2005年05月01日(日)

新聞の「個人成績」欄

テーマ:初心者のための野球ニュース

table



試合のスコアに続いて、その試合での各選手の成績を載せたコラムを読み解いてみましょう。サンプルは讀賣新聞(大阪版)2005年5月1日付朝刊のスポーツ欄です。

【7回戦】▽3時間59分
「7回戦」というのはもうお分かりですね。同一カードで行われた7回戦目であることを表しています。その後ろの「3時間59分」は試合にかかった時間です。だいたい3時間~4時間くらいの間で行われ、平均試合時間はセ・リーグで3時間20分、パ・リーグで3時間29分だそうです。ちなみにメジャーでは2時間47分という数字が出ているそうですが、実際にメジャーの試合を見るとかなり長時間にわたる試合も結構あります。

〔右〕 栗 山
〔 〕内はスタメンで出場した選手の守備位置を表しています。その右は選手名です。上の例では栗山選手はスタメンでライトの守備で出場していたことが分かります。また、選手名は打順と同じ順番で並べられています。つまり、栗山選手は1番打者だということです。

打 高 山
〔 〕のない守備位置の選手は途中出場の選手で、すぐ上の選手の代わりに出場したことを表しています。この場合、高山選手が栗山選手の代わりに途中から出場したことになります。
ですが、「打」とはなんでしょうか。そのような守備位置はありません。これは「代打」という意味です。栗山選手の打席が回ってきた際に、高山選手と交代したことを意味しているのです。

〔中〕右 小関
ところが、高山選手は次の回の守備で栗山選手が守っていたライトに入っていません。さらにその下に「捕 細川」とありますね。これは少しパズルのようなややこしさがあるのですが、順番に見ていきましょう。

9番打者の「〔捕〕 田原」とその下の「打 中 赤田」というところを見てください。これは田原選手の代打として赤田選手が打席に立ったことを表しています。実は、上の栗山選手の交代の前に、こちらの交代が行われていたのです。赤田選手はその次の回の守備で「中」、つまりセンタ-の守りに入っています。
では、先発でセンターの守りに入っていた小関選手はどうなったのでしょうか。それがこの見出しによってわかります。「〔中〕右」とあります。つまり、センターからライトに移ったということですね。これで初めに栗山選手の守っていたライトが無事埋まります。

ちょっと待ってください。捕手の田原選手が退いて赤田選手が入ったのに、その赤田選手がセンターを守ると今度は捕手がいなくなります。ここで余っている(失礼)高山選手が捕手であればいいのですが、彼は外野手です。そこで、次の守備が始まる時点で捕手の細川選手を高山選手の代わりに出場させるということを、西武ベンチが行ったのです。
この交代劇は図に示したとおりですので、冒頭の画像を参考にしてください。(これは紙面からは分かりませんが、延長10回の攻防で行われました。)

〔指〕 大島
「〔指〕」とは守備位置ではなく「指名打者」の意味です。スタメンは大島、その後中村、片岡、貝塚の順に交代していますね。代打出場後はそのまま指名打者として入っています。

選手名の右の数字
打数……打席から四死球・犠打・犠飛・相手のエラーを引いた数※1
安打……ヒット数
打点……打席に入った際の行為によって入った得点
本塁打……ホームランの数。黒字はシーズン通算本数、白抜き文字はこの試合で打ったことで何本目になったか。
通算打率……シーズンの全安打÷全打数。どれだけの割合で安打を打っているか。「.323」は3割2分3厘と読みます。

犠 併 残
犠……犠打・犠飛
併……併殺打(1回のプレーで二死になる打席での行為。打者の行為です。)
残……残塁(3アウト目の走者の数。たとえば、3アウトになったときに1・2塁に走者がいれば「2者残塁」)
これらはチーム全体の数字です。

二 中村 カブレラ 盗 和田○1
二……二塁打
盗……盗塁
丸数字……通算本数、通算盗塁数等

河原……(以下)
ここは投手の成績欄です。一番上の投手が先発投手です。一番下が抑えの投手、真ん中の投手が中継ぎ投手です。
回……投球回数
打……対決した打者数
安……被安打数(安打を打たれた数)
振……奪三振数(奪った三振の数)
球……四死球の数
責……自責点

※1 バンダナさまからのご指摘がありました。訂正いたします。バンダナさまには重ねて御礼申し上げます。
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2005年04月10日(日)

新聞のスコア欄

テーマ:初心者のための野球ニュース

score


今回は、新聞に載っている試合のスコアを読み解いていきましょう。上の画像は讀賣新聞朝刊に載っていた、前日行われたロッテ対日ハムの試合結果を表したスコアです。

○2千葉(ロッテ2勝)
※○2は丸数字の2を表しています。機種依存文字のため、文字化けするおそれがありますので、こう表記します。

一番上のこの記述は、ロッテと日ハムという対戦が「2回戦目」ということを表しています。また、対戦の組み合わせのことを「カード」と言って、普通連続2~3試合同じカードで戦います。「同一カード3連勝」というと、同じチーム同士の対戦で3連勝することを言います。この時点で「(ロッテ2勝)」ということは、同一カードでロッテが2勝したということです。

野球は9イニング戦いますが、スコアは分かりやすいように3イニングずつ分けて書かれています。上段が先攻、下段が後攻のチームです。普通は試合を主催する方のチームが後攻です。つまり、この試合はロッテの主催ゲームというわけですね。対する日ハムは「ビジターチーム」ということになります。

ロッテの9回目を見てください。「X」になっていますね。これは、このイニングに攻防が行われなかったという意味です。なぜでしょうか? それは、9回表の日ハムの攻撃が終わった時点で、10対1でロッテの勝利が確定しているため、その裏でロッテがわざわざ攻撃する必要がないからです。また、9回(同点の場合それ以降のイニングでも)の裏に入った段階で同点もしくは後攻チームが負けている試合で、後攻チームが得点乃至逆転しますとその段階でゲームセット、勝ったチームは「サヨナラ勝ち」と言われます。(pemmaruさまのご指摘により訂正。コメント欄参照)

勝・負
「勝」「負」はそれぞれ「勝ち投手」「負け投手」を表します。後ろの( )はその投手がそのシーズン何勝したかということです。投手が一人しか登板しなかった試合の場合は、誰が勝ち投手なのかすぐに分かりますが、では複数の投手が登板した場合、誰が勝ち投手になるのでしょう。これについては少々複雑なルールがありますので、後ほど説明したいと思います。


この試合で飛び出した本塁打のことです。「○2」はその打者にとって何本目のホームランか、( )はそのホームランで何点入ったか(打者も含めて走者が何人か)・相手投手が誰であったかを表しています。「フランコ○2・押本」はフランコ選手の今季二本目のソロ本塁打で、押本投手から打ったと分かります。

▽観衆 15,028人
文字通り球場に何人のお客さんが入場したか、です。今年から実数発表されるようになりました。え、昨季は? と思いますよね。はい、はっきり言って水増し発表でした。上のような数字なら去年だったら「23,000人」くらいで発表されていたと思います。
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2005年04月06日(水)

野球ニュースの読み方〈1〉

テーマ:初心者のための野球ニュース
野球を見始めたらさまざまな野球関連のニュースが気になります。ライバル球団の試合の結果は? 順位はどうなったの? ホームラン王を競い合っている選手の現在の本塁打数は? などなど。
ですが、新聞のスポーツ欄やWEBニュースを読んでみてもよく分からないことってありませんか。そこでご一緒に『初心者のための野球ニュース』として野球ニュースを読み解いてまいりましょう。


我が家ではアンチ巨人のくせに讀賣新聞を購読していますので、新聞の記事からの引用は讀賣新聞からが多くなります。(先日毎日新聞の勧誘が来た際、「どこの新聞とってますか~」と聞かれて「讀賣さんですぅ」と愛想よく答えました。すると「ああ、巨人ファンですか」と言われムッとして「阪神ファンです!」と強い口調で言ったら「うっ」と声を出して詰まっておられました。)

讀賣新聞 平成17年4月5日(火)夕刊2面より

イチローいきなり2安打

<リード文>
【ニューヨーク支局】米大リーグは4日、本格的に開幕。マリナーズのイチローはツインズ戦に1番・右翼で出場し、4打数2安打と好スタートを切った。メッツの松井稼はレッズ戦に2番・二塁で出場。一回の第1打席で本塁打を放ち、昨年に続く開幕戦初打席アーチを記録した。ホワイトソックスの井口はインディアンス戦に2番・二塁でメジャーデビューしたが、4打数無安打に終わった。高津が1-0の九回に登板し、三者凡退に仕留めて今季初セーブを挙げた。後略

リード文ですのでニュースの概要のみですが、これだけでもさまざまな野球用語が出てきます。

まず、この記事はアメリカメジャーリーグ(MLB)で活躍する日本人選手の記事です。

◇米大リーグは4日、本格的に開幕
MLBは日本のプロ野球より公式戦の開幕が遅いことが分かります。日本ではパ・リーグが3/26に、セ・リーグが4/1にすでに開幕しています。

◇マリナーズのイチロー……好スタートを切った。
イチロー選手は言わなくてもご存知ですね。彼が所属するチームはシアトル・マリナーズ。開幕戦では「ツインズ」というチームと対戦したことが分かります。

◇1番・右翼
最初の「1番」は打順です。「右翼」は守備位置ですね。ライトのことです。

◇4打数2安打
「安打」はヒットのことですね。では「打数」とはなんでしょうか。「打席数」とどう違うのでしょうか。
「打席数」とは打者が打席に立った回数のことです。打順が回ってきたら自動的に打席数が増えます。一方、「打数」は打席数から四死球、犠打、義飛等を引いた数のことです。なぜそれらの数が差し引かれるのでしょうか?
実は打数は「打率」を計算する上で重要な数字になっています。

打率(どれだけの割合でヒットを打つか)=安打数÷打数

つまり打数が分母になるわけです。すると打率を上げるには1)安打数を増やす、2)打数を減らすの2つの方法が考えられますね。
ヒットにはならなかっけれど出塁できる四死球や、走者を進めたり得点したりする犠打まで打数に数えたら、分母が増えて打率が下がり、その打者の貢献度を無視することになってしまいます。

また、打率が公式記録として残されるためには「規定打席数」以上の打席数が必要です。ですから、12打席10打数5安打の5割打者が公式に記録されることはありません。

規定打席数=試合数×3.1

スターティングメンバー(スタメン)として試合に出場すると、3~4回打席が回ってきます。毎試合スタメンで出場したら規定打席数は軽くクリアできる計算になります。実際にはなかなか難しいですが。

◇メッツの松井稼…
ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜は有名ですが、実はもう一人の「松井」がメジャーにはいます。松井稼頭央(かずお)といって、松井秀喜に対して「リトル松井」と呼ばれる選手です。03年のオフにFA宣言して西武ライオンズからメジャーリーグのニューヨーク・メッツに移籍しました。開幕戦でメッツはレッズと対戦したようです。

◇一回の第1打席で……を記録した。
「一回」は第一イニングのことです。野球は基本的にそれぞれのチームが攻防を9回繰り返します。イニングとは1回分の攻防のことです。松井稼は2番打者ですから、敵投手にとって二人目の対戦相手になります。記事では試合が始まって最初の打席でいきなり本塁打を打ってしまった、という内容になっています。「昨年に続く…」とありますから、二年連続の快挙というわけです。
ちなみに「アーチ」とはホームランのことです。※バースデーアーチ、逆転アーチ等

◇ホワイトソックスの井口……に終わった。
井口資仁(いぐちただひと)は04年オフにポスティングという制度を利用してダイエー(現ソフトバンク)ホークスからMLBのシカゴ・ホワイトソックスに移籍した選手です。開幕戦ではヒットがでなかった模様です。

◇高津が1-0の九回に登板し、
高津臣吾(たかつしんご)選手はヤクルトスワローズから03年オフにFA宣言してMLBのシカゴ・ホワイトソックスに移籍した選手です。彼は実は投手であることが記事から読み取れます。それは「登板」という言葉からです。投手が試合で投げることをこう言うのです。9回に登板したということは「先発」投手ではなく、「抑え」投手として登板したことになります。

先発投手=試合の最初から長いイニングを投げ続ける投手
中継ぎ投手=先発投手と抑え投手の間をつなぐ役割の投手。セットアッパーとも言う。
抑え投手=試合終盤に登板する投手。ストッパー、クローザーとも言う。

ひとことで投手といっても、だいたい上の3つで役割分担していることがほとんどです。もちろん守備位置と同じく途中で転向することもあります。
高津投手の役割は「クローザー」ということになりますね。

◇三者凡退に……を挙げた。
高津投手は1-0と勝っている試合で登板し、「三者凡退」(打者3人でスリーアウトをとること)にしたため、「セーブ」という記録がつきました。これはクローザーにつく記録で、勝ち試合を壊さずに終わらせたことへのご褒美です。
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