『活断層とは何か』
池田安隆、島崎邦彦、山崎晴雄/著、東京大学出版会
2005.7/12記事:『活断層』松田時彦/著(岩波新書)
2005.7/8 記事:『大地動乱の時代 ―地震学者は警告する―』石橋克彦/著(岩波新書)
2005.4/28記事:『活断層大地震に備える』鈴木康弘/著(ちくま新書)
に続く? “活断層シリーズ”第4弾です。
著者は、日本の地震学を牽引する学者たちです。
出版社の名前だけ見ると専門書のようにも思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
非常に簡潔に、解りやすく書かれています。そのうえ航空写真が割合豊富に載っていて、各地の各時代において、地表に現われた活断層(地表地震断層)を捉えています。
この地表に現われた断層の姿は、一見の価値ありです。
この本の最終章「研究・教育・防災をどう進めていくか」では、昨今の理科離れ、特に地学離れについても言及しています。
地震と火山噴火の頻発する島に住んでいる人々に対して、教育や啓蒙の機会があまりにも少なすぎるのではないか?と。
地学、私は大好きでしたね。今でも好きで、仕事でも関わることが多いです。
夏休みの読書に、どうでしょう?