2005年04月04日(月)

得点しなくちゃ始まらない〈進塁編〉

テーマ:野球のルール、初歩の初歩
前回の説明から日数が経ってしまいましたが、得点の続きを説明します。今回は出塁した走者がいかにして次の塁へ進むか、です。


その前に…
出塁した際に忘れてはいけないことをいくつか挙げておきましょう。

○一つの塁に走者は一人
  前にも説明しましたが、一つの塁は一人の走者で占拠します。間違っても走者が2人以上になってはいけません。
○ベースは踏むもの
  ベースは通過する際、必ず踏まなければなりません。
○ボールは“ともだち”ではない
  占拠しようとする塁にはボールより早く到達しなければなりません。塁を離れている間にボールが塁に到達したらアウトです。


小説・あなたは1塁走者です
《第一話》
次の打者がバッターボックスに入りました。最近ぐんぐん打率を上げてきている打者です。きっと打ってくるでしょう。
「かーーん!」
気持ちのいい音がスタジアムに響き、打球はセンターの手前でぽとりと落ちて、センターを守っていた野手が前に走り出してきました。「センター前ヒット」です。
あなたは打者が打った瞬間2塁に向けて走り出します。走らないと1塁走者が二人になります。そして2塁に到達しました。ボールはまだ戻っていません。
セーフ、です。無事2塁に進塁できました。

☆進塁の奥義:その1
打者がヒットを打ったとき、走者が進塁してセーフになる。また、四死球にあたる投球だった場合は無条件で進塁
→走者も打者走者もセーフ

《第二話》
次の打者がバッターボックスに入りました。カウントはノーアウト、走者1塁。打者はバントの得意な選手です。ベンチのサインはやはり「バント」。
ピッチャー、第一球投げました。球速の速いストレートでしたが、バッターは器用にボールの勢いを殺して目の前に転がしました。あわててキャッチャーがボールを拾い、1塁に送球して1塁、つまり打者走者をアウトにしました。
その間、あなたは2塁に進塁できました。

☆進塁の奥義:その2
打者が犠牲バント(送りバント)を成功させる。
→打者はアウト、走者はセーフ

※もしこのとき、打者走者がめっぽう足の速い選手だったりした場合、1塁もセーフになることがあります。これを「セーフティバント」と言って、足に自身のある選手は走者なしでもセーフティバントを狙うことがあります。バントが犠牲にならずヒットになるので「バントヒット」とも言います。

2004年7月31日。この日阪神は宿敵(?)巨人と戦っていました。走者1塁でバッターは鉄人4番打者・金本。この2日前に彼は左手首に死球を受けており、コンディションは決して万全ではありませんでした。あとで分かったことですが、実は骨折していたそうです。ですが、翌日もスタメン出場を果たし、左手をかばうように右手一本で2安打を放った彼のことです。4番の責任を果たそうと必ず全力で打ってくるでしょう。
ところがピッチャーが投げた瞬間、彼はヒッティングの構えからすかさずバントに切り替え、1塁に全力疾走で自らも生き残ったのでした。
「記録のためだけに出ているようで申し訳ない」と言う男・金本の意地が炸裂したひとコマです。
2004年ペナントレース感動のひとコマ…金本の執念のバントヒット…でした。


《第三話》
次の打者がバッターボックスに入りました。あなたは足に自信があります。ピッチャーはくせのあるフォームで投げることで有名です。当然、この投手の投球動作のくせをあなた自身もよく知っています。ピッチャーの方も、足の速いあなたを警戒して隙を見せないように工夫して投げています。
ところが見つけてしまいました、わずかな隙を。投球と同時に、あなたは考えるより早く体が反応して2塁ベースに走り出していました。
捕球したキャッチャーが素早く2塁に送球したのですが、わずかにそれをかわして滑り込んでセーフになりました。

☆進塁の奥義:その3
盗塁に成功する
→走者は進塁、打者は通常のボールカウントがつき、スリーストライク目だったらアウト。

※このとき投手は走者の動きを牽制するために、走者のいる塁に向かって「牽制球」を投げることがあります。盗塁を狙う走者は2塁ベース方向にリードをとっていますので、牽制球より速く帰塁しなければなりません。もし、牽制球でタッチされるとアウトになります。

盗塁と言えば、阪神・赤星です。昨シーズンは64個の盗塁を決めてぶっちぎりの盗塁王でした。(2位の荒木【中日】は39個)「セ界の盗塁王」の「セ」とはセ・リーグのことです。本当の「世界の盗塁王」は福本豊氏【元阪急】で、通算盗塁数1065個。シーズン最多は106個。現在は関西方面のTVやラジオで「ぼやき解説」をなさっています。

《第四話》
次の打者がバッターボックスに入りました。このとき投手が「ボーク」を犯しました。ボークとは塁に走者がいるとき、投手が行う投球上の反則行為のことです。どのような反則があるのかはここでは詳述しません。たとえば、投手は投球の際、マウンド上にあるプレートに触れなければなりませんが、これを怠るとボークを宣告されます。
ボークを宣告されると、走者に1個進塁が認められます。あなたはラッキーにも相手投手のボークで2塁に進塁できました。

☆進塁の奥義:その4
相手投手のボーク
→走者は無条件で進塁、打者の扱いはそのときの状況による(ボーク宣告時1塁に進塁している場合はボークに関係なくゲームが続けられる等)

2005年3月30日、日ハム対西武の試合でのことです。わたしがTVをつけたときは既に2回裏まで試合が進んでいました。画面を見てカウント等を確認しようとしたら西武・石井貴(たかし)投手がボークをとられました。これで日ハムの走者進塁だなと思っていたら、3塁からセギノールがホームに帰ってきたのです。このとき走者3塁だったわけです。
このようにボークで得点することもあるのです。ちなみにこのときのボークは「プレートに触れている投手が投球動作を途中でやめてはならない」に抵触した模様です。


《第五話》
次の打者がバッターボックスに入りました。ピッチャー、第一球投げました。が、ボールは大きく逸れてキャッチャーは捕球できませんでした。ボールはころころと後ろに転がっていきます。 その間あなたは2塁に進塁できました。

☆進塁の奥義:その5
相手バッテリーのミス
・ピッチャーの投球ミス=ワイルドピッチ、暴投
・キャッチャーの捕球ミス=パスボール、捕逸
→走者はよほどのことがないかぎり進塁、打者は打席続行

《最終話》
一塁走者だったあなたも無事本塁に戻ってきたら得点になります。おめでとう。
ところあなたはどのような進塁行為で本塁に戻ってきましたか? もし「奥義その1」および「その2」で戻ってきたのであれば、そのときの打者には「打点」という記録がつきます。
言い換えると「打者の打撃行為によって入った得点」ということです。この場合「その2」のバントは「スクイズ(squeeze:搾り取る)」と呼ばれることになります。
そして本塁に戻ってきたあなたには「得点」という記録がご褒美として与えられます。

宿題
この小説の感想文…ではなく、ひいきチームの各選手の打点と得点をつけてみましょう。得点の合計数はチームの得点数と一致しますが、打点は必ずしも一致しません。なぜなのか、考えてみましょう。


「得点しなくちゃ始まらない〈出塁編〉」追加項目
※振り逃げ
たまに三振したはずなのにいきなり1塁に走り出す打者がいますが、これは「振り逃げ」というルールがあるからです。
「振り逃げ」とは次の条件下で認められます。
 ・無死または一死で、1塁に走者がいないとき
 ・走者の有無に関係なく二死のとき
 スリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかったら、打者はアウトにならず、この打者をアウトにするにはタッチアウトか一塁送球アウトが必要になります。ただし、セーフになっても打者の記録は「三振」です。
また、「振り逃げ」という名称ではありますが、空振りしなくてはいけないわけではありません。見逃しであってもスリーストライク目というのが重要なのです。
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