【敷地探しの極意】後から変えられません-立地と環境 | 住まうほど味が出てくる家づくり&図面描き

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インテリアコーディネーターのつもりが何故か家一棟の設計から現場監督までするハメに!?建築現場で培った家づくりのノウハウや、この業界のアレコレを綴っています。

住まい力を引き出す建築家、
永瀬絵美です。

土地を購入して住まいを新築をする場合、
先ず、最初にすることが土地探しでしょう。

不動産屋さんやインターネットなどで

「これは気になる!」

とお思いの物件を実際に足を運んで、
ご覧になると思います。

新しく土地を購入して新築する場合、
ご自身の夢に描いた住まいを
建てる事が出来ますから、
こんなに楽しみな事は無いですね♪

ところが、土地を買って新築する上で、
忘れてはならないのは「立地」です。

これから建てるお家は自由に設計し、
時期が来たらリフォームをして
ご自身の好みにする事は充分可能。

しかし、「立地・環境」はあなた自身では
おそらく変更は出来ないでしょう。


出来れば、敷地を見に行く時に、
入居予定者全員で実際に
足を運んでみる事です。


そして可能な限り、条件を替えて
何度も足を運ぶ事です。

お気に召した土地を見付けたら、
見学時の「チェックポイント」は以下の通り。

●周囲の雰囲気
1.昼と夜
一番変わる可能性があるのが公園の近く。

夜間は「環境が良い」と思いがちですが、
夜間は一人歩きしても安全なのか、
また、若者の溜まり場になっていないか、
注意が必要です。

2.平日と休日
休日は車どおりが少ない路地裏も、
平日は通勤・社用車などの抜け道で、
スピードを出した車がガンガン走るかも。

小さなお子様がいるご家庭では、
目の前の道路や、お子様の通学路が安全かどうか、
平日の車通りを確かめると良いでしょう。

逆に、競馬・競輪等の遊興施設がある場合、
休日に人通りが増えます。

●周辺環境
1.晴れの日、雨の日
晴れた日は日当たりが確認出来ます。
雨の日は、敷地周辺の水はけや、
敷地内の排水状況が分かります。

2.通学路・通勤路
最寄駅、或いは最寄りのバス停までの道を
実際に歩いてみましょう。
通学路もお子さんと一緒に歩いてみましょう。

・歩車分離で危なくないか?
・帰り道は暗くなっても安全か?
・バスの本数は充分か?
・始発・終電(終バス)の時間は不便じゃないか?

通勤、通学は毎日のことです。
しかも何年、何十年と続く大切な事。


しっかりチェックする事をおススメします。

3.利便性
お近くに日常品を買いに行けるスーパーや、
銀行、郵便局、病院などはありますか?

もし、日ごろお車での移動が多い場合で、
週末にまとめ買いをされるご家庭なら、
混雑しても余裕で駐車可能な
大型ショッピングセンターが近いと良いですね。

こちらも毎日のことで非常に重要です。

4.騒音・悪臭
これは敷地情報には出て来ません。

例えば、幹線道路や線路が近くにある場合、
慣れるまでは非常にうるさく感じますし、
車両が通る度に振動する場合があります。

音は下から上へ上ってきますので、
例えば丘の上に建物が建っているような場合、
麓の小学校の子供たちの声が聞こえてきます。

5.心理的(精神的)瑕疵有物件
☆ちょっと、ここからは怖い話になるので、
 怖い話が苦手な人は読まないで下さいね。

瑕疵物件とは「欠陥」があったり
値下げする起因のある、いわゆる

「訳アリ物件」

を指しています。

心理的瑕疵物件とは、その敷地で
自殺や殺人などがあったり、
近くに火葬場や宗教団体がある場合も含まれます。

「訳」が気にならない人にとっては、
立地の良い敷地が格安で購入可能なので、
逆にこのキーワードで探す人もいるらしいです。

不動産の法律で、心理的瑕疵の内容は
きちんと告知する義務があります。

ただ、「事故物件」の場合は注意する事があります。

その「事故」の後、あなたの購入前に、
古家に誰か他の人が住んでいた場合、
不動産屋の告知義務はありません。


では、あなたが購入を検討している土地が
“いわくつき”かどうか調べたくないですか?

↓こちらのサイトで公表しています。

大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト

※内容についてのご判断は各自でお願いします。