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2016年07月17日(日)

『二人のウィリング』

テーマ:ミステリーとか


ヘレン・マクロイを読むのも久しぶり.
ずいぶん古い(1951年)ミステリ作品.
まァまァだったかな.


二人のウィリング (ちくま文庫)/ヘレン マクロイ



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2016年07月16日(土)

『パルプ』

テーマ:ミステリーとか

先日,甲府市の書店で,チャールズ・ブコウスキー/著,柴田元幸/訳の『パルプ』,ちくま文庫版を購入.

一時期,ブコウスキーにはまっていた.
懐かしいナ,たぶん家にあるんだろうナ,と知りつつ,帰りの車中で読もうと思い購入.
結局,車中では別のを読んでたんだけど・・・.

パルプ (ちくま文庫)/チャールズ ブコウスキー




家にあったのは新潮文庫(2000年発行)だった.16年も前に読んでたんだ.
ぶっ飛んだ内容で,面白かったことだけは記憶している.
せっかく買ったんだし,もう一度読もう.
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2014年11月18日(火)

『凛々しい物語』

テーマ:ミステリーとか

本屋さんに置いてある「ご自由にお持ちください」と書かれたキャンペーン用の小冊子は大抵もらってくる。


もうだいぶ経つが,2014年秋の「ハヤカワ文庫の100冊」のテーマは “凛々しい物語”


100冊の中に占めるSF系の割合の高さが目立つ。そうなると私の既読率は下がる。


32/100。 それでもナカナカ。 2年前 と大して変わらない。


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2014年11月17日(月)

『その女アレックス』

テーマ:ミステリーとか

『その女アレックス』  ピエール・ルメートル/著, 橘明美/訳,文春文庫(2014)


そろそろ各社から出る今年のミステリー・ランキング本。 間違いなく,そのトップ10に入るであろう本作。

読む手を止められなかった。



突然,ある男に誘拐,監禁されたアレックスという女の物語。

パリ警視庁のカミーユ警部が事件の真相を明かして行く・・・。

誘拐事件として始まった物語は途中,その様相を大きく変えて行く・・・。


転回! 逆転! 転調! どんでん返し! サスペンス小説の醍醐味が味わえる。

読み終わった後の爽快感。 よくぞやってくれた!というカタルシス。


お薦めです。


人がいっぱい死んでる小説なんだけどネ・・・。


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2014年11月16日(日)

『カルニヴィア 2 誘拐』

テーマ:ミステリーとか

『カルニヴィア 2 誘拐』  ジョナサンホルト/著, 奥村章子/訳, ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2014)


イタリアを舞台としたミステリ・シリーズ第2弾。  『カルニヴィア 1 禁忌』 の続編。


主役級の登場人物は3人。

そのうちの2人が,イタリア駐留米軍の女性中尉ホリー・ボランドと,イタリアの憲兵隊刑事部の女性大尉カテリーナ・ターポ。この2人がメインの捜査官となって,事件の謎に挑むことになる。

そして,もう一人が,「カルニヴィア」と呼ばれる仮想現実社会とSNSをネット上に構築したダニエーレ・バルボ。過去に誘拐され,顔に傷害を受けたことのある引きこもりの天才数学オタク。


高度に発達したカルニヴィア内には,現実社会では明かされていない情報が転がっていることがある・・・。カルニヴィア内の人物(アバター)たちによって,情報のやり取りが行われる・・・。


物語には,謎を解明するために「カルニヴィア」が鍵となるような状況が構築されていて,カルニヴィアとそれを創設したダニエーレの存在と性格が実に巧く配されている。


この第2作では,イタリア駐留米軍将校の娘の誘拐事件を中心に,米軍基地拡張工事中に見つかった人骨=第二次世界大戦中に行方不明となったパルチザンのものと判明=の謎を絡めた問題に,主人公の2人の捜査官が挑む。


誘拐犯人は,米軍基地拡張の反対を訴え,監禁した少女の状況をインターネットで世界中に動画配信し,世論の動向を伺っている。

ネット上の情報となると,そこには「カルニヴィア」が絡んでくる・・・。

カテリーナとホリーは,ダニエーレへの協力を求める・・・。

と云った具合にストーリーは進んで行く。



日本と同様,第二次世界大戦の敗戦国であるイタリアには,現在も1万人以上の規模の駐留アメリカ軍が存在する。イタリア国内では,そうしたことの賛否が社会問題化することもあるらしい。日本国内の日常のニュースでは,あまり窺い知れない情報・・・。こうしたイタリア社会の状況に触発されたと云っている作者。

そのためか,このシリーズには,大規模に駐留する米軍の存在がイタリア社会に及ぼしている影響が色濃く反映されている。

なもんだから,エンターテイメントを読んでるにも関わらず,コチラとしても,どこの国でも同じような問題を抱えてるんだなァ~?なんて思っちゃうわけだ・・・。



さて,第1作の読了後もそうだったが,この第2作を読んだ後になっても,わざわざ3部作とする必要があるのか?という疑問が湧いてくる。物語としてはどちらも独立しているようだし,両作に共通の謎なども垣間見えない?

だが,わざわざ「3部作」と謳っているのには何か理由があるのだろう。

イギリス人作家が,イタリアを舞台として,第二次世界大戦に纏わる歴史上の謎やアメリカ軍駐留問題を題材としたミステリを描いてる・・・・。

そこには国際的謀略が隠されているのか??

シリーズを通底する謎は未だ明らかになっていない!?

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2014年11月10日(月)

『たとえ傾いた世界でも』

テーマ:ミステリーとか

『たとえ傾いた世界でも』  トム・フランクリン&ベス・アン・フェンリィ/著, 伏見威蕃/訳, ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2014)


前作 『ねじれた文字、ねじれた路』 が良かったので,同著者の今作も読んだ。

・・・と云っても,今作は奥さんとの合作だ。

で,その合作だが,以前にも彼らの合作を読んだことがあった。 ⇒ 『ミステリアス・ショーケース』



***** 以下,本書379ページからの引用です。 *****

 この物語は,殺人,密造,土嚢積み,破壊活動,ダイナマイト,大洪水の物語なの。冷酷な夫,ちょっと問題のあるおじさん,怖いフラッパー,忠実な相棒。よくない男と結婚して,毎日すこしずつ死にかけていた女がひとり。自分はかりそめの存在だと思っていた男がひとり。

 でも,なによりも,これは愛の物語なの。あたしたちがどんなふうに家族になったか,という物語なの。

***** 引用,ここまで。 *****


孤独だった二人の男と女の物語。その孤独が解消される物語。

扇情的な言葉など使わなくても,無意味な惹句など用いなくても,淡々とした描写で,せつなく美しい物語が描かれることを示している本書。


お薦めです。


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2014年11月09日(日)

『特捜部Q 知りすぎたマルコ』

テーマ:ミステリーとか
7月だったか8月だったかの夏休みの間に読んでた本。今頃になって・・・。
その夏休み中,カミさんからは家中に溢れかえった本を何とかする手立てを考えろと言われていた。
ほんの少しだが,あらたな収納場所を思いついた(カミさんからは処分しろと言われているが・・・)。
だが,結局実行には移せず。 それで少しでも紙の本を減らせれば良いと思って購入したのがkindle。
最近のポケ・ミスは,紙版が店頭に並んでから,その1カ月遅れで電子化されるので,そちらを購入して読めばいいのだが,以前からのシリーズものはどうしても紙版で購入してしまう。電子版ポケ・ミスを購入するのは,単独モノの作品か新たなシリーズモノでなければならない。
この「特捜部Q」シリーズは,本棚にすでに4作も並べてあるので,当然のことながら紙版となる・・・。


『特捜部Q ―知りすぎたマルコ―』  ユッシ・エーズラ・オールスン/著, 吉田薫/訳, ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2014)


それにしても「特捜部Q」シリーズも,もう5作だ。 ずいぶん早いペースで翻訳されている。人気シリーズなんだろうな。


過去4作の記事 → 『檻の中の女』  『キジ殺し』  『Pからのメッセージ』  『カルテ番号64』



では,まずは本作の概要紹介。


身寄りのない子供たちを支配下に置いて,物乞いやスリ・窃盗などの犯罪を行わせている男,ゾーラ。クランと呼ばれる一族の首領。

ゾーラが支配する犯罪者集団の中で育ったにも拘わらず,15歳の少年マルコは他の子供達とは違っていた。社会や自分たちとは異なる市民生活に関心を持ち,知性の片鱗を垣間見せるマルコに対し,いつしかゾーラも警戒感を抱くようになっていた・・・。


特捜部Q=未解決事件を扱うコペンハーゲン警察の一部所。

特捜部Qメンバーは,責任者のカール・マーク警部補,そして,カールのアシスタントにアサドとローセ。わずか3人の弱小部署だが,これまでの4作で難事件を解決してきた実績を持つ・・・。


その特捜部Qが取り組むのは,外務官僚の失踪事件だ。捜査を進めて行くうちに,この失踪事件の背後には,アフリカ援助のための公金に関わる大掛かりな横領事件が見え隠れしだしてきた。さらにそこにはゾーラ率いる犯罪組織の影・・・。


事件のカギを握るのが,ゾーラの組織から逃げ出したマルコ。

ゾーラの悪事を告発すべく,マルコは何とかして特捜部Qに接触しようとするが,組織に追われながらコペンハーゲン市内を逃げ回る。

一方,カール・マーク警部補たちもマルコの存在に気づき,彼の保護と事情聴取を図ろうとするが・・・。



いつものQメンバー3人の存在感は相変わらずだ。

社会性の強いシリアスな事件を背景としつつも,キャラ立ちまくりの3人。

それにも増して本作では,強烈な個性を持つ4人目のキャラが登場した。 少年マルコ。

マルコが,知性と勇気を駆使しながら,ゾーラ一味の追及をかわしながらコペンハーゲン市内を逃げまわり,さらには逆襲に転じる・・・。 マルコ主演のサスペンス小説と言っても良いくらい,マルコがキャラ立ちしてる。



物語のプロットといい,事件として取りあげる題材といい,ユッシ・エーズラ・オールスンという物語作家の腕前はホントたいしたものだ。凄い。

なによりも,魅力的なキャラクターの創作技術が素晴らしい。


マルコ,レギュラー化するか? 


お薦めです。


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2014年11月03日(月)

『天国の囚人』

テーマ:ミステリーとか

だいぶ前の読了本で記事にしてないのが幾つもあるのだが,最近読み終えたコチラを先に記事にしてる・・・。

こんなことをしてると,当ブログが読書メモの呈を成さなくなって行くのだが,もうすでに手遅れか。。。



EL PRISIONERO DEL CIELO (2011)
『天国の囚人』  カルロス・ルイス・サフォン/著, 木村裕美/訳, 集英社文庫(2014)


ルイス・サフォンの「忘れられた本の墓場」シリーズの第3弾。


第1作『風の影』 と第2作『天使のゲーム』 では,主人公が異なり,また二つの物語の時代も違っていて,2作がシリーズものであることを意識する必要もなく,独立した作品としても読めた。

本作も含めて,ここまでの3作は,お互いに連関していながらも,読む順番を気にする必要がないように構成されているようだ。 ・・・ん~っ,見事!


で,本作だが,第1作『風の影』での主人公=ダニエル・センペーレとフェルミン。この二人がまたしても主人公となっている。

本作では,謎の男フェルミンの過去が明かされるが,そこに絡んでくるのが「天国の囚人」こと,ダビッド・マルティン。そう,第2作での主人公である。

フェルミンとダビッド,かつて2人は同じ監獄に収容されていたことがあったのだ。この2人の関係,そして二人を取り巻く人物達が,時を経て,ダニエルにも関係してくる・・・。

そして,すべての作品が連関しだしてくる・・・・。


読み終わって,私の理解(推測)するところでは,シリーズ3作目の本書は,第1作と第2作を繋ぐ要の物語を成しており,それとともに,シリーズを通して流れている謎が何であるのかを整理しているように思える。

おそらくは最終第4作で解明されることになるであろう謎が何なのか? それを読者に再認識してもらうような親切な設計が成されている?(私の勝手な思い込みかもしれない・・・それも最終作で明らかになる。。。)



最終作では,

 ダニエル・センペーレとダビッド・マルティンの2人の行く末は?

 作家フリアン・カラックスとは?

 そして,忘れられた本の墓場とは?

が明らかになるのだろうか????


最終作の訳出はいつなんだろ!? 楽しみです。

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2014年10月26日(日)

『黒い瞳のブロンド』

テーマ:ミステリーとか

今月は,カルロス・ルイス・サフォンの新作とフィリップ・マーロウもののパスティーシュが出るということで楽しみにしていた。

さっそく両方とも読んだ。


サフォンのは,前2作を繋ぐ役割を果たしており,おそらくシリーズの中核をなす作品であり,かなりの謎が明らかになりつつある。・・・といっても,まだまだ深まる謎は多々あり,次回最終作への期待は膨らむばかりだ。

天国の囚人 (集英社文庫)/集英社



で,マーロウものの方である。。。


the black-eyed blond (2014)
『黒い瞳のブロンド』  ベンジャミン・ブラック/著, 小鷹信光/訳, ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2014)

私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を一人の美しい女が訪れる・・・。 絶世の美女クレアが持ち込んだ人探しの依頼。 なぜクレアはその男を探すのか? 理由を聞いても今一つ納得できないマーロウ。 だが,美女の依頼とあっては断る理由もない。
・・・・・物語の始まりはイメージどおりだ。

事件に巻き込まれるストーリーの展開も,街や人の描写も,チャンドラー・スタイルを踏襲しているように思える。 

だが,読み進めていく過程で何か引っ掛かるものがある。 なんだろう?

違和感を抱えながらも読み終える。

特別の面白さはない。 かと言って駄作でもない。

それよりも違和感だ・・・。 どうにも釈然としない読後感だ。


読後しばらくして,風呂に入ってボーっと考えていて浮かび上がってきたのが,以下のようなことだ。

さっきまで読んいた小説の主人公の私立探偵は本当にフィリップ・マーロウだったのか?

マーロウっぽくなかったのでは? そこに違和感があったのでは? なぜマーロウっぽくなかったんだ?

この物語の探偵はやたらと依頼人の女のことばかり考えていた。それもメメしい感情を読者に対してあからさまに撒き散らかしながらだ。

私の記憶の中の“チャンドラーが描いたマーロウ”はそんな男ではなかった・・・はずだ。


過去のフィリップ・マーロウものの記事

『ロング・グッドバイ』  『さよなら、愛しい人』  『リトル・シスター』  『大いなる眠り』


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2014年08月15日(金)

『無双の花』

テーマ:ミステリーとか

『無双の花』  葉室麟/著, 文春文庫(2014)


九州への親和を抱く時代小説作家ハムロの作品。


主人公は筑後柳川の大名,立花宗茂。

ゲーム「戦国無双」では使い勝手の良いキャラで,私のお気に入りだった。

薄っぺらい設定のゲーム・キャラと比べること自体が無意味なのだろうが,本作のハムロ創作キャラはかなり魅力的だ。

主人公:宗茂はもとより,宗茂の正妻:誾千代も,後妻も,後後妻も,女性キャラがなんともイイ。


ブレない信念,その信念に基づく言動。おのれに強いからこそ,他者に優しくいられる。そんな男を描く本邦の時代小説は,海の向こうのハードボイルド小説と同類だ。

ハムロはハードボイルド作家なのだ。


関ヶ原での戦の際に西軍に付いたにもかかわらず,そのぶれない心情を徳川から認められ,領地に戻ることのできた唯一の武将。時代小説,キャラ小説としてのオモシロさも然ることながら,そんなチョットした歴史的事実を知ることができたのも収穫。

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