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2007年12月30日(日)

『本だけ読んで暮らせたら』 2007年のお薦め本

テーマ:メモランダム

このブログを初めて3回目の年末です。 ・・・で、懲りもせず今年もやります。


『本だけ読んで暮らせたら』 管理人による “2007年に読んだ本、お薦めリスト” です。



【ミステリとか】


■今年はなんと云ってもクラムリー、 『正当なる狂気』

■チャンドラーは私のバイブルなので・・・、新訳 『ロング・グッドバイ』  

■コーマック・マッカーシーの 『血と暴力の国』  も外せないでしょ!

■丸山健二の短編集 『落雷の旅路』  は衝撃的だったな~。特に1作目。

■コナリーさんの熟練の技 『終決者たち』  は、シリーズ中最もオーソドックスで正道をイってる!


他にも

■ジェイムズ女史の 『灯台』  

■クックの 『石のささやき』    も良かったです。


以上が、TOP7ですかね。。。中途半端ですけど。。。


今年の作品ではないけど、

■ルイス・サッカーの 『穴 HOLES』

■グレッグ・ルッカの 『守護者(キーパー)』 シリーズ も気に入りました。なかでも 『耽溺者(ジャンキー)』 は最上。


それと、

■ケストナーの 『飛ぶ教室』  古典の名作と言われている作品で、私ははじめて読みましたが気に入ってしまいました。


そうそう、

『鉄塔 武蔵野線』 もあった! 男の子ならこいつは必読です。『飛ぶ教室』といい、『鉄塔 武蔵野線』といい、少年の“誇り”が芽生える瞬間を描いた物語はイイ! 少年の成長に関与するイイ味を出す大人の存在が更にgood!




【自然科学とか】


次の3冊が面白かったです。


『人類の足跡10万年全史』   こいつは、この3作中でも一押しです!

『生物と無生物の間』   今年出た新書のベストセラーですね。

『脳と仮想』   イイです!! 安いし。 “アハッ!” 体験できます。




【歴史とか】


今年もあまり歴史モノは読みませんでしたが、それでも、この2作はお薦めできます。


『謎解き 広重 「江戸百」』   カラー版です。画がキレイ。

『文政十一年のスパイ合戦』  ミステリとして読んでも面白い。




【その他】


■この人のエッセイには笑いました。岸本佐知子 『ねにもつタイプ』  もしかしたら、今年一番の収穫かも!?

『読書の腕前』  こういう読書案内もいいですね。

■今年は梨木香歩さんの作品 にも挑戦してみました。その中では 『村田エフェンディ滞土録』  が最も好みでした。

■フィリパ・ピアスの 『トムは真夜中の庭で』  と 『真夜中のパーティー』  も素晴らしかった。




と、まァー、相変わらず一貫した基準もなけりゃ脈絡も全くない選定ですが、チョットでも気になった本がありましたら、どうぞ記事を覘いてみてください。。。


さて、

今年1年、このブログを覘いてくださった皆様、コメントやトラバを下さった皆様、ありがとうございました。

来年も皆さんが面白い本を沢山読めますように!('-^*)/

では、良いお年を!!

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2007年12月30日(日)

ポピュラー・サイエンスの目次

テーマ:自然科学とか

ポピュラー・サイエンス本関連の目次を作ってみました。


クリックすると、その記事に飛びます。



【科学一般】

 『疑似科学入門』  池内了/著

 『非線形科学』  蔵本由紀/著

 『遺伝子・脳・言語 -サイエンス・カフェの愉しみ-』 堀田 凱樹・酒井邦嘉/著

 『科学とオカルト』  池田清彦/著

 『99.9%は仮説』  竹内薫/著

 『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』  スーザン・A・クランシー/著、林雅代/訳

 『系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに』  三中 信宏/著

 『インチキ科学の解読法』  マーティン・ガードナー/著、太田次郎/監訳

 『理系白書』  毎日新聞社科学環境部/著

 『科学書をめぐる100の冒険』  田端到+佐倉統/著

 『センス・オブ・ワンダー』  レイチェル・カーソン/著、上遠恵子/訳

 『スモールワールド・ネットワーク』  ダンカン・ワッツ/著、辻竜平・友知政樹/訳

 『文明崩壊』  ジャレド・ダイアモンド/著

 『銃・病原菌・鉄』  ジャレド・ダイアモンド/著

 『全核兵器消滅計画』  中嶋 彰/著

 『安全と安心の科学』  村上 陽一郎/著



【地震・災害 関連】

 『地震の日本史』  寒川旭/著

 『平成関東大震災』  福井晴敏/著

 『最新 日本の地震地図』  岡田義光/著

 『いま活断層が危ない  中部の内陸直下型地震』  安藤雅孝・田所敬一・林能成・木村玲欧/編著

 『地震の揺れを科学する』  山中浩明・武村雅之・ほか/編著

 『スロー地震とは何か』  川崎 一朗/著

 『巨大地震の日 命を守るための本当のこと  高嶋哲夫/著

 『知っておきたい斜面のはなしQ&A 斜面と暮らす』  土木学会地盤工学委員会斜面工学研究小委員会/編

 『活断層とは何か』  池田安隆・島崎邦彦・山崎晴雄/著

 『活断層』  松田時彦/著

 『大地動乱の時代』  石橋克彦/著

 『東京大地震は必ず起きる』  片山恒雄/著

 『火山災害-人と火山との共存をめざして』  池谷浩/著

 『活断層大地震に備える』  鈴木康弘/著

 『地震と噴火の日本史』  伊藤和明/著

 『地震』  和達 清夫/著

 『M8(エムエイト)』  高嶋 哲夫/著

 『死都日本』  石黒 耀/著

 『阪神・淡路大震災10年』  柳田 邦男/著



【地球科学 関連】

 『地球46億年全史』  リチャード・フォーティ/著、 渡辺政隆/訳

 『破局噴火 -秒読みに入った人類壊滅の日』  高橋正樹/著

 『鉱物の魅力がわかる 天然石と宝石の図鑑』   塚田真弘/著

 『われらをめぐる海』  レイチェル・カースン/著、日下実男/訳

 『空の名前』  高橋健司/写真・文

 『日本列島は沈没するか?』  西村一・藤崎 慎吾・松浦 晋也/著

 『気候変動 +2℃』  山本 良一/編集、 Think the Earth Project/編

 『一般気象学』  小倉義光/著

 『環境考古学への招待 -発掘からわかる食・トイレ・戦争』  松井章/著

 『地球の内部で何が起こっているのか?』  平 朝彦・徐 垣・末廣 潔・木下 肇/著

 『巨大災害の時代を生き抜く ジェオゲノム・プロジェクト』  安田喜憲/編著

 『謎解き・海洋と大気の物理』  保坂直紀/著

 『生命40億年全史』  リチャード・フォーティ/著、 渡辺政隆/訳

 「全地球史解明プロジェクト」



【 脳 関連】

 『サブリミナル・インパクト 情動と潜在認知の現代』  下条 信輔/著

 『脳と仮想』  茂木健一郎/著

 『脳は空より広いか 「私」という現象を考える』  ジェラルド・M・エーデルマン/著、冬樹純子/訳

 『海馬 -脳は疲れない-』  池谷裕二・糸井重里/著

 『進化しすぎた脳』  池谷裕二/著



【遺伝子 関連】

 『遺伝子と運命』  ピーター・リトル/著、 美宅成樹/

 『DNAの時代 期待と不安』  大石 道夫/



【生命・生物 関連】

 『生命とは何か -物理的にみた生細胞-』  エルヴィン・シュレーディンガー/著

 『日本の生きもの図鑑』  石戸忠司・今泉忠明/監修

 『人類の足跡10万年全史』  スティーヴン・オッペンハイマー著/仲村明子訳

 『ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ ハイテク海洋動物学への招待』  佐藤克文/著

 『植物の生存戦略 「じっとしているという知恵」に学ぶ』  「植物の軸と情報」特定領域研究班/編

 『生物と無生物のあいだ』  福岡伸一/著

 『動物園にできること 「種の方舟」のゆくえ』  川端裕人/著

 『木を植えよ!』   宮脇昭/著

 『ネコはどうしてわがままか』  日高敏隆/著

 『人間はどこまで動物か』  日高敏隆/著

 『春の数えかた』  日高敏隆/著

 『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』  稲垣栄洋/著、三上修/絵

 『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』 シュテュンプケ/著、日高敏隆・羽田節子/訳

 『時間の分子生物学 時間と睡眠の遺伝子』  粂和彦/著

 『素数ゼミの謎』  吉村仁/著、石森愛彦/絵

 『人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」』  三井誠/著

 『森の紳士録 ―ぼくの出会った生き物たち―』  池内 紀/著

 『奇怪動物百科』  ジョン・アシュトン/著、高橋宣勝/訳

 『ヒトは環境を壊す動物である』  小田亮/著

 『環境リスク学』  中西 準子/著

 『ジャングル』  松岡 達英/著

 『生命40億年全史』  リチャード・フォーティ/著、 渡辺政隆/訳



【恐竜 関連】

 『恐竜探検隊』  R.C.アンドリュース/著、長谷川義和/訳、小沼直人/絵

 『1/35恐竜骨格モデルシリーズ01 トリケラトプス』  

 『恐竜学 進化と絶滅の謎』  

    David E.Fastovsky,David B.Weishampel/著 John Sibbick/画   真鍋 真/監訳

 『恐竜ホネホネ学』  犬塚則久/著

 『エンサイクロペディア 太古の世界 恐竜時代』  ロバート サブダ、 M. ラインハート/作、 わく はじめ/訳

 Sue スー 史上最大のティラノサウルス発掘  ピーター・ラーソン&クリスティン・ドナン/著、

                        池田 比佐子/訳、冨田幸光/監訳

 立体モデル大図鑑 恐竜のからだ   デニス・シャッツ, 長谷川 善和, 伊藤 恵夫/著

 『日本恐竜探検隊』   真鍋 真、 小林 快次/著

 『とりになった きょうりゅうのはなし』  大島英太郎/作



【メカニック・機械 関連】

 『ピタゴラ装置 DVDブック①』

 『鉄道の科学』  宮本昌幸/著



【数学・物理 関連】

 『現代数学小事典』  講談社ブルーバックス

 『統計学入門(基礎統計学Ⅰ)』  東京大学教養学部統計学教室/編

 『フーリエの冒険』  ヒッポ・ファミリー・クラブ

 『はじめての数式処理ソフト』  竹内薫/著

 『数学、一歩先へ』  大橋義房/著

 『早わかり物理50の公式』  岡山物理アカデミー/編

 『世にも美しい数学入門』  藤原正彦・小川洋子/著

 『夜の物理学』  竹内薫/著

 『続 直観でわかる数学』  畑村洋太郎/著

 『数学入門』  遠山 啓/著

 『天才数学者たちが挑んだ最大の難問 フェルマーの最終定理が解けるまで』

    アミール・D・アクゼル/著、吉永良正/訳

 『数学をつくった人びとⅡ』  ET・ベル/著、田中勇・銀林浩/訳

 『数学をつくった人びとⅠ』  ET・ベル/著、田中勇・銀林浩/訳

 『パソコンによるシミュレーション物理』  矢部孝・灌山正見・椛島成治/著

 『直観でわかる数学』  畑村洋太郎/著 


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2007年12月28日(金)

『さよなら僕の夏』

テーマ:ファンタジー・SFとか

Farewell Summer (2006)




『さよなら僕の夏』  レイ・ブラッドベリ/著、 北山克彦/訳、 晶文社(2007年)

『たんぽぽのお酒』

の続編。


実は、『たんぽぽのお酒』が描かれた55年前に本作の骨格もできていたらしい。


55年前、『たんぽぽのお酒』を出版する際に、第2部に相当したこの部分をカットしていたとのことである。

ブラッドベリは、両作を合わせた完全版を『青い思い出の山々』と呼んでおり、前半部の『たんぽぽのお酒』となった部分の原題は『夏の朝、夏の夜』だったそうだ。


さて、本作は、13歳の少年ダグラスと彼の弟や友人たちが、古い価値観を持つ(とダグラス達が思っている)町の老人たちと戦う物語・・・というのはではなくて・・・、

少年達と老人たちの反目を表面上に描きながら、両グループの中心人物であるダグラス少年とクォーターメイン老人との誤解と理解をメインテーマに据えている。


少年は老人の目の奥に自分自身を見る。

老人も少年を見て、自分の今後の人生を再発見する。


本作のベスト・シーンは、31章(p.162~)のクォーターメイン老人がもう一人の老人を相手に自身の心情を語る場面だ。ヒトが生きていく上での、恐らくは普遍の心情が描かれている(と思う)。


今作も主人公はダグラスなのだろう。だが、クォーターメイン老人といい、ダグラスの祖父母といい、老人の描き方が抜群にイイ作品だ。私のような中年読者としては、老人の方に肩入れしてしまう。


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2007年12月25日(火)

『地震の日本史』

テーマ:自然科学とか




『地震の日本史―大地は何を語るのか』   寒川 旭/著、 中公新書(2007)


日本各地で、工事などで地面を掘ると、また、古墳などの発掘を進めていくと、いろいろな発掘現場で、地震で生じた液状化や墳砂の痕、地層のズレた痕が見つかる。

現在に比べたら圧倒的に紙ベースの資料が少ない昔。でも、考古学的な観点から、いつ頃地震が起きたのかがおおよそ判る。


学術的な難しいことを云っているわけでもないし、写真やスケッチもマアマー豊富だし、気軽に読めて判りやすい。 いいです。


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2007年12月23日(日)

『無限の住人』 22巻

テーマ:マンガとか

『無限の住人 22巻』  沙村 広明/著、 講談社アフタヌーンKC


物語の終末に向けて登場人物達が一斉に動き出した。物語がどのように展開されるのか、先が全く読めないが期待は高まる。

そんな中にあって、主人公の万次の存在感が薄い。クライマックスはまだまだ先ってことか!?

とにかく、最期まで見届けるぞ。 沙村!頼むぞ!!


【関連記事】

2007年6月24日記事 『無限の住人』 21巻

2006年11月01日記事 『無限の住人』 20巻

2006年4月27日記事 『無限の住人』 19巻

2005年7月5日記事  『無限の住人』 18巻

2005年2月6日記事  『無限の住人』

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2007年12月22日(土)

『たんぽぽのお酒』

テーマ:ファンタジー・SFとか

DANDELION WINE (1957)



『たんぽぽのお酒』  レイ ブラッドベリ/著、 北山克彦/訳、 晶文社 (1971年、ベスト版は1997年)


レイ・ブラッドベリは初挑戦(たぶん)。


イリノイ州に暮らす12才の少年ダグラス。1928年の6月から9月までの夏の3ヵ月。この間に経験した出来事によってダグラスは、自身の生命と彼の廻りに確固として存在する世界を実感する。


少年を取り巻く不安と孤独。自由と輝き。生と死。現実と夢。ブラッドベリは、これらを幾つかのショート・ストーリーによって表現し、それらを連続させることによって、作品全体として一人の少年の成長を描く。


いいね、こういうの。

(もう少し訳がこなれていると、尚イイな)。


いくつになっても、こういうのを読んでしまう自分が少し恥ずかしい。。。

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2007年12月20日(木)

『文章読本さん江』

テーマ:本を読むこと・本にまつわること




『文章読本さん江』  斎藤 美奈子/著  ちくま文庫(2007)   初出は2002年

新潟出張の往復の電車の中で一気読み。


“文章を如何に書くか!”、良い文章とはどういうものか”、などについて御指南下さる様々な「文章読本」。

「文章読本」とは、谷崎潤一郎を開祖とし、三島由紀夫、清水幾太郎、丸谷才一、井上ひさし、本多勝一、などなどの文豪や学者たちが、その時代時代に示してきた“文章を書くことの指南書”である。最近のベストセラーでも、『日本語練習帳』なんてのがある。


著者、斉藤美奈子は、これら「文章読本」がどのように書き続けられてきたのか、そもそも「文章読本」は何故「文章読本」と呼ばれるのか、大御所たちは何故こぞって「文章読本」を書くのか、どんな人たちが「文章読本」を読んでいるのか、などについて、鋭い分析と考察、底意地の悪い(でも真相を突いた)批評と邪推をもって展開する。その過程で、作文教育の歴史と各時代における教育内容なんてことについても言及し、作文教育と「文章読本」との関連性を暴く。


とまァー、↑これだけの説明では、この本のどこが面白いのか判らないだろう。

面白いのは、内容だけでなく、その書きっぷりなのである。

著者、斉藤美奈子は、納得のいかないこと、矛盾のあること、不穏な雰囲気のありそうなことを鋭く指摘し、それをバッサバッさと切り捨てて行く。それが文豪だろうが大学者だろうが新聞記者だろうが、存命だろうが鬼籍に入った人であろうが、そんなの関係ねぇー!のである。

「文章読本」とそれを書いた人間に対する批評は、ときにオチャラケていたり、ときに舌鋒鋭く怒ったり、ときにからかい半分だったりと、いや、もう、やりたい放題である。でも、内容が伴っているから、そういう書き方が許されちゃうんだ。


読み物として愉快、痛快、爽快。そんでもって納得。の本書。 この著者は凄い!




『文章読本さん江』が面白かったものだから 『趣味は読書。』 も本屋で立ち読み(斜め読みだけど)。

こちらも面白かったぞ!


趣味は読書。 (ちくま文庫 さ 13-3)/斎藤 美奈子


そう云えば、私も 谷崎潤一郎の 『文章読本』 と、清水幾太郎の 『論文の書き方』 を読んでいたんだっけ・・・。

テヘッ!(*゚.゚)ゞ

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2007年12月17日(月)

キノベス2007

テーマ:メモランダム

キノベス2007 が発表された。

この時期、このWEBを見るのが習わしになってきた。

ここで選ばれる本にはマニュアル本が少なくてイイ。実用一点張りでないのがイイ。

さすが書店員さん達。

読みたい本が結構あった。

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2007年12月15日(土)

『春になったら苺を摘みに』

テーマ:エッセイ・随筆とか




『春になったら苺を摘みに』   梨木 香歩/著  新潮文庫(2006年)


梨木香歩さんのエッセイを初めて読む。


著者がイギリスに滞在した際の下宿先の家主さんであるウェスト夫人との交流を中心に、同じ下宿先に暮らす各国からの留学生や近所の人々との係わり合い、イギリスの田舎での暮らしや風景・気候、プリンス・エドワード島やトロントやニューヨークへの旅行・滞在時に係わった人々への感情などを綴っている。


梨木さんとウェスト夫人との関係は、あの 『村田エフェンディ滞土録』 の登場人物達、日本人留学生の村田と村田の下宿先の主人ディクソン夫人との関係を見ているようだ。

一つはフィクションであり、もうひとつはエッセイであるが、両方を読んでいる者は、この2作品にはっきりとした照応を見いだすことになる。

実在の人物と物語中の人物。

静寂だが確固とした知性が滲み出す梨木さんと村田。
文化・価値観の違う人間を理解できないとしながらも、愛情を持ってその存在を受け入れるウェスト夫人とディクソン夫人。

なるほど、『村田エフェンディ滞土録』 という物語は、このような著者によって描かれたのだと納得する。


作家として、ヒトとしての豊かな経験とそれに裏打ちされた教養。

このエッセイ、梨木さんの人となりが文章に沁み出ている。彼女の精神の清冽さ、異人・異文化に対する寛容さ、彼女の心中に存在する時間と空間の豊穣さが垣間見える。

どうやら私は、当分、梨木さんの描く物語やエッセイを必要としそうだ。


【これまでに読んだ梨木香歩作品】

『西の魔女が死んだ』

『からくりからくさ』

『りかさん』

『家守綺譚』

『エンジェル エンジェル エンジェル』


梨木本総括:「スキのある文章・・・」

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2007年12月14日(金)

『ストリップ』

テーマ:ミステリーとか

STRIPPED (2006)

『ストリップ』  ブライアン・フリーマン/著、 長野きよみ/訳、 ハヤカワ文庫(2007年)


ブライアン・フリーマンが描く刑事ジョナサン・ストライドものの第2弾 (第1弾はこちら )。それにしてもこの作家、紛らわしい名前だ・・・。



作中のキー・パーソンの名前が付けられた4部構成でこの物語はできている。

 第1部:アミラ

 第2部:クレア

 第3部:ブレイク

 第4部:ミッキー


ラスベガスの街角で射殺されたチャラ男。

別の町で轢き逃げされて殺された少年。

関連性のなかったように見えた2つの殺人事件に繋がりが見えてから、物語は加速する。


全体的に良く描けている。人もプロットも。特に女性キャラクター、セリーナ、アマンダ、クレアの造形がイイ。この3人の女性の個性に比べると、男ドモは少々霞んで見える。

クライマックスのヒネリもなかなか!


600ページか・・・。もう少し短くできないもんかネ。

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