19時45分。
そろそろ陽が落ち始めました。
明かりに虫たちが飛んでくる時間がやってきました。
イッツ・ショータイムっ!


この青白い光はなんだ!?
これは蛍。
暗かったので、フラッシュをたきました。


長靴に蛍が!
でもフラッシュをたくと光が写らない、うーん。
ここでひとつ山のうんちくを。
蛍は人間の手で触ると弱ってしまうんです。
脂なのかなんなのか・・なのでそっと葉っぱを使って飛ばしてあげました。


あっ!ミヤマが飛んで来たっ。
かなりいい型だ。
おぉ今日はやっぱり全てがいい方向に向いている。


おっと、今度は小クワガタだっ。
オオクワガタと同じところに住んでいるので、
早くもリーチ!?
オオクワゴールデンタイムの21時30分に達する前に、リーチ!


あらら、ノコギリタイムがきちゃったみたい。
うまくいかないのが人生。
自分の思い通になると思っている人間のエゴなんて、
大自然の前では通用しないんだなぁ。
しかし、こんな時こそネイチャーはみんなが諦めたときこそチャンスだと。
「来てる来てる!」と声を出してポテンシャルを上げるんです。


すると。
オオクワのオスの小歯型が。
うわぁぁぁやっぱりいた。
ボウズはなかった。
ただ、気配はまだ・・・よく探していると。


オオクワのメス登場!
かなりいいサイズ。
今日は半端ない!
1年間に1日あるかないかの最高採集日和。
と喜んでいたら・・。


オオクワの大歯型のオスがひっくり返っているではないですか!
マニアにとっては奇跡の映像。
ボクだけが興奮していてすみません。


先ほどのメスとの2ショット撮影。
またまたマニアにとっては奇跡の映像。
そうでないひと、引いてませんか?


興奮したネイチャーが自撮りしたところ、
焦り過ぎてモノクロモードになってしまいました。


気を取り直してカラーで再び撮影。


安堵していたその瞬間!
さらに大きい大歯型のオスが。
このあと、オオクワガタは10匹以上飛んできました。


山よ、ありがとう!



翌朝、温泉につかりながら夕べの奇跡の瞬間を思い出すネイチャー。

この日の夜、とんでもないことが起こることをまだネイチャーは知らなかった。

え!? まだつづくの!?