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2008年11月29日(土)

『少年探偵団』

テーマ:ミステリーとか

『少年探偵団 ―少年探偵』   江戸川 乱歩/著、 ポプラ文庫クラシック(2008)


少年探偵シリーズ第2弾。


“少年探偵団”ったって、小林少年を除くその他大勢の少年達に大した活躍はない。

物語の本筋は結局のところ、怪人二十面相 vs. 明智小五郎 だから・・・。


少年探偵団の活躍の場面ったら、事件の発端の一つにメンバーの一人が関わったこと、犯人追跡のための地味な聞き込み調査をするところ、そんでもって、クライマックスでチョコッと顔を出す程度である。

にも拘らず、何故かつての私はあれほどまでに少年探偵団に憧れたのだろう。今となっては不思議だ。


乱歩さんは、少年達に拳銃を持たせたり、怪盗たちに穴を掘らせるのがずいぶんとお好きなようだ。そういった描写が、前作にも今作にも、同じようなシチュエーションで同じように使われている。


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2008年11月28日(金)

『HOTEL』

テーマ:マンガとか

『Boichi作品集 HOTEL』  Boichi(ボウイチ)/著、 講談社モーニングKC(2008)


いやイヤいやイヤ、またマタ、たいした作家が出てきたもんだ。

SFをベースにしているのだろうが、ホラー、ギャグ、ラブコメ、エロ、どれを描いても、その画力・物語構成力のセンスの良さに恐れ入ってしまった。


■「HOTEL -SINCE A.D.2079-」

地球の超温暖化により、あらゆる生命が死滅した地球。救えたのは生命のDNAと文明の記憶だけ。地球上の生物のDNAを冷凍保存する使命を負った人工知能「ルイ」が切ない2700万年間を過ごす物語。エエ話や。


■「PRESENT」

最初3ページのラブコメから、一転して、切ない夫婦愛を描いた作品。


■「全てはマグロのためだった」

おバカSF。


■「Stephanos」

ホラー&黙示録。


■「Diadem」

SF伝奇といったところ? 全編を赤色で統一して描いた見事な絵・画。


どの作品も、短編物語としての切れの良さが際立っている。お薦めです。


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2008年11月27日(木)

『怪人二十面相』

テーマ:ミステリーとか

『怪人二十面相―少年探偵』   江戸川 乱歩/著、 ポプラ文庫クラシック(2008)


少年探偵シリーズの第1弾。


かつての日本、江戸川コナンも金田一はじめも居なかった頃の日本では、英国の名探偵ホームズ&ワトソンに匹敵する和製探偵コンビと言ったら、明智小五郎&小林少年だった(よね)。


昭和39年(1964年)に発刊されたこの作品は、たちまち小学生たちに貪り読まれた。私が小学生だった昭和40年代後半から昭和50年代前半、おそらく何処の小学校の図書室にも、「ホームズ」シリーズや「怪盗ルパン」シリーズと並んで、この「少年探偵」シリーズが置いてあったはずだ。


野口英世やエジソンなどの伝記本、アンデルセン童話などを始めとしたジュブナイル文学などを借りたことのない私が、いや、そもそも、少年ジャンプ以外の本など滅多に読むことのなかった私でも、この「少年探偵」シリーズだけは借りて読んだのである。(それと、昆虫・動物・宇宙図鑑の類も借りて眺めていた。)


単行本の表紙は擦り切れており、そのボロボロ具合が表紙絵のタッチや背表紙に描かれた黄金仮面の表情と相俟って、何とも云えない不気味さを漂わせていた。先に読んだ友達から聞き知っていた内容といい、こんな本が学校の図書室というお堅い場所にあっていいのかと思っていたのは私だけではなかったはずだ。そんな背徳の感情がこのシリーズを読ませる一因となっていたのではないかと今では思っている。


今回、通勤電車の中で表紙を顕わにした本書を読むのは、さすがにこの歳では恥ずかしかったので、カバーを掛けた。。。(軟弱者と呼びたければ呼んでくれ!)

講談調の文章といい、挿絵のタッチといい、現代では差別語となる類の言葉が大量に使われているところなど、ホント、時代を感じさせる。

内容の方はというと・・・・、まァー、こんなモノだったかな、といった感じ。結構夢中で読んだ。

ただ、小林少年が実弾が発射できる拳銃を持っていて、しかもそれを使うところなどはチョットした驚きがあった。いくらなんでも、その設定はないだろ!



次は『少年探偵団』だ。

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2008年11月27日(木)

『アシェンデン 英国情報部員のファイル』

テーマ:ミステリーとか
ASHENDEN Or THE BRITISH AGENT (1928)
『アシェンデン―英国情報部員のファイル』
ウィリアム・サマセット・モーム/著、中島賢二・岡田久雄/訳、岩波文庫(2008)


第一次世界大戦の際、著者モームは実際に情報部員だったらしい(作家兼務の)。これは有名な話だそうだ。だからこの作品は、モーム自身の実体験に基づいているらしい。この本の序文で、著者自らそう云っている。

モームはこうも言っている。「体験に基づいてはいるが、フィクションにするために再構成を施している」と。事実というのは、物語の語り手としては実にお粗末なのだそうだ。

秘密情報部で働くエージェントの仕事とは、実際のところ極端に単調で詰まらない物だそうだ。しかも、その仕事のほとんどは役に立たない。だからといって、そういった事実を、事実として書き連ねるのは、作家の側のテライでしかない、とモームは否定している。

小説には、練られたプロットがあり、読者の虚をつくような要素が入り、独創的で精巧な図柄が構築されなければならず、人生を模倣し、事実を取り入れるということは、小説の材料としているに過ぎない。・・・と言うような主旨のことをモームは云っている。この主張には、私も大きく頷いてしまう。そうでなければ面白い読み物などできないだろう。事実だけの羅列など小説ではない。創作があってこその小説なのだ。かといって、創り込み過ぎて失敗している小説も世の中には膨大に存在しているのだが・・・。



そうそう、題名の「アシェンデン」とは、主人公の名前である。著者モームの分身である。

作家として他人を観察し、その人物の素養を見抜く力を持つアシェンデンは、“R”と呼ばれるMI6の大佐にスカウトされ、秘密情報部員となる。アシェンデンの主な任務は、ドイツ、オスマントルコ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国を中心とした敵同盟国のエージェント達に対する情報活動である。敵のスパイの身辺調査をしたり、敵側に寝返った裏切り者を罠に掛けて誘き出したり、ロシア潜入中に革命に出くわしたり、と、その物語の中身は決して単調ではない。

作品全体としては16篇の短編から成っている。これら1つ一つの短編小説としてもそれなりに完結しており、その中で登場人物達の人となりが掘り下げられて描写される。そして、前後する2~3の短編が連なって1つの中篇として構成された物語で、様々な歴史的な事件に係わるエスピオナージの世界が描かれる。


久しぶりに面白いスパイ小説を読んだ。ジョン・ル・カレの“スマイリー3部作”やフリーマントルの“チャーリー・マフィン・シリーズ(の初期作品)”以来だ。もっとも、こちらの作品の方が先に出版されているのだが・・・。


岩波文庫のスパイ小説って、珍しいとおもいませんか。

お薦めです。




ところで、この作品を読む前・・・、

モームの作品をこれまで1冊も読んだこともないくせに、サマセット・モームって人の書いたもんはみーんな純文学だと思い込んでいた無知な私。

読まず嫌いってのはダメだね。ましてや、名前から想起される自分勝手なネガティブなイメージだけで、その作家や作品を敬遠するってのは愚の骨頂ってヤツだね(自戒を込めて・・・)。

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2008年11月25日(火)

江戸川乱歩、少年探偵シリーズ

テーマ:ミステリーとか

一昨日、まんだら堂さんの記事 を読んで小躍りした。


江戸川乱歩『少年探偵』シリーズの6作品が、ポプラ社から文庫版として先週発売されたのだ。



■怪人二十面相

■少年探偵団

■妖怪博士

■大金塊

■青銅の魔人

■サーカスの怪人



装丁や挿絵などが、ほぼ、オリジナルのまま、小型になっただけで出版された。

早速、『怪人二十面相』と『少年探偵団』を購入してきた。


少年探偵

うん!小学校の図書室にあったのは、たぶんこんなような表紙の本だった・・・(と思う。)

なつかしい。


少年探偵団―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)/江戸川 乱歩

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2008年11月24日(月)

『ミステリが読みたい! 2009年版』

テーマ:ミステリーとか

『ミステリが読みたい! 2009年版』  ミステリマガジン編集部編、早川書房(2008)



性懲りもなく・・・。


ここでリストアップされた海外ミステリ20位までの作品のうち、既読が6冊。積んであるのが2冊。今後読みたいなと思ったのが4冊。


最近出版されたポケミスはほとんど読んでいないが、

北東の大地、逃亡の西 』、『ロジャー・マーガトロイドのしわざ 』、『荒野のホームズ 』 は読んでみたいと思わせる評が載っていた。


           


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2008年11月23日(日)

ダメダメな結果

テーマ:サッカー・スポーツとか

久しぶりに観戦してきました。

ISSUED : November.23.2008 Saitama Stadium 2002 J.LEAGUE DIVISION 1, Matchday 32. URAWA REDS vs. SHIMIZU S-PULSE


 ↓ 試合ごとにもらえる Official Matchday Card。今日のは、鈴木啓太選手。
081123-1  


席はバックアッパー。

と言っても判らない方がいるかもしれない。


↓こんなトコです(バックスタンドの最上部です)。   ピッチは、↓こんな感じで見えます。

081123-2    081123-3


試合の方は・・・、 1 vs. 2。    負けました。


清水エスパルスの若い選手達の活躍ばかりが目に付く試合だった。


田中達也選手を除いて、REDSの中盤から前の選手たちは全然走らんナー!

アレじゃ、勝てるわけないプンプンむかっ(プンプン)


今シーズンは無冠。

後は、アジア・チャンピオンズ・リーグ参加資格である3位以内を目指すだけか・・・・・

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2008年11月21日(金)

『木曜日だった男』

テーマ:ミステリーとか

The Man Who Was Thursday (1905)

『木曜日だった男  一つの悪夢』   G.K.チェスタトン/著、 南条竹則/訳、 光文社古典新訳文庫(2008)


ミステリ・幻想・サスペンス・・・ジャンル不詳・・・の古典的作品。その新訳版。

この著者の作品を読むのは初めて。有名な「ブラウン神父」シリーズは読んだことがない・・・


二人の詩人の出会いから物語は始まる。一人はアナーキスト(無政府主義者)。もう一人の詩人は、アナーキストの振りをして、アナーキストたちの動向を内偵する刑事に採用された主人公。

この主人公が、ひょんなことからアナーキスト秘密結社の幹部の一人、その名も“木曜日”に推挙されてしまう。

アナーキスト秘密結社の幹部会に参加した“木曜日”。

幹部会の議長は“日曜日”と呼ばれる大男。幹部会の書記には“月曜日”と呼ばれる男。他に、“火曜日”から“土曜日”までの名前で呼ばれる男たち、計7人が居並ぶ。


この幹部会のメンバーの中に裏切り者がいる!、と“日曜日”は指弾する。

その裏切り者=警察の内偵者こそ・・・・・・“火曜日”だ、と。 ホッとすると共に、戸惑う主人公の“木曜日”・・・。


・・・ここから、主人公“木曜日”と、曜日の名前を冠せられた男たちとの奇妙な冒険(?)、逃亡劇(?)が始まり・・・・・、主人公は、曜日の男たち一人ひとりの正体を明らかにして行く・・・・・が、・・・・・。。。



木曜日によってその他の曜日の男たちの正体が徐々に明らかになって行く過程と、そこで交わされる会話の妙が面白くて夢中で読んでいったが、最後の最後で幻惑させられて??? 何度読み返しても私には理解不能。 でも、なぜか面白かった。

オチが理解できないのは、私が無知でマヌケだからなのか!? 宗教だか神学だか何か、そのテの背後知識でも持っていないと理解できないのか???

なんとも奇妙で不思議な物語だ。

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2008年11月17日(月)

『縄文人追跡』

テーマ:歴史とか


『縄文人追跡』   小林 達雄/著、 ちくま文庫(2008)、 初出は日本経済新聞社(2000)


生涯をかけて縄文研究をしてきた著者。

著者が長年研究してきた縄文人への愛着と想いが明瞭に込められた、現代人へのメッセージ。エッセイと云うよりもメッセージ。


考古学者は、モノを発掘し、眺め・観察するだけじゃない。


以前読んだ『列島創世記』 の著者もそうだったが、この著者もまた、土器であったり環状列石であったり、モノやモニュメントには人の意思が反映されると信じ、そこから古の人々(縄文人)の意思を掴み取ろうと試みる。こういうのを認知考古学って云うんだったっけ?
もちろん、古代の人々の意思を正確に読み取ることは不可能だろう。でも、科学的な演算思考とヒトとしての常識によって、大まかな推論は可能なのだと思いたい。そうすることで、人間の営みや考え方が、時代によってどう変わってきたのか、あるいは変わらないのかが、おおよそではあるが判るかもしれない。

そんなことが役に立つのか?立たないのか?
それが面白いのか?つまらないのか? は、また別問題であるが・・・。


個人的には、役立つ/役立たないよりも、面白いか/面白くないかの方が重要だし、こういう本を読むってことは、私自身は面白がっているし、そこに幾らかの価値を見い出している。


線画のイラストもイイ。

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2008年11月14日(金)

『TOKYO BLACKOUT』

テーマ:ミステリーとか

『TOKYO BLACKOUT』   福田 和代/著、 東京創元社(2008)


テロリストによって、真夏の東京・関東全域が大停電に! というクライシス・ノベル。


電力流通、発電・送電・供給システム、電力がストップした場合の社会への影響のしかた、などに関して、かなり詳しく調べられている。


テクニカルな部分はなかなか。

でも、ドラマとしては面白くない。


登場人物が多過ぎ。しかも、その全員に均等に焦点を当てている・・・ような感じがする。

だから、ヒト・人物に対する書き込みが分散してしまい、焦点はぼやけてしまっている。登場人物の誰一人として、魅力ある人間がいない・・・。


プロットも淡々としすぎ。

単なる停電シミュレーション小説になってしまっている・・・ような気がする。


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