島原大変肥後迷惑を知っていますか? | 災害危機管理アドバイザー和田隆昌のブログ

島原大変肥後迷惑を知っていますか?




今日は有明海の方で比較的大きな揺れが発生しました。

熊本は地震に対して全く免疫のない地域なのですが、実は200年以上前に、有明海沿岸で1万5千人を超える死者が発生した大災害に見舞われています。

それが「島原大変肥後迷惑」と呼ばれるもので噴火、地震、内海の津波という複合型の災害だったのです。

雲仙の噴火によって有明海に大量の土砂が崩落。それによって発生した津波が当時の肥後の国、熊本側に到達。内海にもかかわらずその高さは10mを越えたと記録され、さらに反射した波が島原を襲い人も建物も飲み込んでいったといいます。その悲劇は絶対に二度と起きないと断言できるのでしょうか。

二つの火山にはさまれた熊本の特殊な環境は、豊かな景観があり、自分も大好きなのですがそこに隠された歴史上のリスクは今一度思いおこしておいた方が良い気がします。