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2013年12月26日(木)

『歴史をつかむ技法』

テーマ:歴史とか

『歴史をつかむ技法』  山本博文/著、 新潮新書(2013)


物事の概観を“ざっくりと”知ることってのは大事。


学校で習うことは大抵の場合、ある事柄・事象の詳細から入る。これには常々違和感を持ってる。


数学とは、生物学とは、歴史学とは、「だいたい、このようなことを行うこと、知ること。」、「これを知っておくと、こういうことに役立つ。こういう楽しことがある。」といったような、大枠を掴めるようなことから教えるのが良いと思う。

そして、今習っていることは、全体像の中のこの部分なのだ、ということが判るように教えるべきだと思う。

最初に概観を掴む。おぼろげでもイイから全体像を知っておく。そうすると、細部も判りやすくなってくる・・・、と思うのだが。。。


この本は、歴史学の概観を掴みそこなった人向けに書かれたもののようだ。

とびとびの知識の繋がりや、個別の知識の全体における位置付け、などをもう一度理解したいと思う人にはお薦めです。


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2013年12月25日(水)

『ある日どこかで』

テーマ:ファンタジー・SFとか
SOMEWHERE IN TIME (BID TIME RETURN) 1975
『ある日どこかで』  リチャード・マシスン/著、 尾之上浩司/訳、 創元推理文庫(2002)


『鞄図書館 2巻』 作中に出てきたとき、読みたいなと思って購入しておいた。


タイム・スリップもの。

タイム・スリップの方法については、他の同種の作品ではほとんど見たことのない独特の方法が用いられている。このタイム・スリップの仕方自体も物語に深く関係する。それが、タイム・スリップ・モノの成否を決めることにもなる。。。



脳腫瘍で余命半年を宣告された脚本家のリチャードは旅に出た。旅の途中、あるホテルで、75年前の女優の写真を見た。それ以来、その女優の虜となる・・・・・。


リチャードは時間を超える旅を試みる。。。

そして、75年前のそのホテルで女優エリーズと出会う。。。



いやいやいやいや、こりゃ、ラブ・ロマンス小説だぜ。

世界幻想文学大賞を受賞した作品ってことだったんで、もっとSFチック、ファンタジックなものを想像していた。もちろんそういった側面もあるが、ラブ・ストーリー要素がかなり強い。

だが、不思議と嫌いではない。

いや、正直言うと、結構イイ!

中二男子も初老男も、女性に対する願望はさして変わらんだろう、と思うと、この作品はある種、男の理想を描いている。

もしかして、女性の理想も??(それは無いか?)


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2013年12月24日(火)

クライシス・コミュニケーション

テーマ:なんでも読んでみよう


『危機管理対応マニュアル―「情報開示力」が企業の危機を救う!』 東京商工会議所/編、 サンマーク文庫(2005)



『「危機管理・記者会見」のノウハウ―東日本大震災・政変・スキャンダルをいかに乗り越えるか』 佐々淳行/著、 文春文庫(2011)

業務と云おうか学業と云おうか、迷うところであるが、ある課題・宿題として一読を求められたのが前者。

その課題本と併せて自主的に読んだのが後者。

記者会見に備えてのノウハウ本、マニュアル本。

そんなこと経験したくないけどね。


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2013年12月23日(月)

『ジェイコブを守るため』

テーマ:ミステリーとか
DEFENDING JACOB (2012)
 
『ジェイコブを守るため』  ウィリアム・ランディ/著、 東野さやか/訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2013)


ミステリ小説(特に海外のミステリ小説)が、単なる謎解きだったり、犯人探しを楽しむためだけのエンターテイメント作品ではなく、いわゆる純文学作品との境界が曖昧になってきている、と云われて久しい。

海外ミステリの場合は、そもそもそのようなジャンル分けすらないのかもしれない・・・。

この作品は、そういったことを強く感じさせる。


読み始めから感情にさざ波がたった。読み進めていっても、その小さなザワツキ感は一向に消えない。

優れたミステリ作品にほぼ共通していると云っていいだろう、イントロ部を読み始めたときに感じるザワツキ。だが、大抵の作品は、読み進めてゆく過程で、プロットの進行とともに、この感覚は消えてゆく。物語環境や語りに慣れてゆくから。


だが、この『ジェイコブを・・・』の場合、この最初のザワツキ感がどこまでも読んでいっても消えない。300ページを超えても、400ページを超えても消えない・・・。

どうにも違和感が残り続けるのだ。巧みな語りなのに、その語りにどうにも釈然としないモノを感じるのだ。

そして、500ページでザワツキ感がピークに至り、その理由がわかり、10ページ後を読んだときに腑に落ちるモノを感じるのだ。 そうだったのか、と。


クライマックスはズシン!ときた。 衝撃といってもいいだろう。

子供に対する父親と母親の愛情の表現の違い、その究極が表された作品だった。

お薦めです。


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2013年12月22日(日)

『ジャック・リッチーのあの手この手』

テーマ:ミステリーとか

『ジャック・リッチーのあの手この手』  ジャック・リッチー/著、 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2013)


小鷹信光さん編集・訳の日本オリジナル短編集。小鷹氏厳選の23篇。

ジャック・リッチーは短編しか書いてないから短編集以外はない・・・らしい。


読み終えてから結構な日が経ってしまった。

今、目次を見返しているが、23篇中の一つか二つくらいの作品の印象・記憶しか甦ってこない・・・・。

読んでいる最中は、面白いと思って読んでいたはずなのだが・・・・・。

読み終わってすぐに記事にしないから、こういうことになる。

以前に比べると、ブログ記事を書こうとする意欲が薄れてきているからか、読了から記事記載までの間隔が確実に大きくなってきている。

このブログを読書記録として使っている意味が無くなってきてしまう・・・・・。


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2013年12月14日(土)

『いじわるな天使』

テーマ:ファンタジー・SFとか

『いじわるな天使』  穂村弘/著、 アスペクト文庫(2013)

私にとって“今年の新発見作家”となったホムラの童話集。

題目通り、シニカル、リリカル、マジカルな内容の話が15編。平均すると1篇が10ページ以下。



読み終わって1か月以上経つ今でも記憶に残っているのは、「僕の夏休み」という作品。


小学生の“僕”が夏休みの自由研究に選んだのは、「恋愛」。

僕は、担任の小林先生のネット上でのハンドルネームを探り当て、他人になりすまし、ネット上での先生との「恋」が始まった・・・・。
液晶ディスプレイの世界で二人の会話は弾んだ。

やがて、先生と会う約束をした“僕”は岬の灯台に行った・・・・・。


・・・・・結末がなかなかイイ。


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2013年12月11日(水)

『日本古代史を科学する』

テーマ:歴史とか

『日本古代史を科学する』   中田力/著、 PHP新書(2013)


邪馬台国は何処か? 畿内説、北九州説、その他もろもろ・・・・・邪馬台国論争。

現代に至っても未だに結論付けられない日本史上の最大の謎。


「魏志倭人伝」に書かれている邪馬台国へ至るまでに出てくる地名や距離・日数などについて、誤記や作為はなかったとし、古代の距離単位を帰納的に推定し、そして地形の素直な解釈を行う・・・、このような行為をもってすれば邪馬台国は必然的に宮崎に同定される。 ←筆者の結論である。


↑ このような結論に至るまでの説明は概ね納得できるものだった。



九州宮崎の邪馬台国。金印が発見されてその存在がほぼ確実視される福岡近辺にあったとされる奴国。これら九州地方に勢力を持った集団。それらを構成した人々の先達は、大陸の先進文化(その中には稲作も含まれる)を携えて来たのだった。

著者は、現代日本人のY染色体タイプが、古代に大陸南東沿岸域にいた人々のY染色体タイプと類似していること、さらには、日本で作られている稲の遺伝子タイプが彼の地のものと類似していること、などを示す。


↑ 大陸の古代国家である呉や越の滅亡年代と、滅亡した国の人々が逃げ延びる場所を考えた場合、それが九州地方であったことは、これまた納得できる話ではある。



そして、邪馬台国は東遷し、その後、ヤマトへと至る。そして、その過程で出雲との融合があった・・・。

記紀にある国譲り神話や、大国主命や素戔嗚尊(スサノオノミコト)の伝説、などの素となったのが、邪馬台国東遷における出雲との融合を示すものだと著者は云う。

邪馬台国のもとになったのが大陸からの亡命してきた人々の子孫だったように、出雲もまた大陸からの亡命人達の子孫が関わっていた・・・・・としたら、同じ考え方を有する人たちの間で、国譲りは争うことなく行われたのではないか?


↑この部分の説明には科学的エビデンスがない。だが、当たらずとも遠からず、といった感じがする。



読後、勤務先の古代史好きの先輩にも本書を貸したところ、彼もまた、ソコソコ納得できそうな説であると同意してくれた。



殷・周といった大陸の古代王朝、徐福伝説、呉越同舟、・・・・・、これらが日本古代史に多少なりとも関連するというのはもっともなことだと思った。


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2013年12月10日(火)

『荷風随筆集(下)』

テーマ:エッセイ・随筆とか

『荷風随筆集(下)』  永井荷風/著、 野口富士男/編、 岩波文庫(1986)


上巻 とは一転。風俗話満載の下巻。


女遊びにも粋を求める。女好きだが女に執着しない荷風さん。

明治・大正期だったからこそ、そうした態度、考えを公に表すことも許されたのかもしれない。

本書中のそれぞれのエッセイには、荷風の女性に対する一見冷めた調子の態度・考えが伺えるが、物悲しさも一緒に流れているように思える。


社会不適格者的な個性をもつ荷風さんがなんとなくいじらしい。

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2013年12月09日(月)

『蜩ノ記』

テーマ:ミステリーとか

『蜩ノ記』  葉室麟/著、 祥伝社文庫(2013)


ハードボイルド。

これぞハムロ!と云うべき作品。

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2013年12月08日(日)

『イン・ザ・ブラッド』

テーマ:ミステリーとか

『イン・ザ・ブラッド』  ジャック・カーリー/著、三角和代/訳、文春文庫(2013)


刑事カーソン・ライダー・シリーズの第5作。


帯には「ディーヴァーを継ぐドンデン返しミステリの俊英」とある。

このテの惹句は、言い過ぎっ! ってことが大抵だが、ことJ・カーリイに関してはそうでもない。

前作 を読んだ後、続編を楽しみにしていた。



ビーチに流されてきたボートには一人の赤ん坊がいた。カーソンと相棒のハリーが救いだし、病院に収容したその子は奇跡的に健康を回復しつつある。2人が安心を得たのもつかの間、なぜか病院には赤ん坊を狙った襲撃が続く。

また、流されたボートの出処とみられる地点には、複数の人間が争った跡、消失した家屋、腹に銛の刺さった死体が発見される。その後、極右宗教団体の説教師の変死事件などが絡みだす。

複数の事件の関連性とその背後にある謎をカーソンとハリーが追う・・・・・。


カーソンとハリー、二人の刑事の関係性の深化、コンビの絆の強化がみられた今作であった。

だが残念なことに本作には、このシリーズでの重要人物であるジェレミーが登場しない・・・。

これまでのパターンから云って、事件の本筋にジェレミーが絡んだとき、物語の面白度は倍加するんだが・・・。


まァ、それでもラストまでの伏線の張り方とどんでん返し、それらの巧みさは相変わらず凄い。

次作も楽しみ。

きっと、次作にはジェレミーが登場してくれるだろう(?)


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