tPAを超える血栓溶解剤・・・臨床試験へ
テーマ:ブログ投与時間に制限なし
2010年、東京農工大学発のベンチャー「ティムス」は脳梗塞の急性期治療に使う新しいタイプの血栓溶解薬の臨床試験を2012年に米国で始める。
既存薬は副作用である出血の恐れからの脳梗塞発症後3時間以内に投与する必要があるのに対し、同試験薬は微生物が生み出した低分子化合物で、東京農工大とティムスが創薬した。
出血の恐れが少なく、3時間過ぎても投与できる。
血栓を分解する物質の前駆体である「プラスミノーゲン」に働きかけて、血栓分解物質を生み出し、それが血栓に結びつくのをうながす。同薬剤は血管内に詰まった血栓を分解しようとする体内の自然な働きを促すため、出血の恐れが少ない。
既存薬アルテプラーゼ
(tPA
)は、体内にプラスミノーゲンを活性化する物質を投与して血栓の分解を促すため、出血の恐れが大きかった。
発症後は「フリーラジカル」と呼ばれる酵素が増えて脳組織を破壊するが、治験薬は抗酸化作用や抗炎症作用も持つため、脳を保護する働きも期待されている。





