2011年02月08日(火)

続・『青春譜』―五木寛之さんの合唱への思いと、信長貴富さんの課題曲に込めた思いとは?

テーマ:Nコン課題曲
平成20年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
青春譜
作詞:五木寛之、作曲:信長貴富



今日は久々に、このブログをはじめるきっかけになった
平成20年度の課題曲「青春譜 」について、
作詞の五木寛之さん、作曲の信長貴富さんの
コメントを参考にしながら振り返りたいと思います。




五木さんが合唱で不思議に思うこと?

日本語で歌われる合唱が、
言葉がよく聞き取れないことが多々。
(ほとんど聞き取れない。特に混声)



外国で体験した感動

合唱を聴くのが好きで、
ロシアやブルガリア、
バルト三国、フランス、ギリシアに
出向いたこともあるほど。

五木さんが詞を提供した
「ソフィアの子守唄」を
サンクトペテルブルグの
ロイヤル・カペラに歌ってもらったとき、
日本語歌詞が一言一句、
はっきりと伝わったのに感動。



ある実験での実証

有名な合唱コンクールのライブCDをかけ、
老若男女問わず10名程に聞き書きしてもらう。

結果、正確な再現はなく、
丹念に聴いてもらっても、
50%未満の再現だった。

歌詞は一言一句に思いを込めて
書かれた言葉である。



五木さんにとっての「合唱」は?

どれほど音楽的に優れた合唱であっても、
歌詞がはっきり聴く側に伝わらないような合唱を
五木さんは合唱と認めない。

歌詞の思いがどのように理解され、
表現されているかという高度なこと以前に、
言葉がちゃんと聞こえる、
意味が伝わることが大切なのだ。

その国の言葉は民族の魂の表現。
まずはっきりと、その次に美しく、
という原則を確認することから出発を。



どのようにして「青春譜」は作られた?

五木さんと信長さんが、
互いにシンクロさせながら曲作り。

五木さんから曲への要望、
信長さんから詩句の挿入や変更を提案。

言葉と音楽が一体した合唱曲が完成した。



「青春譜」で歌い手に求めるものは?

曲はシンプル、譜読みの苦労もない。

この曲を使って、基礎的な技術を磨いて欲しい。

旋律を魅力的に歌うとともに、
縦の響きを充実させることが重要。



信長さんが「青春譜」に込めた思いは?

小学校の頃にNコンに出会い、
合唱が大好きになったので、
課題曲に携わることは特別な思いがある。

「この歌を」という歌詞に、
音楽の重心が置かれているのは、
信長さんの思いの反映。



【所感】
今も金賞の宮崎学園の演奏をよく聴いてますが、
この課題曲はやっぱり好きですね。


お二方のコメントはいかがでしょうか?
五木さんが合唱に造詣深かったのが意外でした。
日本語をはっきり聴き手に伝える、
のはやはりとても大切なことだと思います。
「花」が「穴」に聞こえたりするとがっかりです。
技術に走ると、そこらへんを疎かにしがちです。
かといって、日本語をはっきり、美しく伝えるのは、
簡単なことではないですよね。
やはり日頃からの意識や練習が大切なのだと思います。


楽曲もシンプルだからこそ、
基礎基本をしっかり磨いてからの
詞の心の表現だと思います。
「この歌を」に込めた信長さんの思いは
この部分でグッとくるので、
キーとなる部分なのだと思います。


【参考文献】
教育音楽(音楽之友社)中高版、2008年6月号




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コメント

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1 ■無題

この課題曲は私も大好きです。
高校生でなくても歌ってみたいですよ。
仕方ないのでピアノ伴奏を練習して
自己満足にひたっています。

2 ■Re:無題

>daiさん
未だに聴くと鳥肌が立つ課題曲です。このブログを始めたきっかけですし、宮学の演奏とともに出会えたことに感謝です。

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