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2010-11-11 21:41:13

第二十六回 『遠野あきこさん・その1』(作家コース)

テーマ:ブログ


『作劇的人々』

高田:なぜ作劇塾に通おうと思われたのですか?


遠野:私の弟(東野明君 )が先に塾へ通っていたんですが、実に楽しそうでそれが羨ましかったんです。


高田:ちなみに弟さんの明君 は、作劇塾で SF の東野』 と呼ばれ、塾内でも一目置かれています。


遠野:そうみたいですね。あとは、職場以外に通える場所が欲しかったというのもありました。


高田:弟さんは、目に見えて変わっていったという感じだったんですか?


遠野:まず家にいる時間が減りました。開催されているSF大会などを自分で調べて、よく出向いていったり、後は塾の皆さんと交流を持ったりと、忙しくも楽しそうな日々を送っております。あと、SFの知識も以前より増えたように思います。


高田:ご自宅でよくそういった会話をされるんですか?


遠野:うちは比較的会話が多い方だと思うので、いろいろな話をします。でも弟は作劇塾に通っていることを家族にしばらく秘密にしていたんですよ(笑)。


高田:遠野さんご自身の創作活動というのは?


遠野:『湧水舎』 という自由詩のサイトを作って、そちら で詩を発表しております。


高田:では自作の詩を?


遠野:そうですね。恐らくこれは環境的な要因によるところもあると思います。中学の頃に俳句を祖父から習っておりましたし、母も文学の大好きな人なので、詩の暗唱をさせられたこともあります。そのせいか唯一、国語だけは得意でした。


高田:長編作品を今まで書かれたことは?


遠野:まだありません。


高田:いずれ書いてみたいというお気持ちは?


遠野:書いてみたいとは思うんですが、何を書くかで悩んでいます。


高田:何か構想みたいなものをお持ちですか?


遠野:ないことはないんですが、中々書き始めるまでいかないんです。得意分野を作った方が良いというお話を聞いたので、今は自分が何を書きたいのか、どんな分野が好きなのかを模索している時期かもしれません。


高田:弟さんに相談されたりしないんですか?


遠野:一度、アドバイスをもらったことがありました。弟曰く「お姉ちゃんは知識があるし、文章力もないわけじゃない。資料探しの技術もあると思う。でも“これが飛びぬけて好き”というのがない。すなわち何かに対する“愛”がないんだよ!」と言われました。


高田:最初に誉めてから落とす分、破壊力が増しますね(笑)。国語が得意だったというお話でしたが、本を読むのはお好きでしたか?


遠野:好きでしたね。夏目漱石、内田百閒など文学小説はよく読みました。夏目漱石の初期作品はほとんど目を通していると思います。最も好きな作家は、宮沢賢治ですね。


高田:ということは現在、流行っているライトノベルの類などは、お読みにならない?


遠野:ラノベに限らず、今売れている作家というのは、それほど読んでいないと思います。


高田:文学以外でいうと、どんなジャンルがお好きですか?


遠野:割と節操無く読むところもあるんです。スタートレックの翻訳された小説も読みましたし、藤枝梅安などの時代小説なども読みました。あとは江戸川乱歩とか岡本綺堂なども読んでいます。


高田:トレッキーですか?


遠野:と言えるほどではないんですが、スタートレックは好きですね。興味深いのは、二つの事件が同時進行しているんですけど、ラストではその事件がどちらも解決しているところです。


高田:お好きな詩人は?


遠野:宮沢賢治、西條八十、あとは谷川俊太郎さん。俳句でしたら水原秋桜子さんが好きです。


高田:将来的にご自分で詩集を出版したいというお考えは?


遠野:そういう気持ちはないんですよ。詩を書き上げた時点で満足しているからでしょうね。


高田:書かれた詩を多くの方に読んでもらいたい、というお考えはないですか?


遠野:先ほども言ったように詩のサイトを持っておりますので、ネットを通して自分の詩を読んでいただけることはできます。ですから出版しなくても、他の方に読んでいただくというのは可能なんです。


高田:クリエイターとしてお金を稼いでみたいというお考えは?


遠野:夢としてはあります。楽しそうですけど現実的に考えた場合、クリエイターのみで収入を得るというのは、難しそうですね。


高田:現在、お仕事は何をされているんでしょうか?


遠野:大学の図書館で事務職員として勤務しております。勤めて十年以上になりますね。


高田:司書なんですか?


遠野:よく聞かれることですが、司書の資格は持ってないんです。


高田:塾に入られてみて、率直な心境はいかがでしょうか?


遠 野:刺激をもらえるのがいいです。小説やシナリオの合評の授業などもそうなのですが、作品をより良いものにしようと、忌憚のない意見が飛び交いますよね。 あのような場所というのが、最近の私の日常の中ではなかったので、貴重な場所だと思っております。あと皆さん、いろいろな作品を書いてこられるんで、それ を読むのも純粋に楽しいです。


高田:作劇塾は二十代の塾生も多いですけど、社会人の東野さんからご覧になっていかがですか?


遠野:そうですね。若い方が多いので、ある意味では仕方がないのですが、これは社会的には失礼に当たるとか、非常識なことだと、本人が自覚せずに行動している時がたまにあります。そういう時は教えてあげるようにしています。


高田:一度、ある塾生に言って聞かせている場面を僕も見たことがありますが。


遠野:ありましたね。


高田:そのまま放置されると、後でもっと痛い目を見るのは本人ですから、そうやって忠告してあげるのも優しさだと思います。
その2 に続きますので、下記 へ読み進めて下さい)
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2010-11-11 21:18:13

第二十六回 『遠野あきこさん・その2』(作家コース)

テーマ:ブログ


『作劇的人々』

高田:ではこの辺りで遠野さんと作劇塾とのファーストコンタクトをお教えください。


遠野:一度、塾の見学会に来させていただいたのが最初です。


高田:いつ頃のお話でしょうか?


遠野:昨年の五月くらいです。


高田:で塾に入られたのが?


遠野:今年の六月ですね。


高田:見学に来られてから、一年ほど経っての入塾になったわけですが、入るまでの一年というのは?


遠野:いろいろあったんです。


高田:もしよければ、その“いろいろ”というのをお伺いしてもいいですか?


遠野:東京大学の助教という昔の助手の位置にいらっしゃる方がいたんです。その方はトルコ人なんですけど、その人はほとんど実績がないにもかかわらず、コピーペーストで論文を書いて、存在しない経歴をでっちあげたりしていたんです。


高田:興味を引かれる話ですね。


遠野:その方は自分が宇宙飛行士候補であると名乗ったりもしていたのですが、実際は他の宇宙飛行士の写真をコラージュして、顔だけをすげかえていたというのが真相だったんです。そういう嘘の経歴ばかりを並べていたのですが、東京大学も気づかず、あちこちで講演を行ったり、あとセミナーを開いたりもしていました。


高田:遠野さんはその方と、どういう形で遭遇することになったんですか?


遠野:その人のセミナーに昨年の九月から通っていたんです。その時に「経歴を詐称しているんじゃないか?」という声が、インターネット上で広がり始めまして、そこで私は「今の自分にできるのって、このセミナーのことを告発することだ」と思ったんです。


高田:そこで何か行動に出られたわけですか?


遠野:去年の十月頃からブログを始めまして、今年の三月末までほとんど毎日のように更新をしました。


高田:反響はどうでしたか?


遠野:『日経サイエンス』の記事で、こういう告発ブログがある、と取り上げてもらいました。


高田:なるほど、そういう理由で三月くらいまではお忙しかったと。


遠野:はい。そういう事情でした。


高田:僕もブログを持っていますけど、毎日更新するってなかなかできないことだと思うんです。それは毎日、どれくらいの量を書かれていたんですか?


遠野:千字以上は書いていましたね。


高田:すごいエネルギーですね。そういうモチベーションというのはどこから、出てきたんでしょう?


遠野:「人を騙してひどい!」とか「このことをもっとたくさんの人に知ってもらうべきだ」という気持ちからでしたね。


高田:怒り一辺倒というわけではなかったんですか?


遠野:せっかく自分が当事者なわけですから、ブログを書く時は読んでくださる方に楽しんでもらえるよう、面白おかしく書こうと心がけていました。


高田:読者を意識されていたということですね。


遠野:そこで私が感じたのは「文章を書くことで、もっと何かできるんじゃないか」ということでした。でも今、悩んでいることがあるんです。


高田:よかったらお聞かせください。


遠野:毎日、あれだけの文章量を書くというエネルギーを、どうやったらもう一度、発揮することができるのかということなんです。作品を書くに当たって、なかなかあの時のような気持ちが湧いてきていないのが実情です。


高田:塾に入られて、新たな自分を発見されたということはありましたか?


遠野:今まで興味を持っていなかった分野に、興味を持てるようになれたのは嬉しかったですね。


高田:その分野というのは?


遠野:シナリオですね。今まで自分が映像の元になる文章を書く、ということは全く想像していませんでした。自分とは無関係なジャンルだと思っておりました。でもシナリオの授業を受講させてもらっているうちに、自分の書いたものが映像になるというのは、面白いと思えてきたんです。


高田:塾のシナリオの授業は、塾長の著書である『新耳袋』を原作にして、自分なりにアレンジし、五分間の映像用シナリオを書くというコンセプトの元で行われています。今おっしゃったのは、怪談シナリオに限らずということでしょうか?


遠野:そうですね。シナリオ全般に対して興味が出てきたということです。高校の時、演劇部に所属しておりまして、長い戯曲を読んだり、短くアレンジしたりということはやったことがあったんです。ですので、全く関わりがなかったわけではなかったんですが、その時はそれほど興味を持てなかったんですね。


高田:遠野さんは、シナリオの授業で課題を出されたことはありますが、小説の授業でも何か書いてみようというお気持ちは?


遠野:せっかく通っているのだから、何かを書いてみようという気持ちは持っています。先ほどの話と重なるんですが、やはりまず自分の得意分野は何なんだろう? と。そこを解消しなければ、書けない気がするんです。あと、アイデアがあるのに書き出すことのできないこのモチベーションの低さは何なんだろうというのもあります。そういう時期って高田さんはなかったんですか?


高田:逆インタビューですね(笑)。僕の場合は何かアイデアが浮かんだら、すぐそれを作品にしたい方なんです。まあこれは短編に限った話なんですが、思い浮かんだら書くというのを習慣付けるようにしていました。作品になって、それに対する感想を聞けると、次の作品作りへの参考になりますし、テンションも上がるので。


遠野:アイデアを形にするというお話が出ましたけど、私の場合、それが人よりも時間がかかるのかもしれません。詩のホームページにしましても、作ろうと思ってから一年経ってようやくできた感じでしたので。


高田:今、お持ちのアイデアというのは、どういったものですか?


遠野:ファンタジー小説のアイデアです。ジャンル分けすると、ライトノベルになりそうですね。


高田:ファンタジーといえば『マシンガンお嬢』こと、青谷圭さん の得意分野ですが、青谷さんの作品をご覧になって、参考にされるということはないですか?


遠野:まず感じるのが楽しそうに書かれているなということですね。だから私も青谷さんみたいに、楽しく書けたらいいなと思います。


高田:シナリオの授業で提出された課題は、楽しんで書くことができましたか?


遠野:楽しむ部分がないわけではなかったんですけど、皆さんに見ていただくものですから、まずきちんとしたものを書かないと、という気持ちが強かったです。


高田:失敗を恐れてしまうタイプでしょうか?


遠野:恐れる方だと思います。


高田:様々なシミュレーションをしてしまったりとか?


遠野:こうなったらどうしよう、というのはよく考えます。こういうところは改善していきたいですけどね。


高田:では最後に今後の抱負をお願いします。


遠野:やっぱり、考えすぎない人になりたいですね。


高田:塾生の山本君 はブログのタイトルを『考える前に飛べ』 にしていますが、ある意味、それって皆さん思い当たるところだと思うんですよね。


遠野:そうなんでしょうね。


高田:例えば傍から見れば、取るに足らないことでも、思い悩んでしまったりということは?


遠野:ありますね。完璧主義なところがあるので、今後はそれをもう少しどうにかしていきたいです。

              インタビュー・文 高田豪

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2010-04-15 17:59:35

第二十五回『豊田龍介さん』(作家コース)

テーマ:ブログ


『作劇的人々』

高田:豊田さんは元々、塾長の教え子だったんですよね?


豊田:そうですね。もう十年以上前になりますが、専門学校時代に教えていただいていました。


高田:現在、作劇塾では作家コースに所属されていますが、その頃から小説を?


豊田:いや、その頃は漫画家志望だったんですよ。


高田:当時はバリバリと漫画を描かれていた?


豊田:それがそうでもなかったんですよ。きちんとペン入れして完成させた事がありませんでしたから。


高田:僕も同じ専門学校に行っていて、豊田さんよりも一期後輩なんですが、当時豊田さんは文章コースにも出られていましたよね?


豊田:在籍は漫画家でしたけど、小説とかシナリオにも興味があったので、いろいろ顔は出していましたね。


高田:確かあの頃、大学の演劇部の人たちとも交流を持っていらっしゃいませんでした?


豊田:自分の中で『このまま行けば内にこもってしまって、まともに人と話せなくなるんじゃないか』という不安があったんですよ。それで自宅の近くにある大学に飛び込んでいって、部室のドアを叩いて「仲間に入れて下さい」とお願いしました。


高田:かなり勇気のある行動だと思うんですが、反応はどうでしたか?


豊田:快く受け入れてくれましたね。今、あの時のメンバーで業界に入って活躍している人たちもいますよ。テレビ局の制作にいる人とかね。


高田:専門学校時代って、豊田さんが監督で映画を撮りましたよね?


豊田:懐かしいですね。


高田:塾長にお会いする前から、よく映画をご覧になっていたんですか?


豊田:見ていなかったですね。テレビで放送されている有名な物を見ていたぐらいでした。


高田:その後、映画の世界に入ろうというお考えはなかったんですか?


豊田:その時って自分でもまだ何がやりたいか、明確ではなかったんですよ。だから、いろいろな事をしながら自分に何が合っているのか、模索していました。


高田:小説も書かれていたんですよね?


豊田:書いていましたね。卒業時に書いてもらったものを中山先生に見ていただいたいんですが、「なんやこれは!」って読んで5秒で捨てられました(笑)。


『作劇的人々』

高田:あれって豊田さんの話だったんですが、よく塾長が「こういう教え子がおってな」と話してくれていたんで、聞いてはいたんですが。


豊田:実は僕なんです。それぐらい作品のできがひどかったんでしょうね。今となってはいい思い出ですけど(笑)。


高田:現在、塾では小説を書かれていますけど、文章を書くのは前からお好きでした?


豊田:小さい頃はそんなに得意でもなかったですし、好きでもなかったですね。ただ読むのは好きでした。その頃は赤川次郎さんの小説とか好きで、読んでいました。


高田:僕もそうなんですが、やはり塾長との出会いによって、見る映画や読む小説ががらっと変わったというのないですか?


豊田:それは大いにあるでしょうね。やっぱり面白い作品や、本当の意味で質の高い作品をたくさん教えていただきましたから。


高田:どの辺りから塾長と親しくなっていったんでしょう?


豊田:専門学校時代に中山先生が引越しをされるという事がありまして、その時にお手伝いに行ったんですよ。その辺りから先生宅で行われる飲み会にも参加させてもらうようになりました。


高田:それから塾長が作劇塾を立ち上げられる訳ですが、その時はどういった立ち位置でした。


豊田:企画やイベントをのお手伝いをしたり、いろいろと補佐的な事をやらせていただいておりました。ただ今から思うと、真剣に創作と向き合ってはいませんでしたね。


高田:その後、諸事情があって塾から離れられる事になる訳ですが、その頃は創作的な事を何かされていたんですか?


豊田:たまに友達から紹介されて、エロゲーのシナリオを書いたりとかしていましたね。あと小説も書いていました。それで完成した作品を投稿したんですよ。


高田:結果はどうでした?


豊田:残念ながら一時選考で落ちまして、一時で落ちるという事はよっぽどダメなんだなと思いました。それで基礎からやり直すべきかなと感じたので、入塾を決意したんです。やっぱり塾に来ないと、小説を読んでくれる人って限定されちゃうんですよね。塾に来ると色々な人から意見をもらえますので。


高田:塾に入られて、初めて書いてきた小説の課題がラノベ風の物でしたよね。


豊田:はい。中山先生から「何がしたいのか分からん」と酷評されたやつですけど(笑)。


高田:実際はどうだったんですか?


豊田:ラノベだったら何を書いても許される部分があるからと、確かに甘く考えていた部分はありました。


高田:よく飲み会に参加される豊田さんですが、飲んでいる時の豊田さんはいつも楽しそうですね。


豊田:僕は今、仕事をしながら塾に通っているんですけど、職場の人とだと創作談義が思う存分できないという欲求不満がずっとあったんです。でも塾生の人だったら、遠慮なくできるんで、それがいいですね。


高田:豊田さんは特に映画談義がお好きですもんね。


豊田:この前、職場の人にモノクロ映画を見ているって言ったら、変な目で見られたんですよ。「あんな古いの面白いですか?」って感じで。


高田:僕らも塾長に出会っていなかったら、同じような事を言ってそうですが(笑)。


豊田:間違いなく言っているでしょうね(笑)。だから普段、職場の人とかと映画談義になっても、凄く抑えて話す自分がいるんですよ。たまに「好きな映画何ですか?」って聞かれる事があるんです。その時もその人たち用の答えを用意する自分がいて、それが凄くもどかしくて嫌なんです。


高田:そういえば、一度豊田さんが塾に戻られる一、二年前に塾長宅で、当時、専門学校に在籍した塾長の教え子が集うという会があったじゃないですか?


豊田:ああぁ……、その話を出しますか?


『作劇的人々』

高田:あの時、僕は、酔っ払った豊田さんに絡まれているんですよ。


豊田:ちょっと、用事を思い出したんで帰っていいですか?


高田:ダメです(笑)。


豊田:でもね。今から思うと、塾に戻りたいのに戻れないという気持ちが強すぎたからなのかなという気がするんです。だから塾生でいられる高田君が羨ましかったのかなと。それで絡んでしまったんだと思います。その節は本当にすいませんでした。


高田:いえいえ、そういう事情でしたら許します(笑)。ところで豊田さんが塾に復帰されたのはいつ頃でしたっけ?


豊田:2009年の11月頃です。


高田:入塾される前に塾長ブログ作劇塾の公式ブログ をチェックされたりというのは?


豊田:見ていましたね。だから武層新木朗さん がファミ通でデビューしたとか、塾生の活躍はすでに知っていました。


高田:ではどういう塾生がいるかとかも、ある程度はご存知だったと?


豊田:頭の中で答え合わせをしていましたね。「これが東野君 か」とか、「これがマシンガンお嬢 か、噂通りよく喋る人だなあ」とか(笑)。


高田:塾生からは刺激をもらっていますか?


豊田:そうですね。塾に来ると楽しいんですが、それだけではダメだなとも思うんです。もう僕も30歳を越えているんで、そろそろ本腰を入れてやらないといけませんから。


高田:現在、豊田さんは塾の課題で時代劇小説を書かれていますよね。なぜ時代劇を書こうと思うに到ったかを教えてもらっていいですか?


豊田:最初の課題を出した時に、中山先生から「ちゃんと資料を読み込んで書いてるか?」って尋ねられたんですね。その時に“最も資料を調べて書かなければいけない小説”って何だろうと思ったんです。


高田:それまでは調べて書くのが苦手だったんですか?


豊田:邪魔くさいから、という非常に甘えた理由でやっていなかったんですね。せっかく塾に入ったんだし、今まで逃げていた部分に向き合おうと決意したんですよ。そこで時代劇を書いてみようと思い当たりました。


高田:時代小説を読まれるはお好きでしたか?


豊田:はい。山本周五郎さんや司馬遼太郎さんの小説はよく読んでいました。今度は書く側に回りたいなと。


高田:豊田さんの書かれている時代劇の小説を読んでいると、一文一文、丁寧に書かれているなという印象を受けるんですが。


豊田:一文書くのに、資料とにらめっこしながら書いてますね。こんな言い方をすると変かもしれませんが、小説を書いているな、という実感があるんです。そういう意味ではそれまでに書いていたのは、小説になっていなかったのかもしれません。


高田:時代劇を書くなら落語をした方がいい、と塾長がおっしゃっていましたが、桐の一門に入られる予定は?


豊田:入る気満々です。どのネタをしようかなと思って、今落語を聴いていっているところです。今、課題で書いている小説が深川を舞台にした物なので、柳家小さん師匠の落語とか、江戸落語はためになりますね。


高田:最後に今後の目標を教えて下さい。


豊田:近いところでは小説を仕上げて、賞に応募する事ですね。将来的にはやっぱり創作の仕事だけで食べていけるようになりたいです。


高田:それは小説一本って感じでしょうか?


豊田:なかなかそれだけ食べていくのは難しいですから、文筆でお金をいただけるのならライター業とか、様々な事もしていきたいなと思っています。

              インタビュー・文 高田豪

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