クリさんの健康ばなし・・・てんこ盛り

心身の健康に関する役立つ知識・情報をお届けします。
心と脳の栄養のために読んだ本も紹介します。
皆さま方が、これからも健康に過ごすことができますように!


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親や親戚で心筋梗塞に罹った者が複数名いる。

目の周囲や肘や膝に少し黄色っぽいコブ(腫れ)がある。

健診に行ったら悪玉コレステロール(LDL-C)値が180㎎/dl以上ある。


上記の項目のうち2点に当てはまるときは、家族性高コレステロール血症かもしれません。

頻度は500人に1人であり
そんなに多いわけではないけど、少なくもないという感じです。

血中のコレステロールを肝臓内に引き込み代謝・分解させる機能が遺伝子レベルで障害されているために起こります。

この病気の場合、心筋梗塞に罹患する確率が高くなるので、
きちんと診断して治療をすることが重要になります。

LDL-Cが180㎎/dl以上の方は、結構多いのですが、
重要なのはやはり家族歴でしょう。

両親のうちどちらかが心筋梗塞を起こしているような場合は、可能性がぐんと高まります。

目の周辺や膝、肘にできる黄色のコブは黄色腫と呼ばれるもので
コレステロールが皮下に沈着したものです。

その他にアキレス腱が太くなるのも特徴です。

アキレス腱肥厚が2㎝以上であれば高コレステロール血症の疑いが高くなります。

これは自分で判断する目安となるでしょう。

治療は、とにかくLDLコレステロールを下げることで血管のつまりを予防します。

LDLコレステロール値の治療目標は100㎎/dl以下にすることです。

スタチンと呼ばれるLDLコレステロールを下げる薬(リピトールやクレストールなど)を使用します。

スタチンは確かによく効く薬ですが
副作用がでる方がいるのが問題点です。

20人に1人の割合で、筋肉痛(横紋筋融解症)が起こります。

この副作用は、放置すると危険ですので筋肉痛が出た場合は使用を中止します。

副作用がでると医師側は、治療に困ってしまいます。

食事や運動をいくら注意しても家族性高コレステロール血症はよくなりません。

食事からコレステロール吸収をブロックする薬(ゼチーア)を使用しても十分な
効果は得られません

なにか効果ある薬はないかなあと思っている医師や患者さんは多いでしょう。

そんな期待に応えて新薬が登場しました。
LDLコレステロール受容体を分解する酵素(PCSK9)に対する抗体を薬にしたものです。

簡単に言えば、
LDLコレステロールを肝臓に引き込む働きを促進させて分解を促すというものです。

さあ外来を受診なされている患者さんに使おうと意気込んだところ思わぬ難題が2点ありました。

1つ目は、この薬はスタチンと併用して使わないといけないというしばりがあります。

副作用でスタチンが使えずに困っている患者さんに使用したいのに、、、

2つ目は、薬の値段です。

1か月に1回の注射でよいのですが、保険診療3割でも2万3千円かかります。

この値段は、ちょっと、、、多くの方は使用を躊躇するでしょう。

命と引き換えならば安いと言われればそうかもしれませんが、、、

日本もアメリカ並みに金持ちしか助からない時代になったのかと痛感します。


「最後までお読みいただきありがとうございました。
          今日も健やかな一日でありますように!」
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