幾度か、記載しました定款の変更なのですが、これをする理由は漠然と活動の幅を
広げるため、という事をいっておりました。

初期からおなじみの方々にはいまさらなぜ?と思うかもしれませんが定款の記載方法
というか記述では、こちらのやろうとしたことの半分も出来ない、という記述になっているのが
基本的な問題だったりします。

当NATURAL REBORNは、発足前から理事長嶋村の意向を汲み、以下の行動を予定しておりました。

<■主な活動予定内容■
1)メンタルヘルス疾患の方々の自立支援
2)安価でのカウンセリングの提供
3)周囲の人達への未だに根強く残るメンタル疾患への偏見に対するセミナーなどを通した啓蒙活動(特に、家族、地方、雇用先企業)
4)地域の提携機関、クリニック、カウンセリングルームの紹介や連携
5)家から出られない人のための出張カウンセリング
6)趣旨に賛同していただける企業・団体・個人との連携
7)無料相談室の設置
8)カウンセラー、セラピスト、もしくは相談員の育成
9)行政への働きかけ
10)様々な症状別によるワークショップの開催(グリーフケア、ペットロス等)
11)精神科や、心療内科の、3分間診療や、無意味な大量投薬に対しての警鐘
12)精神疾患による自殺防止または、抑止を目的とした義援活動や募金収集
13)精神疾患から、立ち直った方々の、社会復帰までのガイドラインを作る事や、雇用先となり得る施設の運営


ところが、これらの目的を果たす為には、自らが出した定款の内容が足かせになる、
という事になる記載方法になってしまっていたのです。
その理由には、ひとつに最初の提出における記載ミスで認定されなかった際の
行政書士のミスがありますし、その後再提出の際に、嶋村よりも初期メンバーの
理事とその行政書士の間だけで話しが進んでしまったことにも問題があります。
この問題を見過ごした創設メンバー全員のミスともいえますが、これを改善するには
まず、2年以上活動しないといけません。
ですが、最初の1年は、ほぼ活動できておりませんでしたし、それなりに問題を抱えた
NPOの運営となってしまっていました。

2年目より、改善に向けた活動をしていくわけですが、困った事にこの運営そのものも
NPOができるのはNPOの運営だけ、という判断をされてしまうような記載ともいえました。

つまり、イベントやセミナーをやるには、どこかに企画を持っていき、運営をしてもらう。

これでは費用ばかりかさみますので、当NPOの理事の本職の方で引き受けるという
形にするしかなかったのです。

同時に、NPOの理事なり、理事長なりが共に参加しないイベントは行えません。

この欠点を補う為には定款の書き換えしか、手はなかったですし、その他のイベント、
それこそ、他のNPOや福祉団体ではできるようなアーティストを招いてその人たちだけに
よるチャリティイベントなどは、当時の定款ではやれない内容だったりしたのです。

以下、主な変更点と、理由を記していきます。

まず、第3条の変更です。
旧定款の記述はこうです。

第3条
この法人は、広く一般市民を対象として、精神面に不安を抱える人々を支える
チャリティーイベント事業、セミナー事業無料カウンセリング事業を行い、
もって人々の精神面の不安の解消に寄与することを目的とする。


一見なんの問題も無いように思える文章ですが、これは広く一般市民を対象とし、その中で
精神面に不安を抱える人々しか、対象にできないことになります。

そのため、チャリティーイベントであれセミナーであれ、その不安を抱えているか
その不安を持っている人などを対象にしたものでの活動しかできません。
しかも精神面の不安の解消に寄与するだけなのです。

そこで書き換えた第3条はこちらです。
第3条
この法人は、広く一般市民を対象として、精神・心身に不安を抱える人々等やその関係者を
支える各種事業、子供の心身の健全育成のための各種事業及び人々の精神や心に関する多く
の問題や疑問等に応える各種事業を行い、もって一般市民の精神面、心理面等の問題や不安等
の解消に寄与することを目的とする。


色々書き加えただけ、と思われる人も多いと思いますが、これによって、精神面に不安を
抱えた人やその関係者以外、子供や普通に暮らしている人々にも対応できる内容に変化し
また助けたいと思ってる人が参加する事も事業として行うように改善されています。

旧定款でも最初の提出時にはこの部分は広く一般市民の精神や心の問題などの文章だったはず
ですが再提出の際に、なぜかあのような形に変化し、活動に自ら枷をはめることになり、旧定款
では、チャリティイベントもセミナー、各種業務を行う事はかかれていますが、これの対象と
する部分が前述の事項以外に無いことも欠点でした。


それに伴い、第4条も変えております。

こちらが旧定款での第4条です
第4条
この法人は、前条の目的を達成するため、次の種類の特定非営利活第動を行う。
(1)保健、医療又は福祉の増進を図る活動


一見問題がないように見えますが、保健、医療又は福祉の増進を図る活動しかできません。
つまり、事前に問題があったり子育て不安を抱えているだけでは、何もこちらからの
アプローチが出来ない状態なのです。


そこで、以下のように変更いたしました。
第4条
この法人は、前条の目的を達成するため、次の種類の特定非営利活動を行う。
 (1)保健、医療又は福祉の増進を図る活動
 (2)子どもの健全育成を図る活動

独立した活動として子供の健全育成を図る活動が記載されることで、子育ての際に場所を提供する
育児ノイローゼや子供のメンタルに不安があるなどが無くとも参加できるそれこそ居場所作りや、
子育て広場のような事等を行うのが可能となり、事後の対応ではなく事前の予防にも手が回る、
という形に変化しました。

これも重要な変更で、事態が発生してからではなく、事態を発生させないという事が行え、
また、妊娠中の不安や、出産前の不安などの対応も可能となるのです。

前のままでは、保健、医療云々のために子供が存在してないと、できませんし枝項として存在
する為子供のことだけでの活動には色々支障がありました。

これらの変更をする事で、活動自体に変化がでますので第5条も変更となります。

旧定款はこちらです。
第5条
この法人は、第3条の目的を達成するため、特定非営利活動に係る事業として、次の事業を行う。
(1) チャリティーイベント事業
(2) セミナー事業
(3) 無料カウンセリング事業
2 この法人は、次のその他の事業を行う。
(1) 有料カウンセリング事業
(2) 各関係機関への紹介・連携事業
(3) 相談員の育成事業
3 前項に掲げる事業は、第1項に掲げる事業に支障がない限り行うものとし、その収益は、第1項に掲げる事業に充てるものとする。


一見問題が無い、と思うかもしれませんが、福祉活動が特定非営利活動の中に存在しておりません。
できるのはせいぜい無料カウンセリング事業なのですが、それらを行う為の活動としてその他の事業
となっているのですが、内容が本来なら特定非営利活動として行うものだったりします。
各関係機関への紹介・連携事業をその他に事業にするのにここが利益を生み出さないという事や、これは
本来特定非営利活動の分野であることなど、記載されてる内容と活動が特定非営利活動に
福祉を行わない福祉団体となっている事が問題だったりします。
これでおこなえるのは、特定非営利活動、すなわちNPOの本質的な活動として行う事が、イベントと
セミナー、無料カウンセリングで、結果的に言い方は悪いですが、ここに苦しんでいる人がいますよ!
と声を大にして言うだけの活動しかできません。

そのためのイベントやセミナーはできますが、それこそ啓発のためにライブイベントを開く、などと
なった場合、理事、理事長、または専門家がでてきてその事を話すセミナー的要素がないとできません。
これでは、活動する事事態が、負担になってしまうという事になってしまいます。

本来その他の事業というのは、これらの活動をするために利益を出す為の活動を書くのだそうですが
なぜか、この項目が福祉活動のなかの有償の部分と、他機関、専門家への紹介と相談員育成です。
これではどこも利益がでない状態になってしまって当然だったりするのです。

ではチャリティーイベントならとなりますが、3条では「精神面に不安を抱える人々を対象としたチャリティーイベント事業」
と記載しているために、メンタルトラブルを持っているまたは、そういった不安がある人、という条件に当てはまる人が来ないと
成り立たないものになってしまいます。

一般のメンタル面にトラブルの無い人が来る、客であれ出演者であれ、まったく無関係で主旨に賛同した
という人だけが来るのでは、これは定款の違反になってしまうわけですし、出演者が過去そういう
問題を持っていたとしても、その事を話す場合、専門家なりが一緒に話解決方法や改善の方法を話さないと
支えるチャリティーイベントの要件をみたさないのです。

そこで、改善された第5条はこちらです。

第5条 この法人は、第3条の目的を達成するため、特定非営利活動に係る事業として、次の事業を行う。
(1)福祉活動事業
(2)福祉活動啓発事業
(3)社会協働活動事業
(4) 有料カウンセリング・相談事業
(5) 相談員の育成事業
(6) その他、目的を達成するために必要な事業


2のその他の事業がなくなり、(6)としてその他、目的を達成するために必要な事業
として特定非営利活動に加わりました。
また、それまでその他の事業とされていた事も特定非営利活動として行い、有償、無償を問わず
非営利活動の範囲で利益を出し、翌年の活動の拡充に努めるという事が容易になったといえます。

また、福祉活動事業、福祉活動啓発事業として大枠に収めた為、その活動の範囲内であれば
チャリティーイベントであれ、セミナーであれ問題はありませんし、また啓発事業であれば
理事長や専門家の出ないイベントでも大丈夫という事になります。
大きく活動の枠を広げることで出来る事が増えるわけですが、以前の定款では記載した事しか
できないという、法的規則があるのに自ら枠を作ってる状態だったのです。

また社会協働活動事業という枠を設けることで、、企業あるいは就職先の紹介、専門機関の
紹介などの活動もアフターケアも含めて可能となりますし、3条、4条の変更により子育ての問題
地域の問題などへの対応が行えるようになりました。

はっきりいいますと、以前の定款では何も出来ない、したらいけないNPOという事になってしまう
というのがありましたから、これで普通に活動できる福祉NPOになったといえます。

NPO内部でも、アーティストを呼んだライブを行う周知イベントをということが話しにでては
却下されるという事態があったのは、旧定款にひっかかるから、という事になるわけでしたが
今後はチャリティライブも開ける(広く一般の人もこれる)という事になるのです。

ここで、定款変更前と変更後で、どう変ったかという説明になりますが
コミュニティの活動目的を使って説明します。
以下の文の下に旧定款と新定款での違いなどを書き込みます

■主な活動予定内容■
1)メンタルヘルス疾患の方々の自立支援
  旧定款:有償無償のカウンセリングまでしかできない
  新定款:自立後のアフターケアも含めて行える。また事前の対応も可能


2)安価でのカウンセリングの提供
  旧定款:有償のカウンセリングの範囲でできる
  新定款:福祉事業の範囲で行える。(通常料金の有償カウンセリングと別)


3)周囲の人達への未だに根強く残るメンタル疾患への偏見に対するセミナーなどを通した啓蒙活動(特に、家族、地方、雇用先企業)
  旧定款:イベント、セミナーの範囲でできるが、家族、地方はできない。
  新定款:行政を含めて、全てに対しての啓蒙・啓発活動が行える。(教育機関にも対応できる)


4)地域の提携機関、クリニック、カウンセリングルームの紹介や連携
  旧定款:関係機関でないとできない。(知らないところへの紹介は不可能)
  新定款:社会協働活動等で行える。(こちらも共に動く事も可能)


5)家から出られない人のための出張カウンセリング
  旧定款:記載してないので、できない。(無償カウンセリングでぎりぎりのライン)
  新定款:福祉活動事業として行える。

6)趣旨に賛同していただける企業・団体・個人との連携
  旧定款:できない(企業、団体などが記載されてない)
  新定款:社会協働活動事業としてできる

7)無料相談室の設置
  旧定款:事務所の中でならできる
  新定款:特に制限なくできる

8)カウンセラー、セラピスト、もしくは相談員の育成
  旧定款:その他事業として行う(利益がでなければやめなければいけない)
  新定款:非営利活動として行うので利益がでなくても続けられる


9)行政への働きかけ
  旧定款:セミナー事業のみで行える
  新定款:業務として普通に行える


10)様々な症状別によるワークショップの開催(グリーフケア、ペットロス等)
  旧定款:記載してないので出来ない
  新定款:普通に行なう業務となっている


11)精神科や、心療内科の、3分間診療や、無意味な大量投薬に対しての警鐘
  旧定款:記載して無いのでできない。
  新定款:通常業務の範囲


12)精神疾患による自殺防止または、抑止を目的とした義援活動や募金収集
  旧定款:記載してないのでできない
  新定款:通常業務の範囲


13)精神疾患から、立ち直った方々の、社会復帰までのガイドラインを作る事や、雇用先となり得る施設の運営
  旧定款:回復、立ち直った人は精神面に不安を抱える人々ではないのでできない
  新定款:通常業務の範囲


という具合になります。

見るとわかると思いますが、旧定款では記載されてない事はできない、記載した事しかできない
という行政のルールに従わないといけないNPOにおいて、定款が足枷になっていた事が理解できる
と思います。

理事長の嶋村が思ったように行動をできない理由もここにありますし、自身の子育ての問題も
NPOの活動として解決できるはずなのに、理事長がそれを公として行なうと定款違反という、
問題を抱えての活動しかできませんでした。

かろうじて定款の範囲でできる活動が、神田のライブハウスで行なっていたイベントですが、
あれも定款に違反にならない範囲で行なうため、出てくださった政治家さんには、非常に
気苦労をかけたと思います。

この骨子たる部分の変更により、こまごました部分、たとえば資産や決算などの
記載も変更してありますし、活動が一本化されたことで、変化した部分もあります。

それら全てを書くにはこまごましすぎますので代表的なのでいえば入会に関して、です。

旧定款
第7条 会員の入会について、特に条件は定めない。
というモノでしたが、企業や行政、地域とのつながりの深い活動も行なうために
以下のようのなりました。

第7条
1 会員として入会しようとするものは、理事長が別に定める入会申込書に
より、理事長に申し込むものとする。
2 理事長は、前項の申し込みがあったとき、正当な理由がない限り、入会を
認めなければならない。
3 理事長は、第2項のものの入会を認めないときは、速やかに、理由を付し
た書面をもって本人にその旨を通知しなければならない。

1は組織として当然の行動ですし、規模を拡大するにあたって申込書などの
書類は必要になるし、ないと不自然だからですね。

2は、非合法な事や、反社会的言動が多い人を入会させる事には問題がある
という事からの予防策です。
これも無いと意味をなしませんが、厳密なものではなくたとえば暴走族の人が
チャリティや福祉に目覚めて入会を希望したからといってはじくものではないです。

3は、理事長が行なう責任の部分を記載しています。

このように組織としてしっかりとしたものに変化させるのが今回の改訂の
主旨でもありますし、活動すべきこと、目的としていた事がまったくできない
というNPOでは意味がありません。
ちゃんとした活動をするNPOとしての改善として、定款の変更を行ないました。


理事長である嶋村が、東京を離れ久しいですし、震災後は復興もママならず
中々連絡の取れない毎日ですが、彼が関東に戻ってきて活動を再開する、
という意思を関東のスタッフに伝えてきていたのもあります。

なので、こちらでは、帰ってきたときにより立派なNPOにしておく必要があるのです。

今後とも活動の支援、援助、叱咤激励などよろしくお願いします
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