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2005年03月30日(水)

「砕かれた街」

テーマ:ミステリーとか


著者: ローレンス ブロック, Lawrence Block, 田口 俊樹
タイトル: 砕かれた街〈上〉 二見文庫

作者ローレンス・ブロックは、

無免許探偵マット・スカダーが主人公のシリーズ、
泥棒バーニー・ローデンバーを主人公とするシリーズ、
殺し屋ジョン・ケラーを主人公とするシリーズ、

を書いています。

どのシリーズも、ニューヨークが舞台となっています。
生粋のニューヨーカーである作者は、よほどニューヨークが好きなのでしょう。

かれこれ私も20年くらい、この作者の作品を読み続けていますが、ニューヨークの雰囲気や街並み、そこに暮らす人たちの描写にはかなり力を入れているのがわかります。昔と最近の作品の中でのニューヨークの雰囲気はかなり変わってきていたように思います。かつては犯罪に溢れた危険な街という印象でしたが、ここ数年は活気があり明るい街という印象が強くなってきていました。
そんなとき、9・11テロが起きました。

2001年9月11日は、作者ブロックにも大きな影響を与えたようです。

本作は、連続殺人事件と画廊の美人オーナーのアブナイ生活に巻き込まれる、作家(殺人事件の容疑者にされている)と前ニューヨーク市警察本部長(美人画廊オーナーにはまり込んでいる)を中心にして、9・11テロのほぼ1年後のニューヨークを描いています。

訳者、田口俊樹氏は、“ニューヨークへのオマージュのような作品”、といっています。

ローレンス・ブロックの3つのシリーズ作品は、それぞれ異なる作風ですが、3人の主人公達はいずれも個性的で、なんらかの主張をする(あるいは醸し出す)キャラクター達です。

しかし、この「砕かれた街」では、際立ったキャラクターも登場せず(画廊の美人オーナーはブッ飛んでいるが、その必然性が全然わからない)、ストーリーにもなんら面白みがないのです。

9・11がブロックをダメにした!? なんてことがありませんように。

この作品は、私の中ではなかったことにします。

次回作、バーニー・シリーズ or スカダー・シリーズ に期待だーッ!
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2005年03月28日(月)

「肩胛骨は翼のなごり」

テーマ:ファンタジー・SFとか


著者: デイヴィッド アーモンド, David Almond, 山田 順子
タイトル: 肩胛骨は翼のなごり


「肩胛骨は翼のなごり」 デイヴィッド・アーモンド/著,山田順子/訳, 東京創元社


この作品,ジャンル不明です。不思議な作品です。



マイケルたちの引っ越し先は,かつて一人暮らしの老人が住んでいた古ぼけた家だ。徹底的に掃除をし,壁紙を貼り直したり,床を磨いたり,がらくたを片付けなければならない。マイケルの父親の役割だ。生まれたばかりのマイケルの妹は命に関わるような病気で,マイケルの母親は赤ちゃんを連れて病院通いが続いている。マイケルも心配でしょうがない。
マイケルは父親の手伝いで,ときおり庭の雑草をぬいたりしている。庭の向こうには今にも倒れそうな壊れかけた古い物置のための小屋がある。

日曜日の午後,マイケルはその小屋で彼を見つけた。
彼は,足を体の前に投げだし,壁により掛かっていた。両腕は体の横にダランとぶら下がっていて,身動きもできないようだ。顔は乾いた漆喰みたいに白い。黒いスーツには蜘蛛の糸やアオバエがついていて,ずた袋みたいだ。一目見ただけでは,生きているのか死んでいるのかもわからなかった。
ひねた物言いをする奇妙な生き物。

ミナはマイケルの家の隣に住んでいる。学校には行かず,母親と一緒に詩を呼んだり,絵を描いたり,庭でヒナを育てるフクロウを観察している。彼女はマイケルよりも少し大人びていて,少しだけ物知りだ。
マイケルはミナと仲良くなり,彼が見つけたあの奇妙な生き物の秘密を打ち明ける。

マイケルとミナはその奇妙な生き物(その後,スケリグという名前を知らされる)を救いたいと思い彼に深く関わっていく。彼のことは2人しか知らない。
妙にひねた口ぶりで,どうでもいいような態度をとるスケリグ・・・しかし,いつしか,スケリグは彼らに心を開いていく。そして,マイケルとミナは,スケリグと不思議な時間を過ごすようになる・・・

初々しい思春期の少年と少女が体験する不思議を描いた幻想的な物語です。
奇妙な生き物スケリグが何者であるかの予想はつきますが,作中ではスケリグについての説明はいっさいありません。存在しているという事実だけです。

純真なマイケルが妹を思いやる気持ちや,いつもは少し達観した物言いのミナがマイケルの家族達や鳥たちにそそぐ優しい気持ちが,ホッとさせてくれます。
イイお話です。読後,しばらくはボーっとできます。

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2005年03月27日(日)

「サッカー監督という仕事」

テーマ:サッカー・スポーツとか


著者: 湯浅 健二
タイトル: サッカー監督という仕事    新潮社


5・6年前、サッカー・ジャーナリストで、ドイツサッカー協会のスペシャル・ライセンス(プロ・サッカー・コーチ・ライセンス)保有者である湯浅健二氏のウェブをよく見ていました。



■敵ボール保持者へのプレッシングがなぜ必要なのか、プレスを掛ける
 プレイヤーとその周りで補佐するプレイヤーとの間にはどのような意思
 の疎通が必要なのか
■パスの出し手と受け手、その2人のプレイヤーのサイドで、または背後
 で、第3のプレイヤーの動きはどうあるべきか、ボールのないところでの
 プレーとは、
■フラット・ラインによる守備システム、自陣ゴールで、マン・マークに
 切り替えるべき瞬間はいつなのか

などなど、
その理由を具体的に挙げた説明が非常にわかりやすくて、代表の試合やJリーグの試合があった後には、湯浅氏の解説を読みに行っていました。

その湯浅氏が2000年3月に書いたこの本、上記のようなサッカーに関する、なぜ?どうして?の解説がてんこ盛りだろうと思って飛びつきました。
期待通り、いろいろな何故についての説明がありました。

しかし、この本の特徴は、それだけではありませんでした。

と、この本の特徴を述べる、その前に、・・・

ちょうどこの湯浅氏の本が出た頃、「上司が鬼とならなければ・・・」とかいうようなビジネス書が出ていて、それを読んだらしい社長だか役員だかが、中間管理職層にも半ば強制的に読むことを薦めていました。
その話を聞いて、私も本屋でチョットだけその本を立ち読みしてみたのですが、そのクダラナイこと。いかにも独裁的な感覚の著者が(その頃の言葉ではトップのリーダーシップ)、「組織を目的に向けて、一丸と動けるようにするためには、ナンタラ・カンタラ!!」みたいな、精神論的なことが書いてありました。
くっだらねー、こんな本読んで感動してるようだから、この厳しいご時勢にも関わらず、いつまでもお前らみたいなのが社長or役員やってられるんダー、と思っていました(今じゃ、会社の売り上げは減るばかりです・・・)。

一方、湯浅氏が言うには、・・・

プロのサッカー選手は一人ひとりが独立採算の個人事業主です。その個人事業主たちをまとめて、勝利に導くための道筋を示す監督もまた、プロのマネージャーでなければならず、当然そのためのスキルとパーソナリティが求められ、それを獲得するための訓練を積んでいなければならないはずである。と。

“サッカー監督”または“サッカー選手”というところを自分の職業、例えば私なら、“エンジニア”と置き換えると、なかなか示唆に富んだことが書かれていて、思わず納得してしまうところが多くありました。

私が勤務する会社のことを考えた場合、私たちエンジニアは、事業主とまではいかないけど(しかし最近では、前年度の査定による年俸制なので半ばプロ・スポーツ選手の様にはなっています)、基本的には一人ひとりが個人ベースで仕事を行っています。大きな仕事の場合はチームを組みますが、その場合でも業務を分割し担当者を決めます。そして、担当者の責任で各分割業務を行います。したがってこういう場合でも、基本は個人責任での仕事です。
こういう仕事の仕方は、なにも私の会社だけではないと思います。

このような、サラリーマンの世界でも、良くも悪くも個人責任での業務形態が基本となるような時代には、むしろ、湯浅氏の「サッカー監督という仕事」みたいな本がビジネス書には最適だナと思ったのでした。

「上司が鬼と・・・」みたいな本を読むんだったら、「サッカー監督という仕事」を読め!!
と、いいたい。

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2005年03月25日(金)

「新・世界の七不思議」

テーマ:ミステリーとか


著者: 鯨 統一郎
タイトル: 新・世界の七不思議    創元推理文庫


この著者のデビュー作「邪馬台国はどこですか?」を読んだとき、歴史を題材に、なんともすっ呆けたオモシロイ話を書く人だナと思っていました。
フーシェさんのブログに新作が発表されたとの記事を見て、さっそく購入、読んでみました。


カウンターだけのバーに、今夜も集まった4人。
バーテンダーの松永、歴史学者の早乙女静香、雑誌ライターの宮田六郎、来日中のペンシルベニア大学教授ジョゼフ・ハートマンは古代史の世界的権威。
ハートマン教授以外は、前作でも登場したキャラクター達です。

相変わらずのすっ呆けたキャラクターたちが、すっ呆けた会話をしながら、アトランティス大陸の不思議、ストーンヘンジの不思議、ピラミッドの不思議、ノアの方舟の不思議、始皇帝の不思議、ナスカの地上絵の不思議、モアイ像の不思議について、論戦バトルします。

気鋭の歴史学者早乙女静香が語る常識的な歴史学的解釈に対して、宮田六郎は大胆な推理と奇想天外の解釈を披露します。バーテンダー松永は、カウンターと背後の壁面に内蔵されたディスプレイを操作しながらビジュアル情報を補足していきます。そして、早乙女と宮田のバトルを傍らで聞くジョゼフ・ハートマン教授は、いつしか宮田の説に聞き入って行くのでした・・・

宮田に掛かれば、この世に不思議なものなどない・・・
今夜もまた、世界の不思議がひとつ解け、カシスシャーベットが消費されていくのでありました・・・

こういう話は、マンガにはできない(なんせ登場人物のうち3人は座ったまま、バーテンダーの松永は立ったままで、動かないのですから)、小説ならではのエンターテイメントですネ。
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2005年03月24日(木)

「DNAの時代 期待と不安」

テーマ:自然科学とか


著者: 大石 道夫
タイトル: DNAの時代期待と不安   文春新書


2003年4月、ヒトのゲノム(化学物質DNAから成っている生命体の遺伝子の総体)の解読がほぼ終了しました。これによって、生命の秘密が洗いざらい明らかになる時代が来たといえます。


DNA、遺伝子、ゲノムが明らかになって、気になることは何でしょう。
  ■ヒトとチンパンジーの違いはどのくらいなのか?
  ■ヒトのクローンは可能なのか?
  ■遺伝子組み換え植物は安全なのか?
  ■環境問題は解決する?
  ■病気になっても、あるいは病気になる前に、遺伝子自体を修復する
   “遺伝子治療”が期待できる?

まー、いろいろあるとは思いますが、
最も気になること、それは、ヒトの能力は、遺伝か環境か? ということではないでしょうか。

日本の社会はどちらかといえば、もって生まれた能力よりも、その後の本人の努力(環境に身を置くこと)に価値をみいだす社会ですね。

しかし、この本を読むと、まず間違いなく、ヒトの知的能力・性格・個性などは遺伝子の影響を受けているということが云えそうです。そして、その程度はどのくらいか、何パーセントくらいか、ということになると思いますが、著者は具体的な数値はいいません。
「自然科学者は、ヒトの能力や性格は遺伝的なものに影響されてもおかしくないが、結論を出すにはデータが不足しているという立場をとっている人が多い」、として、はっきりと言いません(言えないのかナ)。

DNA時代の行き着く先には、DNAの恣意的操作による、新たな優生論が待ち受けているのかもしれません。
金のある人間はゲノムDNAを操作し、より優秀な子供を持ち、その優秀な子供はますます裕福になっていく。これが続けば、持つものと持たざるものに2極化する?
↑ こういう世界はオモシロくないですね。

ポピュレーション・ボトルネック(DNAの多様性が小さくなること。こうなると環境の変化に対応できなくなる。)が起きたら、人類滅亡にもつながるような気もします。

近未来(もしかしたら10年程度?)は、少し怖い世界になっているかも・・・
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2005年03月23日(水)

「探偵になりたい」

テーマ:ミステリーとか
「探偵になりたい」 パーネル・ホール/著、田村義進/訳、ハヤカワ文庫



スタンリー・ヘイスティング、40歳。

一応、探偵のライセンスは持っているが、暴力や警察を恐れている。

生活のために、事故の損害賠償専門の弁護士の使いっぱしりをしている。
転んで足を折ったという人物に話を聞いたり、路面の凸凹の写真を撮ったりという半端仕事ばかり。

そんなスタンリーのもとに、“人殺しを手伝ってもらいたい”という依頼人がきた。
もちろん断るが、その依頼人が翌日、死体となって発見された・・・

四苦八苦しながらも、普通のオッサンがなんとか事件を解決していく?
というより、身に降りかかった災難からなんとかして脱出する、そんなヘンテコな探偵小説です。


ソフト・ボイルド探偵小説、お笑い探偵小説、コメディ探偵小説、いろいろとキャッチフレーズはあるようですが、すでに15作近く続いているシリーズです。




著者: パーネル ホール, Parnell Hall , 田村 義進
タイトル: 探偵になりたい
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2005年03月22日(火)

『女には向かない職業』

テーマ:ミステリーとか


著者: P.D.ジェイムズ, 小泉 喜美子
タイトル: 女には向かない職業


「女には向かない職業」 P.D.ジェイムス/著、小泉喜美子/訳

3/17「漂う殺人鬼」 =英国ミステリー、3/19「Forget-me-not」 =女性探偵、の記事を書いてみて思い出したのが、P.D.ジェイムスが生み出した可憐な女性探偵コーデリア・グレイを主人公とした「女には向かない職業」という作品です。

著者P.D.ジェイムスは、英国本格ミステリーの第一人者といわれ、1962年以来、スコットランド・ヤードの詩人警官アダム・ダルグリッシュ(デビュー時は主任警部、現在では階級もかなり上がりました。詩集を発表するような知的で物静かな男、という設定です。)を主人公とした、かなり文学色の強いミステリーを発表し続けています。
“文学色が強いミステリー”。彼女は自ら、
  “「推理小説」に着せられた拘束は自分の支えであり、その中で純文学作家になりうる” 
と口にしているとか、いないとか?(なんか、高村薫みたい・・・? 逆か? 高村薫がP.D.ジェイムスみたいなのか?)

彼女は、なんと、1920年生まれというから現在85歳! つい最近も新作が翻訳発表されたばかりです(すばらしい)。

そんな彼女の作品を敬遠する人も多いと聞きます。
ミステリーなのに、エンターテイメントなのに、なんで、こんなに堅苦しい内容にする必要があるのか、とか、厚すぎて読み終わるのが大変、とか・・・
たしかに、彼女の作品を読むには、ちょっとした気合を要するかもしれません。私も彼女の作品を読む場合は、電車の中や騒がしいところを避けます。他に気を紛らわすことがあると、すぐに内容が分からなくなってしまうからです。
もっとも私の場合、どんな本でも読み終わってチョットたつと、内容のほとんどを覚えていませんが・・・


しかし、ここで紹介する「女には向かない職業」は、P.D.ジェイムスの作品の中でも、ちょっと違います。だいぶ人気もあるようです。

物語は、22歳の娘コーデリアが、元スコットランド・ヤード刑事であり、探偵事務所の所長バーニー・プライドの事務所内での自殺を発見するところから始まります。名前ばかりの共同経営者であるコーデリアは、バーニーのために一人で探偵事務所を続けることを決心します。
そして、最初の依頼に対する調査が・・・


この作品は、純粋に、事件の背後にある企みと、複雑な仕掛けを解いていく過程を楽しめるようになっています。そこのところが、“逃げる必要の無い”作品になっているのだと思います。

そして、なんといっても、主人公コーデリアに対して人気が出たのではないかと思います。
主人公コーデリア・グレイの知性と可憐さ、そして、ひた向きさ、それは、「ルパン三世:カリオストロの城」のクラリスの純真さに通じるものがある、と云えば理解してもらえるでしょうか。


コーデリアは、真相を自分の中だけにとどめたまま、事件を解決します。

しかし、事件の真相を知るもう一人の人物がいました。
その人物こそ、元事務所長バーニー・プライドの上司であった、ダルグリッシュ警視です。
この物語のラスト、彼女はダルグリッシュ警視の事情聴取を受けます。
訳者の故・小泉喜美子氏は、この下りを訳しているときに涙がにじみでてきたそうです。

最後の最後、コーデリアの無垢な気持ちが、ダルグリッシュ警視と読者の心情を揺り動かします。
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2005年03月21日(月)

「ダック・コール」

テーマ:ミステリーとか

「ダック・コール」 稲見一良/著  ハヤカワ文庫


大人のための、ハード・ボイルドなメルヘン。ただ、ただ、感動・・・


まだ、読まれていない方へ
  この本を読んでいる間、至福の時間が過ごせます。

すでに読まれた方へ
  忙しく現実に追われているとき、チョットの隙をみつけて、もう一度読み返し
  てみましょう。
  自分を落ち着かせて・・・
  静かな闘志が湧き上がってくるかもしれません。



著者: 稲見 一良
タイトル: ダック・コール

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2005年03月20日(日)

「ベスト・アメリカン・ミステリ ハーレム・ノクターン」

テーマ:ミステリーとか



著者: J・エルロイ&O・ペンズラー, 木村 二郎 他
タイトル: ベスト・アメリカン・ミステリ ハーレム・ノクターン

「ベスト・アメリカン・ミステリ ハーレム・ノクターン」 ハヤカワ・ミステリ
ジェイムズ・エルロイ&オットー・ペンズラー/編、木村二郎・他/訳

2002年にアメリカとカナダで発表された多くの短編ミステリーの中から選ばれたという20編を集めた作品集です。
まだ、読んではいないのですが、あまりにも豪華な執筆陣で、本屋で見たときには思わず声が出そうになりました。


私が読んだことのある作家を抜き出すだけでも次のとおり豪華です。

  ジェイムズ・エルロイ(序文)
  マイクル・コナリー
  トマス・H・クック
  ジョー・ゴアス
  ジョー・R・ランズデール
  ロバート・B・パーカー

ジェイムズ・エルロイは、<LA四部作>で有名な、いわずと知れたノワールの旗手です。

マイクル・コナリーは、<刑事ボッシュ・シリーズ>など、上質の作品を乱発している作家です。現在のアメリカ・ミステリー界では、デニス・ルヘイン、ジェフリー・ディーバーと並ぶ御三家です(って、私が勝手に決めている)。

トマス・H・クックは、<“記憶”4部作>など、なんとも独特の雰囲気の味わいのある作品を書く作家です。

ジョー・ゴアスは、<DKAシリーズ>で古くから活躍している作家です。

ジョー・R・ランズデールは、「ボトムズ」でブレイクした(最近、文庫化されました)旬の作家です。

ロバート・B・パーカーは、<探偵スペンサー・シリーズ>を書き続ける、今やアメリカ・ミステリー界では大御所の1人です。レイモンド・チャンドラーの遺稿「プードル・スプリングス物語」を完成させた作家です。

いやー! 今から読むのが楽しみです。
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2005年03月19日(土)

「Forget-me-not」

テーマ:ミステリーとか


著者: 鶴田 謙二
タイトル: Forget-me-not (1)


「Forget-me-not (1)」 鶴田謙二、 講談社

名探偵?、伊万里マリエル。
水の都ベネチアで、代々探偵を営む名家ベヌーチ家の娘である。
先代の探偵、祖父ピエトロ・ベヌーチの亡き後、屋敷と財産の正統な後継者は決まっていない。それというのも、先代ピエトロの残した遺言のせいである。父親失踪中のため、家業の探偵の後継者は一応、マリエルということになっている。

財産の相続には条件があった。
22年前に探偵の屋敷から盗まれた『Forget me not』という絵の捜査と回収であった。
マリエルがそれに成功したとき、正統な後継者として財産が手に入ることになっている。
先代ピエールのころからベヌーチ家に仕え、遺産の管理をしている執事コーネリアスは、遺言を実行してもらうべく、探偵助手としてもマリエルを厳しく監督している。

当のマリエルは、依頼された浮気調査もせず、“エラリー・クイーン・ミステリ新人賞”に応募すべくワープロを打っている。
働き者とはいえないマリエル。祖父の宿題を果たさない限り、貧乏生活は今日もつづく・・・

ある日のこと、予告状どおりに盗みを働き、いまだ捕まったことのない正体不明の怪盗ベッキオから、「会いたい」との手紙がマリエルに届けられた。この怪盗ベッキオこそが、22年前に探偵の屋敷から『Forget me not』を盗み出したベヌーチ家の宿敵であった。
午前0時、リアルト橋の下でゴンドラに乗ってベッキオを待つマリエル。そこへ別のゴンドラに乗って突然現われた男に腕をつかまれ、ゴンドラの中に引き倒された。無線でその様子を聞いていたコーネリアスが狼狽する。ゴンドラの中に横たわるマリエルは唇を奪われ、彼女の横には花束が置かれていた・・・マリエルがコーネリアスにボソッと答える「あの手紙、ラブレターだったらしいわ・・・」

怪盗ベッキオ、実はマリエルの身近にいる人物?
かつて祖父の好敵手だった怪盗ベッキオ。いったい、ベッキオは何歳?ベッキオは一人なのか?


ベネチア警察のレストレオーネ警部、怪盗ベッキオらしきガラクタ屋の店員ベッポ、スコットランド・ヤードのブラッドウェルウッド警部、日本のプロ野球チーム横浜ホウェールズのリリーフピッチャー伊万里マリン(マリエルの妹)、そのまた妹伊万里マリナ。
個性ある脇役達とのカラミは、なんともノホホーンとしていて、楽しいものです。

貧しいながらも毎日を優雅にすごし,そのかたわら,探偵業もなんとなくこなしているマリエルは、本当に可愛らしく、おっとりしたヒロインです。


(追 記)
この本って、マンガですから。
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