開演前にブランデー5滴入りの紅茶を飲み
それも密かに五臓六腑に滲みたのかも。
むっちゃおもしろい公演だった。
ほんの一時期、文楽の資料作りのお手伝いをしていたとき
お隣が義太夫のお稽古部屋だった。
太棹や鼓の音が聞こえ、舞台の音もそのまま聞いて
ほんとにクラクラしていた。滾る血。
そんなちょっとした経験もあって、今日の雅楽・和楽・邦楽
言葉の集結はオレ得。結果的に。
ほんと三味線と鼓はぞわぞわするのだ。あのころも今も。
開演前は「うーん わたしは怪しい客なんじゃなかろうか」
「古事記もチャレンジしたけど結局よくわからないしー」
だった。キョトンとして終わるんじゃないか、と思ってた。
キョトンどころじゃない。
わたしの目当て 松本隆さんの作詞の「幸魂奇魂」は第三部。
司会の宝田明さんの愉快な進行もあり
思ってもみない親しみやすい空間だった。
各舞踏もむっちゃおもしろかった。
さきみたまくしみたま=幸魂奇魂
さっそくATOKの辞書登録したぜ。
セリから袴姿の若村麻由美さんがでてきてその世界へ。
その後、なんかもう「山葡萄の房になる」あたりで
客席のわたしはハイになり(はじまってほんの数分後)
もうほっぺが上がって上がってしかたがない。しびれた。
指で太股にyabai yabaiと打っていた。
他人からみればリズムとっていたように見えるんだろうが。
yabaiのだ。
なぜか。それは邦楽器って内臓の外側がぴくぴくする。
しかも、わたしが好きなことばのならびがそこにくっつく。
それはしあわせ。
もうにっこにこ。うれしくて。
笛の空気の斬り具合。鼓の高揚。三味線のグルーブ。
太鼓は、満月にみえたり、太陽にみえたり、地球そのものだったり。
ほんと面白い舞台だった。
初演を体験できたこれまたしあわせ。
「幸魂奇魂」を見つつ、これはあと100年先もなにかにつけて
上演されるんだろうとか考えたら もっとニマニマしてしまった。
わたしの両隣のご婦人方、紳士方も、終演後熱狂。
地下鉄通路でも「よかったよねー」と聞こえた。
パンフレット、横書きの詩。
すんなりとあの世界を味わうことができる。
音で聞いたから。
そしてなんといってもわかりやすい。
文字の美しい整列。
古事記ってば、スペクタクル。
上演されたのは
国造り
八俣の大蛇
沼河比売
幸魂奇魂
先行でCDも会場販売します との紹介されていたように思うが
販売場所がわからず、今日は買えなかった。今日は・・・
今日は・・・明日も、あれを見るしあわせ。
「沼河比売」ロマンティックしすぎ!!
そして寒い河原町をあとにし
帰宅したら、クビからぶらさげていたビーズのネックレスが千切れた。
ちょっと替え歌にして、ちりぢりになった青いビーズを拾ってみた。
光の糸か。
なんという出来事。