より「火鉢」
入場料 1000円+Drink

 

~漱石が語る、漱石の夢~
夏目漱石の代表作『夢十夜』は、
漱石が英国留学から帰った後、
40代で教授職を辞し朝日新聞社に入社した頃に書かれています。
「夢には、人が抑圧していた記憶が突然現れる。」
とは、
分析心理学の各流派から多く聞かれる言辞ですが、
自分の見た夢をそのまま書き記してゆくことで、漱石は何を越えようとしたのか…
ひとつひとつの夢に、...
漱石の生きてきた人生や関心を持った出来事、時代の世相が透けて見えてくる。
民話とはまた違った語りの世界へ、ぜひお越しください。


 

 
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定例の、「銀河鉄道の夜」 全文朗読、の日でした。

発声を変えたことで、また少しテンポが良くなったみたいです。

息を多く使う声と少なく使う声でシーンを描き分けると、

リズム感が増して、台詞がもっと生き生きとしてくるようです。

 

今まで、台詞の呼吸が浅かったな、と、思うところがあって、

そこが生きてきたおかげで、後半がかなり変わりました。

生き生きした台詞と、生き生きした風景描写。

宮沢賢治の物語の朗読には、それが欠かせないのだけれど、

描写に濃淡を作ることで、二時間半がだいぶ楽になりました。

 

ちょっと思うところあって、発声法を変えています。

 

「プリオシン海岸」では、イギリス海岸で夢中になって遊ぶ生徒たちの姿が重なる。

トウモロコシの露が光る。

 

9月21日の賢治忌には、月島のカフェ「虔十」での「イーハトーブの風をもらって」、

朗読劇「銀河鉄道の夜」に参加させて頂きます。

一般的な朗読劇のスタイルで、

配役して、地の文章を振り分けて、全員が座って読むスタイルの朗読劇です。

 

今日見つけたリュウノヒゲ。

秋が深くなれば、青い実に。

 

漱石『夢十夜』~十人で語る十夜の夢~

~漱石が語る、漱石の夢~

夏目漱石の代表作『夢十夜』は、
漱石が英国留学から帰った後、
40代で教授職を辞し朝日新聞社に入社した頃に書かれています。

「夢には、人が抑圧していた記憶が突然現れる。」

とは、

分析心理学の各流派から多く聞かれる言辞ですが、

自分の見た夢をそのまま書き記してゆくことで、漱石は何を越えようとしたのか…

ひとつひとつの夢に、
漱石の生きてきた人生や関心を持った出来事、時代の世相が透けて見えてくる。

民話とはまた違った語りの世界へ、ぜひお越しください。

徳島交流会

テーマ:
京都経由で帰省。
徳島で母校の後輩との交流会に出てきました。八分ほどのラジオドラマ制作を高校生に体験してもらおう、という企画で、徳島在住のOBと連絡を取り合いながら、ラジオドラマに仕上げました。
午前中だけで、録音、編集して仕上げ、
という作業を、一二年生の現役生に見てもらいました。(出演は現役生。)
題材は、高校生にとっては、とても身近なシチュエーション、さてみんなどう語り、どう演じるか、と、とても楽しみでしたが…。
淡々と語る中に情感が滲んで、音楽担当者が選んでくれた音楽もぴったりはまって、良いラジオドラマとなったと思います。
徳島では珍しく実家の両親と親戚一同揃ってご飯。
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もうひとつ。

風景とオルゴールから

「風景とオルゴール」を。

ここでは南部馬が登場しますが、

南部馬、ハックニー、サラァブレッド、…岩手では様々な種類の馬が飼われていたそうです。「風景とオルゴール」は、前から好きで読んでみたかった詩ですが、どうにもうまく朗読できませんでした…。こうやって置いてあるものがかなりあります。

             風景とオルゴール

爽かなくだもののにほひに充ち

つめたくされた銀製の薄明穹

雲がどんどんかけてゐる

黒曜ひのきやサイプレスの中を

一疋の馬がゆつくりやつてくる

………

首を垂れておとなしくがさがさした南部馬

黒く巨きな松倉山のこつちに

一点のダアリア複合体

その電燈の企画なら

じつに九月の宝石である

その電燈の献策者に

わたくしは青い蕃茄を贈る

どんなにこれらのぬれたみちや

クレオソートを塗つたばかりのらんかんや

電線も二本にせものの虚無のなかから光つてゐるし

風景が深く透明にされたかわからない

下では水がごうごう流れて行き

薄明穹の爽かな銀と苹果とを

黒白鳥のむな毛の塊が奔り

《ああ お月さまが出てゐます》

ほんたうに鋭い秋の粉や

玻璃末の雲の稜に磨かれて

紫磨銀彩に尖つて光る六日の月

橋のらんかんには雨粒がまだいつぱいついてゐる

なんといふこのなつかしさの湧あがり

水はおとなしい膠朧体だし

わたくしはこんな過透明な景色のなかに

松倉山や五間森荒つぽい石英安山岩の岩頸から

放たれた剽悍な刺客に

暗殺されてもいいのです

(たしかにわたくしがその木をきつたのだから)

………

そんなに風はうまく吹き

半月の表面はきれいに吹きはらはれた

だからわたくしの洋傘は

しばらくぱたぱた言つてから

ぬれた橋板に倒れたのだ

松倉山松倉山尖つてまつ暗な悪魔蒼鉛の空に立ち

電燈はよほど熟してゐる

風がもうこれつきり吹けば

まさしく吹いて来る劫のはじめの風

ひときれそらにうかぶ暁のモテイーフ

電線と恐ろしい玉髄の雲のきれ

そこから見当のつかない大きな青い星がうかぶ

(何べんの恋の償ひだ)

そんな恐ろしいがまいろの雲と

わたくしの上着はひるがへり

(オルゴールをかけろかけろ)

月はいきなり二つになり

盲ひた黒い暈をつくつて光面を過ぎる雲の一群

(しづまれしづまれ五間森

木をきられてもしづまるのだ)

            宮沢賢治「風景とオルゴール」

 

風景とオルゴール

テーマ:
宮沢賢治の「どんぐりと山猫」 を、
ベルホールで朗読しました。

花巻の訛りで教えて頂いたので、
それを忘れないため。

その世界に少し浸っていたら、
「風景とオルゴール」からまた、
詩を読んでみたくなりました。

「風景とオルゴール」に収録されている詩は、
風景の色合いを想像すればするほど、素晴らしく、
ひたすら言葉を調べています。
賢治が見た風景はどんな色彩なんだろう・・
いつか朗読してみたい詩です。

第四梯形 宮沢賢治
青い抱擁衝動や
明るい雨の中のみたされない唇が
きれいにそらに溶けてゆく
日本の九月の気圏です
そらは霜の織物をつくり
萱〔かや〕の穂の満潮〔まんてふ〕
(三角山〔さんかくやま〕はひかりにかすれ)
あやしいそらのバリカンは
白い雲からおりて来て
早くも七つ森第一梯形の
松と雑木〔ざふぎ〕を刈〔か〕りおとし
野原がうめばちさうや山羊の乳や
沃度の匂で荒れて大へんかなしいとき
汽車の進行ははやくなり
ぬれた赤い崖や何かといっしょに
七つ森第二梯形の
新鮮な地被〔ちひ〕が刈り拂はれ
手帳のやうに青い卓状臺地〔 テーブルランド〕は
まひるの夢をくすぼらし
ラテライトのひどい崖から
梯形第三のすさまじい羊齒や
こならやさるとりいばらが滑り
(おお第一の紺青の寂蓼)
縮れて雲はぎらぎら光り
とんぼは萱の花のやうに飛んでゐる
(萱の穂は満潮
萱の穂は満潮)
一本さびしく赤く燃える栗の木から
七つ森の第四伯林青〔べるりんせい〕スロープは
やまなしの匂の雲に起伏し
すこし日射しのくらむひまに
そらのバリカンがそれを刈る
(腐植土のみちと天の石墨)
夜風太郎の配下と子孫とは
大きな帽子を風にうねらせ
落葉松のせわしい足なみを
しきりに馬を急がせるうちに
早くも第六梯形の暗いリバライトは
ハックニーのやうに刈られてしまひ
ななめに琥珀の陽〔ひ〕も射して
(たうたうぼくは一つ勘定をまちがへた
第四か第五かをうまくそらからごまかされた)
どうして決して、そんなことはない
いまきらめきだすその眞鍮の畑の一片から
明暗交錯のわかふにひそむものは
まさしく第七梯形の
雲に浮んだその最後のものだ
緑青を吐く松のむさくるしさと
ちぢれて悼む 雲の羊毛
(三角〔さんかく〕やまはひかりにかすれ)
先日
市川市木内ギャラリーにて
11月の夢十夜朗読公演のための演目検討会をひらきました。



集まって下さったみなさんが、
一夜から十夜まで、
とても素敵な夢十夜を披露してくれました。



11月の朗読公演は、
市川市メディアパーク2Fグリーンスタジオで行います。
きららかなイメージの奔流が、
演劇的朗読
王道の朗読
どちらにも充溢して、
「漱石が語る、漱石の夢」
という統一テーマが見えてきました。

このままでも十分面白い朗読会になりそう。



本番は、
照明、音響も入って、漱石の体験した夢の世界をお客様皆さんが、それぞれ濃淡はあれど、
追体験できるようになればよいな、と、そんな風に考えております。

朗読は共有体験、と
昔、聞きに来てくれた人に耳打ちされました。
場を共有する、
能動的に想像力を働かせることで、
よりいっそう深い想像世界を体験することができる。


私は「第一夜」をやらせて頂くことになったのですが、
思いもかけず、最後のシーンに、銀河鉄道の最後のシーンを重ねて見ている自分に気が付きました。

・・・暁の星がたったひとつ瞬いていた。・・・

百合に化身した女性の魂は、星となって輝いていたのかもしれません。