2005-10-16 04:10:09

あいのうた第一話「愛を知らない女の恋が始まった日」

テーマ:2005秋ドラマ
「って言うかさあ、何で赤ん坊は生まれてすぐ泣くのか知ってる?この世界に出てきたくないからあんなに泣くわけよ。

うーん、だからといって、母親のお腹の中が居心地良かっただなんて、思わないんだけどね、私の場合。もう何しろ、全く、百パーセント望まれないで生まれてきたからさぁ。エー、何言ってんの。いるよ、そういう子だって、たくさん。ハァー、子供を愛さない母親はいない!ばかじゃないの。居るに決まってんじゃん、そんなの。

そうそう、小学校のさぁ、担任の女の先生がさぁ、そういうこと言う人だった。私がさぁ作文で、『お母さんは私がいない方が良いんだと思います。』って、書いたらさぁ、『そんなこと思っちゃダメ。あなたがいなくなったら、お母さんがどんなに悲しむと思っているの。』私もガキだったからさぁ、ちょっと感動したって言うか、信じちゃってさぁ。

あいのうた1家出してみようと思っちゃったのよね。心配されてみたかったんだよね。まあ、家出って言っても、家の外で隠れてただけだけど、もっ、いつまでたっても母親が探しに出てくる気配、まるでないし、さすがに寒いわ、寂しいわで、家に戻ったんだけどさ、あれはきつかったなぁー。まぁ、そういうこと。

あいのうた3それ以来私の性格は固まったっていうわけ。幸せなものとか見ると、うぇ、吐き気するしさぁ、基本的に愛と言うやつ嫌い。そんなもの信じねぇっつうの。


あいのうた4でもさぁ、これだけは母親に感謝しなきゃいけないんだろうけど、私さぁ、結構ブスじゃないからさぁ。女の友達はひとりも出来たことないんだけど、男は寄ってくるんだよね。でもさぁ、みんなすぐ居なくなっちゃうんだぁ。まあ、要するに性格悪いんだよね。気に入らないこと有ると、暴れるし、そのくせ、すんごいうざいらしいんだ。もう二十四時間、全部私のものじゃなきゃ嫌だぁ、みたいな、愛に飢えているとか言うのかね、こう言うのは。愛し方を知らないって言うの、まあ、愛されたことないからね。


あいのうた6でもさあ、今度の男はさ、なんか大丈夫かなと思って、相手のとこ、転がり込んだんだけどさぁ、結局、なんて言ったと思う?決定的だったわ。『お前と居ると幸せになれる気が全くしない、頼むから別れてくれ。』ほれで、あっさりたたき出されたって言うわけ。それが夕べ。

そんでもってもういいやって言う感じ。死にたいって程辛いわけでもないけどさ、消えたい。消えてなくなりたい。ハァー、もー、生きているの面倒くさい。今までの人生、全くなしにしてさ、違う人間に生まれ変われればいいけど、それは無理だしね。

ハァー、あのー、ほらさー、あの、テレビのいんちき臭いドラマとかに出てくるじゃん、記憶喪失って言うの、憧れるわ、あれ。でもさー、なろうと思ってなれるものでもないしね。と言うことで、消えてなくなることにした。って、聞いてんの?」

ファミレスの店員に向かって、しゃべっていたのか・・・・、大変だね、店員さんも。(笑
さらに、その店員に向かって、一万円札を渡し、
はい、これ。おつりはいらないわよ。取っときなさい。死ぬ前に一度言ってみたかったんだよね。おつりもらったって、使い道ないんだから。いいから、取っときなさい、お兄さん。あのね、貧乏って書いて有る。」店員を指さして言う。大きなお世話。(笑

ファミレスを出て行った洋子(菅野美穂)は田んぼが広がる道を歩いていた。留守電は入っていない。メールもなし。とその時踏んづけたのが犬の糞。運が有るんだかないんだか・・・(笑

とそこへ東京行きの特急列車が洋子の目の前を通りすぎる。
「はあ、東京か・・・。最後に行っとくか。」
こうして、洋子は東京へやってきた・・・・

場面は変わって、墨田警察署。
刑事課から警務課へ移動してきた片岡優二(玉置浩二)。彼は以前、刑事課の敏腕刑事だった。それが自分で移動願を出して、警務課へ来た。訳あり?

その頃刑事課では片岡の替わりに配属された飯塚(小日向文世)が
「刑事って、そんな危険なことはしょっちゅうは無いでしょ。ねえ」
若手の刑事である柳沼(成宮寛貴)が、冷たく言う。
いいえ、我々の仕事は常に危険と隣り合わせですから、死ぬのを怖がっていては出来ません」
「えーっ、またまた・・・。よそうよそんなの。ほんとに?」顔がだんだん曇って行く飯塚。
「本当です。」

飯塚は手錠の扱いも知らないみたい。いじっているうちに、自分にかけてしまう。かなり動揺しているみたい。(笑

なぜかその模様をうれしそうに見ている片岡。

さて、東京へ着いた洋子は銀座にいた。幸せそうな人を見るのが辛いのか、彼女はいつの間にか河川敷に着ていた。
そこで、犬の糞を見つけて、
「東京にもあるんだ。踏むもんかちゅうの。」って、この後の展開が読めるじゃん。(笑
とそこへ後ろから子供たちの自転車がやって来る。それをかわそうとして、やっぱり犬の糞を踏む洋子。
去って行く子供たちに「クソガキ」と言っても、後の祭り。二度も運着けたんだから、良いことあるよ。きっと・・・

あいのうた7靴を葉っぱで洗う洋子
「何で、死ぬ前に臭がってんだ。」確かに、その通り。(笑 嫌、死ぬ前だから、綺麗でありたいかも。
持ってた荷物をごみ箱へ入れ、川の方へ歩いて行く・・・・

橋を渡る片岡。彼のそばには三人の子供がいる。
「やあー、うまかったなあ、焼肉なあ。今日からずっと一緒に晩飯食えるからな。」
「やったー」一番小さい隼(渡辺秦人)
「亜希、キムチ食べられた。」真ん中の女の子は亜希(山内菜々)。
「すごいなあ、亜希。お姉ちゃんだなあ。」
「うん」
「隼は肉一杯食べた。」
「大きくなるぞ、隼。一杯食べたな、すごい。」
「うん。すごい。」
「なあ、すごいな。」
「うん。」一番大きな子がやっとしゃべった。この子が大(佐藤和也)。

パトカーのサイレンを聞いて、隼が、
「ねえ、お父さん。悪いやつ捕まえに行かないの?」
「良いんだ、父さん。もうあういう危ないことはしないんだ。」
「ふーん、なんで?」亜希が聞く。
「お前たちと一緒にいたいからな。悪かったな、今まで。寂しい思いさせちゃってな。」
さっきの自転車をのっていた子供たちが通りかかり、亜希のバッグが川に落ちてしまう。
沈んで行くバックを見つめながら、亜希が
「母さんが買ってくれたのに。」
子供たち三人が哀しそうに見つめる。
「ごめんなさい。」亜希がいう。
片岡は
「バカだなあ。何で亜希が謝るんだよ。大丈夫だよ。お母さんだって怒んないよ。」

「さあ、帰るか、亜希。」
うなずく亜希。
「よし、じゃあ、家まで走るぞ。ビリは掃除当番。」四人は駆け出して行く。

あいのうた8一方洋子は同じ橋を渡っていた。
「人から見たら、何で命を粗末にするんだと、そう思うんだろうと思う・・・・」
片岡親子がすれ違って行く・・・・
「・・・・でも、私はなんだかもう、疲れていた。これから先、生きていたからって、良いことがあるとは思えなかった。自分は人から愛されることもないんだ。自分には絶対幸せはやって来ないんだと、思っていた。」
靴を脱ぎ、欄干に手を置く。そして上って行く。
「人はもう一度、いや、何度でも生き直せるんだと。どんな人でも、幸せになれるチャンスがあるのだと、この時はまだこれぽっちも思えやしなかった。そう、この時はまだ。」
「サヨナラ。」そう言って、洋子は川へ飛び込んだ。


片岡は家に戻り、三人の子供の寝かせる。亜希の目には涙が・・・

「行ってきていいよ。」
と大が言った。

行ってきていいよと言ったのは「海鮮米問屋『竃』」のことだった。
その頃その店には飯塚と柳沼が飲んでいた。
「思ってるでしょ。俺じゃなくて、相棒が片岡だったら、絶対に犯人を逃がしゃしなかったって。ねえ、思ってるでしょ。でも、しょうがないじゃん、片岡がさ、どうしても警務課に移動したいって署長に言うからさ、入れ替わりに俺がそうなっちゃったわけだし。ねえ。やっぱ、思った?片岡だったらって。」飯塚の執拗な問い掛けに、いやいや柳沼は
「思いました。」
「やっぱりなあー。」と笑い出す飯塚。
「思ったんだ。」今度は神妙に言う飯塚。あきれる柳沼。
と、そこへ片岡が現れる。
「どうだった初日は?」
「どうもこうもないよ。聞いてくれ片岡。って言うかお前のせいだよ。」
「なんだよ、それ。」

あいのうた9その頃川へ飛び込んだ筈の洋子がずぶぬれで、はだしで橋を歩いている。当然か、身投げした時に置いておくからね。
ハァ、ハァ、と息を切らしている。
「生きてるし、泳いでしまったし、潜水得意だったし。」と、とうとうしゃがみ込んでしまう。
そして道路の向かいはちょうど片岡のいる店だった。

で、片岡は柳沼の「何で移動なんかに。」の問い掛けに、
「まあさ、しょうがないじゃないか、いろいろあんだよ。」
「何ですか、いろいろって?そりゃ、奥さん亡くなって、いろいろあったと思いますけど、でも、先輩言ったじゃないですか、俺は一生現場を離れないって。何で急に?」柳沼が問う。
飯塚が、
「何とかなってたんだろ、子供たちのこと。もう三年か、かおりちゃんが亡くなってから。」
「だからさ、いろいろあんだよ。と、いつもの癖で、タバコを探すんだけど、止めたんでした。」
「タバコを止めたんですか?タバコを止めるぐらいなら、死んだ方がましだって言ってたのに」柳沼が言う。
「柳沼、死んだ方がましなんてことは、世の中には無いの。」
とそこへ、ずぶぬれの洋子が店に入ってきた。そして柳沼のとなりの席に座る。
「ビール。」店員がうなずく。彼女の迫力に押されてる?
「あのー、どしたの?大丈夫?どっから来たのかな君?はだしだよ。」片岡が聞く。
「川かな。」飯塚が言う。それは間違いないですけど。(笑
「川か。なるほど。で、どうしたのかな?溺れた?」
みんなが驚いている中、ビールが出されて、それを一気に飲む。
「どうしたのいったい?話してごらん。俺達怪しい人じゃないから。警察の人だから。」
洋子の目はうつろになり、とうとう後ろに倒れ込んでしまう。大の字に!!

洋子は救急車で病院へ運ばれ、橋から彼女の靴が発見され、自殺を図ったことがわかる。

病院のベットで目が覚める洋子。あたりを見回し、そして見つけたものはベットに貼ってある名札。しかし、名前の欄は「?」だった。

そこへ三人がやってきた。
「目が覚めた?」片岡が言う。
「大丈夫ですか?」柳沼が言う。もしかして一目ぼれ?(笑
「もしもーし。」飯塚らしい。

「何で死のうとしたりしたの?まあ、良かったな、助かったから。君名前は?」
洋子の脳裏にファミレスで言った言葉が浮かんでくる。

わからないふりをして再び、眠り込む洋子・・・・

警務課で苦労している片岡の所へ柳沼がやってきた。
「該当する捜索願は出てませんでした。外傷はないんで、退院は出来ると思うんですけど、記憶がないわけですから、帰る所もないわけだで、こっからは福祉施設で面倒見てもらうことに思います。すぐってわけではないんですけど。追い出したりはしないでしょう。あんな、綺麗な人。」
「そっか。うん?」綺麗な人ってよけいじゃない。(笑
「うん?」

その頃病室では洋子がベットについている名札を改めてみて、「?」であることを確認。
「違う人生。」
笑いながら起き、点滴をはずす。出かける準備をしていた所へ片岡がやってきた。
どこ行くの?」
「あ、え、いや、どこって・・・」
「覚えてないんだろう?何にも。」うなずく洋子。
「じゃあ、行く所もないだろ。」黙る洋子。
「また、死のうとか思ってないだろうな。」黙る洋子。
「よし」

連れて来られたのは片岡の家だった。子供たちの不思議そうな顔。(笑
「と言うわけで、彼女はしばらくここにいることになった。彼女が自分が誰だか思い出すまでな。はい、よろしく。」
「あ、ちょ待って。何言ってんの?」
「新しいママ?」亜希が言う。
「エー。」驚く洋子。
「そんなわけないだろ。」大が言う。
「そう、そうよ。」
「何言ってんだ、亜希。違うよ。」
「良かった。」亜希がうれしそうに言う。
「はあ、あのさー。」
「可愛いでしょ、うちのこ」
「何、勝手に決めてんの。」
「だって、他に行く所ないんだろう。それが一番良いって。」
でもね、ってかさ、嫌いって言うか、苦手なものが二つあるんだけど。」
「何?」
「ガキと犬。」
「うそー、世の中にいるのそんな人。」
「いるわよ。」
「そういう記憶はあるんですか?」大の鋭い突っ込み。
「え?あ、あのー、何となくそんな感じがするだけだけど。」ちょっと慌てる洋子。
「とにかく飯にしようか。」
「え?」

あいのうた13出された飯はオムレツ。美味しそう。
「何見てんのよ。」
そこへ、犬が洋子の足をなめる。
隼がけっちゃっぷを出そうとして、思わず洋子にかけてしまう。

子供たちが仲良く後片づけをしている。それを見て洋子は
「私が洗うわよ。」
「あ、わるいね。」
「別に」
「そうだよね。君も何もしないでここに泊まってるってのも、居心地悪いだろうしね。うん、家事を手伝ってもらうってことにしようか。そうしよう。えっと、寝るのはとりあえず、ソファーで良いかな?あ、パジャマか?お母さんの持ってきて、サイズ、たぶん大丈夫だから。」
「お母さん?」
「僕の奥さんね。三年前に死んだんだ。」しかし、笑顔を絶やさないね、片岡さんは。(笑

「亜希、お母さんのパジャマ。」
「ダメ。」亜希が言う。
「そっか。ダメだって。」
「いい。いらないし。」
「あ、これじゃあ、俺んだから。これ使って。」
「どうして?」
「なにが?」
「どうして私をおいてくれるの?」
「だって、行く所ないんだろう?そっちこそどうすんだよ。」
「そりゃ、そうだけど・・・」納得のいかない洋子。片岡は当たり前のことのように言っている。

夜、与えられたソファーで、これまた与えられたパジャマを着て寝ている洋子がうなされている。
驚く洋子。

洋子が寝ているそばて、片岡一家が見つめている。
「自分が誰だか、わかんなくなっちゃって、誰も知っている人いないしさ、優しくしてやんないとな。わかったか?」
うなずく子供たち。
「よし、飯にしすっか」

なぜか病院に花束を持ってきている柳沼。お目当ては洋子か。病室に入って洋子がいないことにびっくりする。

ファミレスに現れた片岡。有る女性に「おす、房子ちゃん。」
「どうしたの?あっ、移動したんだって。」房子(和久井映見)が聞く。
「うん、お前さー、その制服はないじゃないのか?」はっきり言ってそう思います。(笑
「エー、そうおう。可愛いじゃない。あたし好き。」かなり無理がありますよ。(笑
「だから、可愛いから、その制服はないんじゃないのかって、言ってんだよ。」
「ごめん、意味がわかんないよ。」
「だから・・・・、ちょっと頼みがあってさあ、」
「うん、いいよ。」
「何も言ってないだろう。何も考えないでそうやってすぐ良いよって返事すんな。なんだからバカな男にくっついちゃって、失敗するんだろうが。考えろってもう少し。」
「ごめんなさい。で、なあに、頼みごとって。」
「うん、あのさ・・・」

まだ寝ている洋子。
洋子を見ている房子。びっくりして起きる洋子。
「ねえねえ、記憶喪失なんだって。ねえ。」
「え、」一瞬なんのことだかわからない洋子だが、すぐに思い出し、
「え?あー、あー、まあ。」
「へー、あるんだね。ドラマみたいだよね。なんかかっこいいね。」うれしそうな房子。興味津々って感じ。
「どんな感じ?記憶がないって。」
「どんな感じ?」
「だって、何にも覚えてないんでしょ。ねえ。それで、どんな気分?」
「イヤー、うんー、」
「でも、日本語とかは覚えてるんだー。」
「あー、そうねなんか、そうみたい。」
「エー、そうなんだ。バカにはなってないんだ。」(笑

「どっかにヒントはないかなー」と洋子の服を調べる房子。
「あのさー」
「ちょっと見せて。」洋子の身体を調べる房子。
「何、何?」
「特徴ないかなって思って、入れ墨とか、なんか変わった形したあざとか。」
「あんたいったい誰?って言うかばか?」やっていることはかなりバカっぽい。(笑
「どっち?どっちから答える?名前は榎本房子、死んだかおり、ここんちの奥さんとは親友だったのね。で、こう見えて私婦人警官。元。で、ずーと片岡さんとは同僚で、私がかおり紹介したの。だから今も、まあなんていうか仲良し。子供たちともね。」
「はあー」
「で、もう一つのほうだけど・・・」
「あ、いや、あの・・・」
「バカ?・・・・かな。バカ?バカかも。」
「あのさー」
「はいはい。」仲良くソファー座る二人。
「あの、近寄られると話しにくいんですよ。」
「そう?」
「あのー、何で、どうしてあの人は私をここにおいてくれるの?」
「ふん?」
「もしかして、私が亡くなった奥さんに似てるとか?」
「あー、似てない似てない。だってかおりはどっちかって言うと可愛くて優しくて温かくて、いっつものにこにこしてて、みんなを幸せにしてくれるような人だから。だから似てないよ。」
「エー、それって、私が可愛くなくて優しくなくて、温かくなくて、周りのみんなを不幸にするってこと?」あたりです。ピンポーン!!
「えーっそんなことは言ってないけど・・・・。言ってるか。そうか言ってるね。言ったね。」あいのうた14
「ままぁ、いいわよ。何、あれでしょう、私のことここにおいて、家事とかやらせてさ、家政婦代わりにすればいいかと、そういうことでしょ。」
突然房子の正拳が飛んでくる。
「あの人はそんな男じゃないよ。わかった?」
「ごめんなさい。」
「ハァ、出かけるよ。お金預かっているんだ。」
無理やり買い物に出かける房子。



あいのうた15片岡の家で歯ブラシを見つめる洋子。そして家族の歯ブラシの横に置く。四本並んだ歯ブラシを見て笑みをこぼす洋子。つかの間の幸せを壊すように子供たちの声がする。
「ただいま。」
子供たちに言われて返答に困る洋子。
「おかえ・り・な・さ・い」たどたどしい言い方だった。
と、亜希が洋子の腕を引っ張って行く。
「あったの?」亜記が囁く。
「何が?」
「亜希の宝物。お母さんに買ってもらったの。お誕生日に。あのね・・・」といって写真を見せる。そこには川へ落としたバックが写っていた。
「橋から落としちゃったんだ、川に。」
「川?」
「川の中から来たんでしょ?」確かにそうです。(笑
「えっ?あー、それで。」
「ねぇー、あった?」
「知らないわよ。何でこそこそしゃべってんの?」
「だって、亜希がずっと泣いてたらみんな心配するじゃん。でも、亜希はほんとは哀しいの。ほんとは泣いてるの。深い川?」
「えっ?」
「亜希には無理かな、取りに行くの。」無理でしょう、いくらドラマでも。(笑
「泳げるの?」
「ばた足で三十メートル。」
「死ぬね。確実に。」
「死ぬのはダメだよ。みんなが泣くもん。」
「じゃあ、諦めれば。」物悲しそうな亜希。思いにふける洋子。

スーパーにいる片岡。そこへタイムサービス。室がる主婦。片岡は近づけない。まあ、主婦のパワーには勝てませんよ。(笑
今晩のおかずは何かな?
あいのうた17片岡家では子供三人が遊んでいる。そこへ隼が
「お腹空いた。」
結局洋子は料理の準備に取り掛かる。しかし、明らかに手つきが危なっかしい。心配そうに見つめる子供たち。しかし、子供にもあきれられる手つき。
そこへ救いの神、片岡が帰ってくる。
「えーっ、飯作ってくれてんの?」
「たぶん・・・・」私なら食いたくない(笑

四人は食卓について、「いただきま。」と言って洋子の料理に手を付けるが・・・・
手が止まる。
「まずいわけ?」
「いや、いや、そんなことないよ。」
「まず。」亜希が吐き出す。つられて大も吐き出す。
作った本人も吐き出しそうになる。
隼がケチャップをかけようと降り始める。あの時の悪夢が・・・・
「ちょっとまって・・・」言うが速いか遅いか、時すでに遅し。ケチャップは再び、洋子の服へかかる。静まり返っていた食卓に笑いが戻る。
洋子はケチャップをもって隼を追いかける。思わず、大にかけてしまう。もうこのあとはいつものパターン。みんなであるもの振りかけ廻す。何もかも忘れられる時間ですね。

子供たちはお風呂へ。
イヤー、これは大変だ。落ちないわ。しかし、まずかったね、料理。あー、あれなんじゃないの、大金持ちでさ、こう家ん中にシェフがいるようなね、家のお嬢さんじゃないかな?早く思い出せるといいよね。あ、別に焦る必要はないから。あの、それまで全然気にしないでいてくれていいから。」
「なんで?」
「ふん?」
「何でそんなにしてくれるの?」
「だって・・」
「だって何よ。」
「だって一人は寂しいよ。でもさ、まあ、覚えてないのに言ってもしょうがないかもしれないけどさ。」
「何?」
「自殺はダメだな。絶対ダメだ。絶対。」
「何で?」
「君の親がさ、悲しむしさ、そうじゃなくても、いろんな人がさ、悲しむよ。残された人はさあ、死んだらさあ。」
「ばっかみたい。」
「うん?」
「いいじゃん別に、死にたければ死んだって。止めてよね、生きたくても生きられない人がいるにとか。アホみたいなこと言うの。生きてればいいことがある?何でわかるんだよ、そんなこと。・・・だいたいさ、何なのこの家は。よくわかんないけどさ、気持ち悪い。べたべた愛に満ちあふれちゃってあ、気持ちいいんでしょ。可哀想な私の面倒を見るのが。」
「寂しい。」
「え?」
「寂しい人だったんだろうなあ。きっと。」
片岡の言葉に何も言えない洋子・・・・

片岡の部屋、ひとりたたずんでいるが、やがて薬を飲む。病気にかかってる?
妻の写真に向かって、
「なんか、変なことになっちゃった。」
物思いにふける洋子・・・・

朝、子供たちと片岡を見送る洋子。
「じゃあ」

片岡の家を出て行く洋子。

あいのうた20診察を受けている片岡。
「警務課か」医師の牧野(岸田今日子)が言う。
「一分、一秒でもあいつらと長くいてやりたいし。」
「そう。」
「あ、でも、警務課もさ、大切な仕事なんだよ。」
「そう。」
「先生には世話になりっぱなしだね。かおり、最後まで診てもらってさ。今度は俺だしね。でもね、先生、納得いかないよね。納得いかないよ。かおり死んで、三年しか経ってないのにさ、今度は俺だもんね。そりゃないよ。残酷すぎるよ。あいつら、あんな小さくて、やっと、やっとさ明るくなったんだよ。かおり死んで泣いてばっかりいたのがさ、やっとさ。それなのに、あと半年したら、今度俺がいなくなるんだものね。どうなるんだあいつら。どうするんだろう。死にたくないなあ。死にたくないよ。先生。ごめん。ここ来るとさ、こんな話出来るの、先生だしさ。大丈夫だよ俺は。大丈夫。

あっさり片岡の病気にことが語られましたね。だから、洋子へも必死なんですね。

洋子はデパートの遊園地にいた。そこから覗いた望遠鏡で、片岡の家が見えた。そしてちょうど片岡が戻ってくる所だった。
中へ入った片岡が慌てて出てくる。子供たちもだ。
「探してるの、わたしを?
片岡たちは手分けして、洋子を探していた。子供のころの家出の記憶が脳裏に写る。
「何よ、ばっかみたい。」強がる洋子。

飯塚から、洋子がかつて飛び込んだ橋から誰かが飛びこんなと言う情報がもたらされる。慌てて現場に向かう片岡。

あいのうた21橋に着いた時には人だかりが出来ていた。橋には再び同じように、彼女の赤い靴が置いてあった。
「あのバカ。」
川の中へ入って行く片岡。必死で叫ぶ片岡。とそこへ浮かび上がってくる洋子。
「バカやロー何考えてんだよ。何で死のうとしたりするんだ。何でだよ。もったいないじゃないか。もったいないよ、命が。命がさ。なあ、止めようよ。そんなの止めよう。生きよ。生きようよ。な、生きよ。生きようよ。生きるんだよ。なあ。」洋子を抱きしめる片岡。

橋の上で見守っていた亜希が
「あっ、私のだ。」と指さす。洋子の手には亜希が落としたバックがあった。

片岡の病気は驚き。初回からいきなりですから。
房子さんのキャラはいいですね。洋子と対照的だし、面白い。バカっぽさもいいですね。

初回を見た限りでは面白かったです。いきなり、洋子の過去の話は良かった。あれでぐっと惹き付けられた感じです。

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コメント

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17 ■あみさんへ

初めまして。

>↑すごいです!!画像あり、細かくストーリーも書き起こされていて。

ありがとうございます。二度と出来ないかもしれませんが・・・(笑

>特に和久井さん演じる房子がいい味出してると思います。

ほんとですね。いきなりあの格好ですし、性格も変わっているし。面白いですね。
ドラマが楽しくなりそうです。

16 ■ryukkaさんへ

初めまして。

>すごく細かい書き起こしにびっくりしました∑(゜□゜)

もう二度と出来ないかも・・・・(笑

>日テレ見てると随所にこのドラマの次回予告が流れているのを見かけますが、そのたび楽しみになってます!

楽しみなドラマが出来ましたね。次回がほんと楽しみです。

15 ■ぽたぽたさんへ

初めまして。

>私が感激したラストのシーンがっっ!!
やっぱり美しい場面ですね、日本の河川とは思えない(爆)

ありがとうございます。改めて観ると、きれいですね。(笑
でも良いし-ンでしたね。

14 ■まりこさんへ

こんにちは。

>片岡の病気は、私も驚きました。

いきなり初回から、余命半年とは、驚きました。
これからどうなるのか、楽しみですね。

13 ■はじめまして!

TBありがとうございました。
↑すごいです!!画像あり、細かくストーリーも書き起こされていて。
ドラマのほうは、主演のお二人も良いですが周りの方たちもなかなかですよね!
特に和久井さん演じる房子がいい味出してると思います。
これからも、お邪魔させていただきます♪

12 ■はじめまして。

TBありがとうございます!
すごく細かい書き起こしにびっくりしました∑(゜□゜)
も一回ドラマを見た気分ですv
日テレ見てると随所にこのドラマの次回予告が流れているのを見かけますが、そのたび楽しみになってます!

11 ■はじめまして^^

TBありがとうございました!

画像のキャプチャー、お疲れ様です。
私が感激したラストのシーンがっっ!!
やっぱり美しい場面ですね、日本の河川とは思えない(爆)

10 ■こんばんは

TBありがとうございます。
片岡の病気は、私も驚きました。
今後、洋子や、片岡がどんな風に変わっていくか楽しみです。

9 ■しおんさんへ

初めまして。

楽しみなドラマですね。今後が期待されます。

8 ■はじめまして

TBありがとうございます。
TBさせていただきました。
「あいのうた」次回も楽しみです。

7 ■ads(あず)さんへ

こんにちは。

>naomiさん、頑張っちゃいましたね!
このクオリティで、今後も・・・(無理ですか?^^)

無理かも・・・(笑
でも、がんばります。

>ところで、画像はDVDレコーダー録画?
それとも、パソコン録画?

パソコンです。私自身が使っているのは無理なんですが、主人が使っているのは可能なので。そっちで録画してます。画像はそちらか持ってきます。
視聴はDVDレコーダーの方でしてます。

6 ■TBありがとうございました。

とても詳細なストーリー&絶妙なツッコミを思いっきり楽しませて頂きました!
このドラマは初回から全てをさらけ出してしまったかのような潔い構成だったので、俺自身見ていて本当にビックリしたのですが(笑)、でも今のところは秋クール・ドラマNo.1となりそうな予感がしますので、来週以降も笑えて泣けるドラマの王道をどんどん突き進んでいって欲しいと思います!!

5 ■TBどうもです!

naomiさん、頑張っちゃいましたね!
このクオリティで、今後も・・・(無理ですか?^^)

ところで、画像はDVDレコーダー録画?
それとも、パソコン録画?

4 ■クルスさんへ

こんにちは。

>時間があり次第また寄らせてもらいますね。

こちらこそ、寄らせてもらいます。

>す、凄い(^_^;
主婦でお忙しい方が、さぞかし大変だったと思います。
私の記憶だけではここまでは行けませんね(^_^;

さすがに記憶だけでは無理ですね。(笑
ただ、やたらにだらだら書いてしまって、収拾がつかなくなったと言うこともあります。(笑

>久々の玉置さん、良かったですよね。
ちょっとお久の菅野美穂さんも良かったですね。
特に素っぽい性格が。
美穗さんの本性に見える洋子さんに吹きました(笑)

玉置さんは良いですね。味があります。雰囲気がいいですね。

菅野さんもお久しぶりですよね、でも、彼女は元々うまい役者さんだったので、安心感がありますね。

>第一話からほとんど展開明かされたようなきがします。
これから大丈夫なのかな?

ほんと一話で、何もかも出そろっちゃった感じですね。大丈夫なのかなって感じですね。まあ、期待しましょう。

これからもよろしくお願いします。

3 ■こちらでは初めまして!

どうもこんにちわ~。
「混沌と勇気日記。」の管理者のクルスです。
時間があり次第また寄らせてもらいますね。

す、凄い(^_^;
主婦でお忙しい方が、さぞかし大変だったと思います。
私の記憶だけではここまでは行けませんね(^_^;
久々の玉置さん、良かったですよね。
ちょっとお久の菅野美穂さんも良かったですね。
特に素っぽい性格が。
美穗さんの本性に見える洋子さんに吹きました(笑)
第一話からほとんど展開明かされたようなきがします。
これから大丈夫なのかな?
ではでは、これからもよろしくお願いしますね。

2 ■こゆきさんへ

こんにちは。

>久々のタマキさんなので、注目してたドラマだったんですけど見逃してしまいました。よく内容が分かってよかったです。

ありがとうございます。ただ、だらだらと書いていたら、長くなってしまいました。(笑

>タマキさんって音楽も演技もいいから、またテレビに出てきてほしいーなー。

タマキさんはいい味してますよね。役者としても、いけますよね。

1 ■久々のタマキさん

久々のタマキさんなので、注目してたドラマだったんですけど見逃してしまいました。よく内容が分かってよかったです。
タマキさんって音楽も演技もいいから、またテレビに出てきてほしいーなー。

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