猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつとなっております。


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これは、一体………どーゆう状態なのかしら?


恐る恐る振り返った先にいらしたのは、尊敬する大先輩………が、真っ赤な顔で何やら呆然とした後に、もだもだと首を振るようにシーツに顔を埋めて悶えていた。
じっと見つめるこちらに気が付きもせずに。
この大人の余裕たっぷりないつもの彼にはありえない状態。


きっと、これはそう………ただの手のかかる後輩で、女として範囲外な私と所謂男女の仲になってしまったから………よね?
敦賀さんには、悶えてなかった事にしてしまいたい事だった、という事。
不思議な事に、隠し込んだ恋心がチクリと痛むけれど涙は出ない。
きっと、この部屋から敦賀さんを送り出してからしか泣くことも出来ないんだわ。


じゃぁ、さっさとこの方をこの部屋から追い出してしまいましょう。
と、崇拝する大先輩に対して畏れ多い事を考えてしまうくらいには、私は今疲れていてげんなりしていてひとりになりたくて、彼のそばにいたくなくて………つまり、ヤケになっていたのである。
未だ、もごもご身悶えする抱かれたい男No.1な方から目を逸らす。
「もう、帰っていただけますか?」
冷たい声がこぼれた。
彼の背中がびくりと波打つ。
何時もの私のプライベートな生活空間。なのに………これからは、この部屋のそこかしこにこの横の彼の名残りを感じて探して………そして、きっと私はひっそりと泣くの。
もう、新しく入ったばかりの新居だけど引っ越しちゃおうかしら。ぼんやりとそんな物思いに耽っていた私にボソリと低い低い声が聞こえた。


「嫌だよ。」
嫌だと、そう告げる硬い声にきょとんと疑問が浮かぶ。
だってそうでしょ?
彼には狭い部屋に寝台、横にはおもしろみもやわらかさも華もない、私。
敦賀さんの事なのだから、朝食を出せとかなんてそんなことありえもしない。
「帰るだなんで、嫌だね。もうここに居座って住み着いてしまいたいくらいなのに。そうだね………どうしても、俺を追い出すって言うんなら、俺はこのマンションの前で泣いてようか?キョーコに『ヤリ捨て』にされたって………マスコミが来るまで。」
はぁ?!?!
恐ろしげな事を口にする敦賀さんに愕然としてしまって、ぎしりと身体が硬直する。
シーツからむくりと顔をあげて起き上がった彼が、クスクスと楽しげに嗤う。
「一世一代の大号泣をしてみせてあげるよ?キョーコ、俺を捨てないでって………」
彼が何を言っているのか………何がしたいのか理解が出来ない。
そんな私に、ニヤリと悪い感じに神々しい笑顔を向けて、ふわりと大きな彼の両手が私の顔を挟むみたいに頬に添えられて、するりと鼻先が触れてしまいそうなほどに近付いて覗き込むみたいにした黒い目
「ねぇ、キョーコ、愛してるよ?君が手に入るんならどんな醜態も晒すし、悪どい手だって喜んで使ってやるよ。………さぁ、キョーコ、どうしようか?マスコミ、呼ぶ?」
にんやりと細く細く眇められていく黒い瞳。




こんな彼に、誰が勝てるというのか。





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んん?
こんな蓮さん、もう書いてたっけ?
(´Д` )?
読み返しって羞恥プレーしてから書けよって話ですかね。
似たり寄ったりな話書いてたらすいやせんでやんす。

なかなか難し楽しいよ、ずっとふたりの朝を何種類も考えるの。さぁ、君もやってみよう!!(なんの勧誘だろ?)



↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

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