クリさんの健康ばなし・・・てんこ盛り

心身の健康に関する役立つ知識・情報をお届けします。
心と脳の栄養のために読んだ本も紹介します。
皆さま方が、これからも健康に過ごすことができますように!


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先日外来診察時に、70歳代の男性患者さんが血相を変えて入って来ました。

「先生、私が服用している薬が実名で危険だと新聞に載っていました!」

この患者さんに処方している薬は抗コレステロール薬です。

私も驚いて「どんな内容の記事だったのですか?」と尋ねたところ、

今週発売の週刊誌の見出しが新聞の広告欄に載っていたのだそうです。

そしてその見出しに危ない薬として薬名が書いてあったということでした。

週刊誌の記事も読まずに見出しだけで動揺してしまったようです。

なんだそういうことだったのかという感じです。

困ったものです。

いったいどんな内容なのかと、すぐに週刊誌を買いに行きました。

記事には「受けてはいけない手術、飲み続けてはいけない薬」というタイトルが付いていました。

内容は、取材で得た稀な失敗事例をあたかもよく起こることのように書いてあります。

確かにウソはないのかもしれませんが多くの人が助かっているのに、

失敗例にばかり目を向けるのは不公平なやり方です。

どんな仕事でも人が行うことである限り、上手くいかないことが起こり得ます。

医療ではさらに個体差があるため、
細心な注意を払ってもやはりある確率で予期してないことが起こります。

薬に関しても、どんな薬でも有用な効果だけでなく副作用が起こります。

医療は、常に
メリットとデメリットのバランスを考慮して行うものです。

メリットがデメリットよりも多いと判断された場合に医療行為を行います。

医療者側も医療行為を提供する場合には、治療のメリットだけでなくデメリットも話することが常識になっています。

(一方的にメリットだけを強調するような医師や医療機関は確かに避けた方がよいかもしれません。)

それにしても週刊誌のエゲツなさにはあきれます。

とにかく売れればなんでもよいという感じです。

本来、医療記事を書く記者は医療に関するきちんとした知識と常識を持ち、

読者が安心して読んでためになる記事を書くべきです。

説明の手間を省き極端な例を書いて恐怖を煽ることを商売にしてどうするつもりでしょうか。

別の週刊誌は、芸能人や政治家のパパラッチで私生活を暴くことで売り上げをのばしています。

週刊誌の記者や編集者には、品性というものはないのかとあきれてしまいます。

ゲスな情報に惑わされないようにしたいものですね。

雑誌を買いに行ってしまった私も策略にまんまと乗せられた一人になるのかと思うと

なんだか腹が立ってきました。


「最後までお読みいただきありがとうございました。
        今日も一日笑顔で過ごせますように!」



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