投資信託を買った後は放ったらかしでいいの?? | FPギャラリー(資産を作る大阪の実践派ファイナンシャルプランナー伊藤尚徳のブログ)

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皆さんこんにちは。


今日は金融商品を購入した後のメンテナンスの基本についてお話していきます。


資産運用をするのに大きなリスクは取りたくない、だけどリターンは欲しいという様な方がよくミドルリスク・ミドルリターンで投資信託を買ってらっしゃるのをお見受けします。


私が普段資産運用のご相談をお受けした際に、お客様が既に証券会社などで投資信託を買ってらっしゃる方もいらっしゃいます。


『銀行員や証券会社の営業マンがやたらと営業してきておススメされたので、よく分からないけどこの投資信託を買いましたがこれってどうなんですか?』というご質問をよく受けます。


その方に私はまず、『ではあなたの投資してらっしゃるその投資信託はその先で何で運用されていますか?』と聞く様にしています。


『いや。。あの。。。なんか分からないけどなんとかグローバルなんちゃらって言ってました。。。笑』


『ははは。。。^^;そうなんですね』


といったやりとりが非常に多いのを実感します。


まず、投資信託というのは勿論いろんなリスクがある金融商品の一つです。


シンプルな商品設計のものから、かなり複雑なものまで。

また、リスクの高いものから低いもの、手数料の高いものや安いものなどなど非常に多くの種類があります。


資産運用でこういった金融商品を買う際に絶対に意識して頂きたいのは、その商品を買った先で、投資したお金は実際にどこの国の何で運用されているのか、それは市場の動向によってどういった動きをするのか、最低限そのぐのぐらいは把握しておかないといけません。


投信信託を購入したその先でそのお金は株式で運用されているのか、債券で運用されているのか、不動産なのか、そしてそれは日本国内なのか、その他の先進国なのか新興国なのか、そういった種類が分からない限り、リスクが高いものなのか低いものなのかの判断すら付きません。


まして、この激動の世界情勢の中、単なる成長率などだけではなく各国の金融政策によっても市場は大きく反応します。


例えば、為替が円安にふれる事で自分の投資信託にはどういった影響があるのか、例えば米国の金利が上昇したら自分の投資信託に影響が有るのか無いのか、ギリシャの債務問題はどう影響するのか、アベノミクスの金融政策がどうなれば自分の投資信託に影響があるのか、GPIFの動きはどうなのか、などなどいろんな動きによって常にメンテナンスをしていかなくてはなりません。


それらのメンテナンスは、まず自分の投資信託がその先で、どの国の何で運用されているのか、きちんと把握をしておかないとそのメンテナンスが出来ません。


投資信託はその商品さえ選んでしまえば、その先の具体的な銘柄選びはプロにお任せできます。

ですが、そもそもの投資信託その物を選ぶのはお客様ご自身なのです。


ですのでこれは本当に最低限ですが、実際にどこの国の何で運用をされているのか、これは必ず把握しておく様にしましょう。


そしてそのメンテナンスをしていく訳ですが、資産運用はその年齢(世代)によって負えるリスクの範囲も変わってきます。


一般的には20代などの若い世代は比較的リスクは取れる世代ですが、60代などの高齢世代ほど、どんどんリスクを取れなくなっていきます。

年齢がいくにつれてだんだん失敗が許されなくなるからです。


通常はそういったリスク管理をするのに、自身で持っている金融資産の内訳の割合を決めてポートフォリオを組むわけです。


例えば分かりやすく簡単な例を出すと、株式が60%で債券が40%などといった具合です。


例えば1000万円の金融資産のうち、600万円が株式で400万円が債券という割合で投資したとします。

(分かりやすくする為に例題上では預貯金や保険などは省略)


最初はこの割合で投資をしたとしても、いずれ時間が経てばこの割合は放っておけばどんどん崩れていきます。


例えば、株式の割合が増えて債券の割合が減ってくるなど(逆も有り)、株式が70%になって債券が30%になってきたりする訳です。


そうすると、元々の60:40の割合よりも株式の割合が多いという事はそれだけリスクが高くなっていきます。


なので元々決めたリスクの範囲に戻してあげる必要が出てくる訳です。

70:30になってしまった割合を、元々の60:40に戻してあげないといけないのです。


こういう様に崩れたバランスを元のバランスに戻してあげる事を『リバランス』といいます。

このリバランスというメンテナンスは実はすごく簡単で効果は絶大です。


皆さん、投資をする時には通常は安く買って高く売れば利益が出ますよね。


先ほどの例で言うと、株式が増えて債券が減ったという事は、通常は株式は高くなって債券は安くなっています。


それを元の60:40の割合に戻すという行為は、高くなった株式を売却して安くなっている債券を買うという行為になります。


自動的に高くなったものを売って安くなったものを買うという事です。


通常このリバランスという行為は自動的にそういう事が出来ていきます。


ですので資産運用で、より良い成績を挙げたかったら、このリバランスという行為をするだけで非常に簡単に効果が挙がりやすくなります。

それをやるのと放ったらかしでやらないのでは運用実績は雲泥の差になるでしょう。


だからこそ投資信託に投資をした場合は、定期的にご自身のファンドのポートフォリオを意識して、そのバランスが崩れたら、リバランスをしていかなくてはなりません。


これは単に元々のバランスに戻してあげるだけなので非常に簡単で初心者でも難なく出来ます。

資産運用初心者の皆さんも是非ご自身のポートフォリオを意識してリバランスしていきましょう。


これがリバランスというものですが、そもそもこの元々の例題の60:40という割合自体が時代にそぐわなくなって来たら、その元々の割合自体を見直す事を『リアロケーション』といいます。


このリアロケーションはリバランスとは全く違って、知識やノウハウ、タイミングなどが必要でちょっと難しいものになります。

それらのリアロケーションをする際に、冒頭でお話した様に自分の投資信託がどこの国の何の種類で運用されているのかを必ず把握しておかないといけない訳です。


投資信託を買う場合は金融機関の営業マンにお任せではなく、最低限このぐらいは分かっておきましょう。


というわけで今日はリバランスの有効性についてお話しました。


さて、今日はちょっと寝不足なのでそろそろ帰ります。


ではまた!!


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