2009年06月12日(金)

『読書のすすめ 第13集』

テーマ:メモランダム

『読書のすすめ 第13集』  岩波文庫編集部編、 非売品(2009)


今年の岩波文庫フェアのPR冊子をもらってきた。書店のレジに置いてあったヤツ。

煽り文句は、「名著・名作再発見! 小さな一冊をたのしもう” だ。

最近の新刊、改訂版の中から70作品、81冊が選ばれている。

その中で私が読んだことのあったのは、5作品。。。


この冊子には、

秋葉忠利(広島市長)、伊藤比呂美(詩人・作家)、川合康三(中国古典文学者)、川上未映子(作家)、塩川徹也(元東大教授・仏文学者)、陣内秀信(学者・イタリア建築・都市史)、林 望(作家・書誌学者)、楊 逸(作家)、

といった8人の方が、 “読書” に関するエッセイを寄せている。一人当たり8ページ。


この中では、川上未映子氏の書いた 「ぐうぜん、うたがう、読書のすすめ」 が一番面白かった。




そうそう、こんな冊子をもらってきたのも久しぶりに書店に寄ったからなのだった。

本日の購入本↓


『リンカーン弁護士』 (上)・(下)、  マイクル・コナリー/著、 古沢嘉通/訳

『荒野のホームズ、西へ行く』  スティーヴ・ホッケンスミス/著、 日暮雅通/訳

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2009年06月09日(火)

『単純な脳、複雑な「私」』

テーマ:自然科学とか

『単純な脳、複雑な「私」』  池谷裕二/著、 朝日出版社(2009)


脳科学ブームの昨今である。

巷に流行る脳科学について私が意識し出したのは、ヨーロー(養老)先生の『唯脳論』に始まる。脳科学界の現在のスターは 茂木健一郎さん かな? もっとも茂木さんは科学者というよりも、いまやインタープリターに近いような気もするが・・・。

現役バリバリの脳科学者ってことでは、茂木さんもこの池谷さんに一歩譲るだろう!?


・・・ってことで、「脳」に関する著作はいくつも出回っているが、今現在では池谷氏の話がもっとも面白い。

『進化しすぎた脳』 の続編に相当するらしい。相変わらず判り易い。

脳の働きをコンピュータ・プログラムでシミュレートしてくれたりするところなんか、実に身近に感じて理解が深まる。


第一章 脳は私のことをホントに理解しているのか

第二章 脳は空から心を眺めている

第三章 脳はゆらいで自由をつくりあげる

第四章 脳はノイズから生命を生み出す


本書、後ろに行くに従って、どんどん面白くなってゆく。


●個々のニューロンには極単純なルールだけを持たせているのに、幾つものニューロンが集団で行動すると

 それら集団の挙動はやがて複雑ではあるが秩序だった働きを示すようになる・・・。

●そこに、ランダムネス(ノイズ)が加わるすることにより脳は創発する!


ん~、↑こんなことが書いてある第四章なんて最高だ!


お薦めです。

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2009年06月04日(木)

『異端の数 ゼロ』

テーマ:自然科学とか

『異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念』  チャールズ・サイフェ/著、 林 大/訳、 ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ(2009)


0。 ZERO。 ゼロ。

多少なりとも工学に関わっている身として、技術計算用に作成するプログラム・ソースコードなどのデバッグを行う際には、“ゼロ割り”に注意を払う。

分母にゼロがきてしまったら、その計算はストップしてしまう。プログラムの進行が途中でストップしてくれるならまだ良い方だが、ヘタすると無限ループに入り込んだまま、延々と誤った計算をし続けるなんて場合もあるかもしれない・・・。


私ごときの仕事で生じる“ゼロ割り”なら笑い事で済むが、軍事作戦に従事する戦艦のエンジンをコントロールするプログラム中にこの“ゼロ割り”が生じたらタマッタもんじゃなかろう。

本書は、アメリカ軍のミサイル巡洋艦に実際に起こった“ゼロ割り”によるエンジン・ストールの話から始まる。


前半部は、オリエントで生まれたゼロの起源に始まり、当初ゼロを拒絶していたヨーロッパ社会が、ゼロを認めるに至る歴史が語られる。なぜ、西洋はゼロを拒絶したか?

やはり、キリスト教、教会の影響が大きい・・・ ┐( ̄ヘ ̄)┌。


後半部の第5章、「無限のゼロと無信仰の数学者-ゼロと科学革命」が本書の白眉である。

微積分において登場する“微小細片Δx”。このΔxを限りなく小さくする、すなわちゼロに近づけるという操作を行うことが、“ゼロ割り”を生じさせているにも拘らず、なぜか曲線に囲まれた部分の面積や体積を求める計算が上手くいく、という“インチキ”、“マジック”を簡潔に解き明かす部分である。微積分の考え方と発展史が、非常に良く判るようになっている。


6章以降、ゼロの物語は、相対性理論と量子力学の分野へ渡る。両理論に存在する“ゼロ”による特異点を解消し、統一させようと試みる万物理論(あるいは、ひも理論)への発展(あるいは退化?)。

物語の最後は、宇宙の始まりと終わりを予測するのに必要(or不要)な“ゼロの力”の話。


なかなか面白かった。 

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