臨床動作法とEMDRによるトラウマ治療専門、メンタルヘルス研修とEAP

臨床心理士・臨床動作士・EMDRパート2修了・臨床発達心理士が臨床動作法とEMDRによる個人向けトラウマ治療と、動作法や社会的意味づけによる企業向けメンタルヘルスに関して説明します。


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みなさんこんにちは。今回はあまり聞いたことのないであろうカリギュラ効果についてお伝えします。



カリギュラとは、ローマ帝国の第三代皇帝の名前です(日本語での表記はカリグラが主)。彼の異常性を映画にしたのが「カリギュラ」(1980年)です。臨床心理学・精神医学的には彼の異常性が何らかの精神疾患によるものなのか、異常性愛や人格障害的なものなのかということがテーマになりますが、マーケティング分野や経営心理学的にはカリギュラは、カリギュラ効果というものとして登場することになります。



カリギュラの撮影が秘密裏に行われたことや、ニューヨークでの映画館買い取り上映のエピソードなどからカリギュラ効果とは、隠されるとかえってそれを見たくなる、という効果を指します。



日本人的には、「浦島太郎効果」と呼んだ方がいいような気がしますし(浦島太郎も乙姫さんから「この箱はどんなことがあっても開けてはいけませんよ」と言われているのに開けてしまいます)、「鶴の恩返し効果」(機織りの場面を覗いてはいけませんと言われているのに覗いてしまう)と呼んでもいいかもしれませんが、ウラシマ効果は物理学用語ですでに存在するので使われなかったのかもしれませんね。



今最もポピュラーなカリギュラ効果はたぶん、「袋とじ」だと思います。少年雑誌からグラビアものまで利用されています。特に男性向け成人雑誌には多いかもしれませんね。



さて、このカリギュラ効果は近年のWebマーケティングの分野でも活用されています。例えば「取扱注意!見ないことをお勧めします」や「本気の人以外閲覧禁止!」といったコピーでクリックを誘導したり、会員限定サービス、といった手法で「見たい!」と思わせるテクニックとして使われています。



この手法は、使い方によっては絶大な効果を発揮します。それは、見せて、見せて、これでもかと見せておいて、最後だけは見せない、というやり方です。



こうすることで、まず、コミットメントを生み、抵抗感を減らし、ゼイガルニク効果を生み、最終的にカリギュラ効果につなげることができます。



簡単に言うと、その商品・サービスに対して自己関与することで「自分はそれに近い」と思わせ、その後は「見ようか見まいか」一から悩まないようにして、盛り上がりの途中で切られると最後まで見たくなるように仕向けて、最後に「見ちゃダメ」といわれる、ということです。



そうなると、どうしても「見たい」と思いたくなるのが人の心理の不思議なところです。最初に「このサービスを10万円で買いませんか?」と言われて買う人は皆無でも、「無料サービスです、いかがですか、いいでしょう? もっといいのが10万円です。」と言われると、つい買ってしまいたくなりますよね。10万円は、そのサービスに対する価値というよりも、その人にとってのコミットメントを完結させるための費用として計算されます。



ですから、この方法で賞品・サービス価格を考える場合、人の悶々とした気持ちを晴らすためにその人はいくら払うだろうか、ということが価格設定の問題になります。



これでいうと、「見せて、見せて」という段階にいくら投資したかということで、最後まで見たい、完結したいというモティベーションを上げることができますから、商品開発以上にエネルギーを注ぐ必要があります。



 



以上、販促やマーケティングネタでしたが、これは使い方次第では500円の壺を100万円で売るテクニックにもなります。本来価値がある商品・サービスを売ることが人のため、社会のためになると考えている方は是非実行してみてください。



カリギュラ効果の仕込み方について興味のある経営者の方は、



http://iproduce.xsrv.jp



をご覧いただくか、



mail@iproduce.xsrv.jp



までご連絡ください。



 



最後までお読みいただきありがとうございました。


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