1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
2014年11月07日(金)

『モロー博士の島 他九篇』

テーマ:ファンタジー・SFとか

『モロー博士の島 他九篇』 H・G・ウェルズ/著, 橋本槇矩・鈴木万里/訳,岩波文庫(1993)


第1刷が発行されたのが1993年らしい。本作をあまり書店で見掛けた覚えはなかったのだが,今年になって第7刷が発行されたらしく,たまたま遭遇。で,購入。


2か月ほど前に読んだのだが,この記事を書くにあたって目次を見返してみた。9篇の短編の題名を見てその内容を思い出せるのは表題作を含めて2,3篇だが,冒頭部分を読み返すと全作思い出すことができる。記憶の断片が残ってた??・・・ってことは,2か月前私はこの本をかなり面白く読めていたってことなんだろうな・・・。


表題作の「モロー博士の島」は,昔よく深夜放送(?)で見たB級映画の印象が強い。この原作を読んだ際にも映像が浮かんだ。


巻末では,『ロビンソン・クルーソー』や『ガリヴァー旅行記』といった冒険ユートピア小説とこの「モロー博士の島」を比べていて,先の2作がダーウィン以前であったのに対し,「モロー博士の島」がダーウィン以降であることにより,決定的な違いが生じている,と解説されている。この解説もなかなか面白かった。


AD
いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)
2013年12月25日(水)

『ある日どこかで』

テーマ:ファンタジー・SFとか
SOMEWHERE IN TIME (BID TIME RETURN) 1975
『ある日どこかで』  リチャード・マシスン/著、 尾之上浩司/訳、 創元推理文庫(2002)


『鞄図書館 2巻』 作中に出てきたとき、読みたいなと思って購入しておいた。


タイム・スリップもの。

タイム・スリップの方法については、他の同種の作品ではほとんど見たことのない独特の方法が用いられている。このタイム・スリップの仕方自体も物語に深く関係する。それが、タイム・スリップ・モノの成否を決めることにもなる。。。



脳腫瘍で余命半年を宣告された脚本家のリチャードは旅に出た。旅の途中、あるホテルで、75年前の女優の写真を見た。それ以来、その女優の虜となる・・・・・。


リチャードは時間を超える旅を試みる。。。

そして、75年前のそのホテルで女優エリーズと出会う。。。



いやいやいやいや、こりゃ、ラブ・ロマンス小説だぜ。

世界幻想文学大賞を受賞した作品ってことだったんで、もっとSFチック、ファンタジックなものを想像していた。もちろんそういった側面もあるが、ラブ・ストーリー要素がかなり強い。

だが、不思議と嫌いではない。

いや、正直言うと、結構イイ!

中二男子も初老男も、女性に対する願望はさして変わらんだろう、と思うと、この作品はある種、男の理想を描いている。

もしかして、女性の理想も??(それは無いか?)


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2013年12月14日(土)

『いじわるな天使』

テーマ:ファンタジー・SFとか

『いじわるな天使』  穂村弘/著、 アスペクト文庫(2013)

私にとって“今年の新発見作家”となったホムラの童話集。

題目通り、シニカル、リリカル、マジカルな内容の話が15編。平均すると1篇が10ページ以下。



読み終わって1か月以上経つ今でも記憶に残っているのは、「僕の夏休み」という作品。


小学生の“僕”が夏休みの自由研究に選んだのは、「恋愛」。

僕は、担任の小林先生のネット上でのハンドルネームを探り当て、他人になりすまし、ネット上での先生との「恋」が始まった・・・・。
液晶ディスプレイの世界で二人の会話は弾んだ。

やがて、先生と会う約束をした“僕”は岬の灯台に行った・・・・・。


・・・・・結末がなかなかイイ。


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2013年12月02日(月)

『地球の長い午後』

テーマ:ファンタジー・SFとか

『地球の長い午後』  ブライアン・W・オールディス/著、伊藤典夫/訳、ハヤカワ文庫


書店で平積みになっていたのを見て気になった。で、手に取って裏表紙などを読んでいると、どうやらSFの古典らしいことがわかった。今年になって出てるのは、文庫復刻版らしい。

でも、その時は購入しなかった・・・。


後日、フトした思いつきから、以前購入して机の下に積んであるハヤカワ・SF・シリーズ の幾つかを引っ張り出してみた。その中に本作があった!

で、読んでみた。

私が読んだのは、ハヤカワ・SF・シリーズNo.3139:昭和46年(1971年)発行の第3版。


遠い未来。太陽が膨張して地球は超温暖化・・・、しかも自転が止まって半球が常に太陽に曝されている・・・、という状態。

昼側の地球では、強烈な放射線の下で動物はほとんど死滅し、植物が繁栄している。

大陸は、生存競争に勝ち残ったたった1本の巨大樹に支配され、その巨大樹の周辺や樹上でその他のより小さな植物が様々な形態を採って広大なジャングルを形成している。

ほんの僅か、生き残った動物のなかには人類も含まれた・・・。


ボディ・サイズは小さくなり、全身が緑色に変化した人類。

そんな人類の1人として、わずか数人の部落に生まれたグレン。生来の知性と好奇心と反骨心を持つ

グレンは部落から追い出され、冒険の旅に出ることに・・・。

物語の壮大さ。未来の地球を描写する独創的なアイデア、イメージ。生命やヒト、そして知性、知能と云うものに対する洞察の鋭さ。

本作の著者=ブライアン・W・オールディス、1950・60年代に活躍したイギリスのSF作家ということだが、物凄いイマジネーションを持った人だったんだ。

お薦めです。


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2013年11月24日(日)

『夢幻諸島から』

テーマ:ファンタジー・SFとか

『夢幻諸島から』  クリストファー・プリースト/著、 古沢嘉通/訳、 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ(2013)


ドリーム・アーキペラゴ(=夢幻諸島)と呼ばれる仮想の惑星世界で繰り広げられる人間たちの所業を描いた短編物語の連作集。


各短編全体を通して、

●時間勾配のゆがみが原因で、精緻な地図の作成が困難な世界であること。

●国家は北の大陸に存在し、国家間の争いが絶えないこと。

●だが、物理的な戦争は南の大陸で行われていること。

●北と南の大陸の間の広大な海域にあるのが<夢幻諸島>であること。

●夢幻諸島は非戦闘区域であること。

・・・と、まァ、かような統一的な設定がなされている。


どの短編も何処かしら、何かしら関連している。

先に読んだ物語の謎が、数編後で読んだ物語で判明したり・・・。

その逆に、先に出てきた物語で語られたコトガラが、数十ページ後の物語の帰結であったり・・・。帰結が先に出てきて、原因が後に出てくるっていうね・・・。

つまり、物語の配列の順番とそれぞれの物語中で生じている時制が一致していない。


互いに少しづつ関連した物語が、時制の後先に拘らずに並べられている。それが、作品全体に不思議な雰囲気を与えている。

プリーストらしい幻想的な作品。


物語を深く味わうにはもう一度くらい読まないと・・・。

互いの物語の関連性に気づいていないことも結構ありそうだ・・・。


いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2013年03月09日(土)

『都市と都市』

テーマ:ファンタジー・SFとか

『都市と都市』  チャイナ・ミエヴィル/著、 日暮雅通/訳、 ハヤカワ文庫SF(2011)


驚愕の小説、という評判の本作。


同一の地理的条件上にパッチワーク状に重なり合った二つの都市国家、ベジェルとウル・コーマ。

同一地区、同一の建物内にさえも異なる国家が交錯して存在するにも拘わらず、両都市に暮らす人々は互いの都市を侵犯することの無いよう幼い頃から教えられ、相手国のモノや人を見ないこと、聞かないこと、が身に沁みついている・・・。

もし、相手都市を侵犯するようなことになった場合、それは<ブリーチ>行為といって、両国の警察機構をも超越した<ブリーチ>という組織によって拘束されることになる。。。


そんな二つの都市の狭間で起こった殺人事件の捜査を行うことになったベジェル警察のティアドール・ボルル警部補。

やがて、彼の捜査は、二つの都市の間に封印された歴史や、<ブリーチ>という組織の存在と謎、に踏み込まざるを得ない状況になって行く。。。


第1部 ベジェル

第2部 ウル・コーマ

第3部 <ブリーチ>

終章  ブリーチ


↑ このような章立てで構成された本書だが、前半部(第1部と第2部)まではホント読むのに苦労した。

何が苦労したって、この物語上で設定されているワケの判らん状況に慣れるのに・・・だ。

SF、ファンタジーには、物語進行の前提となる独自の設定や世界観の構築というのがあるのは承知しているのだが、本作の場合、それが余りにも特殊であり、その割にその状況があっさりと、さも当たり前のように描かれているので、私のように頭の固い読者は、登場人物たちの言動の根拠となる状況を把握するのに混乱してしまうからだ・・・。


ともかく、読了できたのだが、謎解きが行われるクライマックス部分に達しても、未だ物語の展開に戸惑ってしまい、単純に楽しむまでには至らなかった、ってのが正直なところだ。


この作品、SFを読みこなしてきた上級者にはイイのだろうが、いかんせん私には高度過ぎた・・・orz・・・。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2012年12月30日(日)

『ゴリアテ ロリスと電磁兵器』

テーマ:ファンタジー・SFとか
『ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器―』  スコット・ウェスターフェルド/著、 小林美幸/訳、 新ハヤカワ・SF・シリーズ(2012)

第一次世界大戦の歴史改変スチームパンク小説3部作の最終巻。

前2作の記事はコチラ ⇒ 『リヴァイアサン』   『ベヒモス』



生物の遺伝子操作技術を発展させ、様々な新生物を造り、それらを用いて文明を発展させてきたイギリスを中心とする“ダーウィニスト”陣営。

蒸気動力を用いた機器によって文明を発展させてきたドイツを中心とする“クランカー”陣営。

両陣営による戦争はヨーロッパ外の世界をも巻き込み拡大している・・・。


(2巻で)オスマントルコの革命成功の一翼を担った主人公の2人(イギリス海軍士官候補生デリン・シャープとオーストリア・ハンガリー帝国大公の息子アレック)を乗せたイギリス海軍巨大飛行獣<リヴァイアサン号>はイスタンブールを去り、東京に向かう途上のシベリア上空にいた。

二人の眼前に広がるシベリアの森林。そこは数百km四方に渡って木々が倒れている。この森林でいったい何が起こったのか??

リヴァイアサンには、このシベリアの大地から敵国クランカーの科学者を救出せよとの命令が下る。


ニコラ・テスラというクランカーの科学者による電磁兵器“ゴリアテ”の能力・威力を世界に見せることによって戦争を終結に向かわせたいと考えるアレック。

一方、女であることを隠して入隊し、その正体が周辺に明らかになりつつあるデリンは、旅の終わりを感じながら、そしてアレックへの感情にとまどいながらも、アレックが抱く戦争終結への想いに協力するのであった・・・。


二人を乗せたリヴァイアサンは、東京から大西洋を渡りアメリカ、メキシコへ、そしてまたアメリカへと戦いの舞台を移して行く・・・。



さて、このシリーズ、それぞれ1作が2段組みでだいたい450ページもある。それが3冊。長ーい作品だが、全体のストーリーは極めて単純だ。小中学生向きと云ってもイイかもしれない。まァ、全体の流れは単純であるが、一つひとつの場面に関しては細部にこだわって描いているものだから、これだけの分量になっている。

SFは世界観を大事に、細部にこだわって描いてほしいと思う私には満足のいく作品だった。

作中で描かれる生物兵器や蒸気機関兵器、そして様々なシーンがふんだんな挿絵によって表現されているのも、この物語を盛り上げるのに一役かっていた。なにより、こうした多量の挿絵が、昔読んだジュブナイルSF作品のテイストを思い出させてくれた。1年間楽しませてもらった。



ベヒモス ―クラーケンと潜水艦―
 ←第2作

リヴァイアサン クジラと蒸気機関
 ←第1作


いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
2012年12月03日(月)

『華竜の宮』

テーマ:ファンタジー・SFとか
     
『 華竜の宮 (上) (下) 』   上田早夕里/著、 ハヤカワ文庫JA(2012)

2010年日本SF大賞受賞作品の文庫化。

噂に違わぬ面白さ。


ホット・プルームの上昇に伴う地球環境の大変動により250mも海面上昇が生じ、多くの陸地が没した未来。

生き残った人類は、リソースを生命科学と地球環境学に集中させてこれらを発達させた。特に、遺伝子を自由にコントロールできるようになった生命科学は、情報通信科学とも融合し、オリジナルの脳内に人工脳までをも付随させることが可能となっている・・・。


25世紀。

人類は、主に陸上民と海上民に2分される生活形態を採るようになっていた・・・。

いずれの人々も、激変した地球環境の下で生き残るために、身体や頭脳、遺伝子に人工的な改変を加えざるを得ない。特に海上民は、水中・水上での長時間の活動が可能なように、陸上民以上に体の改変を行っている。海上民は常に双子として誕生する。一人はヒトとして、もう一人は魚船(うおぶね)と呼ばれるモノとして・・・。


主人公は日本国の外交官=青澄・N・セイジ。

そして青澄の脳にアクセスして彼の活動や思考をサポートし、本作の語りを担当するのが、青澄のパートナーである人口知性体のマキ。

陸上民を統べる組織である日本国外務省本省や日本が所属する国家連合体の特殊公館の統括官から疎まれながらも、多くの無国籍な海上民や現場の職員達から信頼される青澄。

海上民の立場を理解し、陸上民との間に生じがちなトラブルを解決することの出来る人物として、知る人ぞ知る存在となっている。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


日本国政府と無国籍海上民との間の対立を解消すべく、アジア海域の海上民の女性長ツキソメとの交渉を果たそうと奔走する青澄。海上民たちとの信頼関係を背景として、彼はツキソメとの会談に臨む。会談を果たし、御互いを認め合う両者。


そんな折、かつての中国を中心とした汎ア連合体は、海賊退治と称してアジア海域の海上民たちの虐殺を開始した。

汎ア連合体政治院の上級委員ツェン・リーは、海上民出身というコトから、国家の意思に反して、弟のタイフォンと協力して海上民の保護を画策する・・・。そして彼は青澄の力に目を付ける・・・。


新たな地球的規模のカタストロフィーが予測されだす中で、青澄はツキソメやツェン・リー、そしてパートナー:マキと協働して、人類救済計画の一翼を担う決心をする。絶望的状況下での人類の知性を信じて・・・。


ん~、スケールの大きなサイエンス・フィクションだ。今作だけでは終わらないスケール感がある。

背景設定がしっかりしているから、この世界を舞台にした物語が幾らでも作れそうだ。今後の作品も物凄く期待できる。



ブルーム・テクトニクスが題材に使われている本は以前にもいくつか読んでいる。

一応ノンフィクションらしき作品としては『日本列島は沈没するか?』   SF小説では『ハイドゥナン』
地球科学って面白いよね。



そして、この作家の作品も実は結構読んでる・・・。

『魚船・獣船』    『火星ダークバラード』     『美月の残香』

 ↑ この『魚船・獣船』は短編集。

その中で表題作となっている「魚船・獣船」は、『華竜の宮』と同一設定世界での物語となっている。

先に『華竜の宮』を読んでから、短編の方を読んだ方が、より楽しめると思う。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2012年06月30日(土)

『ベヒモス クラーケンと潜水艦』

テーマ:ファンタジー・SFとか

十日以上もほっぽっておいた当ブログ。

この間、長谷川時雨の『旧聞日本橋』と、ウエスターフェルドの『ベヒモス』を読み終えていたのだが、記事を書くのが面倒になってた。


旧聞日本橋 (岩波文庫)/岩波書店

・・・が、休日の本日、なんだかその気になったので、取り敢えず『ベヒモス』の方について書いておこう。。。

で、いきなり脱線するが、今読んでる『最も美しい数学 ゲーム理論』という本の中で、著者がトーマス・ホッブスの『リヴァイアサン』のことに少しだけ触れている(p222)。
もっとも美しい数学 ゲーム理論 (文春文庫)

↑コレとちょうど並行して読んでたのが『ベヒモス』と云うSF。

まったく異なる内容の2冊の本の間に出てきた「ホッブス」という偶然性・・・。



スコット・ウエスターフェルドは自著SF作品に、『リヴァイアサン』、『ベヒモス』という、ホッブスの政治哲学書と同じ題名を付けてる。

ホッブスの政治哲学書を意識して題名を決めたのか? だとしたら、ホッブスを読まないと、このSFの面白さの本当のところは判らないのか? などと恐れていたら、3作目の題名が『ゴリアテ』だってことなので、どうやら3作品とも単純に旧約聖書に出てくる巨大獣(巨人)の名前から採ったらしい、ということが判明・・・。

ホッブスとは関係なさそうだ・・・、な~んだ。ホッ!

・・・って話。

すみません(^_^;)



↓ここからがメイン。


Behimoth (2010)
『ベヒモス ―クラーケンと潜水艦―』  スコット・ウエスターフェルド/著、 小林美幸/訳、 新ハヤカワ・SF・シリーズ(2012)


第一次世界大戦時代の歴史改変であり、スチームパンクでもある物語の第2弾。

第1弾 『リヴァイアサン』 の記事はコチラ。


オスマン帝国を自らの陣営に加えたい<ダーウィニスト>イギリスと<クランカー>ドイツは、帝国の首都イスタンブールにて、その覇権を争っている。

急速に親ドイツ化しつつあるオスマン帝国に向かうイギリス海軍の巨大飛行獣<リヴァイアサン>。


主人公=暗殺されたオーストリア大公の息子アレックは、<リヴァイアサン>を脱出し、オスマン帝国スルタンに反抗する革命軍に参加することとなり、

もう一人の主人公=<リヴァイアサン>の士官候補生デリン・シャープは、密命を帯びてイスタンブールに侵入する・・・。

イスタンブールを舞台に物語は急展開する・・・。


物語の世界観と主人公たちの人となりを構築するための書き込みにページを費やさざるを得なかった第1弾に比べれば、この第2弾のプロットは格段に面白くなっている。スピード感も増し、冒険譚らしい内容になっている。

第3弾も楽しみ。



またまた蛇足だが、本書のめずらしい「あとがき」について触れておこう。

「作者あとがき」と「訳者あとがき」がある。

「作者あとがき」は普通なんだが、その後の「訳者あとがき」が笑える。

原著には存在しない副題に対し、訳者はいらないと主張したにも拘らず、編集部に押し切られて付けたそうだ。

訳者の編集部に対する愚痴が載ってるんだ・・・(^_^)


小説の内容から云えば、訳者の言い分に軍配が上がる。。。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2012年04月07日(土)

『第六ポンプ』

テーマ:ファンタジー・SFとか

『第六ポンプ』  パオロ・バチガルピ/著、 中原尚哉・金子浩/訳、 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ(2012)


SFの短編集。


『ねじまき少女』 と同一設定の近未来世界が舞台となっている2つの作品「カロリーマン」と「イエローカードマン」を読みたくて借りた。


その2作、短編小説としてまァまァではあるが、特段ではなかった。

しかも、長編『ねじまき少女』を読んいない人には、なかなか理解できない話ではないだろうか?と思う。

長編を読んでいて、物語が展開されている作品の世界観が判っていないと面白くないだろう。

この本を単独で読んで、はたして作品を楽しむことはできるのだろうか?


いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。