インタビューwithキタイ花ん

ハクション中西



高田:仲良くされてる芸人さんを教えて下さい。


中西:先輩になるんですけど、ザ・ワールドの中立さん、田中さん、あとおいでやす小田さんにはよくしただいてますね。


高田:お酒を飲んだりとか?


中西:そうですね。でも僕あまりプライベートでは遊んだりしない方なんですよ。ちょっと待って下さい! 僕、今プライベート言いましたよね?


高田:おっしゃいましたね。


中西:うわー、恥ずかしいわ。誰がプライベート言うてんねん。ほんま。なんか自分に腹が立ってきました。


高田:最近はまっている事を教えて下さい。


中西:休日にテディ・ベアみたいのように、ちょこんと部屋で座る事です。


高田:かわいいですか?


中西:おっさんなんで、かわいくないと思います。


高田:テレビとかご覧になります?


中西:見ますよ。この前、『100分で名著』という番組で、アインシュタインの相対性理論についてやっていたんで見てたんですけど、めっちゃ面白かったですよ。


高田:知的な一面もお持ちで?


中西:それは持ってないですけど、宇宙の話とかは好きですね。ああいう類の話をされると、興奮して眠れなくなるんですよ。それくらい好きですね。


高田:そっち方面の専門的な知識がおありで?


中西:それが全くないんです。でも好きなんです。繰り返しみてしまいますね。


高田:何度も見てしまうほどお好き?


中西:忘れっぽいんです。アホなんです(笑)。前見た内容が全部抜けて、初めて見た感動を何度も味わえるんです。


高田:記憶力は?


中西:めっちゃ悪いですね。


高田:ネタの台詞を覚えるのとかは?


中西:例えばぱっとこの場でネタをやってと言われても、5本できないと思います。それくらい忘れっぽいんです。


高田:普段、怒りを覚える事はありますか?


中西:あまり怒らない方だと思います。基本的に面倒くさがりなんで。


高田:怒るのはエネルギーがいりますもんね。


中西:例えば後輩との飲みに行くとするじゃないですか? それで先輩よりも先におしぼりをもらったらあかんとか、そんなんも面倒くさいなあって思うんです。それより楽しく飲めたらいいなって感じです。


高田:その時を楽しく過ごせたらいいという感じですか?


中西:そうですね。別に面白いとか面白くないとかも、あんまりこだわらないです。僕かてそんな面白い方ではないですし。


高田:2011年に、さかなDVDを解散されていますが、コンビ時代と現在とを比べていかがですか?


中西:コンビ時代よりも今の方が自由に楽しくやれていると思います。こういう言い方をすると、相方がブレーキになっていたのかって思われそうですけど、そうじゃないんです。


高田:コンビとピンの芸は全く別物ですものね。


中西:ピンになってからの方が速度は出るようになってるんですけど、その分、カーブを上手に曲がりづらいとか、デメリットも出てくるので、タイムでいうと早くなっているのかは、わからないです。


高田:爆発力は今の方があると?


中西:これも僕が決める事ではないので、勝手に思ってるだけなんですけど、パンチ力は今の方があるかなと思っています。


高田:お笑いに対するこだわりはお持ちですか?


中西:また真面目な話になりますけど、面白い物って別に芸人だけの物じゃないと思ってるんです。漫画でも面白い事は表現できるだろうし、場所も別に劇場に限定されないだろうなと。


高田:他の場所でも成立する?


中西:そう思いますね。そこに面白がらせる人とお客さんさえいれば、公園であっても何ら問題ないですから。


高田:ハクションさんは定期的に『泣き虫ライブ』という単独ライブをやられていますよね?


中西:はい。


高田:一人で10本ものネタをやられているそうですが、よくそんなにたくさんのネタを考えられますね?


中西:自分の個性に合った事をやっているだけだと思います。


高田:個性ですか?


中西:バスケやバレーをするのに高身長の方が有利じゃないですか?


高田:確かにそうですね。


中西:そういう意味では、僕がたまたまたくさんネタを作る特性を持っていた、という事じゃないですかね。


高田:それでもなかなかハードだと思いますが。


中西:何よりネタをたくさん考えないと、色々辻褄が合わない事になってくるんです。


高田:どういう事ですか?


中西:だって実家暮らしで、他の人よりも時間がたくさん使えますから、それだけネタに時間を割けるっていう事です。ニートみたいなもんですし(笑)。


高田:変な質問ですけど、性欲は強いですか?


中西:なんでここへきてその質問(笑)。


高田:ふと聞きたくなったもので。


中西:強かった方だと思うんですけど、これって比べようがないでしょ?


高田:まあ誰と比べるのかっていう話にもなってきますしね。


中西:測定不能という事にしておいて下さい(笑)。


高田:最後に今後の目標をお願いします。


中西:さきほども話に出ましたが、『泣き虫ライブ』という単独ライブを毎月やっているんです。このライブの入場者数を増やす事が目標ですね。


高田:次回はいつでしょうか?


中西:1222日(土)に、OCATにある学習センターという所で、19時から『泣き虫ライブ』をやらせていただきます。


高田:入場料は?


中西:通常は1300円いただいているんですが、今回は記念すべき10回目という事で、無料にさせていただいております。僕のブログ『屁はついてくる』 で、場所などもわかりやすく説明させていただいておりますので、ぜひご覧ください。すみません、告知させてもらって。


高田:いえいえ。


中西:TSUTAYAに僕のネタのDVDが並べば、芸人人生悔いなしかなと思いますんで、いつか実現させたいです。


高田:これはぜひお伺いしたかったのですが、テレビで活躍する事は目標に入ってないんですか?


中西:テレビに出てはる芸人さんとかタレントさんみてると、こんな早いパス回しで、面白い事言える人たちには、よう勝てへんわって思いますね。だからこそ、僕は面白いネタを作ってみなさんに見ていただきたいなと思います。


高田:ネタ一本で勝負したい?


中西:そんな偉そうな事じゃくて、それしかできないんです。僕のライブを見に来た事のない方は、ぜひ一度、足を運んでもらえたらと思います。

                       インタビュー・文 高田豪