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2005年02月28日(月)

読む力がない・・・

テーマ:本を読むこと・本にまつわること



著者: ロバート キャンベル, Robert Campbell
タイトル: 読むことの力―東大駒場連続講義


  講談社選書メチエ


 これ程、まったく歯が立たない、と感じることもあまり無いのでは? と思った本を紹介します。

 私の場合、“歯が立たない”というのにも、いろいろあって、思い付きで書くと次の3つに分類されるかと思います。なお、ここでの3つの分類では、“最初から手を出さない本”は除いています。

  (1)ぜんぜんおもしろくなくて、途中で読む気が失せる。
    (↑ 期待していたのに・・・というやつ。エンターテイメント系に多い。)

  (2)難しくて理解できない。
   (↑ 専門書に多い。理解したいのだけれど、私の能力不足で判らない。
     なんとなくイメージくらいはできる。判ると楽しいだろうナと思う。)

  (3)何が書いてあるのか、何について云っているのか、良く判らない。
    イメージさえも湧かない。
    (↑ 今回の本がこれにあたる)

 たいていの場合、歯が立たずに放り出してしまう本というのは、(1)か(2)の理由なんだけど、この本は(3)の理由で放り出した、おそらく初めてのものでした。


 この本、東京大学に入りたての1年生を対象とした講義内容をまとめたものだそうです。
 「読むこと」って何だろうな、をテーマとしているそうです。

 12・3人の人たちが、それぞれに、テーマに沿った?講義を行っていくわけですが、講義者が何を云っているかをイメージできたのは、毛利一枝氏の「装丁としての磁力」と、柴田元幸氏の「翻訳者は“作者代理”か“読者代理”か」くらいでした。
 その他の講義内容については、ほんと、歯が立ちませんでした。

 講談社選書メチエとして出版しているからには、決して専門書ではなく、一般人向けの本だと思うのですが・・・

 どなたか、この本を読んだ方、感想をお聞かせください。
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2005年02月27日(日)

「夜勤刑事」

テーマ:ミステリーとか


著者: マイクル Z.リューイン, 浜野 サトル
タイトル: 夜勤刑事


 私立探偵アルバート・サムスンのシリーズを書き続けるマイクル・Z・リューインは、1970年代から1980年代にかけて、ネオ・ハードボイルドの旗手といわれたそうです。その頃、まだ私はミステリーを読み始めていませんでした(私がミステリーを読み始めたのは1980年代の後半くらいだったと思います)。

 私がリューインの作品で最初に読んだのが、この「夜勤刑事」でした。 この作品はアルバート・サムスンが主人公ではなく、インディアナポリスの刑事リーロイ・パウダー警部補が主人公の作品です。


 この小説は、複数の事件が同時進行的に起こる、いわゆる、“モジュラー型犯罪小説”といわれているタイプのものです。実際の警察でもおそらく、複数の事件を抱えて忙しい状況であることが想像されます。その点、この作品は世界中の実際の警察のどこでも起こりえる状況を再現しているといえます。

 単独の、あるいは少人数チームの私立探偵達が基本的には1組の依頼人から受けた1件の事件を解決していくのとは異なる状況でストーリーは進行します(こういったタイプの小説は、「87分署」シリーズが代表的かな?)。そして、クライマックスで複数の事件が収束していく、そのオチを楽しむ小説といえるかもしれません。


 主人公パウダー警部補は、短気で強引、アクが強くて人には好かれない。しかし、その底は純真で正直。ワーカ・ホリックな中年です。
 灰色の脳細胞によるヒラメキで謎を解明し、圧倒的な行動力を持って犯人と対峙するタフガイでもありません。ただ、刑事としてやるべきことを徹底的に納得するまでやる。
 天才ではない。しかし、誠実に仕事に取り組み、積み重ね続ける。こういう人物もプロであり、そしてハードボイルドな男といえると思います。


 著者リューインは、主人公の内面や心情について、表立って記述するようなことはあまりしません。しかし、主人公と周りの人物達との会話で、この警部補が紛れもなく“男”であることを描写します。


(追 記)
 この作品では、リューインのもう1つのシリーズ(といより、こちらがメインのシリーズですが)の主人公、私立探偵アルバート・サムスンも登場します。
 さらに、リューインのノン・シリーズ作品での主人公、社会福祉士アデル・バフィントンも登場します。
 3つのシリーズ作品の主人公が、お互いの作品に時折登場するのも、リューインの巧いところです。
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2005年02月27日(日)

年度末恒例の騒ぎがはじまった

テーマ:メモランダム
 今年もはじまってしまった。 土日出勤。
 (不況のせいで? 例年に比べればかなり休日出勤は減ったけど)

 EWS(エンジニアリング・ワーク・ステーション)を使わなければできない仕事では出勤するしかない。
 自宅にあるそこそこのPCでは,膨大なデータ処理と技術計算を行うには不安定な環境なのである。まアー,最も,一番大きな理由は,自宅のPCがUNIX環境にないことだけれど。

 3月末が報告書提出なのに,今更ながら技術計算をパラメトリックに(つまり,手当たり次第に)行っているようでは,どうなることやら,である。本来なら計算は終了して,まとめに入っていなければならないはず・・・

 3月は娘の卒園式もあるのに・・・絶体絶命のピンチである・・・

 でも,往復の電車の中での読書時間が増えて嬉しい!?
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2005年02月26日(土)

「コンスタンティノープルの陥落」

テーマ:歴史とか


著者: 塩野 七生
タイトル: コンスタンティノープルの陥落


 「コンスタンティノープルの陥落」
 新潮文庫

 コンスタンティノープル、その昔はビザンチウムと呼ばれ、現在はイスタンブールと呼ばれる地。この地をめぐる熾烈な歴史物語です。

 1453年ビザンチン帝国の首都コンスタンティノープルが陥落し、その地に赤地に新月と星のトルコの旗がはためくことになります。ビザンチン帝国は、古代ローマの血を引き継ぐ最後の帝国でした(東ローマ帝国とも呼ばれていました)。

 「ローマ人の物語」のカエサルもそうでしたが、入れ込んだ人物については、塩野さんは非常に魅力的に描きます。
 この物語では、トルコの若きスルタンとビザンチン帝国最後の皇帝の2人です。

 才能に富み、かつてのアレクサンドロス大王と同じ栄光を望む21歳のスルタン、マホメッド二世が「あの街をください」と言ったその時に端を発し、千百年続いたビザンチン帝国は滅びます。
 ビザンチン帝国最後の皇帝コンスタンティヌス十一世は、自ら白兵戦の先頭に立ち、殺到するトルコ軍の集団に突入しました。紅の大マントをひるがえし、回教徒達の半月刀の中に消えました。


 この作品を第1弾とし、つづく「ロードス島攻防記」、「レパントの海戦」を併せると、キリスト教世界とイスラム教世界との戦史3部作となります。
 そしてこれらの作品は、先日紹介した「海の都の物語」のヴェネチア共和国の滅亡にも連なります。
 どの作品も非常におもしろく、地中海世界の文化や歴史を知るための非常に良いきっかけとなる歴史物語です。


 余談ですが、皇帝コンスタンティヌス十一世の最後のシーン、「燃えよ剣」の土方歳三の最後と重なります・・・
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2005年02月25日(金)

「日本式サッカー革命」

テーマ:サッカー・スポーツとか


著者: セバスチャン・モフェット, 玉木 正之
タイトル: 日本式サッカー革命―決断しない国の過去・現在・未来


「日本式サッカー革命 決断しない国の過去・現在・未来」
集英社インターナショナル

日本サーカーの始まりから、Jリーグ設立、ワールドカップ開催を経た現在まで、サッカーを通して見た日本社会の変革を、イギリス生まれの日本在住15年のジャーナリストが書いた本です。

原題は、JAPANESE RULES: Why the Japanese Needed Football and How They Got It です。

 この原題の訳、“日本式サッカー革命”はイイとしても、副題が何で、“決断しない国の過去・現在・未来”なのでしょう?
 訳者の玉木さん、気持ち入りすぎです。彼のテレビなどでの発言を聞いていると、入れ込む気持ちも分かるのですが、もう少し訳しようがあるのでは? と思いました。

 それは、ともかく・・・

 著者は、日本社会(日本人)が、かつての総中流化という全体主義や経済一辺倒の価値観だけではなくなってきていること、価値観がいくぶん多様化してきていることを感じ取っているようです。外国人から見たステレオタイプの日本観とは少し違っています。
 Jリーグの概念に賛同した人たち、サポーター、若きサッカー選手達、に芽生えた新たな価値観について、欧米人のユーモア、皮肉を織り込みながら、うまく語っています。一種の日本文化論ぽく、なっています。


 しかし、現実は、Jリーグの設立趣旨に代表されるような価値間を好意的に受け止めた人たちばかりではないです。そういった人たちが多数派だったら、日本の世の中はもっとドラスティックに変わっているはずでしょ? ネッ!玉木さん。
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2005年02月23日(水)

「海の都の物語」

テーマ:歴史とか



著者: 塩野 七生
タイトル: 海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉


 中公文庫。上下2巻です。

 塩野七生さんによってイタリア史やヨーロッパ史に入っていった人も多いと思いますが、私もその一人です。

 「ローマ人の物語」もイイのですが、私が最も好きな塩野作品がコレです。

 ローマ帝国が滅びるのと同時に誕生したヴェネツィア共和国。ナポレオンによって滅ぼされるまでの約1000年間の物語です。

 小さな海洋国家がなぜ1000年も続いたのか・・・ 不思議です。
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2005年02月22日(火)

バカのための読書術

テーマ:本を読むこと・本にまつわること


著者: 小谷野 敦
タイトル: バカのための読書術



 このブログを書くようになって、他の人がどういうふうに、どのような本を読んでいるのか、チョット気にするようになりました。


 「バカのための読書術」は少し前に買っておいたきり、読んでいなかったのだけれど、今日、自宅~会社の往復の電車の中で読んでみました。


 この著者のように、最近では尖がった部類に入る人が書いたものは、好き嫌いは別として、割り合いおもしろい場合が多いと思います。

 “読んではいけない本”ブックガイドっていうのが、100ページあたりのところに載っているんだけど、これがまた、なんだか読んでみたくなる本ばかりでした。 
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2005年02月21日(月)

「地震」

テーマ:自然科学とか


著者: 和達 清夫
タイトル: 地震


 昨日、地震を題材にした小説「M8」について触れたので、その関連ということで・・・

 初版発行1933年、その書名もズバリ、「地震」。

 私が持っているのは1993年に文庫本で復刊されたもの。中公文庫です。

 「数式をいっさい用いないで・・・」と、背表紙に書かれています。
 いまでこそ、↑ こういう売りの科学系教養書がたくさん出版されていますが、70年前にすでにあったんですネ。

 地震に関する基本を理解するには、現在でも十分耐えられる内容だと思います。
 久しぶりに本棚から取り出してパラパラめくってみましたが、地中電流や地磁気、発光現象なんかにも触れていて、チョット驚きです(私はすっかり忘れていました)。
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2005年02月20日(日)

「M8(エムエイト)」

テーマ:自然科学とか


著者: 高嶋 哲夫
タイトル: M8(エムエイト)

 東京をマグニチュード8クラスの直下地震が襲う。
 その前後の状況を、かつて阪神大震災を経験した5人(若き地震学者、かつて地震学の権威といわれた老学者、政治家とその秘書、自衛隊指揮官)を中心に、東京都知事、消防士やエンジニア達の活躍を絡めて描いています。

 帯には、“各紙誌で大反響!”の文字が躍っているのですが、そうだったのでしょうか?だとしたら、書評家達の地震・震災に対する考えには甘い物があるような気がします。

 私としては、作中の政治家達も地震学者達もあまりに優秀すぎて、かなり楽観的な話になっているナと感じました。
 この小説のように、数値シミュレーション(コンピュータによる解析)によって地震を予知できるようになれば・・・
 しかし、私が理解している範囲では、その理想は、はるかかなたです。

 作者にそのような意図があるかどうか確かではありませんが、小説という媒体を用いて不特定多数の人たちを啓蒙するのなら、もっと悲観的なケースを想定すべきだと思いました。
 また、地震・震災を題材に選んだ作品であるからには、エンターテイメント性と同時に何らかの別の価値を求めてしまいます。 (← これには、私自身の特殊性があるかもしれませんが・・・)
 そのような意味で、今ひとつ物足りなかったと言わざるを得ません。

 文句ばかり言っているようですが、この作品の価値を認めないわけではありません。
 作者は、次のような趣旨のことを書いており、その点は非常に同意することができるからです。

  ■地震が起きた後の対策に掛かるお金よりも、地震前の対策に掛ける
    お金の方がはるかに少なくて済む
  ■国民は目先の利益には敏感だが、将来の投資には渋い

 まったくそのとおりだと思います。↑上に書かれたことを、都会に住む全ての人が自覚すること、これが非常に大切なことだと思います。
 大勢の人の自覚が、社会の仕組みを変えることに繋がると思うからです(私も楽観的すぎるか?)。


(追 記)
 地震時に人的被害を減少させるための最も重要で効果的な対策は、各住宅の耐震補強と家具の固定です。そして、その対策推進のための仕組みを改めることです。

(追 記 その2)
 やはり地震を題材にした小説「震災列島」に対しても、啓蒙的な価値の物足りなさと人間ドラマとしての荒唐無稽さを感じましたが、これも私の職業の特殊性によるものかもしれません。
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2005年02月19日(土)

「古代エジプト人の世界」

テーマ:歴史とか


著者: 村治 笙子
タイトル: 古代エジプト人の世界―カラー版


 ここ2・3年、ヒエログリフ関連の書籍が結構出版されているような気がしていたのですが、この本の「参考文献」を見て確認できました。
 2003年、2004年だけでも10冊近くは出ているようです。

 ヒエログリフ、流行っているのでしょうか?

 私自身、別に、古代エジプト文字が読めるようになりたいなどとは思っていないのですが、昔からなんとなく変な象形文字だナと思っていて、機会があったら(安い本があったら)、見てみたいと思っていました。

 で、この本ですが、楽しいです。
 ヒエログリフ初心者にも分かるように、説明が簡潔に書かれています。
 壁画や、そこに並んで描かれたヒエログリフの写真を眺めているだけでも時間が経ってしまいます。

 岩波新書のカラー版は、ハッブル望遠鏡のシリーズといい、良い企画の本が多いです。
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