猫木の変な挑戦『いろんな敦賀さんを書いてみよう。』
困惑混沌の朝。から派生する続きのひとつとなっております。


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敦賀さんの頑固者っ!!


「だから、俺は君が好きなんだ。付き合おうって言ってるだろ!」
「だから、責任を感じでいただかなくても結構ですって言ってるじゃないですか!」
さっきからずーっとこんな会話がエンドレスでぐるぐるしている。
朝、起きてから敦賀さんはずっと私の事を好きだと…付き合おうと言ってくる。
私がはじめてだったから………酔った勢いとはいえ一晩を共にしてしまったから責任を感じでらっしゃるんだわ。


だって………敦賀さんには好きな人がいらっしゃるんだもの。


「責任取るよ、よろこんで取るって言ってるだろ!」
「だから!責任なんて取ってくださらなくていいって言ってるじゃないですか!犬に噛まれたと思って忘れてください。」
「この場合、噛んだのはどう考えても俺だよね?最上さんのはじめて奪ったんだから!!」
どうせ、私なんかのはじめてにそんな価値なんてないんですから気になさらないでください!!」
「価値がない?………俺はどうしてもそれが欲しかったのに?」
それまで、ほぼ喧嘩腰で言い合っていたのに急に敦賀さんの声が低くなった。
にょろりと怨キョなお怒りレーダーが振り切れる。


なんでいきなり大魔王なんですかーーー!?
びしりっと固まってしまった私を見据えた敦賀さんが仰る。
「俺には価値があるのに最上さんにはないんだ………だから、相手が俺でも構わないってこと?…………じゃぁ、最上さんが責任取ってよ。俺、はじめてだったんだ。」




「はぁ?……………嘘ですっ!!」
「なんで嘘ってわかるの?最上さんは相手がはじめてかはじめてじゃないかわかるくらい経験があるの?」
「ないですよ!!」
昨日まで、しっかりきっかり清らガールキョーコだったんですもの!
「………良かったね?あるなんて言ったりなんてした日にはこの先2、3年分の涙は枯れるくらい啼かせるところだよ。」
「でも!あんな手慣れた感じで」
「そんなの男は本能でなんとかなるもんなんだよ。」
「色気たっぷりな夜の帝王が経験がないなんて信じられません!!」
「傷つくなぁ………俺のはじめて最上さんに捧げたのに最上さんは信じてくれないんだ………奪うだけ奪って俺を捨てるんだ?」
大魔王だった敦賀さんがいつの間にか似非紳士になって私を追い詰める。
「う………………だって」
「最上さんに取って俺のはじめては価値なんてないんだ?」
「そんなことはっ!!」
「じゃぁ、責任取ってくれるよね?」
「………………………」
「うん?最上さん、お返事は?」
キュラキュラと輝く笑顔がぐさぐさと刺さる。
はやく答えろ、YES以外で答えようもんならどうなるかわかってるよね?と言わんがばかりのその笑顔でジリジリと近付いてくる。



そのプレッシャーに負けて
「………………はい。」
と、言ってしまった。
そんな私を抱きしめて敦賀さんが言う。



「もちろん、一生責任取ってもらうからね。」
なぜかこの上なくご機嫌な様子で。





血の気の感じられない、たぶん蒼白な顔色の私をただただ置き去りにしたままで。






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どう○い蓮さん。笑
ありえねーーー。( ´ ▽ ` )ノ


たぶん、キョーコちゃんは会見入籍お式等々すべて終わった頃に「はじめてだったよ?本当に好きな愛してる人とするのは。」的に暴露されるはず。







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