エジプトのごみ問題

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エジプトに住んでいて、心が痛むのはごみ問題です。道路にごみがあふれているのをみるとそれだけで気が滅入ります。夏場は外に出るのも躊躇します。においがつらいのです。昭和の子どもであるわたしの幼少時は汲み取り式のトイレや畑の肥溜めがあり、におい自体に過剰に反応しているわけではないと思います。
エジプトの場合、生活臭とはいえません。

ごみを平気で道に捨て、自らが加担する悪臭に平気でいられる状況がわからないのです。道に馬糞が落ちいているのは許します。それまで犬の糞のように、持ち帰れと思っているわけでもないのです。公共の場に対するモラルの低さがかなしいのです。

エジプトでは毎日、清掃車が家庭ごみを集めてくれます。フラットの門番さんがそれぞれの階からごみを集めてくれるので、住人はごみを縛って出せばよいだけ。分別もありません。これほどゴミだし天国な国もないでしょう。

エジプトで驚くのは、フラットの前や横にゴミの山ができていようとも、個々のフラットの中はゴージャスに飾られていることが少なくありません。家のなかが綺麗であれば、家の前にゴミ山があっても気にならないのです。この感覚はどこからくるのか、自己と他との意識的区別によると思われます。これは自分の責任ではないという。

そして、階級社会であるエジプトでは、掃除をするのは、階級の下のものという、固定概念があり、誰も率先して公共の場所を掃除したがらないのでしょう。

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