日米外相会談の要旨 
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102801000887.html

 【ホノルル共同】前原誠司外相とクリントン米国務長官との会談、共同記者会見要旨は次の通り。

 ▽レアアース(希土類)

 クリントン氏 レアアースは非常に重要だ。供給源が一つでは災害などが起きたときに供給が止まってしまう。世界がもっと供給源を追求すべきだ。

 前原氏 中国のみに依存するのは適切でなかった。日米が連携、協力しながら多角的な資源外交を行う。

 ▽尖閣諸島

 クリントン氏 はっきりあらためて言いたい。尖閣諸島は日米安保条約第5条の(適用)範囲に入る。日本国民を守る義務を重視している。

 前原氏 尖閣諸島は、歴史上も国際法上も日本固有の領土で、これからも実効支配していく。(クリントン氏の発言に)勇気づけられた。

 ▽環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)

 クリントン氏 (日本政府がTPP交渉参加を検討していることを)歓迎し、後押ししたい。

 前原氏 米国と連携しながら自由な貿易を目指していく。今後、政府、与党で議論を詰めたい。

 ▽普天間問題

 クリントン氏 (米軍普天間飛行場移設問題に関し)米国は基地の影響を少なくして、日本や地域の安全を守るための能力を継続していく。

 ▽日米同盟深化

 前原氏 日本防衛や周辺事態で、より円滑な日米協力を実現するため協議を深めたい。

 えーと、特に目新しい事は無いんですけど、クリントン氏の口から尖閣の安保適用発言が出たのは大きいかな?
 これまで、前原氏からの伝聞という形でしか伝わってない点をついて、日米安保は機能しないとか喚きまくってる自称ジャーナリストだのが多いせいで、こうした発言を繰り返すハメになってるのでしょう。

 さて、こうした発言と同時期に、ちと米海軍では気になる動きが。

■2隻目のリンカーン随伴駆逐艦も横須賀に
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/umi/yokosuka/101027ddg8692in.html
駆逐艦モムセンに続き、10月27日夕方、駆逐艦シャウプ(DDG 86)が横須賀基地に寄港した。マスターピア・ウェストに2隻が並んで停泊中だ。

シャウプもモムセンと同じDESRON-9所属で、現在任務航海中の空母エブラハム・リンカーンの随伴艦だ。随伴艦が2隻同時に寄港すれば、近くにエブラハム・リンカーンが居る可能性が高い。(後略)


 軍オタ御用達平和団体のリムピースからの情報。リンカーンが居るとしたら空母ジョージ・ワシントンのそれと合わせて二個空母打撃群が日本近海に居る事になるのですが…
 ワシントンの体験クルーズも『作戦の都合上』中止になったと聞きますし、なんだかきな臭い感じです。

 クリントン氏の安保確約発言と二個空母打撃群の存在、明らかに中国への牽制のように思えるのですけど、中国海軍に何か動きがあったんでしょうか?
 日中外相会談やレアアースの輸出停止解除への圧力にしては、なんか大げさな気がしますし…単に本国への回航前に立ち寄っただけであるのならばいいのですが。



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