『鞄図書館』
テーマ:マンガとか東京創元社のコミックってめずらしい?
古今東西のどんな本でも揃っているという“鞄図書館”。 その鞄図書館と共に旅をする髭面の“司書さん”。
この二人はいつもゲーテの格言をネタにした会話をしながら歩いている。そして、本を必要とする人たちの前に時空を越えて現われる。
鞄図書館の内部は無限の空間となっている。そこには様々なジャンルの扉があり、そのジャンルの扉の向こうには無数の本が並び、住人や猫もいる。
本を借りる人たちは、自分の身体にロープを巻き、その一方を司書さんに持っていてもらって鞄図書館の中に入って行き、目的の本を探す。
草原で夢中になって絵本を読む子供達。
幼い頃、亡き祖父に読んでもらったマザー・グースの本を大切にする3姉妹。
小説家を目指しながらも突然の事故で亡くなった息子が書いたかもしれない本を読みたいという父親。
ハードボイルドな男に憧れる少年と、もうすぐ離婚をするという彼の両親。
禁断の魔道書「ネクロノミコン」を読みたいという鞄フェチの女性。
「海底二万里」を何十年にも渡って借り続けることになるのは、かつて母親と共に海に身を投げて助かった少年。
全部で16話。一話は8~16ページ。奇妙で不思議な設定の世界で繰り広げられる、さして長くはない物語ばかり。そんな設定・世界の中で浮かび上がるのは、市井に暮らす普通の人々の本に対する想いであったり、逆に本を通じて感じ取る人々の想いであったりする。
ほのぼのハートウォーミング。お薦めです。
そうそう、物語の中で登場する本を紹介するページが途中4箇所はさまれている。大阪圭吾の『とむらい機関車』というのが読みたくなった。







1 ■いいですね
わたしも読みました。「金魚屋」もよかったですが、この作品は、ひと味違うよさがありますね。
本好きにはとても刺激を受ける本ですね。