2012年08月31日(金)

『ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆』

テーマ:ミステリーとか

『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』  三上延/著、 メディアワークス文庫(2012)


通勤の往復で読めるお手軽ラノベ・ミステリー。

大人気ですな。どの書店でも平積み状態。

私は同僚から借りて読んだ。。。


そこそこ安定した面白さ。


プロローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)Ⅰ

第一話 ロバート・F・ヤング『タンポポ娘』(集英社文庫)

第二話 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』

第三話 宮澤賢治『春と修羅』(關根書店)

エピローグ 『王さまのみみはロバのみみ』(ポプラ社)Ⅱ


ロバート・F・ヤング著『タンポポ娘』はいつか読まねば、と思いました。

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2012年08月30日(木)

『歴史を考えるヒント』

テーマ:歴史とか

『歴史を考えるヒント』  網野善彦/著、 新潮文庫(2012)

2001年に新潮選書として出た本書は、「新潮選書」の中で一番売れているらしい。

その文庫版。



「日本史」の中で使われている言葉には、現代人が使う日常用語とは“意味”が大きく異なるものがある。

ある言葉が使われた当時、それがどのような意味を持っていたのか? それを良~く考え、これまでの解釈を改めてみると、そこにはコレまでに考えられていた歴史とは違うものが見えてくる・・・。


近代以前の日本社会は「農本主義」的であったとの解釈が主流だと思われているが、 中世以降の社会には「重商主義」的な一面を併せ持っていたこととか、


江戸時代以前から、かなり成熟した商業・金融の発展があったこととか、


・・・などなど、いくつかの具体例が挙げられている。


巻末には、左・右のイデオロギーを絡めた歴史観の違いを踏まえた本書の「解説」が載っている。

とかく、歴史にはイデオロギーが付き物(憑き物)だが、イデオロギーはどうでもイイ。

中身が面白ければそれでいい。モノの観方を変えてくれるのであればなおイイ。


本書には、モノの見方を変えるための説得力がある(と思う)。

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2012年08月24日(金)

『龍馬書簡集 現代語訳付』

テーマ:歴史とか

水曜日に高知市内をサイクリングした際には、当然のことながら桂浜にも行った。その桂浜にある「高知県立 坂本龍馬記念館」だけで出版されている 『現代語訳付 龍馬書簡集』を購入。


記念館に展示されている40程の龍馬の書いた書簡について、写真と書き下し文と現代語訳文が載っている。


現代語訳のおかげで、龍馬の言いたいこと、伝えたいことが非常に良く判る。

面白いよ。


本だけ読んで暮らせたら-kouti01


これまでに行った観光で、最高の土産品となった。

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2012年08月23日(木)

『和英通韻以呂波便覧(わえいつういんいろはびんらん)』

テーマ:歴史とか

チョットした講演をするために、火曜日は高知に行ってきた。

四国4県で唯一足を踏み入れたことがなかった高知県。行けて嬉しい。


講演の翌日は高知市内をサイクリングで観光。

市内には、幕末史・坂本龍馬に関連する歴史資料館や施設がワンサカある。


そんな施設群のうち、高知市立 「龍馬の生まれたまち記念館」

で購入したのがコレ↓


本だけ読んで暮らせたら-kouti02   和綴じ本。


帯表には、 「坂本龍馬が企画。 海援隊から出版! 143年前の和英辞書」

帯裏には、 「慶応4年(1868)3月出版

        アルファベット、アラビア数字、和英対照、時計の読み方、干支などなど当時の西洋の文字、

        知識などを教える・・・英学入門の和英辞書」

とある。


中身はこんな感じ↓

本だけ読んで暮らせたら-kouti03   本だけ読んで暮らせたら-kouti04

読むトコは少ない・・・。


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2012年08月20日(月)

『「地球のからくり」に挑む』

テーマ:自然科学とか

『「地球のからくり」に挑む』   大河内直彦/著、 新潮新書(2012)


地球物理とか地球史を概説するものとの印象を受ける書名だが、内容は異なる。


大半はエネルギー開発史、特に石油や石炭・天然ガスなどの化石燃料と文明・社会史との関連に焦点を当てた記述となっている。

こうしたコトのかなりの部分について、案外知らないことだらけで興味深く読めた。思ったより面白かった。


まえがき

第1勝 地球の定員

第2章 窒素固定の魔術
第3章 エネルギーの現実
第4章 化石燃料と文明
第5章 人口燃料の時代
第6章 大論争の果て

第7章 赤潮の地球

第8章 石炭が輝いた時代

第9章 燃える水

第10章 炭素は巡る

第11章 第三の火

第12章 おわりに

あとがき


さて、エネルギーに関する問題は現在の日本で大きな議論となっている事の一つであるが、私見をひとつ述べてみたいと思う。


エネルギー問題については「拙速な結論を出すべきではない・・・」というのが私の意見。


エネルギーについては、1970年代の二度の石油ショックを経験して以来の国民全体が関心を持つ問題になっている訳だが、現在は福島事故のために、私も含めて多くの人がヒステリー状態にあるように思える。個人的には、マスコミのポジティブ・ネガティブどちらの論調に対しても、一方的な垂れ流しには辟易している。


福島事故前までは、エネルギーを大量消費し、原子力発電に無関心な人・マスコミが大半だったことを考えれば、早々に結論など出せるような知識もなく、準備もできていないはず。極論に跳び付く前に、もっと冷静になってじっくりと考えるべき。学ぶべき。


大局を見ること、俯瞰することの大切さ・・・、本書を読んで、改めてそういうことに考えを巡らせる。。。


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2012年08月16日(木)

『化石の分子生物学』

テーマ:自然科学とか

『化石の分子生物学――生命進化の謎を解く』  更科功/著、 講談社現代新書(2012)


生物進化を解明するには過去に遡る必要がある。

過去に遡るには、DNAを調べることが必要。

DNAに記された遺伝情報を読み解くことが、生物がどのような過程を経て進化してきたかを解明することに繋がる。

過去を見るためには、化石から古代DNAを抽出することがだいじ。

でも、それが難しい・・・。


この本1冊を読んでも、生命進化の謎は解けない。


・・・・・ってことを説明しているのが本書。正直で謙虚な書きっぷりがイイ。



■我々現生人類とネアンデルタール人との間に交配があったのか/なかったのか?

■縄文人と弥生人の起源は?

■アイヌは縄文人の直系の子孫なのか/否か?


について、世の中でまことしやかに言われていることの真偽が判ったのは収穫。


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2012年08月12日(日)

『The 500』

テーマ:ミステリーとか
THE 500 (2012)
『 The 500 (ザ・ファイヴ・ハンドレッド)』  マシュー・クワーク/著、 田村義進/訳、 ハヤカワ・ポケット・ミステリ1861(2012)


ポケミス。

新人作家。

2012年にアメリカ本国で出版された作品を、もう翻訳したってことらしい。何をそんなに気合が入っているんだろう?それほどの作品なのか? と、ナカナカの期待感を持ちながら読み始めた。


ザ・ファイブ・ハンドレッドとは、合衆国の首都ワシントンDCで政治を動かしている中枢の500人、ということ。


かつて、二人の大統領のもとで政権の中枢に位置し、合衆国を動かしてきたヘンリー・デイヴィス。

その彼が、政界の大物たちを動かすロビー活動を行うために立ち上げたのが、デイヴィス・グループという企業。

どうやらこのデイヴィスというのが悪者らしい・・・。


主人公マイケル・フォード。

服役中の父親を持ち、子供時代は犯罪社会で育ち、軍隊に入隊していたこともある彼は、ハーヴァード大学のデイヴィスのゼミで優秀な資質を認められ、デイヴィス・グループにスカウトされた。


デイヴィス vs フォード。結局、本作はソコに行き着く。

読者は、プロローグでいきなり、デイヴィスを裏切り、彼と対峙するフォードの姿をみせられる。

なにやら騙し合いの様相・・・。


・・・と、まァ、以上のことを最初の数ページで知ったうえで、読者は、どのようにソコに至ったのかを本編のページを繰って徐々に判明させて行くことになる。

クライマックスには、デイヴィスとフォード双方による互いへの謀略の仕掛け合いとダイナミックな活劇が待ち構えている。



読み易さ、良し。 サスペンス度、良し。 スッキリ感、良し。 ではある・・・が、

勧善懲悪・・・とまでは云わないまでも、アメリカらしい「最後は正義が勝つ!」的な御都合主義の結末が個人的な好みから云うと残念ではある。もう少し結末にヒネリ・ツイストが欲しいところだった。

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2012年08月04日(土)

『天使のゲーム』

テーマ:ミステリーとか
EL JUEGO DEL ANGEL (2008)
   
『天使のゲーム (上) (下)』  カルロス・ルイス・サフォン/著、 木村裕美/訳、 集英社文庫(2012)


ついに出た!

カルロス・ルイス・サフォンの新作。「忘れられた本の墓場」シリーズ四部作のうちの第2弾。

前作『風の影』 から待つこと6年・・・。 待たせるなァ~ ( ̄_ ̄ i)


最初っから言っときますね。お薦めです。読んだ方がいいです。

『風の影』を読んでいない人でも大丈夫です。こちらを先に読んで、後で『風の影』を読んでもいいです。



では、簡単に作品紹介。


時は1917年。場所はバルセロナ。

主人公は作家ダビッド・マルティン。

戦争で心に痛手を受けた父親に育てられ、貧しく暗い子供時代を過ごした彼の唯一の楽しみは、「センペーレと息子書店」に通い、本を読ませてもらうこと。

十代で父親を亡くしたダビッドは一人生きてゆくことになったが、新聞社での雑用仕事を与えられていた。そんな彼に短編を書くチャンスが巡ってきた。彼の短編は好評を博し、1年後に独立し、プロの物語作家としてミステリーの連載を開始する。そして彼は、以前から憧れていた“塔の館”に移り住む・・・。


“塔の館”に暮らし始めてから彼の生活は一変する。

彼の描くミステリを出版する会社とのトラブルに見舞われ、体も変調をきたす。

ダビッドの憔悴した様子を見た書店主センペーレ氏は、彼を「忘れられた本の墓場」へと導く。

ダビッドはそこで『不滅の光』という本と出会う。その本の著者はディエゴ・マルラスカ。D.M.・・・ダビッドとイニシャルを同じくする彼こそは以前の“塔の館”の住人・・・。


体の変調が日に日に進行しているダビッドにある日、謎の編集者アンドレアス・コレッリから“新たな物語”の執筆を依頼される。多額の報酬と「望むもの」を与えると云う・・・。

コレッリの邸宅で一晩ぐっすり眠ったダビッドの前には10万フランが置かれている。しかも、体調も回復している・・・。

コレッリ邸から“塔の館”への帰宅途中。ダビッドが契約している出版社が放火されて経営者が亡くなったという報がもたらされる。すると、ダビッドと前契約出版社との間にあったトラブルは解消することになる。だが、ダビッドの前には刑事たちが現れる・・・。


警察からマークされるダビッドは、“塔の館”の以前の住人であり作家でもあったディエゴ・マルラスカの過去を調べ始める。マルラスカが不審な死を遂げていること、生前のマルラスカを襲った悲劇とその後の奇妙な振る舞い、彼の死に関連する人物たちの行方、などが判明するにつれ、マルラスカと自分との共通点が見つかってくる・・・。

マルラスカの死に囚われるダビッド。物語は佳境を迎える。。。




作者が描く100年前のバルセロナは、常に霧が立ち込めているかのような街であり、そこに暮らす人々の顔は暗く表情に乏しい・・・。

主人公ダビッドが経験する世界はイマジナリーとリアルが交錯・混在している。

物語全体の雰囲気を例えるなら、観客席と舞台の間に薄い紗幕が掛かったまま進行する劇を透かし見ている感じ。“ゴシック”という言葉がピッタリの街と時代と登場人物達。

と、まァー、下巻の途中までは物語世界をじっくり味わってください。
クライマックス以降は一気読み必至ですから。



物語終盤、ダビッドを追ってきた刑事の一言によって読者は驚愕させられる。このたったの一言が、物語全体に敷設されていたギミックを稼働させることになるのだ。

エピローグでは、その仕掛けによってダビッドに一種の安寧が訪れることを知らしめて物語が閉じられ、同時に、読者にもカタルシスがもたらされる。

そして、全文を読み終わった読者は、余韻に浸りながら『天使のゲーム』という書名の意味、その書名に託された物語自体の奥行きの深さに気付く。




さて、この記事では、女性登場人物には敢えて触れずにきたが、二人の女性が主人公ダビッドに大きく関わる。プロット上も重要な役割を担っている。この二人の女性が非常に魅力的に描かれているのも本書の素晴らしいところ。

それと、読んでいる最中、脇役として登場する作中人物の数人にはどこかで出会ったという既視感を持つ。
前作『風の影』を引っ張り出してきてみると、この既視感に納得する。

やはり2つの作品は緩やかに関連している・・・。そうしたことに面白味が見いだせるのも本書のお薦めどころの一つ。



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