107

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 現在のアルゼンチンの軍隊は志願制だ。
職業軍人になると給料も支給されるので、この不況のなか、
軍を就職先として考える若者も増えた。

 しかし、昔は徴兵制だった。
国のことなど殆ど考えてないティーンエージャーにとって、
軍で1年を「潰す」なんて、どうしても避けたい事態だった。

 18歳になると、国民IDの番号の下3桁に3桁の番号が抽選で
割り振られた。そして、年によって違ったが、例えば1975年
生まれの場合は、抽選番号が700以上の人が徴兵。
「助からなかった」ヤツだ。

オレの番号は700以上。
まず、軍の施設でメディカルチェックを受ける。

 1日目。
配られた用紙に氏名、住所などを記入。
「希望」の項目もあったので、「パラシュート隊」にチェック。
歯を検査(※注1)され、血も抜かれた(※注2)。

 2日目。
全裸で身長、体重を測定。
肛門をチェック(※注3)される者も。

 3日目。
結果をもらいに行く。
ドキドキしながら待っていると、手渡されたIDには、な、何と
予想外の「不合格」のスタンプが。これは、軍隊に行かなくても
いいということだ。理由は、体重オーバー。知らなかったのだが、
50キロ以下と、100キロ以上はダメなのだ。オレは107。
0.1トン...ちなみに、51キロで合格のヤツもいた。

 当時の感覚では、「助かった」のである。
しかし、おかげでスカイダイビングは未だ未経験。

                    つづく


※注1:歯並びが悪過ぎたり、抜け歯、虫歯が多いと、不合格。

※注2:糖尿病などは不合格。
    不合格になるために、前日にドゥルセ・デ・レッチェ
   (ミルクとたっぷりの砂糖を煮込んだ、ペースト状のキャラメル。
    生クリームと似たような使われ方をされる)を1キロ食べて
   「糖尿病」と診断された猛者もいる。

※注3:ホモはみんなに可愛がられるので、不合格。
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しゅ

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 「サラダ系のつまみを買ってきて。あとティッシュ」
帰宅の途中、電話でヨメに言われた。野菜も摂取。
もう出来ていたメインディッシュ。

 10品目のサラダを買った。品目が10種。
オリーブとゴボウサラダも購入。とてもフレッシュ。
そのあと探したのはティッシュ。
行かないといけない店は別種。
実家の犬は雑種。

 別の店へ行った。もちろんダッシュ。
そのスピードは、まさにフラッシュ。
走りがとてもエネルギッシュ。
速すぎて、あわやクラッシュ。
ぶつかったら出来るのが血腫。
ノドがカラカラ。必要だ、リフレッシュ。
飲みたいレモンスカッシュ。

 あったぞ、ティッシュ。
花柄の箱を選んだオレはコケティッシュ。
支払いはキャッシュ。店員の髪型はボーイッシュ。
ビンラディンに狙われているのはブッシュ。

 「ただいま」
「おかえり。えっ?」
「えっ、って」

 「私が欲しかったのは、キッシュ...」
「あっ、キッシュ...」
「...」
「...」


 ショックで白髪が増え、色がアッシュ。
そうなると思った。ははは、これは冗談の一種。
「そりゃないぜセニョール」の「セニョール」はスパニッシュ。
英語で「ミスター」、フランス語で「ムッシュ」。

 聞こえが悪いなら、必要なのは耳のウォッシュ。
仕事に支障もあるので、もうないことをアイ ウィッシュ。

 こんなに韻を踏むオレはスタイリッシュ。
へくしゅ。

        フィニッシュ
              じゃなくて/

                    つづく
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