èVino-ゴリツィア支店

出会った造り手たちの話やイベントなどなど、、、。

恵まれたヴィンテージに最高のブドウを収穫する。しかし、オレの中では「最高のワイン」じゃない。単純に“良いワイン“止まりだろうね。最高のブドウには「これまで以上の挑戦」をして、はじめて「最高のワイン」になり得る、、、。    だって、その方が面白いだろ?
ジャン=マルコ アントヌーツィ Gian Marco Antonuzi    (Le Coste di Clémentine Bouveron)

テーマ:

皆さんこんばんは~!
 

相変わらず寒い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
エヴィーノはといいますと、相変わらずのバタバタ具合、、。今年は少しでも改善できるよう、環境と体制を作っていこうと考えていますが、、、まだまだです、、汗。
 
今年もレ コステの入荷シーズンが迫ってまいりました!!(というか、一部はもう届いちゃいましたが、、。)
今年のリリースは例年以上に盛り沢山!!僕も入港が楽しみだったのですが、、、。
よく考えたら、秋の訪問した内容を全くまとめていませんでした、、、汗。
というわけで、大慌てで書いていきます!
 
 
10月末、ブドウの収穫はすでに終わり、オリーブの収穫がまだ少しだけ残っていると話すジャンマルコ。2016というヴィンテージを振り返って、、、
「6月、レ コステの畑に激しい雹が降ったこともあって、収穫できたブドウは例年の約半分に満たない、、最悪さ!だけど、気候としては寒さもあり、日照にも恵まれたため、完熟しているけれど、十分な酸も持ち合わせている。エレガントさを持ったヴィンテージ。」
 
しかし、ワインのリリースという意味では、非常に苦しんだ1年間でした。
2015年、収穫した時点では非常に熟度が高く、収穫量も豊か、まさに「最高のヴィンテージ」だと思っていた彼。しかしながら、ブドウについている酵母の状態や糖分、酸、ある意味バランスが伴っていなかったヴィンテージだったのではないかと振り返ります。
毎年春先、醗酵が終わった時点でリリースを考えるという、ストレスフリーの液体「リトロッツォ」。昨年はロッソのみリリースでした、、、。
「赤はとても順調だったんだけど、白ブドウは高すぎる糖分を酵母が食い切れなかったんだ。3月の時点で4つのタンクすべて醗酵が止まり残糖があるため、とてもじゃないけどボトリングできなかったのさ。夏を越えて、2つはちゃんと醗酵が終わったけれど、残りの2つは全く動かなかった、、。」そう話すジャンマルコ。
ということで、ボトリングを半年遅らせた上に、ボトル詰めできたのは約半分というリトロッツォ ビアンコ。さらに追い打ちとでも言わんばかりに、ラベルの印刷会社が火事になり、、さらに2か月以上の遅れ、、、。
結局、約1年遅れとなってしまったリトロッツォ ビアンコ2015がようやく日本に到着です!
 
しかし、、、凄く気になるのは、この醗酵の終わっていない2樽ですよね。
夏を越えても、全く醗酵が進まなかった2つのタンク。あまりに不安定で、ボトル詰めもできない状態、、、。ですが、やはり恵まれたヴィンテージということもあり、十分な味わいを持っている、捨てるなんてひど過ぎる、、、。そこで考えたジャンマルコ、足りない酵母の活力とワインのバランスを取り戻すために、2016の収穫(リトロッツォ、ビアンケット、ビアンコ)のヴィナッチャ(圧搾し取り除いた果皮や種子)をここに加えることを思い立ちます!!
ヴィナッチャに残っている活性化した酵母と糖分、さらには果皮の保護力を加わることで、見事に残糖を食べきリ、しかもバランス感も取り戻すことができたというこの2樽!訪問したときちょうど醗酵が無事に終わったところ。まだ1週間もたっていない状態でしたが、驚くほど落ち着いていて、旨みにあふれていました!!
リトロッツォをリパッソ(再び果皮と触れる)したビアンコ!毎年造られるものではないですが、なんとも楽しいワインとなりそうです!
話は戻りまして、、、2016年の収穫。レ コステの畑で雹が降ったこともあり、収穫量は非常に少ないのですが、ブドウ自体は素晴らしいバランス感を持っているヴィンテージ。まだ搾りたてのリトロッツォビアンコ、ロッソどちらもビックリするくらい美味しい、、、。しかも2015とは違い、物凄く出来上がってる印象でした!
ここ数年、劇的にワインが成長していると感じるレ コステ、ジャンマルコのワイン。
醸造において何かが変わったというわけではなく、いかにブドウの持っている可能性を理解できるようになったか、そう話す彼。「同じプロカーニコだとしても、畑が違えば当然ブドウの味わいは違う。酸の強さ、香りももちろん。ブドウの個性、さらにはテロワールがはっきりと感じ取れる。それを混ぜるのは簡単さ、1種類ごとの生産量が増えたほうが、ボトル詰めだって単純になる。販売だってそのほうがスムーズだし、何種類もラベルを作るコストもかからないしね。だけど、オレにはこの畑、土地ごとの違いや個性の違いを無視してボトリングすることなんてできない。それがどれだけ手間だろうと、バリック一つしかないワインだって混ぜたくない。」
ワインの種類が多くてわかりにくい事、、名前がややこしい事、、、(笑)。確かに消費者目線で考えればそうなんですが、1年間の半分以上、毎日ブドウ樹と向き合っているジャンマルコからしてみれば、個性の違う土地、可能性を秘めたブドウを個々に表現したいと思うことは、造り手として、ある意味当然な事なのではないでしょうか?
それは彼に限ったことではなくて、すべての生産者、造り手も日々、同じことに直面している訳で、、。ただ、現実的な手間や効率、採算を考えてしまうと、ほとんどの造り手がやらない(できない)事なのかもしれません、、、。
ブドウの表現に忠実であり、そのためならどんな手間も惜しまない、、、。ワインの名前も恐ろしく単純、、汗。
「オレはコピーライターでも詩人でもない。そんな事よりも、より正直に、飲んだ味わい、中身で判断してほしい!」という彼のメッセージ。
一つのブドウ樹、畑、土地、ヴィンテージには多くの労力、成長、エピソード、膨大な情報が詰まっている。それを言葉や形にするのではなく、造り手(Vinaiolo)として、ワインで表現する。
「愉しいワイン、柔軟な発想を持っている面白いヤツ」、そんなイメージの強いジャンマルコですが、実は物凄くストレートで、自分の信念・こだわりを持っているんですよね。この「こだわり」が徐々に経験、環境が伴い始めたことで、近年の劇的な変化につながっているんです。
 
地下10メートルの彼のカンティーナ。大小さまざまな樽が並び、積み重ねられています。樽はそれぞれ、すべて違うワイン。現時点ではまだボトリングするかさえ未定のワインもたくさんあります。「同じものがあるほうが不自然だと思わないか?」そう話す彼。
 
というわけで、今回はなぜかやたらと真剣な話ができた訪問でした。、、、他にも盛りだくさんな話があるのですが、キリがなくなってしまうので、、汗。
 
先ほどお話ししたリトロッツォに加えまして、今回新たに入荷したワインについてご紹介させていただきます!
 
Paino2011パイーノ

ジャンマルコの祖父のニックネームから名づけられたワイン。前回2010のリリースから待つこと5年、本当に久しぶりのリリースとなります。ただ一ついうと、今までのパイーノと手法は似ていますが、その酒躯の強さ、液体の密度は全くの別物と言ったほうが良いかもしれません。

樹齢の古い区画、Vecchia Vignaヴェッキア ヴィーニャから収穫される最高のブドウ。2011年は収穫を極限まで遅らせ、樹上で脱水が始まるほど、、一部には貴腐の兆候も見られるほどに完熟した、最高のブドウのみで造るビアンコ。果皮の持つ要素を最大限に引き出すため、果皮と共に3か月のマセレーション。強烈なエキスとタンニンを4年間という歳月をかけて熟成。完成するまでリリースしないというジャンマルコのこだわり、途轍もないワインです。しかも生産量はわずか500本という少なさ、、、汗。本当に希少なワインです。
Bomb'bulle2010ボンビュール
「Bomb(爆弾)」な旨さのスプマンテ!という意味合いの、ジャンマルコ初の瓶内二次醗酵のスプマンテ!「プリムールが娘たちの誕生、成長を祝うものだとしたら、これはあの子たちの誕生日を祝うためのもの」そんな意味合いを持ったワイン。
長女のカミッラが生まれた2010年の収穫は、決して恵まれていないヴィンテージ。しかし、スプマンテにとって最も重要とされる「酸」を豊富に含んだ年でもあります。ベースになっているのは2010のロザート、そこに収穫を遅らせたモストを加えて瓶内二次醗酵。この時に加えるモストは、既に醗酵が始まっているもの。その元気な酵母と糖分によって瓶の中で再び醗酵を起こすという、驚くべき手法、、、汗。こうすることで、世の中の90%以上のスパークリングワインで行われている酵母添加を行わないという、ジャンマルコらしいフィロソフィのもと造られたワイン。
しかし、彼が予想していた以上に酵母の勢いが強く、糖分の高さも相まって、ガス圧が非常に高くなってしまった結果、スボッカトゥーラ(オリ抜き)をすると、ほとんどのワインが吹き出してしまうという事態に、、、汗。オリ抜きができる状態に落ち着くまでなんと6年もの熟成を要したという、とんでもないスプマンテです!
Brutal2013ブリュタル

イタリアの造り手では、今回初となる「Brutalブリュタル」、レ コステヴァージョン!

※ブリュタルについて、、ワインを醸造する過程において、SO2(亜硫酸塩)を使用することを認めない造り手たちが集まり、同じキュヴェ名をつけてリリースされるコンセプトワイン。「Brutal」という言葉には野蛮、乱暴、ひどい、、というネガティヴな意味と、素晴らしい、見事な、といったポジティヴな意味合いの混在する単語。ジャンマルコ流に読むのでしたら「とんでもなくヤバい(旨い)ワイン」ということになります(笑)。ラベルには、近代的なワイン造り、権威的なものへのアンチテーゼとして、死神をデザインが使用されています。

しかし、なぜレ コステがブリュタルなの??という素直な疑問があるかと思います。そのきっかけは2013年、プリムールになるアレアーティコの畑の1区画、非常に日照の良い畑で収穫したアレアーティコだけ、糖度が異常に高くこのブドウを加えた1樽だけ、醗酵が終わりきる前の時点で、アルコールが14%を軽く超えていたと言います。他の樽と比べ、あまりに異質なアレアーティコ、ジャンマルコ自身、これをどうするべきか悩んでいたと言います、、、。

そんな時、ジャンマルコの親しい造り手の一人であるドメーヌ ド ラ ボエム(フランス オーヴェルニュ)のパトリック ブージュが遊びに来て、樽に入っていたこのワインを飲んだ時、「このワインでブリュタルに参加してみない?」という誘いをもらったのです。しかしながらジャンマルコ、この時点ではワインとして不完全な状態、、、。「Brutalブリュタル」と呼ぶべき≪振切ったワイン≫にするべく、そこから圧搾をせずに計6か月ものマセレーション(果皮浸漬)を行います。圧搾後1500Lの木樽で24か月、ビン詰め後6か月の熟成を経て、ようやくリリース。ロザートやプリムールのようなアレアーティコの繊細な部分とは違う、強さや濃密さを感じつつも、レ コステらしさともいえるスムーズさ、何とも面白いワイン!

そして2016年に収穫したオリーヴオイルも入荷しております。レ コステの畑でブドウ樹と共に混植されているオリーヴの樹から収穫収穫される、ワイン以上に素晴らしい(笑)オリーヴオイル!
恵まれない気候、天候不順の影響もあり品質的には、、、と言われてしまう2016ですが、悪い樹はかなり早い段階で選抜し、収穫量を落とすことで良質なオリーヴが収穫できるというのがジャンマルコの考え方。収穫量は良年だった2015の約半分、、、汗。繊細な香りと、強い酸を持った繊細なオリーヴオイルとなっております。昨年同様、500mlビン、1000ml缶、そして今回3000mlのBIB(バッグ イン ボックス)が初入荷です!ビンや缶だと開けると空気に触れて酸化が始まりますが、BIBは開封後も使う分以外は空気に触れないため、酸化の心配もないので、ゆっくり使っていただけるスグレモノです!しかも容量が多いほうが価格的にはお得になっています!素晴らしい香りと味わいのオイル、料理にふんだんに使っていただきたいです!
 
というわけで、今回もダダ長くなってしまいましたが、訪れるたびにいつも、新しい発見と愉しみのある、素晴らしい造り手レ コステ、入荷第2弾もどうぞよろしくお願いいたします!
 
 
AD
 |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。