猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。reverseから派生する番外編的な続きのひとつ悪女の君。の、二本立ての何がご安心をだったんでしょう?な続きとなっております。
(´Д` )


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この胸にある想いは
私が私を作る、そのためにも
閉じた小箱に中
ひっそり密かに……
決してあなたには見せないで
地獄の底まで抱えて堕ちていく
私の……
私だけの、恋だったのに。




目が覚めて、隣にいるひとを見て泣いてしまいそうだった。
夢みたいだった夜。私を包む腕と香り、溶け合うみたいな熱、囁かれる甘い言葉。大事にされているみたいだったの……
そんな事なんてある筈ないってわかっていたのに。
天然タラしでコマしな、タチの悪い遊び人。
お酒の過ちでのひと夜の間違いの戯れ……それを、どう受け流せばよいのかもわからないお子さまなままの私。
なのに!?寝起きの癖にだだ漏れの色気を纏わせた敦賀さんは、掠れた低い声で何かを私に言おうとしていて……何故か私に触れようとなさる。一糸纏わぬそのパーフェクドボディな生肌さらけ出しな状態でっ!?
無理ですっ!!!
『お願いですから、服っ!服、着てくださいっ!目のやり場に困りますぅぅぅ』半泣きな勢いで訴えれば、『それ…こっちのセリフだから』なんて訳のわからないことをボソリと零しつつも……紳士な彼、服を着てから洗面所を借りると言い置いて部屋を出てくれた。



残された寝室。
とりあえず、お目汚しなこの貧相な身体を隠すべく大急ぎで部屋着を着る。ギシギシと軋み違和感と痛みを訴える身体が、昨日の夜を夢だと目を閉じてしまいたいと願う私を責めてるみたいだった。
ひとりの寝室、私のプライベートルームな筈なのに……ふわりと漂うみたいな敦賀さんの名残りに涙が滲みそうになる。より一層強くそれが残るベッドの上、ぺたりと乗せた重い身体。
乱れたシーツ、そんな痕跡など……消して失くしてなかった事にしないといけないのに……未練がましくその上をなぞる指さき。
うん……?
私だって、まぁ、ね?芸能界なんて大人な世界にいるし、それなりに耳に入るんですよ?お姉様方に引きずり込まれた大人過ぎる女子会とかで詰め込まれた知識。個人差はあるんだろうけど、血が出るって話だったのに……あんな痛かったのに?あ、でも、激しい運動してたスポーツ系のひとって出血ない場合もあるんだっけ?
激しい運動………あ、アレかな?
「……坊の企画が動き、激しかったもんね……」
着ぐるみって結構ハードなのよね。視界も狭いし、関節の可動域ももちろん小さいから動き難い上に熱いから汗だくになるし、何より重いんだもん。
そりゃ、あのずんぐりむっくりもっふもふなの着てエスコートからスポーツやらいろいろやってたんだもの、坊って一種の激しいスポーツやってたみたいなもんよね。



なんて、ぼんやりと考えていた私。
背後に気配を感じたその瞬間に強い力に掴まれた腕に引っ張られて、気が付けばとさっとベッドに沈む背中。
私を見降ろす………ギラつくみたいな瞳をした敦賀さん。
「最上さんは……悪い女、だね?」
落ちてくる冷たく硬い言葉。
何故か……大変お怒りでいらっしゃる!?
唐突な大魔王様に、硬直して動かない身体。 
ギィっとベッドが軋む音がして敦賀さんの顔が近づく。
「誰?……誰と俺を比べてたの?」
耳もとでする潜められた低い声。
な…にを?比べるって…何の話?
困惑する私の耳朶にそう吹き込んむと、がじっと歯が立てられた。
「やっ!……な…んっ!?」
ビクッと竦む身体は大きな手に抑え込まれて、ぬるりと耳を這う舌にゾクッとしてその感覚から逃げようと首を振るけど
「……許さないよ?逃げらないように、必死で我慢して優しくしてたのに……もう、そんな事…止めだ。」
突き放すみたいな冷たい声、ゾクリと背中が震える。


「もう、優しく待ったりなんてしてやらない……俺を好きになって貰おうとするなんて……止めた。全部……根こそぎに奪い取ってやる。」


至近距離、私を覗き込む獰猛な瞳。


「あぁ……激しい方が、最上さんの好みなのかな?任せて……何も考えられないくらい、身動きひとつ出来ないように……他の男なんて比べ物にならないくらいに激しく……してあげるよ?」


私の意志など少しも顧みない、まるで暴君のような宣告。
大きな手が私の身体を這う。
「なっに…やめっ……待ってくださっ!」
その不穏な動きを止めようと、重い身体で必死に抗うけど


「なに?待たないって言っただろ?……相手の男の名前でも、白状する気にでもなった?」


止まらない敦賀さん。
比べる?激しい?男??……相手の、男?
剥ぎ取られていく、私の服。


「男じゃ……なっ…」
「今更……」


待って……お願い、ちょっと待って下さい!!

 

「男じゃなくって……雄鶏ですっ!!」


のしかかる胸を押しながら思わずに叫んでしまった言葉。




「は?……お…んどり?」



私の秘密の暴露とも言えるその叫びに……
不思議そうにそう言って



暴君が止まった。




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これから「てんてこ舞い」の話とかされちゃって、ベッコベコに凹めばいいよ。ね?蓮さん。笑
( ´艸`)


↓拍手コメントにて、みーれ様からいただきましたネタ

エッチしたのに出血していないことに気付いたキョーコさん。激しい運動をしているとそんなこともあると聞いたことがあるような。「坊の動きって激しかったものね・・・」からの大魔王降臨で、坊バレ。」

から、ねりねりと書いてみたいなものとなっております。いまいち坊バレしてやしませんけど……許して?←
みーれ様、ネタをありがとうございました。
( ´ ▽ ` )ノ


さて、このシリーズ、ネタは随時募集中なひとまかせ大喜利企画にてございます。
さぁ、君も変な敦賀さんを考えよう?←どこまでもひとまかせ。


↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。


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