第18回文化庁メディア芸術祭受賞作品発表!今年も信頼に足る結果ではないでしょうか! | アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】

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すっかり成都も寒くなってコートに手袋は常備、という季節です。
2014年も残るはひと月と僅か。
ここから来年の春にかけて
年を代表する映画達の賞が続々と発表されてまいります。


というわけで
今年も第18回文化庁メディア芸術祭の受賞作が発表されました。

公式サイト→http://j-mediaarts.jp/?locale=ja


アニメ映画中心のブログとしても
アニメーション部門は非常に気になるところでございます。







文化庁メディア芸術祭は、応募式でエントリーした作品の中から
優れた作品を選出していく文化庁長官が会長を務める賞です。
ざっくりとしたこの賞の特徴としてこの2点。

●商業的作品もフラットに評価してくれる

●信用性に足る箔の高い賞


過去に「クレヨンしんちゃんアッパレ!戦国大合戦」
大賞に選んでくれたことがある様に、商業面が強い作品も
アート系作品と並べてフラットに作品として評価してくれる賞です。
実際に過去の受賞作品はどれも一見の価値のあるものばかりで
言ってしまえば、ここで評価される作品はどれも
マチガイない作品と言えます。
「日本アカデミー賞」とかよりは全然信用できます。





漫画部門とかエンタメ部門とかありますが
本ブログとして取り上げたいのはやはりアニメーション部門
今年はどんな作品が賞に選ばれたのかざっと見ていきましょう。





大賞
●The Wound



ロシアの短編アニメーション。
心の傷(英・wound)に苦しむ少女。その傷が少女の空想の中で、毛むくじゃらの生き物・ウーンドとして誕生するところから物語は始まる。かけがえのない親友として少女とともに成長していくウーンドは、彼女の頭の中にすっかり居ついて、段々と存在感を増し、やがてその人生を完全にコントロールするようになる。作者の幼い頃の記憶をもとに作られた本作は、数名の友人から成る少人数のチームで制作された。特に音作りにはこだわりがあり、独特なサウンドトラックを作るために、楽器以外の音源を用いるなどの工夫がなされている。少女とウーンドが繰り広げる、悪夢のようでありながらも美しい友情を描いた短編アニメーション。
公式サイトより引用


監督はアンナ・ブダノヴァさん。
今作が初監督作品だということで、2011年に大学を卒業したばかりの
今要注目の若手アニメーション監督でございます。
今作、この監督共々この受賞で初めて知ったので、
近いうちにチェックしてみようと思います。







優秀賞

ロボとーちゃん


●映画クレヨンしんちゃんガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
●ジョバンニの島
●PADRE
●The Sense of touch


優秀賞は二本の日本作品を含む全4作品。
「逆襲のロボとーちゃん」はまさに私も納得の今年を代表する一本。
ちゃんとこの作品を評価してくれるところが
この賞はやっぱしっかりしとるわ!と思わせてくれます。

そして、「ジョバンニの島」は、今敏賞も受賞した
今年同じく評価の高いアニメ映画です。
申し訳ないですが私は見てません。
帰国した時にチェックし忘れました。

残る2作品は外国作品。
アルゼンチンの短編アニメ「PADRE」
フランスの短編アニメ「The Sense of touch」
いずれも見た事はないどころか初めて存在をしった作品・・・
短編アニメとなると尚更なので、また後々チェック次第
どんな作品かを紹介できたら、と思います。







新人賞

たまこラブストーリー


●コップの中の子牛
●たまこラブストーリー
●Man on the chair


新人賞には短編含むアジア圏の作品3作品が受賞。

まず、取り上げられずにはいられない、
今年NO1胸キュン映画「たまこラブストーリー」が受賞!
監督の山田尚子さんは「CLANNAD」「けいおん!」を経て
今作にて、今後の日本アニメを支える一人となることが
確信として持てる様になった気がします。

今後の活躍に要注目です。

他は、中国の短編アニメ「コップの中の子牛」
韓国の短編アニメ「Man on the chair」
どちらも未見ではありますが、アジア圏のアニメーション界は
非常に盛り上がっていると聞いておりますので
忘れずにチェックしておきたい二作であります。








審査員推薦作品(一部)

●キルラキル
●ピンポン
●ブルー初めての空へ
●STANDBYMEドラえもん


数が多いので、全部はこちらでチェックして頂いて
私的に気になる作品を一部ピックアップさせて頂きました。

まずはTVアニメ作品「キルラキル」「ピンポン」
「逆襲のロボとーちゃん」でも脚本を務めた中島かずきさんが
同じく活躍しており、とても評判が良かったので
気になっていた作品が「キルラキル」です。
そして「MINDGAME」(大賞受賞暦有り)でもおなじみの
湯浅政明監督が手がけるTVアニメ「ピンポン」
どちらも気になっていたのですが
TVアニメーションは頭からケツまでが長いということで
まだ見てないのですが、年を跨がないうちに
チェックしておきたかった作品でございます。

そしてすでに「2」が登場済みの海外の劇場アニメ
「ブルー初めての空へ」(原題:Rio)がラインナップ。
世界的に見たらちょっと前の作品なので
本賞がエントリー式なことがよく分かる一作です。

そして賛否両論の「STANDBYMEドラえもん」
推薦作品止まりでラインナップ。
まぁ、「らしい」位置なのではないでしょうか。








以上、先日発表されたばかりの受賞結果でございました。




納得の受賞作品もあれば、これは知らなかったなぁという作品もある
今年もとても興味深い結果でした。
来年2月に国立新美術館にて受賞作品展が開催されるので、
逐一全作品を探すのは面倒くさいという人は
こちらへ足を運んでみてはどうでしょうか。







やっぱり、受賞結果を見て思うのですが
文化庁メディア芸術祭はマチガイネーですわ。
是非、今後も毎年忘れずにチェックしておきたいです。





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