これまた少し前の話になるが、
3月2日(木)静岡県にある島田市立島田第二小学校の四年生(4月になったので今は5年生)たちに、社会科の授業の一環として「島田市緑茶化計画について」の授業を行う機会をいただいた。
過去、中高生には一度話をする機会をもらったことはあるが、小学生には初めてである。
日頃ワークショップや講演で、人の前で話す機会は多い。
その人数が多かれ少なかれ、いつも緊張する(もっとも周りにはそうは見えないらしい)。
ただこの日はさすがに緊張した。
小学生相手にどこまで「島田市緑茶化計画」を伝えられるのか。
舐めてかかると失敗するので、ある程度準備もした。
結論から言えば、それでも惨敗した。
小学生たちの元気のよい、パワフルな、怒涛のごとき質問攻勢に飲み込まれた、のである。
「先生、緑のまちって言ってるのに、髪の毛が金髪だよ。どうして緑じゃないの?」
その通りである。
「車も洋服も全部緑になっちゃったら気持ち悪い。俺、緑嫌いだし!」
そうはならないから少しでもそうしようと言っているのだが、そうなっちゃったらまさにその通りである。
「お茶以外も飲みたい!」
その通りである。
思う通りに全く進まなかった。
でも彼らの問いに、僕なりに必死に答えた。
苦しい説明もあったし、楽しい時間を彼らに存分に与えたとは言い難い。
次回こういう機会をいただいたら、僕はこの反省を踏まえ、もっとエンターテイメントな時間の中で彼らに伝えることができると思う。
それでも僕はなんだか嬉しくてたまらない時間を過ごせた。
彼らの意見も、彼らの問いも、それは素直な意見で、純粋な意見だったからである。
彼らは「どうしたら島田を活性化できるか」を彼らなりに真剣に考え、「ご当地グルメを作る」という答えにたどり着き、そこから「島田市緑茶化計画」を知って、勉強してきてくれた。
そして僕を質問攻めにしてくれた。
島田市緑茶化計画が彼らにどう響き、やがてどんな町ができるのか。
あと10年もしないうちに、彼らの中の何人かはまちづくりに参加することだろう。
その時、僕らはどんな実績を持って彼らと再び会うことができるのか。
勉強したのは彼らだけじゃなくて、僕でもあるなと思った、貴重な1日であった。
★トコナツ歩兵団公式HP http://www.tokonatsu.net/
★団長のインタビューが掲出されました!
(前半)http://www.oricon.co.jp/news/2043715/full/
(後半)http://www.oricon.co.jp/news/2043924/full/
★少女と少年のひと夏のキセキの物語
トコナツ歩兵団団長・渡部祐介
初小説「夏空ブランコ」amazonにて発売中
夏空ブランコ/著・渡部祐介