「石綿被害を受けた教員らの救済につながる画期的裁決」-。中皮腫で死亡した古澤康雄さんの石綿による公務災害が近く認定されることを受け、遺族や支援団体のメンバーらが22日、滋賀県庁で記者会見し、喜びを語った。体育館など学校施設に吹き付けられた石綿の被害を受けた教諭も多いとみられ、国などに教諭や児童の健康診断の実施も求めた。

 古澤さんの妻、彌惠子さん(61)は「石綿被害の危険性はだれにでもある」とし「半ばあきらめていたが、皆さんのおかげでここまでできました」と涙を浮かべた。

 今回、地方公務員災害補償基金本部審査会が裁決で重視したのは、古澤さんと働いていた元教諭らの証言。「授業や福利厚生で行ったバレーで、よくボールが、石綿が吹き付けられた体育館の天井にあたっていた」という。

 環境省によると、平成18、19年度に石綿健康被害救済法の認定を受けた被害者や遺族に調査したところ、死亡している人を含めた被害者788人のうち、約1割にあたる78人が教諭。学校現場での石綿被害も多いとみられ、教職員だけでなく、児童生徒の被害も懸念される。

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