『GOSICKsⅡ』 | 本だけ読んで暮らせたら

『GOSICKsⅡ』

『GOSICKsII―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―』   桜庭 一樹/著、  角川文庫


過日読んだ長篇第4作は、夏休み直前の学園内に起きた殺人事件を扱い、これから読む第5作では夏休み最後の1日から物語が始まっている。

で、この短篇集の2巻は、長篇第4作と第5作の間=夏休み中の主人公2人の他愛のないやり取りを描く。


長篇がオカルティックな大事件を扱うのに対し、短篇集は閑話休題。インターミッション。スピンオフ。

メインキャラたちの日常の何気ない心情やメインキャラたちを囲む人物(長篇には登場しない人物)を描いたりして、読者にシリーズへの傾倒を増幅させる役割を担う。

このシリーズ構成、実に巧い。