『日本語は天才である』
テーマ:なんでも読んでみよう
この著者、J・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・『ユリシーズ』、ロアルド・ダール作品などの翻訳者である。
英語、日本語の超一流プロフェッショナル。
ジョイスを翻訳したのだから、この著者も天才の一人なのだろう。どなたかは奇才とも云っていた。
全体的には優しくユーモラスな筆であるが、ところどころチョットした御小言と何気ない含蓄が散りばめられている。
“日本語の奇跡”、“日本語の天才性”について、この本で著者が言うことは割合簡単で、私でも理解することができる。
世の中で使われている日本語に関しても、著者の言い分は尤もなことばかりである。
しかし、普段の自分がどう日本語と付き合っているかをよくよく考えると、この著者の言い分を実行するのはかなり大変だ。
私の場合は、「日本語をキチンと理解し、使いこなすことのできる日本人なんていないだろう? 言語ってのは常に変化するものなのだから・・・・相手に無礼にならない程度なら大目にみようぜ!」っていう立場だから、アナウンサーが正確な用語を使わなかろうが、若者言葉が乱れようが、「ら」抜き言葉がまかり通ろうが、実害さえなければ構わない。。。
著者だってそんなことは判っちゃいるが、乱れ方もホドホドにネ、ってことのようだ。
言語や将棋や文学作品のことに造詣の深い方なら、きっともっと深く著者の意を汲めると思う。
私ごときじゃチョイと役不足だった。







1 ■TBさせていただきました。
著者の日本語に対する愛情がすごく伝わってきました。