2月22日は 「
猫の日」 だそうですね。
(私は勝手に猫は2828、と思い込んでいました。考えたらそんな日はないわけで
)
猫の日、だというのに、猫崎公園の猫には気の毒な記念日となりました。
この日、公園の猫ハウスを回収したのです。(→猫崎公園の冬支度)
梅がやっとほころび始めた最近です。 日中はずい分暖かくなったけれど夜はまだ冷える。
ですが、今期のハウスは本日をもって撤収。
来年は、また状況を見て仕切り直す。 と、私は決断しました。
公園の仲間達とも、よくよく話し合って出した結論です。
連日の利用率100%だった5軒のハウスを引き上げる時、
シマちゃんが、まん丸な目でじぃっと作業を見つめていました。
「え? なんで? 持って行っちゃうの?」 と言われているようでした。
そうだよ。今年はこれでおしまい。
この冬は本当に寒かったね。 ハウスをプレゼントできて良かった。
きっと、寿命が1年くらい伸びた子もいただろうね。
でも、来年どうなるかはまだわからない。
今まで長いこと、ハウスなしでも生き抜いてきたあなたたちは、強い。 その力を信じるよ。
みんな揃ってまた来年の冬を迎えよう。 私たちも頑張るから![]()
この一件については、しばらく時間をおいてからお話ししたいと思います。
そのために、またあちこち駆け回って「熟成」 させて、「品格のある」 報告ができると良いですが。
前回「ブログの品格」 なんてハードルの高いことを言ってしまったツケが来た~。 あ~しまった![]()
![]()
一日も早く、暖かい春が来ますように![]()
春を待つ
さて、アトムの発情をきっかけに、猫崎公園にはオス猫の独擅場になってしまいました
。
ちょうど搬送を引き受けた保護ボラさんがご好意で入院を予約してくれたので、
アトムの捕獲はその夜、決行することにしました。
機動力を上げるために、ご近所のお宅に複数のトラップを預ける話をつけ、自転車に積んで行くと、
知らせを聞いた幸女さんが公園に駆けつけていました。
「何だか、異様な雰囲気だね
」
「そう。夕べはとにかく凄かったんだよ。ご近所はうるさくて眠れなかったんじゃないかな
」
「ほら! また来た
。あれもオス猫? 耳障りな声だね」
「ボロボロのガリガリでしょう? 凄いエネルギーだね
。 一晩中、何も食べずにやってるんだろうね」
この時までに、5匹の見知らぬオス猫の侵入を確認し、そのうちの3匹を写真に納めていました。
オス猫たちは、それぞれにアトムを探し求めて、不眠不休の夜を過ごしたのでしょう。
窪んだ目が、一様に鋭い眼光を放っていました。
公園猫たちに給餌をしても、彼らはフードに一切興味を示しませんでした。
時折、メス猫のお尻の匂いを嗅ぎに来るので、戦々恐々とした公園猫たちもまた、
落ち着いて食べることができませんでした。
私は、オス猫たちの、どこか行き過ぎたストイックさに胸を衝かれました。
発情のスイッチが入ると、食欲より、生殖本能の方が優位になる仕組みなのでしょう。
わずか数日でげっそりと体重を落とし、出会い頭のオス同士でケンカを繰り返せば、
致命的な外傷や感染症を追うリスクは、普段の数倍になるはずです。
町の猫たちは、まさに命がけの繁殖活動を繰り広げているのです。
その時です。 一体どこから来たのか、終わりかけていた給餌タイムに飛び込んできた猫がいました。
アトムでした。
「遅れてごめんね~」という感じで、トコトコ走り寄ってきたかと思うと、私たちに挨拶しました。
急いでフードをお皿に注ぎ、あてがいました。
小さい体が、さらに小さくなった気がしました。毛並みは乱れ、首の後ろが、べったりと濡れています。
アトムは、一心不乱にフードにかぶりつきました。
何とも言えない気持ちになりました。 幸女さんと2人で、アトムを両側から守るように囲みました。
しかしその時、植込みに白黒の大きなオス猫が現れ、アトムを呼んだのです。
アトムはピクッと反応しました。首を上げると、少し逡巡した後、声のする方へ走り出しました。
そしてあろうことか、不意に立ち止まって今食べたばかりのフードを、丸々リバースしたのです。
そのまま、草むらに姿を消しました。
暗澹たる気分でした。 一昨日まで無邪気に猫ジャラシで遊んでいたアトムの、豹変。
幸女さんも私も、黙々と給餌の後片付けをしました。
「…オスも捕まえたいんだけど、あの調子では餌では釣れないね。お腹を満たそうと思ってない。
アトム最優先で。 今夜、やってみるから」 「了解
」
などと帰り仕度をしながら、そういえばトラップを回収しなくちゃ、と思い出しました。
ダメ元で、持ってきたトラップを反対側の植え込みに置いていたのです。
近づいて、「あれ
?」と思いました。 「幸女さん!なんか入ってる!」
白黒が見えました。 もしかしてさっきのオス猫?と目を凝らして、仰天しました。
「
アトムだ!」
2人で同時に叫んでしまいました。
逆の方向に消えたアトムが、いつの間にか回り込んで、トラップの中に入っていたのです。
「アトムは、やっぱりアトムだ…
」 私たちは、思わず吹き出しました。
近づくと、アトムはトラップの中からまん丸の目で、「なに
?」と私たちを見上げていました。
無邪気な、いつものハチャメチャなアトムそのものです。
殺伐とした戦場から、ついにわが子を自分の手に取り戻したような、安堵を感じました。
アトムは、お腹が空きすぎて釣り餌に釣られたのでしょうか?
何となく、それだけではないような気がしました。
初めての発情という自己制御できない状態になって、何匹ものオス猫を呼び寄せてしまったアトム。
眠る暇も、食べる時間もない2日間を過ごし、へとへとになって、
「もうたくさん~。助けて![]()
」 と、トラップに飛び込んだのではないか?
私たちにはどうしてもそのように思われました。
本当のところは、アトムにしか分かりませんが。
こうして、アトムはトラップに飛び込んで、発情騒ぎから解放されたのでした。
私は、アトムをしばらく、病院に預かってもらうことにしました。
発情中なので、手術のタイミングを見て欲しかったことと、
アトム不在の間に、公園の事態の収拾を計っておきたかったのです。
「ひたすら食べて眠る」入院生活を経て、数日後、アトムは元気に公園に帰って来ました。
アトムをリリースした時、公園にはアンリ、メグ、ウィルはいませんでした。
手術のため、違う病院に入院させていたのです。
3匹とも、不妊手術でした。
4匹のうち、3匹に男の子の名前をつけたのは、
「メスは1匹位だといいな~」 と願ったからでしたが(→お萩と4匹の子猫たち・続編) 、
その願いも虚しく、お萩の子供達は、4匹ともそろってメスだったのです。 (続く)



















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