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2005年06月30日(木)

『ヒトは環境を壊す動物である』

テーマ:自然科学とか
ヒトは環境を壊す動物である

  小田亮/著、ちくま新書



生態系の保護のために、野生生物や樹木にも生存権利を認めよう!という“自然の権利”なる概念があります。

環境を守るためには、個々人の倫理観を高めよう!という“環境倫理”を声高に叫ぶ人達がいます。

ここ数年、自然環境保護に熱心なあまり、人間の行為をやたらと制限しようとする人達や報道が多くなったように思えてなりません。報道の仕方、私の情報の受け取り方にバイアスが掛かっているせいかもしれませんが・・・。


確かに“自然の権利”や“環境倫理”が必要なことは判るのですが、正統な(あくまでも正統な、です)人間様の欲求を差し置いてまで、過剰に環境保護を主張するのも、なんだかナ~、って思ってしまうのです。


ここのところ、環境問題に関する本をいくつか読みました。

その中で、この本の著者の言っていることは、なんだかシックリきました。


著者は生物学(霊長類学)出身らしいです。

進化生物学の立場から、ヒトの心の進化の過程や、ヒトがどのように環境を認知するのか、環境という公共財を守るための協力が成り立ちえるのか、道徳性がどのように生まれてきたのか、などについて解説しています。

一見、「環境」とはかけ離れた議論をしているように取れる箇所もありました。

しかし、全体を通すと、主張していることはよく判りました。

“ヒトは本性(本能)として、環境を守ることができるのか? できないのでは?”と思っている(いた)私の考えを少し転換させてもくれました。完全にではないけど・・・。


ヒトの認知能力や心の働きは、長い長い狩猟採取時代を通じて獲得されてきたものです。その間、自然環境を改変する能力も身につけてしまいました。石炭、石油、原子力エネルギーまで使って環境を作り変えられるのです。

ヒトの認知能力は、空間的には自分の周りのごく狭い範囲にしか、対人に関しては150人程度に対してしか働かないといわれています(長い進化の過程でこうなった)。

しかし、ここ数千年でヒトが活動する空間は地球上全域にまで、対人関係については数千人、数万人を認識した行動が求められる場合も生じてきています。


ヒトの急速な自然環境改変能力の拡大は、認知能力や心の限界を超えてしまった、ということです。


著者は、生物学者らしく、まずはヒトの本性を知って、それをマネージメントしながら環境問題などの解決を図ろう、という立場で本書を書いています。このあたりが私の好みに合致します。


ヒトの認知能力と心の限界を超えてしまった自然環境の改変。こういったことを承知・認識したうえで、では、環境問題を解決するには・・・


あとは、本書を読んでくださいネ。

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2005年06月28日(火)

『ロゴスの名はロゴス』

テーマ:なんでも読んでみよう

『ロゴスの名はロゴス』 呉 智英/著、双葉文庫



年をとって、“文系”の本に手を出すことが多くなりました。

なぜ、文系の本、例えば歴史モノに手を出すようになったか?

数学や物理の本を読む場合は、傍らにノートを開き、自分の手で計算しなければならないので億劫です。年をとると、こういう億劫な本の読み方をついつい避けてしまいます。今の家には、複数の書物を広げるのに必要な自分の机がないのも原因の一つかもしれません。

歴史などの本を読む場合は、よほどのことがない限り、その本以外に必要とするものがないので楽です。

さらに、数学や物理などは、順を追って理解していく必要があり、どこかで躓いたりすると、その先に進むことができなくなることがあるのも避ける理由の一つです。

歴史などは、どこから読んでも困らないし、また、読んだ分が確実に積み重なっていくため、途中で理解できなくなることが少ないのもイイ点です。


この本も楽に読めます。

薄くて、すぐ読めて、しかも何となく(瞬間的に)利口になったような気にさせる本です。

“瞬間的”というのは、私の場合です。読んでも内容はすぐに忘れてしまうので・・・。


言葉(ロゴス)の論理(ロゴス)に関して綴った50のエッセイです。


一つの話題が45ページなので、常に鞄の中に入れておき、電車を待っている12分の時間に取り出して読めます。電車に乗ったら、別の“じっくり系”の本を取り出して読みます。“つなぎ”にも最適です。 

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2005年06月27日(月)

『わが心臓の痛み』

テーマ:ミステリーとか
わが心臓の痛み

マイクル・コナリー/著、古沢嘉通/訳、扶桑社



原題は、『BLOOD WORK』。

なぜ、翻訳題名が、『わが心臓の・・・』、・・・・・クドイですネ、やめときます。





心臓移植を受けた元FBI捜査官テリー・マッケイレブのもとに現われたのは、「妹を殺した犯人を探してほしい」、という看護婦グラシエラ。

テリーの胸の中で鼓動を打っている心臓こそが、殺されたグラシエラの妹グロリアの心臓だった・・・。



凶悪な殺人事件によってもたらされた自分の生命。邪悪な行為の受益者。主人公テリー・マッケイレブは苦悩します。



どうです、この状況設定、惹き付けるでしょ。



ロスアンジェルスの刑事ハリー・ボッシュを主人公とするシリーズでは、ハードボイルドっポイ趣を前面に出していますが、正統なミステリー(謎解き)小説としても充分な出来を維持しています。もっとも、ハードボイルドというのは小説のひとつの“スタイル”であって、“ジャンル”とは違います(と思います)。マイクル・コナリーという作家はきちんとしたミステリーを書く作家です(と思います)。

・・・・・なにが言いたいかというと、この『わが心臓の痛み』という作品はいつものボッシュ・シリーズにも増して、より本格ミステリーっポクなっている、ということなのです。



主人公テリーの事件に対する関与の仕方は尋常ではありません。そりゃそうですよネ。自分の心臓が関わっている事件ですから・・・

アッといわせる、真犯人とその意図。結末もいい。

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2005年06月26日(日)

「環境と文明の世界史」

テーマ:歴史とか
環境と文明の世界史―人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ

石弘之+安田義憲+湯浅赳男/著、洋泉社新書


メモ:

■マクロな環境の変化はマクロな文明の変化を引き起こす。

■人類史の変革時期は地球規模の気候変動とリンクしてる。

●定住革命:

14500年前。ウルム氷期(最終氷期)の終了。温帯から亜寒帯の地域で後期旧石器文化。人口飛躍的増大。

日本列島では縄文文化の始まり。土器の発達(森林土壌と水が豊富。土器による食物の煮炊き=食糧革命)

●農業革命:

12000年前。氷期から後氷期に移り変わるヤンガードリアス寒冷期。食糧危機。人口縮小。寒冷期の食糧確保のために野生の麦を選び出してできるだけ多くの実を採るようになり農業が始まった?西アジア発祥か?

日本の縄文期に農耕が始まらなかった理由は、列島が海に囲まれていてヤンガードリアスの寒冷化の影響が小さかったため食糧危機に直面しなかった。農耕に必要な広大な草原もなかった。列島には麦にしても米にしても穀類の野生種がなかった。

●都市革命:

5700年前。気候の寒冷・乾燥化。メソポタミア文明。インダス文明。長江文明(東アジアでは黄河文明以前に長江文明があった?)。青銅器の出現による生産技術の向上。社会組織の変容。

日本では三内丸山遺跡。

●精神革命:

3000年前。4000年前の気候寒冷・乾燥化が引き金。民族大移動。西では、インド・ヨーロッパ語族のアーリア人が南下しインダス文明を崩壊させた。東では、漢民族が南下し長江文明を崩壊させた。民族移動、拡散を成し遂げる民族は基本的に牧畜民。民族移動に伴う新文明の誕生と相俟って新世界システム(ギリシャ哲学、キリスト教、仏教、儒教)が誕生。今日の民族配置の骨格が形成される。鉄器の出現。鉄器は自然改変能力も大きい。インド・ヨーロッパ語族と漢民族はこの鉄器を用いて森林を破壊した。

日本列島には、漢民族の南下によって追い出された長江周辺にいた人々が渡って来た(弥生系。長江文明は農耕民。天孫降臨神話)。

●産業革命:

小氷期。ヨーロッパの森林資源の枯渇。

■文明は灌漑農業から天水農業へ移行した。

 ●メソポタミア文明、エジプト文明、黄河文明いずれも、大多数の農耕民を遊牧民出身者が支配していた?

 ●上記の古代文明の崩壊原因(内因)の一つに“塩害”がある。灌漑農業(運河から水を汲み上げて農地に撒く農業)を数百年続けると農地の塩化が生じる。エジプトではナイル川の水収支の変動が原因か?

 ●ギリシャ・ローマ文明は天水農業。古代文明は灌漑であるため、水も支配者のコントロール下にある。一方、天水(雨水)は独立自営農民を生み出す。支配されない人々の存在は政治形態も変える。天水農業は新たな文明の発展の契機を作った。

●かつて深い森の中にあって、森を耕して天水農業をやっている間は、土壌の水分状況も維持されていた。ところが、天水農業が発展し、文明が興隆し森林を破壊していくと土壌中の水分量が減少し降雨量も減る。すると、灌漑農業になる。土地の塩害化が生じ、食糧の自給自足ができなくなる。周辺に植民地を求めるようになる。

●文明の発展=青銅器や鉄器の精錬、には火(エネルギー)を大量に用いる→火を燃やすためにも森林破壊が起きることになる。

●環境史的に見ると、森林破壊が文明を繁栄させ、また衰亡させる。


■人類史の総括を行わないと将来は見えてこない。

 そこに環境史の意味がある。

 ●現在、地球環境がこれほど悪化してきたのは、元をただせば15世紀大航海時代以来ヨーロッパ文明が地球規模に拡大したことによる。ヨーロッパの対外進出の理由の一つに森林の衰退による木材資源の枯渇がある。

●これまでの農業革名、都市革命(社会組織と青銅器出現)、精神革命(鉄器出現)、産業革命は、いずれも技術革命であり、ヒトは技術革命によってピンチ(環境変化)を乗り切って進歩してきた。しかし、今日の環境問題の悪化による破局的な壊滅の抑止には技術革新だけでは追いつかない?

●現代のヨーロッパ文明は牧畜型の文明の延長にある。個が確立した文明。しかし、皆が勝手なことをしないような厳しい法律で個人をコントロールする文明。森の文明や稲作文明は個の自立が妨げられ、逆に個人が自立していない事によって、欲望のコントロール装置が作用している。

 ●破局を食い止めるにはヒトの持つ欲望のコントロールが必要。

●環境史の教訓:人間が自分から進んで環境を良くしたことはこれまでない。

●立ち止まろうと思っても、立ち止まれない、それが人類?

●農業の持続性を文化に内在させてきたのは亜熱帯モンスーン地域であり、この地は水の制約条件も非常に小さい。

●大きな破局、カタストロフィーが起きないと、精神的な覚醒はない?

●近代工業技術文明で上昇したエネルギーをどのようにスローダウンさせて、地球の生態系の中にソフトランディングさせるか?

●シナリオには、ソフトランディングかハードランディングしかない。世界の大部分はハードランディング、つまり破局を迎える。オランダやデンマークは国を挙げてソフトランディング方策を模索している。日本にはそれがない。食糧・資源・エネルギー自給率の少ない日本は破局のシナリオしか描けない。


雑感:

     人類史の大雑把な流れと、何故その流れが生じたのかを、“環境の変化”という観点から知るにはイイ本。

本当かどうかは別。本当ッポイ説明ができる、

そういう見方もある、ということ。

     著者の1人、安田義憲氏は2005年発行『巨大災害の時代を生き抜く ジェオゲノム・プロジェクト』の編者。2001年発行の本書には、“年縞”、“ジェオ・ゲノム”の用語はでてこない。ジェオ・ゲノム分析を用いれば、数年単位での文明推移・変化の分析ができるのでは?そのことについては触れていない。

     カタストロフィーに対するソフトランディング・シナリオはモットもな意見。

     人類の未来を展望する望遠鏡が「環境史」? そんなにスゴイもの?

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2005年06月25日(土)

ブック・バトン

テーマ:メモランダム

ぐたさんからお題を頂きました。


◇Q1:あなたの本の所持数は?

数えたことがないので正確なところは判らないけど、ここ20年間の平均年読破数を5060冊くらいとすると、1000冊くらいですかネ。20年以上前のものは実家か古本屋さん。


◇Q2:今読んでいる本は?

『環境と文明の世界史 人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ』 石弘之+安田義憲+湯浅赳男/著、洋泉社新書  通勤の往復、電車の中で。

『絵で見る幕末日本』 エメェ・アンベール/著、茂森唯士/訳、講談社学術文庫   寝る前に布団の中で。

『ヒトは環境を壊す動物である』 小田亮/著、ちくま新書   寝る前に布団の中で。


◇Q3:最後に買った本は?

『絵で見る幕末日本』 前出

『ロゴスの名はロゴス』 呉  智英/著、双葉文庫
『アースダイバー』 中沢新一/著、講談社
『休暇はほしくない』 パーネル・ホール/著、田中一江/訳、ハヤカワ文庫


◇Q4:よく読む、または思い入れのある本5

『男たちは北へ』 風間一輝/著、フィクション国内部門より

  国道4号線を舞台に、主人公の中年男と少年の触れ合いを

  描くロード・ノベル。

私はこの小説で子供への接し方を学びました。主人公の

ような人間になりたい、と憧れました。


『ナイトホークス』 マイクル・コナリー/著、古沢嘉通/訳、フィクション海外部門より

  翻訳者の古沢氏からコメントをいただきました。ビックリした!! (2005.6.10記事を参照ください)


『唯脳論』 養老孟司/著、自然科学部門より

  カラダの大切さを教えてくれました。


『日本書紀の謎を解く 述作者は誰か』  博達/著、歴史関連部門より

  いままでの歴史謎解き本とは一線を画す。


『地球(テラ)へ』 竹宮惠子/著、マンガ部門より

  ジョミー・マーキス・シンの苦悩が切ない・・・。

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2005年06月24日(金)

際限なく・・・

テーマ:メモランダム

先週の末に、やっと、昨年度の業務成果に関するスポンサーへの説明が終わりました。新年度に入ってすでに3ヶ月も経つというのに・・・。まっ、毎年のことですが・・・。


説明会の前日は徹夜までしてしまいました。イイ年して、徹夜なんぞをすると、かえって作業効率が悪くなってしまうのですが、今回はそんなことも言ってられませんでした。


こういう、しんどい仕事が終わった後というのは、つい自分に対して甘くなってしまいます。

いつもは購買を躊躇する本にまで手を出すことを許してしまいます。


図書館で借りた本も含めると、今現在、同時並行で読んでいる本が3冊、未読本が10冊程度あります。


これらの未読本を全部読み終えてから、次の本に手を出せばイイのですが、つい、書評ブログを中心とした情報源にアクセスしてしまい、読みたい本が際限なく増えていきます。・・・積ん読本ばかりが増えます。

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2005年06月23日(木)

「パソコンによるシミュレーション物理」

テーマ:自然科学とか
パソコンによるシミュレーション物理

矢部孝、灌山正見、椛島成治/著、 朝倉書店


流れを支配する方程式をコード化(プログラミング)し、コンピュータによる数値シミュレーションを楽しむ方法を説明する本です。どちらかというと専門書の部類に入るかもしれません。


私がこの本を選んだのは、研究業務で流体計算を行いたかったためでした。しかも、あまり難しい本を読むことなく。この本はマアマア簡単な部類に入るように感じられました。


ところで、その研究業務は期限が限られていたため(ま~、当然のことですネ)、私の能力では期限内に流体計算を用いた成果を提示することができませんでした。結局、この本から得られた知識をいっさい使うことなく、別の観点からのアプローチによる成果を提示することで業務を終了しました。


業務上の成果は出せなかったものの、この本は私にとって非常に有益です。

今でも、いつか、この本に書かれていることを業務の一部に使ってみたいと思っています。


この本では、流体計算法を応用して、

     回転する星間ガス雲の収縮・分裂と連星系の誕生

     星の衝突・合体・分離・連星の形成

     ロジスティック方程式のカオス解分岐

     ローレンツモデル式(水の熱対流を表す方程式)のカオス的挙動

などについて、コンピュータ上で再現することができるように手解きしてくれています。


注目すべき点は、巻末にBasicFortranによるプログラムが付録として掲載されていることです。


普通、このテの本ではプログラムまでは掲載していないことが多いのですが、この著者は惜しげもなく公開してくれています。しかも、Fortranで・・・。

最近ではC系(C++など)の言語によるプログラムの方が多いかもしれませんが、これまで私が使ってきたり、改良してきたプログラムはもっぱらFortranだったため、この点で、大助かりでした。

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2005年06月22日(水)

「絵で見る幕末日本」 その1

テーマ:歴史とか
絵で見る幕末日本  

エメェ・アンベール/著、茂森唯士/訳、講談社学術文庫


まだ読み終わってはいないのですが、余りにもスゴイので“その1”として書いちゃいます。


幕末、スイスが日本との通商条約を結ぶために派遣した外交官エメェ・アンベールが記した江戸末期の日本見聞記です。


「読んでいない」と書きましたが、読まなくても楽しめる本です。書名にもあるように、挿入されている絵がスゴイのです。人物や風俗についても、建造物や風景についても写実的で細密です。


チョットですが、挿絵の一例を列挙しておきます。

長崎の出島の風景、関門海峡と下関、奉行の行列、横浜の骨董屋、料亭での食事、竹籠での綱渡り、寺子屋、婚礼の式、ミカドの謁見、ミカドの行列、京都の馬追い、葬儀、職人、官女、宿屋の寝間、鞭打ちの刑、各国大使館、角兵衛獅子、江戸の剣術道場、神田明神際、花魁の行列、・・・・・


絵だけでも一見の価値アリです。

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2005年06月21日(火)

図書館で本を借りる際はホドホドに

テーマ:メモランダム

ここのところ、2週間おきに市立図書館に行っています。

 

とりあえず、貸し出し数に制限がなく、不自然でない程度に、いろいろと借りることができます。

そんな訳で今週は、自分でも本当にこんなに読めるのか?と思えるくらいいろいろ借りてきました。

読めなかった場合でも、また借りればイイかな・・・なんて思ったりして・・・

 

しかし、私が多量に借りたせいで、他の人が借りることができなくなることもあり得ることに今になって気が付きました。確率的には小さいですが、ゼロではないですからネ。

借りたはいいが、読んでいない、なんて・・・ヒンシュクものです。・・・

マナー違反、ルール違反です。

 

借りた分、2週間で何としてでも読み終えねば・・・

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2005年06月20日(月)

『直観でわかる数学』

テーマ:自然科学とか
直観でわかる数学

 畑村洋太郎/著、岩波書店


話題の本です。数学の物理的・現象的側面を簡易に解説した本です。

数式というのは一種の言語ですから、それが解らない場合は別の言語(日本語や英語)や図や絵に変換してみて、脳の別の部位を使って考えてみるのが、理解を早める一つの方法だと思います。

この本では、図や絵による説明方法を多用しています。私自身は、こういった方法は、本来、数学を学ぶ上での本道のはずだと思っていたのですが、このような本が売れているということは、本道の学び方・教え方ではないのでしょうか?


ま、とにかく、学生時代ちゃんと勉強した理科系の人が読む本ではありません。

日常で数学なんかまったく必要としない人が気まぐれで読んだり、学生時代勉強しなかった理系の新社会人や、これから理科系に進もうとする高校生が読んだりする本だと思います。


・・・などと云いながら、普段、仕事で数学を使うことも多い私が読んだのは、自分の基礎学力に自信がなかったからです・・・。もしかしたら、自分にも基礎数学が解る様になるかな? なんて、相も変わらず虫のイイことを思ったからなのでした。



さて、この本の中身ですが・・・、

著者はさすがに本質を突いてきます。

うん、うん、と頷いてしまった箇所がいくつかありました。その中でも次の一文は最も頷き角度が大きかったものです。

「微分方程式の細かな解法を覚えることなどたいした意味をもたなくなる。むしろどんな数値計算法を使ってコンピュータに解かせるかということに頭を使う方が、はるかに重要になってくる。」


まさに、“仕事で数学を使う”というのは、よほどの研究者でない限り、このようなことなのです。


(これから数学を本気で学ぼうとする方へ、誤解の無いよう、補足しておきますが、

 それでも、ヤッパリ、基礎は大事です。間違いなく!!


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