http://www.naoru.com/sinkeidentatu.htm
2011年、東京工業大学の三治敬信特任准教授は、魚や肉に含まれるアミン類の濃度を、特殊な蛍光物質を使って判別する技術を開発した。
前処理も不要。
ヒスタミンなどのアミン類は細胞の分裂や増殖で重要な役割を担っている。
魚介類や食肉などの鮮度が落ちるとアミン類が増え、食中毒
やアレルギー
の原因となる。
アミン類の濃度は魚や肉の鮮度を測るための指標になるが、従来は試料を液体化するなどの前処理が必要だった。さらに分析に時間がかかるうえ、分析機器が数百万円以上と高価だった。
三治特任准教授はテトラフェニルエチレンという芳香族化合物に注目。この化合物にカルボキシル基などを化学結合させて、3種類の試薬を開発した。この試薬をアミン類を含む有機溶媒に溶かした後、水を混ぜると試薬が凝集して光った。
アミン類の濃度が高いほど凝集しやすく、明るく光る。
市販のマグロ缶を使って実験したところ、10種類のアミン類の有無を98%以上の精度で判別した。検出限界濃度は数十ppb(ppb=1/10億)。
米国のFDAが定める食品中のヒスタミン濃度の規制値は50ppm(ppm=1/100万)。