• 12 Oct
    • 長下肢装具から短下肢装具へのカットダウンは必要なのか?カットダウンの定義とは?

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。毎年この秋のシーズンは学会シーズンとも呼ばれ、各地で週末に学会が開催されており、先日私も『第33回義肢装具学術大会』に参加して参りました。*HPより引用今回は発表はなく、主に脳卒中関連を中心に口述、ポスター含め周りました。さて、今回のテーマである長下肢装具から短下肢装具へのカットダウンの必要性や定義とは何ぞや?という点についてお話ししたいと思います。なんでこのような内容にしようかと思ったかというと、毎年義肢装具学会の初日の夜に義肢、装具をこれからも牽引していくリハ医、セラピスト、義肢装具士さんが集まり、学会では話せなかった、より深〜い臨床や制度の話、これからの進む方向などを熱く、熱く語り合いました。そこで参加されたメンバーで「歩行に際し長下肢装具が必要な人には、無理にカットダウンせずに 長下肢装具の使用を指導すべきではないのか」というテーマの元、総合ディスカッションが行われました。50名弱で、飲みながら、たわいのない話から臨床の話まで。大変有意義な時間でした。*幹事のお二人以外は個人を特定されないようにしております。荏原病院のお二人には感謝です。ちなみにこれは以前、私が書いた臨床での長下肢装具から短下肢装具への移行をどう考えたらいいかというもの(大雑把です)https://ameblo.jp/naotoiwasawa/theme12-10094137667.html以前はどのくらいの時期に短下肢装具へ移行できるか予測できたらいいな〜なとか、どんな人が短下肢装具への移行がスムーズなのか文献を検索したり、研究を企てたり。ではでは、カットダウンの定義ってなんでしょう?どうなったらカットダウンと線引きするのか?それは治療的時期?それとも生活用として?そんなことを考えていると、別に線引きする必要もなく、長下肢装具を使える環境で、その人に必要となれば使えば良いという感覚でいます。もちろんどのくらいの期間、使用するなど方針、目標は必要ですよ。ただ、一定期間長下肢装具装具を使ったら、短下肢装具へ移行するという決まり切った流れは避けていきたい。どういう機能の改善したら、どの動作に必要な要素が確保されたら外すという基準を持っていなければなりません。その基準が、個々でも構わないのでもっと理論的かつ科学的に持ち、リアルタイムでセラピストが取捨選択していけたらいいなと思います。長下肢装具で後方介助歩行を行っていれば、歩行が獲得できる保証もありませんし、やはりセラピストがリーズニングしながら最適な方法を見つけていくことが重要ですよね。これが今私が考えている長下肢装具から短下肢装具への移行のスタンスです。なので、ご最もなお話で、長下肢装具を作成するとなぜか短下肢装具への移行ということを考えてしまうのですが、必要となれば使い続けるべきです。そう考えてしまう理由があるのだと思います。それは①治療用装具として意味合い②回復期セラピストの思い込み③長下肢装具の煩わしさ(生活用としては不向き?)なんだと率直に思います。日常生活で長下肢装具を使用して退院するケースには殆ど出会ったことがないというか、そのような設定で退院したことがないのが事実。どうしても長下肢装具は治療用として、ある一定の時期が来たら使わなくなるという思い込みがあるような気がします。個人的には長下肢装具を治療的な意味合いで用いることは、早期だけでなく、随所にどの機能を誘導したいかによって異なりますし、短下肢装具で見守りで歩行が可能な人にも、リハ内では長下肢装具を使ったりましす。(私はですが)また、退院後も一時的に機能低下、あるいはこの部分は長下肢装具を用いた方が反応が良いなど生活期のスタッフに申し送りを行ったりもします。そう考えると治療的な観点から考えても、そんなにカットダウンということに意義はないかと改めて思いますし、また状態が悪くなれば用いる可能性があるからです。ただ、日常生活を送る上で長下肢装具を用いるかと言うと、そこには色々な問題がありそうですね。③でも書きましたが、日常生活を送る上では装着の問題、重さの問題、見た目の問題など出てきます。長下肢装具があれほど重くなく、見た目もスマートで、装着も楽であったら、日常生活でセミタイプなどにして使っても良い症例はいるかもしれません。膝継手はステップロックにすれば介助も必要ありませんので。また、患者さんやご家族が日常生活の中で長下肢装具を使えることでの何かを遂行できる、達成できるという長下肢装具の存在価値を共有できればスムーズに導入も可能であったりするのでは。例えば長下肢装具を装着した方が立位が安定し、介助量が軽減する、あるいは長下肢装具であればご家族と家の中を少し歩けるなど、生活用として長下肢装具を使用する価値をもっと考えていかなければならない。そう考えると①の装着の煩わしさの解消②セラピストの思い込みという点は早急に改善、改革が必要なのかもしれない。①については技術的なこともあるので少し時間を要するとして、今すぐにできることは②のセラピストの思い込みは排除すること!!長下肢装具はいつか必ず短下肢装具へ移行するというスタンスでなく長下肢装具がどの環境で、どういう動作を補助などの代償的に用いるのか、あるいは促通など治療的に用いるのかもっとセラピストが治療用と生活用(ここでは日常生活に用いる装具としています)のダブルスタンスで使い分けられようにしなければならないと思います。長下肢装具の生活用もなくはないと思いますし、セラピストの思い込みで患者の可能性を狭めてしまう方が問題かと思います。今回は概論的な部分でしたが、次回はもしカットダウンするなら、その基準はどんな所に置けば良いのか?考えたいと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto*おすすめセミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナー→実際に装具を用いた実践的な実技も学ぶことができます。http://fjbridge.xyz/archives/2697【実際の装具デモあり】12/2,3(土日)愛知:脳祭「運動麻痺を考える」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2807*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』 クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる! Amazon

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  • 09 Oct
    • 装具を用いてのコンビネーションセラピー!!長下肢装具のメリットを改めて再考する②

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。さて、本日は脳卒中症例への歩行戦略と長下肢装具をどう考え、コンビネーションしていけば良いのかという話をしたいと思います。前回は重症例に対し、歩行戦略の中で長下肢装具の役割として、まずは安心して麻痺側へ荷重を掛けられること、それに伴って非麻痺側が踏み切ることを確立する上で、長下肢装具は有効なのかもしれません。という話をしました。以下から見ることができます。https://ameblo.jp/naotoiwasawa/entry-12313440343.htmlさて、今回は立脚中期から立脚後期での長下肢装具のメリットについてお伝えさせて頂きます。人間がこの世の生物で唯一得たものとは◉二足直立歩行◉上肢の自由度(道具を使いうこと)◉言語的コミュニケーションです。その中で今回は歩行の話なので、二足直立歩行について考えてみると、二足歩行はチンパンジーでも行えますし、あの一時期有名になったレッサーパンダも二足歩行は可能です。しかし、人間は二足直立歩行なのです。直立というのをどう捉えるかというと、股関節が伸展するということだと思っています。つまり上半身より下肢が後方にくること=股関節伸展することが二足直立歩行の大切なポイントになってきます。この股関節伸展するということは神経学的、運動学的にも歩行をより自動化させてくれる必須要素であり神経学的には脊髄内にあるパターン発生器であるCPGですが、このCPGは上位中枢からの神経命令なしに周期的な運動パターンを生成し、とある求心性情報に惹起されるのです。 それが、股関節屈筋が伸長されること求心情報、またアキレス腱が荷重によって伸長されることに刺激が入り、歩行位相性が確立されます。つまり降り出しへのやる気スイッチ的なものになるのだと思います。以下、CPGの重要論文https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9065851https://academic.oup.com/brain/article/125/12/2626/397402/Locomotor-activity-in-spinal-man-significance-ofではでは、運動学的にはどうなのか?立脚後期の運動力学を考えると、Tstでは床反力は比較的膝、股関節中心の近くを通りますが、足関節は前方を通り、底屈モーメントが必要となります。つまり底屈筋の働きが重要になり、ヒラメ筋は立脚中期から後期にかけて遠心性収縮を行うことで足関節の背屈を制御するとともに下腿の安定性を確保し、腓腹筋は立脚後期での蹴り出しによって身体を前進させることである(Perry)このPhaseは末梢の麻痺が強い脳卒中患者においてはとても難易度が高く、股関節屈曲モーメントと足関節底屈モーメントの発揮が必要になります。脳卒中症例で荷重応答期から立脚中期で膝が折れ股関節が屈曲してしまう患者がいますが、立脚中期から後期で膝が屈曲してしまう症例も多いのではないかと思います。もちろん立脚初期の段階の問題も相まって。しかし、長下肢装具を装着すると単純に膝が折れないぶん、Mst〜Tstで重心が下がらず、しっかし股関節伸展を作ることが可能です。この上記のポジションを取れることが歩行能力の向上、しいては歩行速度に直結した能力だと思っています。立脚後期の重要性については下記を参照してください。https://ameblo.jp/naotoiwasawa/entry-12307595733.htmlつまり、長下肢装具が立脚後期での役割としては膝伸展を保持しながらしっかりと股関節の伸展、足関節背屈を作る為のデバイスになると考えています。もちろん、その後の振り出しのことを考えたら膝がOFFできた方がいいに決まっていますので、症例の状態に応じて膝を緩めていくことも大切だと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】*おすすめセミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナー→実際に装具を用いた実践的な実技も学ぶことができます。http://fjbridge.xyz/archives/2697【実際の装具デモあり】12/2,3(土日)愛知:脳祭「運動麻痺を考える」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2807*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』 クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる! Amazon

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  • 25 Sep
    • 装具を用いてのコンビネーションセラピー!!長下肢装具のメリットを改めて再考する。

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。さて、本日は脳卒中症例への歩行戦略と長下肢装具をどう考え、コンビネーションしていけば良いのかという話をしたいと思います。なぜ長下肢装具を使うのかというと、色々目的はあると思いますし、個々の症例に合わせ、装具のスペックなども検討していくことが重要です。基本的にはこんなところでしょうか基本的な理論は大切ですが、でもこれだけではなかなか太刀打ちできないのが現状ではないでしょうか。もう少し具体的に踏み込むと膝折れ=長下肢装具ではなく、なぜ長下肢装具が必要なのか、長下肢装具をどういう要素を作りたい為に用いるのかなど、基本となる問題点を考え使用していかなければなりまん。上記でも示してある通り、長下肢装具を装着し、二動作前型で無意識化に歩行を実施してもらい頻度特異性という部分を担保することは大切ですが、やはり歩行であれば、どのフェイズでどんな機能的問題があり、こういう理由から長下肢装具を使用するなど考える必要があると思います。そんな長下肢装具の最大のメリットはやはり膝が抜けないことだと思います!!重症脳卒中症例の多くの方が膝が抜けてしまうことへの不安感、あるいは下肢がしっかりしないことでの荷重のしにくさ、その荷重から返ってく反力情報の不十分さを感じているのだと思います。そう言った意味では、膝が折れず、思い切って荷重をかけられ、かつ荷重した際に膝はロックしてありますので、床からの反力情報を股関節が受けることができるというのは最大のメリットでもあると思います。では、歩行を考えると初期接地に如何に思い切って荷重をかけられるか、可能な限り減速せず踵接地ができるかということが、その後の荷重応答期から立脚中期に倒立振り子の構築、位置エネルギーを高める為に必要となります。*TS祭り『脳卒中症例の立位・歩行トレーニング課題における課題難易度調整と臨床応用』講義資料より初期接地に運動エネルギーを殺さず、位置エネルギーに変換することでより高い重心の位置を作ることが可能となるのです!!もちろん必要な機能が備わった程での話ですが。。。そこで大切なのが踵接地(ヒールロッカー機能)と大殿筋の適切なタイミングでの収縮だと思っています。荷重を恐れず、思い切って体重を掛け、殿筋で制御することが骨盤を垂直に保つことに繋がり、しいては推進力に繋がります。また、麻痺側の初期接地は対側はTst〜Pswになりますので、いかに非麻痺側で思い切って踏み切れるかというのでも麻痺側の初期接地に大きく関わる要因です。*TS祭り『脳卒中症例の立位・歩行トレーニング課題における課題難易度調整と臨床応用』講義資料よりよくよく見かけるのが非麻痺側がTstで沈み込んでしまう症例なんかは麻痺側の初期接地の荷重時に骨盤が後方に残ってしまう症例も多くいると思います。なので歩行戦略の中で長下肢装具の役割として、まずは安心して麻痺側へ荷重を掛けられること、それに伴って非麻痺側が踏み切ることを確立する上で、長下肢装具は有効なのかもしれません。次回は歩行の立脚後期に着目してまとめていきたいと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】*おすすめセミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナー→実際に装具を用いた実践的な実技も学ぶことができます。http://fjbridge.xyz/archives/2697【実際の装具デモあり】12/2,3(土日)愛知:脳祭「運動麻痺を考える」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2807*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』 クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる! Amazon

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  • 09 Sep
    • 脳卒中症例への下腿三頭筋をしっかり働かせたい!!その理由とは?

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。先週のTS祭りにおいて中谷先生の講演を聞き、もともと立脚後期好きな私ですが、一層立脚後期が好きになり、しいては底屈筋の重要さにのめり込みそうです。今回はその脳卒中症例における底屈筋と歩行への関連性についてお話ししたいと思います。唐突ですが、脳卒中片麻痺者の下腿三頭筋を強化をしますか?してますか?という、若干突っ込んだテーマですがみなさんは如何でしょうか?歩行のphaseで考えるとヒラメ筋は立脚中期から後期にかけて遠心性収縮を行うことで足関節の背屈を制御するとともに下腿の安定性を確保し、腓腹筋は立脚後期での蹴り出しによって身体を前進させることである(Perry)と仰っています。脳卒中症例への筋力増強については等尺性筋力や等運動性 筋力トレーニングを実施し筋力を強化しただけでは、functions & structures レベルでの筋力向上は可能であるが、activity やparticipationレべルでの改善に至るかといえばその効果は疑問視される(Bohannon RW:.2007)つまり、課題特異性、あるいは課題指向型トレーニングの中で強化する、増強する必要性があります。では、なぜ底屈筋強化する必要があるのか?脳卒中患者の歩行速度の決定因子は麻痺側下肢の股関節屈曲筋力と足関節底屈筋筋力が重要な因子と報告がありhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10088586ではでは、その股関節屈曲筋力と足関節底屈筋が最も必要な歩行phaseってどこでしょう。そう、立脚後期なんです。立脚後期に股関節屈曲筋と足関節底屈筋が遠心性活動を十分発揮できることが重要なんです。では、どうやったらこの底屈筋がしっかり働くのか?そんな研究がこちら①足関節底屈筋は立脚後期の下肢の位置に依存するhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2974765/立脚後期の下肢の位置が歩行の推進力と正の相関関係にあることが分かり、さらに足関節底屈筋は立脚後期の下肢の位置に依存することが分かりました。同じような研究でも報告されており②慢性期脳卒中患者において非麻痺側下肢を意識して,より前方にステップ(前型歩行を強調)した場合に麻痺側の下腿三頭筋の活動が増大https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26525528つまり、この研究から分かるように底屈筋が活動するには立脚後期にできるだけ、麻痺側の下肢が体幹より後ろにあること、つまり非麻痺側のストライドを延長できることが肝となります。歩行トレーニングもいかに立脚後期が作れるか、下肢を体幹より後方に位置できるか、非麻痺側のストライドを延長できるかが勝負になると思っています。これらの要素をきっちり作っていくことが脳卒中の歩行再建には重要だと感じています。本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto*セミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2697*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる!Amazon

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  • 03 Sep
    • 第3回TS祭でお話してきました!!ちなみにTS祭って?

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。めっきり9月の陽気になり、空も天高く、気持ちのいい陽気となってきました。さて、9月2日に川村義肢株式会社 大東本社にて『第3回TS祭 脳卒中のきほん』という勉強会で『脳卒中症例の立位・歩行トレーニング課題における課題難易度調整と臨床応用』というテーマで話させて頂きました。先人のもとに集え 〜ともにStady〜というサブテーマのもと、大阪はもとより関東からも参加されている方もちらほら。ちなみに、TS祭とは川村義肢株式会社 事業開発本部の織部さんが発起人となり いちスタッフとして参院している施設で、そこで行われる院内勉強会に参加している中で  「ここで勉強したことを社内全体で共有できないか」 「他施設の先生も知りたいって言ってたな・・・」 「業界全体を考えれば、共に学び、共に成長できたらすごいかも」ならば!所属のかきねを越えて、共に学べる場所を作ろう!と考え、仲間と「学びたい人が学べる場所」をセラピストとして、義肢装具士として、一個人が今いる現場を発展させるために専門性だけを持ち寄り学びたい!そんな思いで学びの場を発展させたのがTS祭りなのです。今回、私の役目としては立位・歩行トレーニング課題における課題難易度調整と臨床応用ということで、脳卒中後の機能回復を左右する因子は多くありますが、機能改善あるいは動作獲得する際の手続きとして、基盤として考えなければいけないことは、目標とする運動、動作をある一定の域値以上の量(使用依存性)を行なっているか、またその動作が特異的、あるいは類似しているか(課題特異性)、そして課題の難易度が適正かということが、脳損傷後の機能回復、しいては永続的な動作の習熟につながることはご周知の通りだと思います。私たちはセラピストである以上、徒手的な介入、あるいは症例に応じた適切なハンドリング技術について研鑽を積まななければいけないが、それと平行して重要なのが課題の難易度調整であり、これは若いスタッフでもすぐにでも実践できることである、最終的にはセラピストの手から離れていくことが重要であり、理想ではないでしょうか。そういった意味でも、運動課題を構成するパラメーターを知り、そこに目を向け、実施する運動課題、あるいは環境を調整することで運動パターンや姿勢制御への貢献、そして動作獲得への重要な手がかりとなることを提供することが大切です。今回は特に歩行再建に必要な機能的要素をどう課題、環境を考慮して、難易度調整していくかという点に重きを置き、お伝えさせて頂きました。やはりセラピスの仕事は適切な課題を与え続けることであり課題が患者の機能やその使い方である戦略を引き出す常にトライ&エラーを繰り返し、思考を止めずに、患者さんとの相互関係のもとに歩んでいくことが重要かと思います。午後からは豊中平成病院 副院長の新井 秀宣先生による『脳卒中のリスク管理 内科合併症の対応』というテーマで循環器のリスクを中心に話を聞きました。”明日から使えるリスク管理”と冒頭に仰っていた通りの内容で久しぶりに心不全などの知識をアップデートできました。どうしても医師のお話となると難しい内容なのかなと、思い込んでしまったりするかもしれませんが、新井先生はどう臨床でその知識を活かすか?という所に踏み込んだ内容だったと思います。また、初めてお会いしたのにも関わらず、早々に新井先生が他の勉強会お話した内容の資料をくださったり物腰も柔らかく、なんて素敵な先生なんだろうと惚れて舞いました。また、話を聞きたい〜って強く願います。新井先生ありがとうございました!!そして、大トリはTS祭 メイン講師の宝塚リハビリテーション病院の中谷先生による『TS traning理論』中谷先生の話は毎度引き込まれ、ON-OFFが上手いというか、笑いも取りながら締めるところは締める感じ。聞くたびに、T-Supportの臨床的意義が明確になっていて、まさにT-Supportしかできない、T-Supportの専売特許というな所もあり、ワクワクする内容でした。講義内容も重なるところが多くあり(勝手な解釈かもしれませんが。。。笑)、私個人としてもより具体的に脳卒中症例への歩行再建に向け取り組んでいける気がしました。もっとTS trainingについて色々お伺いしたかったので、是非次回はじっくりお話したいです。今回はお祭りということで、記念品や極上弁当のおもてなし、終了後の懇親会など川村義肢株式会社の織部さんはじめ、スタッフの方々には大変温かく迎えて頂き、心より感謝申し上げます。これ記念日のTシャツ!!洒落たデザインですよね〜スタッフ、受講生との懇親会!!是非、来年、再来年、これから先も『所属のかきねを越えて、共に学べる場』を提供する、この祭りが発展することを心より願っております。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto*セミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2697*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる!Amazon

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  • 21 Aug
    • 装具療法とチームアプローチ〜原宿リハビリテーション病院にて〜

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。先週の金曜日ですが、一般社団法人 巨樹の会 原宿リハビリテーション病院にて『脳卒中症例への立位・歩行再建〜装具療法とチームアプローチ』と題しまして、2時間お話しさせて頂きました。原宿リハビリテーション病院自体に伺ったのは初めてで、かつ原宿自体も久しぶりにきました。あの原宿に病院が?と思われるかもしれませんが、ちょっと奥に入ったところにありまして、巨大ビルに303床あり全てが回復期。病院の裏手にはもう代々木体育館があったり、病院の屋上から見た神宮の森、そして都心の新宿は大都会と緑に囲まれたオアシス感もあり、眺めは最高でした。さて、今回は脳卒中症例に対する立位、歩行の再建もそうですが、多職種が参加されるということ装具療法とチームアプローチと副題に付けさせて頂きました。もちろん装具選定の際はDr、PT、POが中心に関わるのですが、そこにどうOTや作製後での病棟との連携についても話させて頂きました。OTさんがなかなか下肢装具に意見したりすることは少ないかもしれませんが、作製後に装具の装着訓練をどの職種が最も行なっているかとなればOTさんのような気がしてます。そう言った意味では患者さんが自己で装着しやすいような工夫を提案できたら良いかと思います。とっても、とっても良い装具を作っても自己で履けなければ完全なる自立まではいきません。作製後の病棟ではどのような目的で、どんな設定で用いるかをPTはNs、CWと共有する必要があります。PT介入中は治療用として用いるが、病棟では安全性や統一した設定が必要になることもあるかと思います。なかなか踵が収まりにくい、あるいは浮いてしまって病棟で使っていることも見かけたことがあります。また、治療では長下肢装具を用いて、足継手は動かすよう設定しているが、病棟では短下肢装具であり、膝が折れてしまう為、可動範囲を調整することも必要ですし、あまり止めすぎてしまうと起立時の下腿の前傾を阻害してしまうので良い塩梅で調整することが求められます。逆にADLでは足関節の可動範囲を止めていて、そのまま止めた状態で長下肢装具装具で歩行してしまったりなど、よくあるあるかなと思います。歩行中にダブルクレンザックがバキバキ音がしたり。。。(;^_^Aまた、ナイトブレースとして用いることもあり、いきなり長時間つけるのではなく、看護師さんのスキントラブルなどないか、あるいはどこに発赤など生じそうかなど共有していく必要があるかと思います。このように入院中から多職種と装具について連携、共有を行なっていくことが、退院後での情報提供書にそのような旨を伝える癖が出てきたり、あるいはご家族、ケアマネさんなどにお伝えできるようになると思います。最終的には退院後の装具利用者が誰かしらに問題があった場合に気づいてもらえ、不適合・破損を修正できるような連携が作れたら最高だと思います。最後に少し装具難民についても話させて頂き、現時点で回復期のセラピストができることを資料に盛り込みました。回復期のセラピストが明日からすぐにでもできることこれは以前CORABOSSにて装具難民を減らす為に私たちができることという内容?でグループワークで出た内容でもあった気がします。そして、今後回復期、あるいは回復期を持つ病院がやらなければいけないこと(やれたらいいな〜という希望)既にやっている施設も多くあり、この活動が広がることが大切で、これは正に回復期の役割の気がします!!このような機会を頂いた原宿リハビリテーション病院の今先生含め、勉強会の企画に携わった方々に大変感謝申し上げます。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto*オススメ勉強会11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナーのご案内http://fjbridge.xyz/archives/2697*オススメ書籍『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる!Amazon

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  • 30 Jul
    • 重症者の早出ケアから感じたこと〜麻痺側、非麻痺側に寝返れるってダ・イ・ジ〜

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。上記でも書いてありますが、私は4月より練馬区に開院したねりま健育会病院に勤めており、回復期100床の病院です。開院当初からセラピストによる早出、遅出を実施し、実生活場面での介入、ケアや在宅復帰への気づき、介助指導へのヒントなど多くのメリットを考え実施しております。私も回数は少ないですが月1回〜2回入り、朝の起床から食堂への移動、トイレなど様々なADL場面に介入します。先日早出があり、重症者を起こすところから関わりました。『〇〇さん、おはようございます。食事の時間になりますので起きましょう』と、うっすら目が開きますが、なかなか自発話が乏しい方だったので、何度かこのやり取りを行い、布団を剥ぐ動作の確認と実際に寝返りを介助しようと臀部に触れた瞬間濡れとる。。。さらに覗いてみると、完全にシーツまでいっとるし、便もついてる雰囲気。。。分かる人には分かりますが、一回自分をリセットさせるというかこれからどういう手順を踏めばスムーズに滞りなく終えられるか。。。でも、それよりダ・イ・ジなこと!!ここで必要なのが、下衣、オムツを交換する為の麻痺側、非麻痺側の寝返りです。もちろんヒップアップできる症例であればそれでオムツや下衣を交換できますし、その時に股関節伸展筋の評価が行えたり、骨盤から脊柱の伸展活動や波及、脊椎の選択性が評価できます。しかし、ヒップアップができない症例は左右に寝返り、そこで下衣を下げ、オムツを下げ、交換する。この時に最も大変なのが、側臥位が保持できない症例がいること。非麻痺側に寝返ろうとするも、抵抗されてしまう、あるいは完全に側臥位の保持ができない。それにはどんな問題があるのでしょうか?重症の脳卒中症例はベッド上でもなかなか自己の身体を己で動かすのが難しいのは百も承知。そして、自ずとベッド上臥床時間が増える。そして、ベッド上での体動が難しければ、体熱感や不快感などが生じ、その中でも固定を作ったり、身体どこかを力源にして、動かないなりに動こうとする。確かにベッド上は支持基底面が広く、安定しているというかもしれません。でも、安定に良いが、動くにはとても不利となるのです。ベッド面、まとわりつくシーツの摩擦抵抗、天井に広がった空間は自己の身体定位を妨げ、かつ非麻痺側優位の動きは、さらなる非対称性や過活動を作り、しまいには非麻痺側はベッド面からの情報に対し常に押し付け、抵抗するようになる。例え協力動作があろうとも、非麻痺側の側腹部を側屈、屈曲している戦略では寝返る方は半側臥位から側臥位への移行がとても大変であったり、あるいは非麻痺側の肩甲骨と胸郭の分離が図れていないので、完全に側臥位まで取れない症例が多い。結果、非麻痺側肩甲帯周囲、側腹部は二次的な筋短縮、伸張性を失い、非麻痺側側臥位が点と点での支持となる。非麻痺側なのに不安定、あるいは努力的な姿勢変換となり得てしまうのです。でも、介助は無理にでも側臥位を取ろうとし、そこでまた介助者と当事者の不一致が生じる。長々書きましたが、詳細はこのブログを見てください。http://ameblo.jp/naotoiwasawa/entry-12154038512.html看護師さんや介護士さん、あるいは在宅復帰された時に介護するのは家族であり、その負担を減らす為に尿、便失禁後に更衣を行いやすい身体機能を作る、あるいは床上動作のパフォーマンスの改善を図ることもセラピストとしてとっても大切な役割だと思います。また、非麻痺側だけの寝返り、起き上がりだけでなく、麻痺側下での側臥位を取れることで更衣のしやすさ、あるいは殿部清拭のしやすさは必ず違うと思います。FIMには反映しないかもしれませんが、ご家族の苦労を軽減する大切な一つであり、介助する人が楽であれば、その当事者も必ずや快反応が出てくるはずです。地道ですが、重症者がこれから増えてくる回復期リハビリテーション病棟に従事するセラピストには重要な視点かと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto*オススメ書籍『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる!Amazon 

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  • 25 Jul
    • 装具の足継手について改めて考えなければいけないこと!!

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。夏真っ盛りという感じの季節となってきました。歩行訓練を行うとジワっと汗が出てくる感じです。さて、本日は装具の足継手について改めてお伝えしたいことがあります。改めなくても全然構いませんけど。。。。歩行能力別として足継手の可能には大きく分けて4つの分類があり、患者特性やこちらがどう誘導し、どんな反応を得たいかによって継手を選定することが必要になります。  ✳︎引用 山本澄子:動作分析にもとづく片麻痺者用短下肢装具の開発.理学療法科学以前、こちらのブログでも書かせて頂いたGS継手とアメリカ式ダブルクレンザックの研究について少しずつ先が見えてきており、まだその過程ではありますが仮設について記載したいと思います。昨年の義肢装具学会で発表したものです。正直、荒削りです。http://ameblo.jp/naotoiwasawa/entry-12210119739.html?frm=themeなぜこのような研究をしたいと思ったかというと長下肢装具を作成する際になんとなくGS継手(例えば若いから、GSが使えそうだから、分離が良くなりそうだから)、なんとなく不安だからアメリカ式ダブルクレンザックという、その曖昧さを少しでも払拭したいと思い始めました。ちなみにアメリカ式のなんとなく不安というのは、痙縮が強まった際にGS継手だと底付きしてしまい、制動できなくなってしまうから不安ということなんです。なので痙縮が強まったらロッドに変更できるアメリカ式ダブルクレンザックへというめっちゃ保険的で安易な考えな印象。もちろん攻めすぎも良くありませんし、保守的過ぎても良くありませんので総合的に考えななければいけません。ただ、痙縮が強まるからアメリカ式ダブルクレンザックというのはもしかしたら誤った方向なのかもしれません。アメリカ式ダブルクレンザックはバネとウレタンによって底屈制動力を強めていき、バネを入れ込むことでより底屈制動が強くなります。バネの特性からも皆さんもイメージで分かるかと思いますが、バネは縮めが縮むほど強く力を発揮しますが、縮みはじめはそんなに力を発揮しません。これを歩行の荷重応答期と合わせて考えてみますと、荷重応答期には初期接地から0.1秒の間で、体重の約60%の体重が加わり、かつ床反力は足関節の後方を通りますので底屈方向へ動きます。本来前脛骨筋が遠心性に働き、下腿をじんわりと前傾させてくれますが、脳卒中の方はこれが難しい。なので、この踵接地から荷重応答期に装具を用いて下腿の前傾を誘導したいので、底屈制限をかけてしまうと、装具に押されてしまうという懸念。もちろん継手や装具の種類によって異なります。その荷重応答期に最も適しているのがGait solution継手なのです。Gait solution継手はバネとは異なり、油圧を用いた制動を行います。油圧を持ちた制動の特徴は加速度に依存していることで初期接地から荷重応答期に生じる急な底屈方向への動きを制動できます。*川村義肢株式会社 提供底屈モーメントが一気に立ち上がることが分かるかと思います。しかし、これが先ほど述べたアメリカ式ダブルクレンザックであったらどうでしょう。バネの特性はある程度縮まないと力が発揮できませんので、踵接地直後はあまり制動力は発揮されず、ある程度底屈してバネが縮まないと制動力が出てきません。これはSHBでの底屈制動ですが、ほぼほぼ同じ線形の関係になるそうです。✳︎SHBでの底屈制動の角度の関係ということは完全に底屈してしまってからということが起きるのです。そしたらどうなるかというと足関節は急激底屈しますので、運悪ければ底屈筋が踵接地から早期に筋活動を生じてしまうのです。特に既に底屈筋の緊張が高い方、歩行速度が速い方、歩幅を大きく歩く方、非麻痺側の股関節伸展が作れない方なんかはアメリカ式ダブルグレンザックでは制動が難しいと考えます。やはり個々の症例の特性、今後どのような歩容、歩行形態、活動範囲など総合的に考え選定していくことが重要ですね。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto*セミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2697*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』 クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる! Amazon

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  • 02 Jul
    • 執筆本が出ました!!〜クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる〜

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。梅雨真っ只中で、ジメジメして気持ちわる日が続いてますね。でも、関東では来週には梅雨明けとか。。。。そんな梅雨空を吹っ飛ばすような嬉しいことがありましたので、この場でご報告させて頂きます。昨年の夏より執筆していた著書が今週の6月27日に発刊されました。その本のタイトルは『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』という題名で羊土社(https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758102209/index.html)さんから発売し監修に相澤純也先生、編集に中村学先生、藤野雄次先生、そしてその他大変著名な先生方と分担執筆という感じで19ページ分を書かせて頂きました。今回、このような機会を頂き、かつご指導してくださった中村先生をはじめ、藤野先生には大変感謝しております。また、羊土社の方々にも多大なるご迷惑をおかけし、最後の最後まで助けて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。当院にまだ開院祝いの胡蝶蘭がありましたので、その前でパシャり!!そして、早速書店でも確認!!自分が書いた書物が書店に並ぶということはとても感慨深く、かつ責任感を感じました。私の担当は『脳血管障害 回復期 広範な被殻出血』というテーマで「麻痺側膝が曲がったまま、伸びない」症例をどう神経学的背景と筋骨格的問題を合わせ、考えていくかについてまとめました。脳出血の中でも被殻出血は29%と最も多く、皆さんも臨床で携わる機会がある疾患だと思います。そして、出血の進展方向によって様々な障害をきたします。今回は被殻出血より上下肢の筋緊張が高く、痙性麻痺と二次的な短縮、姿勢アライメントの不良が問題となり膝が曲がらなくなった症例のクリニカルリーズニングを記載しております。臨床でも特に重症例では臥床時間が長く、ベッド上での臥位姿勢の不良が股関節や膝の屈曲拘縮を強めたりします。それは脳卒中直後より今まで左右身体情報が何ら意識することなく左右で感覚統合されていたものが、突如麻痺側からの感覚が消えたり、あるいは重く麻痺側に引き込まれたり、痺れる感覚がしたり。。。。動こうとしても鉛が付けられた麻痺側身体では身動きが取れず、かつ背臥位という視覚的情報も乏しく、不安定な中、どんどん非麻痺側での固定を強めていきます。                   *岩澤セミナー資料以前、このブログでも記載した通り、背臥位姿勢は決して安定していると思ったら、それは大きな間違えです。http://ameblo.jp/naotoiwasawa/entry-12140035449.html骨盤や胸郭という丸い構造物を四肢で何とか転がらないよう保持し、かつ非麻痺側の下肢を動かす際などは最大努力で最もベッド面へ頭から踵のバックランを一帯にて固定しようとします。つまり頸部伸筋、脊柱起立筋、ハムストリングスなど筋、筋膜でいうFacia back lineが強く働き、ハムストリングスなどは二次的に短縮しやすい傾向にあると思います。重症であればある程、臥位時間が長くなったり、自己での制御が困難となりますので背臥位の評価をしっかりすることをオススメ致します。だいぶ書籍の紹介とは脱線しましたが、神経系の複雑さを少しでも整理できる本だと思いますので、立ち読みでも構いませんので拝見してみてください。神経系に携わるセラピストの臨床におけるプロセスや判断を知ることができる内容となっており、私自身も拝見するのが楽しみな一冊です!!本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto

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  • 16 Jun
    • 長下肢装具の膝継手〜スペックス膝継手の可能性〜

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。そろそろ関東も梅雨入りでしょうか。嫌〜な季節に突入しますね。さて、今回は長下肢装具を作製する上で膝継手をどうチョイスしていくか、膝継手の一つであるスペックス膝継手について書きたいと思います。みなさんの職場には備品の長下肢装具がありますでしょうか?たぶん多くの長下肢装具ではリングロックという膝継手を用いているのではないでしょうか。リングロックはヒンジを繋ぎ合わせるように被せ、ロックさせるタイプの継手であり、無論ロックという名称から膝が折れるのを防ぎます。しかし、この膝継手は完全に伸ばした状態でのロックであるため膝が屈曲位ではロックが付けられず、伸展位で固定ができないというデメリットがあります。(膝の初期屈曲角をつければ別ですが)よって、膝の変形や屈曲拘縮がある症例では、長下肢装具装具を作る時にの膝継手はダイアルロックという角度調整型の膝継手を用いることが多かったりします。しかし、このダイアルロックはダイアル型で止め穴に入れ角度を調整するのですが、一つの穴で膝の角度が結構差があり(一つの穴で0°〜25°くらいと伺いました)、段階的に調整できるのですが、そこに入らない角度ではかなりきついか緩いという状況になります。※一つの穴をずらすと膝屈曲25度くらいなってしまいます。本来なら少しずつ伸ばしていきたい、あるいは体幹の伸展に伴い膝も伸展させていくような細かな設定が難しいのです。さて、リングロック、ダイヤルロックはご存知かと思いますが、スペックス膝継手というものはご存知でしょうか?近年注目されつつある膝継手?で、主に膝継手にコイルバネを使用し、膝の撓みとバネによるクッション性を用いて膝の伸展をアシストしたりします。コイルバネを用いる方法はだいぶ認知度が上がってきている印象ですが、ロッド棒も付属でついており、それが結構使える印象です!!どう使えるかというと膝の伸展制限などある場合、ロッド棒を入れ、ネジを回していくと段階的に角度が調整でき、どの角度でも止めて調整できます。このスペックス継手のロッド棒を用いれば、ダイアルロックのように中途半端な位置で入らない、あるいは緩いというのがなくなります。是非、膝の伸展制限や脊柱の円背が強く、少し膝を屈曲させ逃がしたい方は試してみると良いかと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto*オススメ書籍『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる!Amazon

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  • 02 Jun
    • 『時代が求めるセラピスト 』 セミナー報告

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。先週末ですが、Bridgeが主催する第一回目ゼネラリスコースが開催され、日帰りのタイトスケジュールですが関東から参戦させて頂き、兼ねてからお話を聞きいてみたいと思い、ようやく株式会社 Work Shift 代表取締役 高木先生(http://www.workshift.info/workshift/index.html)の話を聞くことができました。ちなみにBridge(http://fjbridge.xyz/mission)という団体は1.自分で考えて、行動、発信できるセラピスト2. 患者の立場に立てるセラピスト3. 患者、家族、職場、他職種から求められるセラピスト4. 地域、社会から求められるセラピストこのような人材を増やし、”共に成長する”というミッションを掲げ、歩む熱い熱い団体です。介入や方法論は問わず、このミッションを自分なりに体現し、発信できる、または今後それが期待できるセラピストを増やしていきます。以下は以前Bridgeで開催された高木先生のセミナー内容です。http://fjbridge.xyz/archives/1735今回参加した結果から述べさせて頂くと、新幹線代が安いくらいの価値とこれから荒波に突き進む勇気を頂けました!!このようなセミナーはとても希少価値が高いと思っています。多くのセミナーは治療技術や知識を得る内容であり、もちろんそう言った技術系セミナーも大切であり、とても満足感が得られるの間違いないです。しかし、外発的動機付けは熱しやすいものの、冷めやすく、3ヵ月後は元の治療スタイルに戻ってしまう(昔の私です。。。笑)ということが多いのが事実です。今回のような内容はそれ以前の話で自分がどうあるべきか、何をしたいのかを考えさせられ、自分と向きあえる、ある種内発的な動機付けに変えていけるような内容で、まさに自分の基礎、あり方を作る第一回目のコースだったと思います。私個人、4月に開設した病院に勤めており、どうしても日々の臨床の忙しさやルーチン的な業務に時間と労力が奪われ、ふとした時に自分は何がやりたいのか?自分はどんな価値を売りたいのか?組織、社会的が求めていることは何か?など考えることが少なくなってきています。正直、そんなこと考えなくても患者は来ますし、給料はもらえますし、最低限の生活は確保できてしまうのです。マズローの下位の欲求ですね。しかし、それが今後どうでしょうか?医療、介護制度が大きな変換期を迎え、私たちの立場は制度によって簡単に右へも左へも動かされてしまいう、まさに環境の奴隷なのです。そんな不確実な時代だからこそ、少しでも確実な何かを身につける必要性があるのだと思います!!改めて自分がセラピスト飽和時代にどう生きていくか、何を軸にどうベネフィットを増やし、自分をマーケティングしていくか。ゼネラリストと聞くと何でも屋というイメージになりがちですが、自己の強みを一つではなく、二つ、三つの増やしていくことがこの激動の環境下で生きていく術なのかもしれません。自然科学者であるダーウィンの言葉にあるように『生き残る種というのは、最も強いものでもなければ、最も知能の高いものでもない。変わりゆく環境に最も適応できる種が生き残るのである。』                     高木社長から変わりゆく環境に最も適応し、生き抜くための仕組みを教えて頂けたので、あとは自分が動くだけだと思っています。私のようなセラピストはウジャウジャいますから、普通に過ごしていても誰も目に止めてくれませんし、気づかれません。どうその中でサインを築き上げ発信し、周囲とは違う価値を見出し、そして同志を増やしていくか。まさにこのセミナーに出られた先生方とはその第一歩を踏み出せたと思っていますし、志高い仲間と歩むことで相乗効果が生まれるのは間違いないはずです。私もそのような中に混ざり、切磋琢磨していきたいと思いますし、このコースを通してキャリアップと人脈形成を図り、自分軸を探して頂けたらと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】都内でも高木社長のセミナーが聞けます!!http://fjbridge.xyz/archives/2025最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto

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  • 31 May
    • 装具使い方セミナー&装具を用いた立位・歩行戦略講義  ご報告

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。だいぶブログを方をサボっており、5月はまだ投稿していないので本日、5月最後の日に投稿します!!毎月更新が途切れるところでした。。。さて、5月中旬〜下旬でいくつかお話させて頂く機会があり、その内容について少し触れながら雑感をまとめたいと思います。まず一つ目は、某大学病院にて長下肢装具を用いた立位・歩行戦略について依頼があり、平日の夜のナイトセミナーという感じで講義&デモをやらせて頂きました。診療後にも関わらず、熱心に話しを聞いてくださり、かつ若手のPTさんは積極的に質問もして頂けました。今までそんなに装具療法は積極的ではなかったようで、新しい物を得て、何か変化を起こそうという気持ちのあるスタッフも多くいました!!また、PTだけでなくリハ医の先生方にも参加して頂き、私たちPTがガイドラインをベースとして、何をどう考え戦略的に介入しているのかを話せたことは私としても良い勉強になりました。なかなかリハ医の先生方の前で話す機会はないので、緊張のあまりに心臓がパンクしそうでしたでも、無事終わって良かった〜!!早期離床は浸透しつつあるものの、早期立位、歩行や早期装具療法への浸透をまだまだ時間を要しそうだな〜って思う部分もありました。そういった意味では二つ目のセミナーはパシフィックサプライ主催で既に長下肢装具を備品として持っていて、使用しているPTさんへの『装具使い方セミナー』を実施しました。装具使い方セミナーってちょっとセミナーテーマがそのまま過ぎでは?(笑)と思いながらも今回2回目で、毎回満員御礼の人気セミナーです!!どうも申し込み開始して直ぐに定員に達してしまうそうです。それは何故か?とても安価で講義あり、実技ありのセミナーだからです!!笑かつ受講生24名でなんと講師1名、名アシスタント2名の手厚い実技。今回も関東近隣の方だけでなく、新潟や長野から参加してくださった方もいて、とても嬉しく思います。使い方セミナーって言うからにはとことん使い方です!!結構マニアックな内容もあり、私が臨床でどんな使い方をしているのか?を提示し、脳システムやバイオメカニクス、あるいは病棟連携、そして外していく過程などをお伝えさせて頂いております。実技が2時間半くらいあるのですが、とってもとっても盛り上がる!!特別なハンドリングとかはないのですが、ただリズムよく2動作前型で歩けば良いのではなく、個別性を大切にしパッセンジャーUNITをどう私達が操作するかを重きに置いて実施します!!結構、健常者でも苦戦する方も多かったり、何よりも体格差の問題は必ず質問に上がります。重症かつ体格差を埋めるにはその方の技能が上達することも大切ですが、いくつかのデバイスを併用することも重要かと。そういった意味では体格が小さい方が体格の大きい患者さんを歩かせる時に下肢のSwingをこいつに任せるというのも一つの手だと思います。※ご本人には許可を頂き、載せております!!ゲイトイノベーションwith T-supportです(^_^)なんかいやらしい光景にも見えなくてはないですが(笑)背丈の小さい女性が大きい男性を歩かせる時に後ろから抱き抱えて、密着しながら歩かせると。本来下肢のSwingを徒手にてやりますが、そこをT-supportの弾性力で振り出しを手伝って貰うということ。どうしても背丈が小さい方は手の長さも問題となり、装具の操作と前方の確認など難易度が上がってしまいます。上記のような方法を使うことで歩行誘導者が密着し、かつ体幹伸展しながら歩くことができました!!ただいつもお伝えするのですが、患者さんの反応や介入後の変化を捉えず、むやみに歩行させることではなく、長下肢装具装具歩行一つとっても評価→介入→評価を忘れてはなりません!!本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto《オススメセミナー》Bridge主催 『脳祭り in Tokyo』テーマ 〜運動麻痺を考える〜詳細は下記から閲覧できます!!http://fjbridge.xyz/archives/1720

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  • 22 Apr
    • 脳卒中患者の歩行時の足部内返しが気になる、気になる

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。新病院がオープンし、徐々に患者さんも入ってきてようやく臨床感が戻ってきました。さて、本日は脳卒中症例の歩行において、麻痺側の振り出し時に足部内返しをしてしまうという若干細かい内容ですが、とっても大切なことだと思いますので綴って行きたいと思い思います。上記のように装具はなくても歩けるけど、麻痺側の振り出し時に足部内返ししてしまう症例に遭遇することも多いのではないでしょうか。足部のクリアランスを確保するように若干ぶん回し様になったりあるいは背屈は認めるが、内返し傾向での背屈が生じたりもちろん随意性の低下という問題はあるとは思いますが、例えば端座位にて膝屈曲位ではしっかり足関節背屈して、内返しは伴わないのに、歩行になると伴なうような軽症例の場合どんなところに問題があるのでしょうか?臨床経験上で下腿後面筋(後脛骨筋など)はみなさん意識して伸張したり、柔軟性を確認したりしていると思いますが、結構前脛骨筋も短縮して底屈・外返しの制限をきたしている症例が多くいます特に共同運動パターンで下肢屈曲に伴い前脛骨筋が過剰に収縮してしまう症例なんかは、結構短縮しているということが多く散見されます是非確認を!!そのような症例では足関節を他動にて底屈すると、必ず内返し伴うような運動方向となり、前脛骨筋の短縮を感じるかと思いますそれが歩行場面でどのような影響を及ぼすかを考えてみたいと思います。歩行立脚後期〜前遊脚期にてForefoot rocker〜Toe rockerで底屈しますよね?この底屈はもちろんプッシュオフとして前方への推進力を作るものでもありますが、下肢長さをキープして骨盤の高さ、つまりは重心を高く保つという作用もあります*ペリー 歩行分析 正常歩行と異常歩行より引用ちなみに前遊脚期では20°程度底屈します。少し話を戻しますが、立脚後期にてForefoot rockerがはじまる時期より足底内の床反力作用点は外側から内側へ移行してきます。*歩行の臨床バイオメカニクスより引用この際に後足部を回内(いわゆる外返し方向)するように長・短腓骨筋が働き、母指への荷重を可能にしてくれます。*歩行の臨床バイオメカニクスより引用ちなみに踵離地の段階では前脛骨筋は収縮は入りません。まさに脳卒中症例が振り出し時に足部が内返してしまう大きな要因がここだと思われます。つまり、立脚後期〜前遊脚期での足関節底屈時に長・短腓骨筋を効かせ、後足部の回内を作り、床反力を内側へ持って来れないことが多いです。また、先ほど述べたように前脛骨筋が短縮していると前遊脚期での足関節底屈は前額面上で内返しが生じ、後足部は回外してしまいます。さらにそのような症例では長・短腓骨筋は常に伸張位で収縮機会を失い、萎縮していることも多くあります。前遊脚期でしっかり底屈を作ることは前脛骨筋がストレッチされ、その求心情報が脊髄内での神経回路を元に立脚−遊脚への位相転換を実現させる手がかりとなります。是非、下腿後面筋だけでなく前脛骨筋の短縮を確認し、かつ長・短腓骨筋の筋出力も見てみると良いかもしれません。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】*セミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2697*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』 クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる! Amazon 最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto

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  • 19 Apr
    • 装具難民を救え!!装具手帳への道 その① 装具難民とは?

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。めっきり関東は春の陽気になってきました。さて、先日CORABOSSin shinagawa Ⅱ real discussionへ参加してきました!!この熱い思いを冷めないうちにしたためておきたいと思います。ちなみにCORABOSSとは市中在住脳卒中者への装具ボツリヌス併用運動療法研究会の略で英文名ではConference Of Rehabilitation Approach with BoNT and Orthosis for community dwelling Stroke Survivors (CORABOSS)とのこと。        *CORABOSS HPより引用私個人は参加は2回目であり、前回もとても有意義な会でしたが、特に今年はreal discussionということでグループワークがメイン。そのグループワークを加速させる着火剤となったのが、藍の都脳神経外科病院 理学療法士 君浦先生の『地域包括ケアシステムにおける痙縮患者のリハビリと装具』というテーマでの特別講演。地域包括ケアの本来のあり方、今後の展望、脳卒中者を取り巻く環境とそれに備える特化型の地域包括ケアなど今まであまり聞いたことないシステム的な話も大変興味深く聞かせて頂きました。また、病院で行われている脳卒中患者への介入、痙縮への戦略、また最新の機器を用いた機能障害へのアプローチはかなり先進的であり、若干憧れと自分達が進んでいかなければいけない道筋を惜しむことなく伝えて頂きました!!有難うございます!!特別講演で導火線に火がついた状態からの『地域包括ケアシステムにおける痙縮患者のリハビリと装具〜装具難民をどうするか〜』というテーマのもと、グループディスカッションが開始。主に回復期、生活期に従事するセラピストと装具作製からフォローアップ体制、現システム、制度での課題など熱いディスカッションが繰り広げられました。ちなみに『装具難民』とは?という点について西宮共立リハビリテーション病院のリハビリテーション科 医長である勝谷先生が装具難民について定義しているので抜粋させて頂きます。以下、パシフィックサプライHPのパシフィックニュースより引用装具難民を定義するとすれば以下のような状態を『装具難民』と定義できるのではないでしょうか。・ 何らかの機能障害により本来装具が必要な状態だが装具処方の無い状態・ 処方された装具が耐用年数を越え放置されている状態・ 装具は処方されているが機能変化により装具が不適合な状態・ 装具が破損しても放置されている状態・ 装具に異常がある場合どこに問い合わせていいのか知らない状態・ 関わる医療・介護・福祉スタッフが装具に関する知識が薄い状態つまり装具難民を生み出す原因は、治療・情報・システム・教育の問題とも考えられます。と仰っています!!*パシフィックサプライHP  パシフィックニュースより引用実際のグループワークの中でも治療・情報・システム・教育という点について問題がより明確になり、まず何をしなければならないのか整理していきたいと思います。そして、今後はブログのテーマである、装具手帳をどう作りあげていくか、作り上げる目的と現状の課題をもう少し突っ込んで書いていきたいと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】オススメセミナーBridge主催 『脳祭り in Tokyo』テーマ 〜運動麻痺を考える〜詳細は下記から閲覧できます!!http://fjbridge.xyz/archives/1720最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto

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  • 14 Apr
    • ”部門紹介第1弾 リハビリテーション部!!”

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。本日は番外編という感じで、開院して2週間が経とうとする、当院のリハビリテーション部の紹介です。どうぞご覧ください!!

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  • 05 Apr
    • 回復期で作製する生活用装具はどこまでを予測して作製すべきか

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。新年度も始まり、新人セラピストが多く入職されたのではないでしょう!!さて、今回は回復期で作製する生活用装具について少し話させて頂きます。重症患者であれば、基本的に早く長下肢装具を作ることは3月に行われた下肢装具カンファレンスに参加された方々の中でもだいぶ共通認識になってきている印象でした。しかし、難しいのが短下肢装具を作成する方、つまり歩行は見守り〜軽介助くらいで可能だがクリアランスの不良、初期接地での踵接地やヒールロッカー機能が使えていない症例なんかは既に作成するか、もう少し様子を見るか?で悩まれることが多いのでは。では、その回復期入院中に生活用装具をいつ作るか?これ迷いますよね〜。悩んで、悩んで、悩み抜いて、時が経ち、病棟歩行は入れられず、訓練のみしか歩行しておらず、退院2〜3w前に作成するというような状況に陥ったことはないでしょうか?はい、ありますよね!!( ´ ▽ ` )ノ早期の装具作製を躊躇させてしまう要因としては①まだこれから回復する時期という見込み②装具が悪影響を及ぼす、回復を阻害するといったことが頭の中のどこかで考えてしまっている結果、ギリギリまで粘りたくなりますよね〜 期待、希望、思い込み・・・・などなどそんな結果、作製が遅れるということを経験したことがあると思います。でも、退院1ヶ月過ぎてから作製するケースも時にはありますが、あまりオススメはできません。なぜかと言うと、退院1ヶ月前は家屋訪問、外泊、公共交通機関などより実用的な場面での訓練、歩行が進む時にあまり慣れてない装具で歩行量を増やしていくことで歩容の悪化、装具の不具合などでてきます。やはり装具に慣れる、装具を装着することでまた新たな歩行パターンを学習すると言う意味では退院1.5〜2ヶ月前くらいには作製しておきたいですね。ばっちり慣れた装具で家屋訪問など行けたら、自宅での装具の不適合、自宅周辺環境での歩行も評価できますよね。でも、難しいのが退院1.5〜2ヶ月前くらいにどのような機能を代償・補完し、かつどのような機能を阻害せず、そして退院後の生活、活動範囲、諸々を予測して装具を作るかに頭を悩ませている方も多くいるのではないでしょうか。私が思うに回復期で大切なことは運動量をしっかり確保させること、また生活環境での歩行を早期から導入することと考えています。それを考えると歩行が軽介助で歩けるくらいの状況で作製に踏み切ることをボーダーラインとして関わることが多い印象です。では、いざ作製するとなった場合にどんなことを考え、予測し、どんな装具を選択するか?正直、『退院後にどうなるか、何が起こるかなんて分かりません』っと言いたい時もありますが、装具によって歩ける、歩けないが決まってしまうケースもありますから、そこはしっかり回復期から現状の機能、退院後の運度機能、活動量など予測し、退院後も極力適合の良い装具を履いて歩いて頂きたいと言うのが本音です!!ただこれがなかなの苦戦を強いられる訳ですが、日々の細やかな機能評価、経験値が必要となります。特に若いセラピストであれば、装具の経験もない、予後予測も不明確、ましてや生活期のことも分からない。そのような中で生活用装具を作製するというのはちょいと酷ではありますよね。多分、先輩セラピストに・装具の強度が弱くない?負けちゃうんじゃない。・屋外はどのくらい歩く?坂道、階段はないの?・家の中でも装具履くの?・装具が故障したらどうするの?・浴室は裸足?・靴は購入した?などなどいろんな事情聴取に合うと思います。(・Θ・;)それもいい学びではあるんですが、できる限り自分でも多くの可能性を考え、作製するものの決断をできたらと思います(もちろん最終決定はDrですが。。。)退院後のどんな患者さんが機能低下・能力低下を起こしやすいかを知っておくことで、それを予測した装具が少し考えられるかもしれません。意欲がない方注意が悪い方感覚障害がある方一人では歩けない方病識が低下されている方そのような事前情報、個々の障害による影響、また自宅環境、自宅周辺環境、使用場所、自己での装着可能かなど加味して作製していく必要があります。現状では回復期に関わるセラピストにおいて、入院中に作製した装具が妥当だったのか、どうかをフィードバックできるシステムがない為、どうしても作りっぱなしになってしまっている現状です。装具を作製するという貴重な経験を次に活かせるような機会を当院で作っていけたらと思います。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】※セミナーご案内脳祭り2017 関東開催脳についてとことん考えるセミナーとなっております!!ご興味がある方は下記URLから入ってもいますと、詳細が分かります。http://fjbridge.xyz/archives/1720最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto

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  • 15 Mar
    • 下肢装具カンファレンスから気づいたこと、やらねばならぬこと

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。先週の土曜日ですが第6回脳血管障害の下肢装具カンファレンスにてシンポジストとして『装具をより有効活用するには』というテーマで私は主に長下肢装具での歩行訓練とその誘導のポイント、難易度の調整を中心にお話しました。発表自体は13分でしたが、シンポジウムは50分と、結構長い時間でちょっと不安もありましたが、みなさんからの有益な質問と順天堂大学の藤原先生、初台リハビリテーション病院 菅原先生の温かく、包まれるような進行で座長のお陰で無事終えることができました。(≡^∇^≡)下肢装具カンファレンスというくらいので既に装具の熟練者?のように感じで、シンポジウムではブレースクリニック、カンファレンスをどう立ち上げるか(まだあまり積極的でない施設も参加されているのが良いところ)、あと地域でのフォローアップの話にはなりました。装具フォローアップ、あるいは装具手帳についてやはり関東は若干遅れている印象があり、今回80名ほど参加されていたのですが、装具手帳についてはどこの施設も行なっているところはありませんでした。。結構トピックスな話題なのに中々進まないな〜と思い、院内で完結できるだけのものではないだけに時間はかかりそうなんですよね。ん〜、でもでも、これはアカンなと改めて感じ、開院のゼロベースの時点で装具手帳など早急に取り組んだ方がいいと確信。でも、どこから動いていけばいいか分からず、装具業者さんには協力が得られているので早いところ軌道に乗せないと、手遅れになりそな予感も・・・やらねば!!順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学 主任教授 藤原 俊之先生「歩行関連神経回路のNeuromodulation」は以前から学会の基調講演、ランチョンなどでは聞いていたのですが、ようやく自分の頭の中が整理されてきたのかとても分かりやすく、これからの神経系リハビリテーション(下肢機能、歩行)に一石を投じるような内容でした。Neuromodulationを使わなくとも脳内の神経システム、損傷後の変性・代償過程、脊髄内システム、反射回路などもっともっと、残存している神経筋ネットワークも使いながら、中枢神経系に働きかける大事さに気づけました。それは正にヘッブの法則に依拠したものでヘッブの法則あるいはヘブ則は神経と神経の間の結びつきの強さの変化の法則は神経が活動した際に、①両方の神経が同時に活動したならば、結びつきを強める。②両方の神経が同時に活動しなかったならば、結びつきを弱める。のどちらかに従う動きになるということ!!つまりシナプス前細胞と時間的に一致してシナプス後細胞が興奮した時に、そのシナプスの伝達効率が増強される。そう考えると常に私たちはその活動、発火による中枢からの出力と同期、同調した入力情報を入れていかなければならない。電気刺激療法でも末梢の筋力低下への介入について改めて考える機会も頂き、今回は末梢の神経回路、反射回路、脊髄内神経ネットワークについて学ぶことができました。カンファレンス後は最高のメンバーで濃密な時間を過ごしました(≧∇≦)本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto

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  • 09 Mar
    • 2週間前ですがIVES症例報告セミナーで発表。。。

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。もう2週間前ですが、電気刺激療法機器の一つであるOG技研社製のIVES症例報告セミナーで発表させて頂きました。電気刺激療法は昨今、注目を浴びている物理療法の一つであり、筋力強化、痙縮抑制、感覚障害、疼痛などその適応は幅広くあります。今回は回復期、生活期の脳卒中患者に対する使用例について4演題発表されました。私以外の3演題はOTの先生方から上肢への介入、私は下肢機能及び歩行に対する電気刺激療法の可能性について話させて頂きました。正直、可能性というレベルまで達していません。。。。(ノ_-。)3演題のOTの先生方の発表は重症例に対する上肢に対する電気刺激療法をどの時期にどんな刺激、設定でどんな量を行うか大変勉強になりました。特に上肢、手部ではFEEを用いて小さな筋へも神経筋電気療法を実施し、手内在筋は動かすことが難しい症例も多いので大変有効的かと思います。私はBAD(外側レンズ核線条体動脈の脳梗塞)による重度の左麻痺を呈した症例を発表させて頂きました。今回なぜこの症例にしたかというと、重度運動麻痺の割には体幹機能が良く、姿勢コントロールの障害が少ない。つまり皮質脊髄路の損傷が強いということがポイントとなりました。ちなみに体幹機能は体幹屈曲MMT4、TCT100点、FACT14点と良好の値ですが、運動麻痺は上肢BrsⅡ、手指Ⅱ、下肢Ⅱという状況。この症例において電気刺激療法が何ができるのか?体幹機能、姿勢制御が問題が強ければ電気刺激より姿勢の安定などに対して介入すべきですが、本症例は外側運動制御系の問題が強かったのです。積極的に神経筋電気療法も用いて、運動単位の動員数の増大、また発火頻度など意識しながら原理原則に基づき実施しました。もちろん立位、歩行訓練も実施し、特に歩行訓練の方が脊髄内の神経活動、あるいはシナジーなど使って筋活動を起こしやすいのでそのように対応していきました。最終的には下肢BrsはⅢまで改善、歩行自立まで至りましたが、なかなか筋緊張が上がってこないこと、動作時の動員が難しかったことが印象深かったです。症例を通して学んだことは、随意的な筋力が発揮できない、いわゆる中枢性の筋力低下(運動単位のリクルートメントと発火頻度低下)の要因も大切ですが、運動麻痺が強ければ、それだけ末梢性の筋力低下も強いのでは?ということです。自分で随意的に動かすことができませんので、それは不使用に伴う廃用性の筋力低下(筋自体の萎縮)が生じるということです。もちろん運動感覚も入りづらいので、動かし方が分からなくなるという点も問題となると思います。なのでやはり臨床の中で中枢性の筋力低下、末梢性(廃用)の筋力低下をしっかり評価しなければならないと痛感致しました。このような症例に対し電気刺激療法(TES)は筋萎縮を予防するという観点で用いる事も可能です。実際に脳卒中症例ではないですが、急性期から用いられ良い効果を示しています。急性期から治療的電気刺激を用いることで筋萎縮を予防できたという論文です。【The effect of electrical muscle stimulation on the prevention of disuse muscle atrophy in patients with consciousness disturbance in the intensive care unit.】 https://www.researchgate.net/publication/236126684_The_effect_of_electrical_muscle_stimulation_on_the_prevention_of_disuse_muscle_atrophy_in_patients_with_consciousness_disturbance_in_the_intensive_care_unit雑なまとめ方ですが、電気刺激を用いての治療介入もですが改めて病態解釈とそれに必要な検査・測定の重要性を感じました。 本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto

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  • 23 Feb
    • 長下肢装具での歩行訓練時の歩行速度はどのくらいがベスト?

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。重症脳卒中患者に長下肢装具を用いることは皆さんの臨床でも増えてきているのではないでしょうか?二動作前型でリズム良く歩くことが良い?と言われます。その背景には多くの神経学的、バイオメカニクス的背景があります。私も実践していますが、これが全員に当てはまるかというとそうではないと思います。大切なのは目の前の患者さんの反応を捉えたり、長下肢装具歩行後の変化、効果をしっかりアセスメントすることも大切です。さて、よくよく質問されますが、長下肢装具歩行訓練する際にどのくらいの歩行速度で歩いたらいいのか?ということを聞きます。自ずと二動作前型で歩けば三動作より歩行速度は上がって行きますし、はじめはゆっくりな歩行速度でも徐々にリズムの形成、筋の弾性エネルギーや位置エネルギー、運動エネルギーがトレードOFFの関係で作れてくると軽い介助でスッスーと降り出しが出るようになってきます。その軽く出る感じをどこまで高めていくかです!!末梢の効果器である筋活動、筋の形態的特性から考えたら、TypeⅡ線維を発火させたいので、早い速度の方が良いのかもしれません。では、エネルギー消費量、効率から考えたらどうであろうか。二足直立歩行においての特徴はやはりエネルギー効率が良いこと!!歩行では効率が約 0.3∼0.4 程度と見積もられている。徐々 に歩行速度を上げていくと効率も少しづつよくなってくる (時速約 7Km で最高) もののあまり速 度を上げすぎると逆にエネルギー消費量は増大していく。そう考えるとエネルギー消費量を極力抑え、効率の歩行速度と考えるとこの図から読み解くと、4〜5km/hくらいになるのかもしれません。結構速いですね!!長下肢装具歩行で時速4〜5km/hって、患者さんビビってまいそうです。(ちなみに私はそんなに歩行速度に拘ってないので、何とも言えませんが、その理由は後ほど)さて、歩行速度の違いで大脳皮質がどれだけ関与しているかというような研究があります。Suzuki M, Miyai I, Ono T, et al : Prefrontal and premotor cortices are involved in adapting walking and running speed on the treadmill : an optical imaging study. Neuroimage 2004 ; 23 : 1020-1026健常者9名でトレッドミル上を3km、5kmでの歩行、9kmで走行した際の脳活動をfNIRSを用いて計測したようです。結果、前頭前野、運動前野、内側感覚運動皮質、一次感覚運動皮質が活動し、3km、5kmでの歩行より9kmの走行時の方が有意に前頭前野が活動し、内側運動感覚皮質の活動が低下する傾向を示したとのこと。*見にくくて申し訳ありませんトレッドミル上の歩行において設定速度に達するまでの加速度変化が生じている際に前頭前野の賦活が観察されると報告しているが、内側運動感覚皮質の活動が僅かながら低下していることはある程度速度を上げると歩行はCPGなど脊髄内での関与が強くなる?ということが考えられるのか。歩行速度を上げることは前頭前野の賦活に貢献することは確かなようです。まだまだ、歩行速度、歩行課題における脳活動の研究、それをもとにした歩行訓練が実践できていない現状にありますが、ただむやみに歩行速度を上げて全介助で歩行してもそれはあまり効果的でない気もします。歩行時の筋活動、患者の反応を拾いながら歩行訓練を実施していくことが、現状での最優先事項のように感じます。本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】最後にFacebookでの友達申請等々もお待ちしております。Facebook:岩澤 尚人(いわさわ なおと)https://www.facebook.com/IwasawaNaoto 

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  • 01 Feb
    • 脳卒中患者の起立動作に迫る〜伸展相での失敗〜

      本日もブログにお越し頂きありがとうございます。回復期病棟にて脳卒中に対する運動療法、装具療法、物理療法について日々考え、活かす為に奮闘しているPT岩澤尚人です。1月も終わり、最も短い月である2月に入りましたね。より一層早く感じる月になりそうです。さて、今回は脳卒中症例への起立での問題〜伸展相での失敗〜というテーマでお伝え致します。起立動作を相分けすると上記のような分け方を多く見かけると思います。今回話す伸展相はいわゆる第3相の離殿して、足関節最大背屈位から股関節最大伸展位し、立位までとなります。重心は最も低いところから、最も高いところへ移動していきます。ということはより位置エネルギーを上げるための力源が必要になることが分かると思います。脳卒中症例でよく見られるのが股関節最大伸展まで行けないという現象に遭遇することが多いのではないでしょうか。①膝が曲がったままのこともあれば、②膝が過伸展してしまうケースも①②          純粋に股関節伸展筋の筋力低下や屈筋と伸筋の出力のバランス、協調性の問題だけではなく、運動パターンの問題や足底内で重心の制御、足底からの情報に元にしたFeed back制御が上手く行えず、ある一定のところでしか支持できないが為に下肢が抗重力伸展をできない症例がいます。特にこの3相では足底からの情報が豊富に入ります。つまり下肢、足底からの固有感覚情報、神経学的な背景で述べると背側脊髄小脳路から求心性入力により、そこから小脳虫部−外側前庭核−前庭脊髄路を返してより一層伸展活動を強めてくれます。では足底のどこであればしっかりとその求心性入力が入るのか?そう、踵です。踵にはメカノレセプターが豊富にあることはみなさんご存知だと思います。ここを使わない術はないかと思います。つまり、より一層伸展活動を作るために踵へ乗せることを少し意識してみるとより抗重力伸展が作れる可能性があります。また、踵に乗せて下肢を伸展するということは上記に②のような伸展では足底から重心が外れてしまうので自ずと股関節を選択的に伸展してく必要があり、股関節前面筋が遠心性に活動するのが良いかと思います。でも、いきなりそこまでを求めるのは難しいと思いますので、まずは踵の上で僅かながらでも良いと思うので鉛直方向に伸びる、あるいはそれに必要な筋活動が認めるくらいでチャレンジしていけたらと思います。 本日は最後まで読んでくださりありがとうございました(^o^)【追記】*セミナー紹介11/12(日)東京「片麻痺患者の歩行再獲得のための介入戦略とハンドリング」セミナーhttp://fjbridge.xyz/archives/2697*書籍 紹介『クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる』 クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる! Amazon

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Naoto Iwasawa

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理学療法士/今回、2度目のリハビリテーション病院の開設プロジェクトに参加/神経系理学療法士/質の高い...

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