2008年08月18日(月)

『ノラや』

テーマ:エッセイ・随筆とか
← 私が持ってるのとカバーが違う
『ノラや』  内田 百閒/著、 中公文庫(1980初版)、(1997改版)、(2008改版10刷)

庭に紛れ込んでいた野良の子猫の面倒をみるようになり、いつしか座敷にもあげるようになり、「ノラ」という名前までつけて情愛深くなってしまった著者とその奥方。

1年半ほどいっしょに暮らしていたが、ある日庭から外に出て行ったきり戻らなくなってしまったノラ。

似た猫を見たという知らせを聞いては探し回り、猫探しのビラを何千枚もつくり、新聞への折込まで頼んだりするが、ノラは戻ってこない。

後半部は、ノラが居なくなった後、またもや居ついた別の猫「クル」のことについても描かれている。こちらは5年半の間、内田家に居ついて病死する。

この本、いなくなった猫を想い、ただただその悲しさ・寂しさを綴っただけのエッセイだ。

ノラとクルについての14篇のエッセイに計300ページもの枚数が費やされている・・・・・スゲー。


ことあるごとに居なくなった猫のことを想い出しては、いい年した爺さんが涙まで流して、声を上げて泣く・・・。それも何ヶ月も、何年も・・・。

それだけのことを綴った文章なのに、なぜか読んでしまう。読まされてしまう。

そんでもって、身近に猫がいてもイイな~なんて思ったりしてしまう・・・・・(当分は飼うつもりもないけど)。




ノラや―内田百けん集成〈9〉 ちくま文庫/内田 百けん
AD
いいね!した人  |  コメント(6)  |  リブログ(0)

nanikaさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

6 ■Animaさま

ケンブリッジに居ながら町田康ですか。私は読んだことありません。
内田百閒さんでさえ、今頃ですからねぇ。でも、内田さんは気に入っちゃいました。

5 ■好きですー

百閒さん、好きです。
『ノラや』ももちろん。
文豪の猫好きってよくありますけど、猫のことになると年も外聞もなく子供みたいになっちゃうのって、気持ちわかるなぁ。と猫好きとしては思います。
現代だと、町田康なんかもかなり似たとこがあるかな、と。

4 ■青嵐さま(ノラや)

内田百閒さんという、有名な作家さん(←と、いうこと自体知らなかった・・・)らしいですが、私は始めて読みました。
簡単な言葉遣いで、含蓄めいた物などちっとも感じられない文章ですが、ほのぼのとした味わいみたいなものがあるようで、なんだか読んでしまいます。

3 ■7kichiさま

私のも猫の写真のヤツです。なんでも“名著刷新フェア”とかで、カバーをリニューアルしたそうです。前の方がよかったな。
そうそう、英語版の折り込みチラシを作って配ったと書いてありました。

2 ■私も

ちくま文庫の方で読んだんですよね。
今は猫も犬も飼ってないけど、身につまされてうるうるしながら読んじゃったりね(笑)
次は『阿房列車』を読もうと思ってまた1年以上積んでます。でも、近く読むぞ(有言実行型)

1 ■新聞の折込チラシを

麹町界隈は外人が多いので英語で作ったんですよね。
最近、書店で見たカバーは、猫の写真版でした。百閒センセイが柳の下でノラを待つ姿の方が味がありますね。

コメント投稿

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。