2009年03月28日(土) テーマ:お葬式のはなし

火葬とペースメーカー

葬儀社主婦なむ子です。



今年の春休みはお天気も安定しているようです。


近隣にできたイオンレイクタウンも


親子連れでにぎわっていますしね。


景気対策の一環なのか


スーパー・デパートなども一斉値下げを展開し、


不況と雖もついついお財布も緩みがち・・?



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


さて。


長年葬儀業界でお世話になっているわたしですが


火葬の際に、気になっていることがあります。



そうです。


ご遺体のペースメーカーのことです。



一般的にペースメーカーと言えば


「心臓メースメーカー」を指すらしいのですが、


火葬場などで手渡される


「御喪家さまへのお願い」


「利用者さまへのご案内」を見てみると、必ず


「ペースメーカーをご使用の旨あらかじめお伝えください」


と書かれています。



あれ?


ペースメーカーって取り外しておかなければ


いけないんじゃなかったんでしたっけ?



葬儀社としては迂闊(うかつ)なことに


なむ子さん、実はご遺体のペースメーカのことを


あまり知らなかったんです(・・。)ゞ



いろいろと調べていましたら


とても詳しく、


ペースメーカーが火葬炉に及ぼす影響などについて


書かれているサイトを見つけましたので


抜粋してご紹介したいと思います。



株式会社素敬(そけい) さんが運営するサイトです。


ご遺体の処置用品などを扱っている会社で


看取りを考える企業、と紹介されていました。



ペースメーカーを装着した患者さんが死亡した場合の問題点


という視点から、


長沙民政職業技術学院教授の伊藤茂氏が回答された文章です。


やや長文ですがご紹介したいと思います。


『現在、国内では数多くの形、昨日のペースメーカーが輸入されており、ペースメーカーを装着されている患者さんは約50万人と推測されている。

また、毎年45,000人程度の患者さんがペースメーカーの埋め込み手術を受けており、そのうちの60%以上が新規の埋め込みであることから、約3万人の新たな装着患者さんが誕生し、今後も国内でのペースメーカー装着患者の総数は増加していくことは推測される。

・・・

ペースメーカーを装着した患者さんが死亡しても、そのままの状態では何ら問題は発生しない。

しかし、火葬率が99.9%の日本国内では、ペースメーカー装着患者が死亡した場合でも同様に火葬が実施され、これより少々の問題が発生することになる。』


『ペースメーカーは体液や血液等が内部に侵入すると重大な障害が発生するために「完全機密状態」で構成されている。

電池で駆動し、従来の5年タイプから長期使用が可能なタイプに進化したことから、ほとんどがLi(リチュウム)電池が使用されている。

・・・

ペースメーカー本体はチタン製の密閉容器であるが、Li電池も同じく密閉容器で作られている。

多くの電池が高熱化で破裂する様に、ペースメーカーに内蔵されているLi電池も火葬炉内の熱で破裂し、同じくチタン製の本体も、高熱により内部気圧が上昇し破裂する。

火葬開始後(炉内にバーナーが点いてから)5~10分で、大きな破裂案が火葬場内に響き渡る。

とある文献においてもLi電池とチタン製本体が破裂するとされ、理論的には2度の破裂が生ずるといわれているが、現実の下層では1度の破裂が生じるだけで、2度の破裂はほとんど認知できていない。


このペースメーカーの火葬炉内爆発事故より下記の問題が発生する。

①ご遺体の損傷

②火葬炉の損傷

③火葬場職員の受傷

④爆発音の問題

これらが、死後のペースメーカー問題であり、日本の特徴的なケースである。


●ご遺体の損傷

国内の炉内温度(日本での火葬炉内温度の多くは1,000~1,100℃程度に設定されていることが多い)でもペースメーカーは破裂し破片の飛散を引き起こす。

胸部に埋められたペースメーカーは、比較的浅い部分に装着されているために、比較的短時間(5~10分)で破裂をする。

この破裂により、埋め込まれた付近の鎖骨や肋骨が損傷すると考えられ、破裂片がご遺体の皮膚や組織を突き破り、体外に飛び出す。

破裂が火葬後期に起きた場合は焼骨が飛散し、頭蓋骨や長骨をも破損させる恐れもあるが、現実問題としては考慮する必要のないレベルである。

しかし、日本の収骨ではノドボトケと呼ばれる「第2頚椎」を大事にするために、火葬炉内での破裂時間が遅れると「第2頚椎」が損なわれる可能性もある。


●火葬炉の損傷

破裂したペースメーカーは爆発により火葬炉内に飛散し、その破片が火葬炉内に貼られた耐火レンガを直撃し、耐火レンガを破損させる。

破損した耐火レンガは張り替えが必要で、火葬炉メンテナンス費用の増額や場合によっては火葬炉耐用年数が短縮される。

東京23区内以外の火葬場のほとんどは公営であり、火葬料金が無料の施設も多いが、これらは税金で運営されていることも事実である。


●火葬場職員の受傷

火葬炉には火葬場職員が操作し点検するための裏側がある。

裏側には職員が火葬炉内部を直視できる「覗き窓」が設置されており、覗き窓で火葬炉内部を確認していた職員や、のぞき窓周辺の職員が割れたガラス等で受傷する場合がある。

国内では、新潟県と福島県の火葬場で破裂受傷事故が実際に発生しており、昭和59年に厚生省でもペースメーカー装着遺体の規制等の法令化を検討したが、法制化には至らなかった。

海外では、イギリスとシンガポールでは火葬に関する法制化がなされており、シンガポールでは法律で、「ペースメーカー装着遺体の火葬禁止」が実施されている。


●爆発音の問題

ペースメーカーの破裂は大きな音を伴うが、特に火葬場内や併設の斎場には大きな音で響き渡る。

・・火葬や葬儀におとづれているご家族や関係者には大きな驚きとなる。

そのために、ペースメーカーが装着された状態で火葬されるご遺体に関しては、ご家族や関係者に対して「大きな音がするかもしれない旨」を伝えている。

静粛な場の火葬場内での大きな破裂音は、ご家族(ご遺族)に負荷が大きい。』


『ペースメーカー装着遺体への対応策としては、そのままの状態でご家族に引き渡す(火葬は装着状態で行う)か、ペースメーカーを摘出するか、2つの方法が考えられる。

3番目の方法として「経皮的ペースメーカー穿刺」が簡易であるが、国内では実施されていないと思われる。

国内ではシンガポールのようにペースメーカーの除去が法令で定められているわけではなく、あくまでも「患者さんのご自身やご家族の意思」に委ねられる。

・・・

この場合、残す場合のメリットとデメリット、摘出する場合のメリットとデメリットを正確に伝え、充分な情報提供による選択が必要不可欠である。

これらの過程を踏んで、」ご家族が残すと決めた場合は下記のことが重要である。


①ペースメーカーを装着していることを火葬場(葬儀社でよい)に伝える。

・・・

看護師等がそれらを直接伝えると守秘義務違反や個人情報保護法に抵触する可能性があるため、必ずご家族経由で伝えてもらう。

②体内に残したペースメーカーが火葬炉内で大きな音で破裂する可能性が高いことを伝える。

③火葬後の収骨では、火葬場職員がペースメーカーの破裂残淘渣を取り除いているので収骨に問題はない。


行政機関や火葬場では、ペースメーカー装着ご遺体の火葬を拒否はしない。

ただし、ペースメーカー装着ご遺体であることを事前に伝えてもらいたいとの指導を行っている。』


詳しくはこちらの「エンゲルメイクアーカイブ」


をご参照ください。


詳しくかかれていて参考になります(°∀°)b



でも・・確かに身近にもペースメーカーを装着されている方は


いらっしゃいますよねぇ。


わたしたちもペースメーカーの有無を


聞いたり聞かなかったりもしますから


知らずに火葬されている方も多いと思います。



やはりなにが怖いかといえば


火葬場職員の受傷ですよね。



わたしも火葬炉の裏側の「覗き窓」を知っていますが


一辺20~25㎝ほどの窓、があって

(機関車の石炭口みたいな感じ・・?)


とくに遮るものもなく直接中が見える形ですからね、


小さな破片が飛んできたら本当に危険です。



あ、そうそう。


耐火レンガの張り替えだって


数十万円~数百万円の経費がかかるそうです。



命を動かす小さな機械。


亡くなった後にまで問題が指摘されるのは嫌ですよね。



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