2013年02月23日(土)

『私の日本古代史(上)』

テーマ:歴史とか

久しぶりの記事になった。

毎年のことながら、年度末になってバタバタしている。


複数の件名・・・今年はいつにも増して持ち分が多い・・・。

報告書に加えて、書かなければならない論文も幾つかある。

モンテカルロ・シミュレーション実施のために、ディスク容量を意識しながら計算機を回さなければならないのも煩わしい。


さらに、

来年度予定されている業務の概要と、そのために現在行われている地盤調査の説明を受けるために出張しなければならなかったり・・・、

クライアントの施設の耐震診断と耐震補強対策の提案に関する打ち合せで毎週のように遠出しなければならなかったり・・・、

ある大学の卒業論文の発表会に出席したり・・・、別の大学の先生とも打ち合せしたり・・・、

なんだかんだで、アチコチへ外出しなきゃならない・・・。


出張・外出の際の車中では出来る限り本を読んで、溜まっている積読本を減らしたいのだが、今読んでるのは少々難解で時間が掛かってる。



『私の日本古代史(上)  天皇とは何ものか―縄文から倭の五王まで』  上田正昭/著、 新潮選書(2012)


何が難解かって、漢字の読み。

記・紀などに記載されている文言が多量に引用されているものだから、どうしても読むのに時間が掛かる。送り仮名を振ってくれている場合も多いが、二度目以降に出てきた同じ文字については振ってない。そうなると、前に出てきた箇所をページを捲って捜さなければならない。読めない文字は素っ飛ばしてもイイのだが、そんな所が連続すると、何がなんだが判らない。そうすると読んでても面白くないから、要所要所では理解しようとする。そんなことを繰り返してると、どうしたって時間が掛かる。

内容がつまらなければ、ほっぽり出せばいいのだが、面白いだけにそうもいかない。

しかも、下巻まである。。。


で、休日の本日、やっと上巻が読み終った。

以下はメモ。


大陸の史書や古文献に「倭」と表記された国が、必ずしも古代日本列島内のヤマトを指すとは限らない、というのを知ったのが一番の収穫。

朝鮮半島の南にあった伽耶(かや)とか任那(みまな)についても、場合によっては「倭」と称されていた、というのは、成程そうかもしれないと思う。


私が子供の頃、地元埼玉で発見されて大騒ぎになった稲荷山古墳鉄剣に刻まれた銘文から判ること

 =古墳の被葬者の系譜と立場、

  そして、そこから類推されるヤマト政権(ワカタケル大王=雄略天皇)の治天下が確立された段階に

  あったこと、

が理解できたのも収穫。


古代出雲の特異性は本書でも強調されている。やはり出雲には一度行かねばならない・・・。
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2013年02月14日(木)

『ガリレオの生涯』

テーマ:なんでも読んでみよう

『ガリレオの生涯』  ベルトルト・ベレヒト/著、 谷川道子/訳、  光文社古典新訳文庫(2013)


光文社古典新訳文庫の1冊。 岩波文庫と比べると高価。 だが、読み易い。


戯曲。 


地動説を世に発表したガリレオ。

そのために、神の存在への疑い、教会の威信失墜、身分制の崩壊、などを招くとして、異端審問会の脅迫に遭い、転向を余儀なくされるガリレオ。


だが、ガリレオは本当に教会に屈したのか?


幽閉され、教会からの監視を受け続けた8年間、密かに「新科学対話」という作品をモノしていた・・・・・。


本編は面白かった。だが解説が煩かった。

光文社古典新訳文庫のウリの一つに「解説」の詳しさがあるのだが、この作品の解説は煩わしかった。

どうにも訳者=解説者のイデオロギーが見え隠れしてシラケる。解説は70ページもあったのだが、早々に読むのを辞めた。


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2013年02月09日(土)

王様のブランチ

テーマ:メモランダム

久しぶりに休日出勤してきた。


平日より遅く出掛けようとしていた、その直前、テレビから聞こえてきた「岸本佐知子」という音声。

著者インタビューを放映するとのことで、家を出る時間をさらに遅らせてテレビを見た。


岸本さん・・・お綺麗ですね。 話している様子も好印象。

「他人の役にたたないことだけを書こう」としているとのこと。そういうトコもイイ。



   なんらかの事情/筑摩書房      ねにもつタイプ/筑摩書房

          

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2013年02月06日(水)

『あの夏、エデン・ロードで』

テーマ:ミステリーとか

『あの夏、エデン・ロードで』  グラント・ジャーキンス/著、 二宮けい/訳、 新潮文庫(2013)


仙台への出張で新幹線に乗車する必要があって大宮駅に。乗車までに少々の空き時間があり、駅構内の書店に入った。

そこで目に付いたのが本書。

主人公は少年らしい。


ある夏、少年が生涯にわたって影響される何かを経験する物語・・・・・ビルドゥングス・ロマンかい?

期待して購入。


読み易くて一気に読んだ・・・・・・・・・・・・だが・・・・・・期待外れだった。それも大外れだ。

結末に少しでも救いがあればまだしも、ただ、醜悪さ、おぞましさだけが残った。。。


帯の惹句「早くも2013年イヤミス No.1の圧倒的な声!」に釣られた私が悪いんだろうが・・・、何処のどいつがそんな声あげてんだっつぅーの!(  ̄っ ̄)





少年の成長物語と云えば、古くは 『飛ぶ教室』 、国産のでは 『鉄塔 武蔵野線』

そういうのを期待していただけにガッカリだorz。

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2013年02月04日(月)

『なんらかの事情』

テーマ:エッセイ・随筆とか

『なんらかの事情』  岸本佐知子/著、 筑摩書房(2012)


前作『ねにもつタイプ』 以来、6年ぶりの著者のエッセイ。


おとぼけの一品が、再び炸裂した。



相変わらずのヘンテコ妄想エッセイだ。


こういうのを読んでいると、こういうのばっかり読んでいたいと思う。


暖かくなったら缶ビール片手に風呂で半身浴しながらのんびりと読んでやろうとも思う。


一つひとつの作品が短いから、寝しなに読むのにも具合がイイから、お気に入りのは何度も読んじゃう。


生産性だとか有用性だとか機能性だとか、そんなもんはどっかへうっちゃっておいて、ただただ毎日グータラしていていいんだと思えてくる危険な内容の本だ。


で、みんなにもお薦めだァ!





↓この著者の他の危険な本↓

ねにもつタイプ (ちくま文庫)/筑摩書房

気になる部分 (白水uブックス)/白水社

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2013年02月03日(日)

『六人目の少女』

テーマ:ミステリーとか
IL SUGGERITORE (2009)
『六人目の少女』  ドナート・カッリージ/著、 清水由貴子/訳、 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2013)


犯罪学者ゴラン・ガヴィラが呼び出された森で見つかったのは左腕・・・が5本・・・。

世間を震撼させている5人の少女の連続誘拐事件。やがて左腕は彼女たちのものと判明する。


だが、その森では6本目の腕が発見されていた・・・。当局には6人目の誘拐があったという情報はないにも拘わらず・・・。

しかも6本目の腕は生体から切断されたとの分析結果が得られた・・・。

いったい6人目の少女は? 彼女は生きている??


失踪人捜索のエキスパートであるミーラ・ヴァスケスに、犯罪学者ゴラン・ガヴィラと特別捜査官たちから構成される捜査チームに加わるよう命令が下る。

何としてでも6人目の少女を救いたい。その一心で捜査チームに加わったミーラ。


ミーラとガヴィラと特別捜査官達の懸命の捜査を嘲笑うかのように、犯人は少女たちの遺体を敢えて一人づつ発見させて行く。少女たちの遺体発見現場で見つかる遺留品や状況などから、犯罪学者ガヴィラは犯人のプロファイルや精神状態を推測し、やがて、捜査チームは容疑者を発見した・・・・・かのように見えた。

しかし、別の少女の遺体が発見されるたびに、別の容疑者がまた現れてくる。。。

複数のシリアル・キラーによる犯行!? しかも、その複数の犯人を陰で操るものがいる・・・・・!?



イントロダクションの強烈なインパクト。 プロット・アイデアの新鮮さ。 意外な展開の連続!それが幾つもある。 

さらに、家庭に問題を抱ている捜査官、過去の事件において失敗を犯している犯罪学者ゴラン・ガヴィラ、そして、あるトラウマを抱えている主人公ミーラ・ヴァスケス、など、捜査側の人間の置かれた状況も直接的に事件に関わることになり、物語の核心部に影響を与える。

見事な人物設定。キャスト配置。


『羊たちの沈黙』が発表されて以来いくつも描かれたサイコ・サスペンス。かつて乱発され、一時期は飽和状態にあったサイコ・サスペンス。それらとは一線を画す本作。

・・・と思えた。

確かに既往作品とはレベルが違う。『羊たちの沈黙』以来の凄いサイコ・サスペンスだと思う。クライマックスまでは・・・。

クライマックスで、ある主要人物に訪れる転向が安直過ぎるのではないかと私には思えてしまった。意外な真相の開示による大どんでん返しの場面を描くことに注力し過ぎて、その人物が転向する根拠の説明としては説得力に欠けている(強引すぎる)ように思えた。そこがチョイと残念。


しかし、期待するところもある。

不気味なエンディングに垣間見えたフランキーの真のフィナーレとミーラの行く末が今後描かれることに。。。

続編刊行の期待を込めて、お薦めです。


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