第十九回『カマレンジャー』(作家コース)
テーマ:ブログ高田:まず作劇塾
に入るまでの流れを教えて下さい。
カマ:僕が入塾したのは去年だったんですが、まだ大学に在学中で映画サークルに所属していました。映画監督になりたいという夢を捨て切れなかったので、大学卒業後に映像系の専門学校に入りなおそうかと考えておりまして、四回生の時に体験入学に行っていたんです。そこで専門学校の先生から「うちに来て映像の技術的な事は学べるけど、映画監督になれるわけではないよ」という事をはっきり言われたんですよ。
高田:ずいぶんと正直で親切な方ですね。
カマ:はい。それを聞いて、「じゃあ、どうしたらいいんだ?」って、焦り始めて、映像系の会社とかをネットとか様々な手段を使って探してたんです。その時期にたまたま中山先生が出られていた『麒麟の部屋』を見たんですよ。
高田:青谷圭さん
(作家コース)が一緒に出ていたやつですよね?
カマ:そうです。去年の夏だったと思うんですけど、僕は中山先生にお会いする前から、『新耳袋』を読んでいたんで、名前は知っていたんですよ。その番組を見た後、中山先生の名前をネットで検索してみたら、作劇塾に行き当たったんです。それで、そういう事をやられているというのを初めて知りました。
高田:ではカマレンジャーが作劇ネトラジ
に出たのは、その後になるんですか?
カマ:はい。中山先生のブログ でちょうど「ネトラジに出たい方は、どうぞご連絡を」と書かれていたので、塾にメールを送らせてもらって、出る事になったという流れでしたね。
高田:カマレンジャーが初めて塾に来た収録日、当日の事は結構、覚えているんですけど、本番ではあまり喋りませんでしたよね?
カマ:緊張していた事もあったんですが、やっぱり青谷さんがよくしゃべるので、どうやって入っていっていいのかわかりませんでした(笑)。
高田:塾生にインタビューをさせてもらっていると、『マシンガンお嬢』の名前が頻繁に出てきますね(笑)。その頃は、意識的にいろんな場所へ出向こうとか、そういう考えがあったんですか?
カマ:はい。「人と会うのが楽しいな」って思うようになっていた時期だったので、フットワークは軽くなっていましたね。
高田:ネトラジに出演した後、見学という形で小説の合評の授業に参加していたと思うんですが、どんな印象を持ちましたか?
カマ:意見が頻繁に飛び交って、みなさんのやる気が伝わってきました。「ここに通ってみたい」と思いましたね。大学の映画サークルでもミーティングをしていましたが、あそこまで活発な意見は出ないですからね。
高田:さて、この辺りでカマレンジャーの代名詞とも言うべき“14歳事件”の真相について教えていただけますか?
カマ:やはり、その話を聞かれるんですね。覚悟はしてきております(笑)。今年の四月に中山先生が『怖い地図』(ミリオン出版)の企画で、山の牧場へ行かれるという話をお聞きしまして、当日僕はバイトが入っていたんですが、そんな事言ってられないという事で、急遽バイトをキャンセルしまして「僕も同行させて下さい!」とお願いしたんです。
高田:そして、めでたく許可が下りたと。
カマ:はい。それで同行させていただいた訳なんです。取材の後、ミリオン出版の方たちと一緒にお食事をさせていただいたんですね。そこで「君はこれからどういう映画を撮りたいの?」と尋ねられたんです。
高田:そこで何と答えたんですか?
カマ:僕自身、自分の方向性がよくわかっていなかったので、しどろもどろになってしまって上手く答えられなかったんですよ。『仮面ライダー』とかそういう特撮の好きな物を挙げるものの、なぜ好きなのかとかそういったクリエイター的な視点で話す事がまるでできなかったんですね。するとその出版社の方が「君と話をしていると、まるで“14歳の男の子”と話しているようだ」とおっしゃったんです。焼肉屋さんだったんですけど、ショックでほとんど肉を食べる事ができませんでした。
高田:ちなみにカマレンジャーは本当の年はいくつでしたっけ?
カマ:恥ずかしながら今年24歳になります。
高田:その後、しばらく塾内では『14歳』というフレーズがはやりましたからね。その後、さらに追い討ちを掛けるような事件がありましたよね。その事について教えてもらえますか?
カマ:ええ、山田監督の撮影現場にお邪魔したんです。事前に脚本をいただいておりまして、何を勘違いしたのか僕は脚本に対する意見を言ってしまったんですね。山田監督からすれば、「自分だったらこの脚本で、どういう演出をするのか考えて来なさい」という事だったと思うんですが、その意図をよくわかっておりませんでして……。
高田:実は僕、カマレンジャーがお手伝いした翌日に、山田監督の現場に行かせていただいているんです。その時にカマレンジャーの話が出まして「彼はやっぱり14歳だったね」と監督が言われていました。二人のプロから『カマレンジャーは14歳』と判断されて、業界でカマレンジャーの名前が瞬く間に広がったと。
カマ:そうみたいですね。この前、テレビ制作のプロデューサーをやられている山本さんという方が来られていて、ご挨拶をさせていただいたんですが、なぜか僕の名前をご存知でしたから。第一声が「もっと大人になろうね」でした(笑)。
高田:カマレンジャーは塾内の話題をほとんど独占してますね。カマレンジャーがいない飲み会でも、常に名前が挙がるぐらいですから。
カマ:あの……、それっていい事なんでしょうか?
高田:喜んでいいと思いますよ。いずれにせよ名前が知られているというのは、凄いじゃないですか。みんないかにして業界内で名前を売ろうかと考えているのに、もうそこはクリアしている訳ですから。
カマ:なるほど。ポジティブに考えるとそうですよね。僕自身、入塾するまで“人に叱られる”という事があまりなかったんですよ。
高田:塾に来てからは結構、いろんな人たちから叱られていますよね。
カマ:そうですね。だから作劇塾に入らないままだったら、やばかったなと思いますね。
みなさん、本音で「ここは直さなきゃダメ!」と言ってくれますから、ありがたいです。
高田:大学内や映画サークルで、そういうダメ出しとかはされなかったんですか?
カマ:それがあまりなかったんですよ。内部からもそうですし、あと自分たちが撮影した映画の上映会をしても、特に意見をしてもらえるという事もなかったです。
高田:上映会と言えば、カマレンジャーは1分映画を撮りましたよね。あれに関してはどうでしたか?
カマ:僕以外にも、漫画家志望、作家志望の方が映画を撮られていたんですけど、やっぱりその人たちに作品の出来で負けていたので、反省しましたね。映画監督を目指している自分が、みんなに負けていたのでは話になりませんからね。今月か来月に、また別の映画撮影があるんですけど、「今度はリベンジしなければ!」と意気込んでおります。
高田:では最後の今後の目標を教えて下さい。
カマ:僕の親が「映画監督というのは言わば道楽だ。医者や弁護士なら世の中の役に立つけど、映画監督はそうではない」というような事を言ってるんです。でもそうじゃないと思うんです。“映画で人を救う事だってできる”と僕は信じているんです。だから将来的には、人の人生に影響を与えるような映画を撮って、映画が単なる道楽ではないというのを証明したいですね。
高田:そのためには今何をすべきだと思いますか?
カマ:映画にせよ小説にせよ、圧倒的に作品に触れている量が他の人に負けているので、もっといろんな物を見て、自分の中に入れる事ですね。
高田:カマレンジャーという映画監督は凄い奴だ、という噂が業界内を駆け巡る日を心待ちにしております。
カマ:それと早く“14歳”から脱出したいです。未成年の身じゃ、大好きなAVも借りられませんからね(笑)。








