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2011年05月30日(月)

『GOSICKsⅣ』

テーマ:ミステリーとか
『GOSICKsIV‐ゴシックエス・冬のサクリファイス‐』   桜庭 一樹/著、 角川文庫(2011)


読みかけの本がしこたま在るというのに、気軽に読めるということで、またまたGOSICKの新作に手を出してしまった。。。 そもそも娘が読み始めたのに、彼女そっちのけで完全に私が嵌まっている・・・。


この巻では、聖マルグリッド学園の冬休み直前の行事であるリビング・チェス大会での一日が、早朝・朝・昼・夕刻・夜、といった時刻ごとに5つの連作短編として描かれている。

といっても、リビングチェス大会は単なる舞台背景だ。物語の核心は、主人公ヴィクトリカに纏わる謎の開示だ。

長篇では軽く流されている謎や過去の経緯などが、こうした短篇の中で、登場人物たちの他愛のない会話を通して明かされていく。 また、この他愛のない日常会話が、登場人物同士や読者と登場人物との親和度を上昇させる。 このパターンがGOSICKシリーズの大きな特徴だ。


さて、短篇集の“ゴシック・エス”シリーズも、春・夏・秋・冬と来て、とうとう4冊目だ。・・・ってことは、コレで終いなのか?

長篇シリーズの方も、もうすぐ発売予定の8巻目のタイトルが「はじまりの終わり」だそうで、シリーズ全体を通していよいよ終盤のような気がする・・・。

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2011年05月27日(金)

『読書のすすめ 第15集』

テーマ:読みたい・・・(未読本倉庫)

今日立ち寄った書店で貰ってきた岩波文庫フェアのPR冊子。
巻末の書目の中から気になったものをピックアップしておく。



『濹東綺譚』 永井荷風 → 読了

『銀の匙』 中勘助

『東京日記』 内田百閒

『一外交官の見た明治維新』 アーネスト.サトウ → 読了

『ロウソクの科学』 ファラデー



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2011年05月27日(金)

五月の恒例

テーマ:メモランダム
今年も岩波文庫の復刊フェアが行われている。今回のフェアではファラデーの『ロウソクの科学』が入っている。何十年も前に読んだ気がするが、当然のことながら手元にあるはずもない。買っちゃおうか!?
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2011年05月23日(月)

真偽の程は?

テーマ:メモランダム

イントロダクションで、以前読んだ 『ザ・リンク』 を真っ向否定しているこの本。


 ↓↓↓↓↓

移行化石の発見/ブライアン スウィーテク

コリャ、読んでみなきゃネ!

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2011年05月20日(金)

『逃亡のガルヴェストン』

テーマ:ミステリーとか
GALVESTON (2010)
『逃亡のガルヴェストン』  ニック・ピゾラット/著、  東野さやか/訳、 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(2011)



ハヤカワ・ポケット・ミステリが推す新世代作家の第3弾。  第1弾作品の記事はコチラ。   第2弾はコチラ。



主人公ロイ・ケイディは、ギャンブル代金の取立てなど荒っぽい仕事を請け負うギャングの一員である。

物語は、ロイが胸の痛みを医者に診てもらい癌を宣告されるところから始まる。

癌を宣告されたその日の夜、ボスに命じられて、ある男の所に出向いたところを3人組の男達に襲われる。反撃が敵い、男達3人を殺して逃げることに成功するが、その際、成りゆきで若い娼婦のロッキーを助けた。

死を宣告され、今また、ボスの裏切りに遭って全てを失った孤独な中年男は、全てを捨てて家出してきた娘を連れて州外への逃亡を図る。


逃げた先はテキサス州ガルヴェストン。

ガルヴェストンに向かう途中、ロッキーは実家に寄って4歳の妹ティファニーを連れ出す。

こうして、死の淵に立つ強面の中年男、美貌の少女とあどけない幼女、この3人の逃避先での奇妙な生活が始まる・・・。



暴力と流血の世界を舞台にしたノワール作品であるにも係わらず、物語の描かれ方は物凄く上品だ。

死を前にしてギャング社会からの裏切りに遭った中年男。そんな男が未来のある少女達と過ごす中で変わって行く微妙な心情が淡々とさり気なく描かれる。 直接的な言葉を使うことなく、裏の世界で生きてきた男が表立ってみせることのない良心のようなものを行間に漂わせる。

18歳の少女ロッキーの美貌に戸惑うロイ。過酷な家庭環境で育ち身を売る以外に生きる術を知らないロッキーの再生を願い、あどけないティファニーの将来に想いを馳せるロイ。このようなロイの感情が文字で表されることはないが、それでも読者はロイの感情を慮ることができる。彼らの行動と直接的ではないが重ねられた言葉の隙間に垣間見える余韻が彼の想いを読者に伝える。素晴らしい描き方だ。

クライマックスでロイとロッキーが迎えるのは過酷な状況だ。このクライマックスは甘くない。ノワール小説の面目躍如たる場面が描かれる。

ハリケーンに襲われるガルヴェストンで迎えるラストシーン。この場面では一筋の光明がロイには見えたはずだ・・・。 そう思って本を閉じることができた。

お薦めです。


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2011年05月16日(月)

『ますます酔って記憶をなくします』

テーマ:なんでも読んでみよう
『ますます酔って記憶をなくします』   石原たきび/編、  新潮文庫(2011)


酔っ払いを擁護する(?)本。 アハハ~ッ、て笑って、片っ端から読んだ内容を忘れてしまえる本。


1. 酔っ払いの気持ちや行動にある程度寛容になれる方にとっては、そこそこ面白い本。

2. ときに自分が酔っ払いになる方にとっては、ケッコウ面白い本。

3. 一度や二度、酔っ払ってトンでもない目にあった方にとっては、「自分はまだマシなんだァ」と思える救済

   の書。

4. しかし、酔っ払いなどただ迷惑なだけだとお思いの方にとっては、「ケッ!」ってな本。


私にとっては3番目。


編者も言ってますが、女性の方がクリエイティブな酔っ払い方をされているのは何故?


「あとがき」には、作家の恩田陸と脳科学者:茂木健一郎の居酒屋対談が収録されている。

酔っ払って訳の判らん屁理屈コネテル脳科学者がイイ味出してる。


前作を読んだ のは昨年秋、確かヨーロッパ出張の前日泊したホテルでのことだった・・・。

酔って記憶をなくします (新潮文庫)
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2011年05月13日(金)

『新・日本の七不思議』

テーマ:ミステリーとか
『新・日本の七不思議』  鯨 統一郎/著、  創元推理文庫(2011)

シリーズもの、第3弾。

鯨統一郎の作品は、何故かこのシリーズだけを読んでいる。


歴史の謎について、定説とは異なる新しい解釈をしてみせる短篇作品集。


今回は、


 ■ 日本人の起源は?

 ■ 邪馬台国の所在地論争。卑弥呼が死んだ年に皆既日食が観察できた地方は何処か?

 ■ 万葉集の歌人の中で最も有名な柿本人麻呂の正体は?

 ■ 僅か2年の唐への留学で、何故、空海は日本密教の創始者となることができたのか?

 ■ 何故、織田信長ともあろう天才が本能寺の変で死んだのか?

 ■ 写楽の正体は能役者だった? そして、写楽は歌舞伎が嫌いだった?

 ■ 太平洋戦争開戦。日本軍は、なぜ宣戦布告なしに真珠湾を攻撃したのか?


といった7つの不思議が、フリー・ライターの宮田六郎と大学教師の早乙女静香によって明かされる?


気軽に読める歴史の謎オトボケ開陳ミステリー。難いこと云わずに、ただ面白がりましょ!



前作の記事はコチラ → 『新・世界の七不思議』


        

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2011年05月12日(木)

『ムーンライト・マイル』

テーマ:ミステリーとか
MOONLIGHT MILE (2010)
『ムーンライト・マイル』   デニス・レヘイン/著、  鎌田三平/訳、 角川文庫(2011)



『ミスティック・リバー』 や 『シャッター・アイランド』 といった映画化された作品の原作者デニス・ルヘイン。

この2作や 『運命の日』 といった早川書房から出版されている作品では “デニス・ヘイン” 表記だが、角川文庫から出ている、私立探偵パトリック&アンジーを主人公としたシリーズ作品の場合は “デニス・ヘイン” 表記なのだ。 スペルは Dennis Lehane ← さて、どう発音したものか?



本作、パトリック・ケンジーという私立探偵と幼馴染のアンジーを主人公としたハードボイルド作品。

90年代後半に5年で5作という、ハイペースで描かれたこのシリーズ。 夢中で読んだ大好きなシリーズなのだ。

アメリカン・ミステリーの数あるシリーズものの中で、グレッグ・ルッカの 『守護者(キーパー)』シリーズやジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズよりも確実に上。

レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウ・シリーズ、マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズ、ローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズ、ジェイムズ・クラムリーのミロ&シュグルー・シリーズ、これらに並ぶ程の超弩級スーパー・ヘビーなシリーズだ。


今作、シリーズ作品としては12年ぶりの新作。 そして、なんと最終作!

エッ!?って思ったよ。12年ぶりに新作が出たかと思って喜んでたら最終作とは、そりゃないだろ!ッて感じ・・・。


さて、最終作だということを噛み締めながら、ゆっくりページを進めて行く・・・。

主人公達も前作から12年の歳を重ねていた。40歳代となった主人公達。結婚し子供もいる。少し落ち着いた考え方をするようになったパトリック。

だが、ひとたび覚悟を決めてからは・・・自分に課した約束を守るためには・・・やはり熱い主人公達だった。

パトリックが最後に下した結論が、そして、その結論を下したパトリックに対してアンジーが掛けた言葉が、読者に何らかの感情を表出させることだろう。少なくとも私には感動を与えてくれた。

探偵の締め括りを描いた作品として、最も記憶に残るものとなった。 お薦めです。




海外(翻訳)ミステリーを愛好するブロガーさん達の間でもあまり話題にはなっていない(?)ように思えるこのシリーズ。 間違い無くハードボイルドの傑作シリーズです。

読んでみてはいかがでしょう。できれば最初から通して。


↓よろしければ、コチラも参考にしてみてください。


【 デニス・レヘイン作品関連記事 】

 <パトリック&アンジー・シリーズ>

  第1作  『スコッチに涙を託して』

  第2作  『闇よ、我が手を取りたまえ』

  第3作  『穢れしものに祝福を』

  第4作  『愛しきものはすべて去りゆく』

  第5作  『雨に祈りを』

  第6作  『ムーンライト・マイル』 今作

 

  短篇集  『コーパスへの道』

  

  “第三の主人公”


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2011年05月10日(火)

なんで?

テーマ:メモランダム

現在、自分のブログが見られない。マイページは開けて、このように記事も書けるのだが、公開しているブログが見れない。。。

ページは開き、フレームは見ることができるが、肝心の記事が表記されない。

ここのところ調子の悪い私のPCのせいなのかナ?


このページに来てくださった方たちは、見ることができるのでしょうか?

コメント欄に状況を知らせていただけたら幸いです。


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2011年05月09日(月)

『飛鳥の都』

テーマ:歴史とか
『飛鳥の都 〈シリーズ 日本古代史 3〉』   吉川 真司/著、  岩波文庫(2011)


甘樫丘(あまかし の おか)に立って東の方角を望む。足元には飛鳥川が流れている。南の方に目を向けると石舞台古墳が見える。飛鳥川はその石舞台古墳のあたりから北に向けて流れ、飛鳥盆地を縦断し、足元の甘樫の丘を巻いて北西に向かう。向かう先にはかつての藤原宮がある・・・。

↑ このような書き出しで始まる本書。

この部分を読んだだけで、飛鳥に行ってみたくなる。甘樫の丘に登ってみたくなる。


■ 聖徳太子・蘇我一族・推古天皇の時代

■ 上宮王家・押坂王家・蘇我本宗家という三極構造だった権力が、大化の改新によって一元化された時代

■ 中国大陸・朝鮮半島情勢の変化に伴って起こった白村江の戦に破れ、戦時体制を図るために中央集権化

  を止む無くされた近江令の時代(天智天皇の時代)

■ 律令体制が確立されてゆく天武天皇・持統天皇の時代


といった、大宝律令が完成する直前までの「激動の七世紀」100年間に焦点を当てて描かれた本書。


文章も流暢で読みやすく、そのために理解もし易い。

通説を押さえながらも、大化の改新の意義、壬申の乱を挟みながらも天智朝と天武朝前半(天武10年以前)に制度的連続性が見られること、天武10年を画期とすること、に関しては著者独自の解釈が述べられており、ナルホド! と思える。



7月には関西に出張の予定がある。その際にチョイと飛鳥に立ち寄ってみるのもいいな。


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